学力向上に向けた,それぞれの教師のちょっとした工夫
尼崎市立園田中学校を訪問し,50分間に,5教科の7つの授業,それをもとにした教科別協議会を見学した。この学校は,文部科学省の指定を受け,本年度より3ヶ年,学力向上に向けた取り組みに関する研究を推進する。
本日見学した授業のいずれにも,学力向上に向けた,それぞれの教師の工夫を確認できた。それは,派手なものではないが,知識・理解を徹底するためのワークシートの提供,少人数指導によるきめ細かな指導,サーチエンジンの利用による調べ学習の導入等,子どものために授業改善を図ろうとする教師たちの気持ちが感じられた。
それらがやや習得型の授業づくりに偏っていたとはいえ,また協議会や全体会における報告が少し単発的であったけれども,指導案から,また実際の授業から,子どもたちの学力向上を図るために,自分の教科指導で何ができるかを教師たちがしっかり考えていることが伝わってきた。その姿勢には,敬意を表したいし,この学校の教師たちの取り組みの発展に大きな期待を寄せたい。
それにしても,こういう学校を後にする時は,よい気持ちになって帰途につける(自宅ではなく,天王寺キャンパスにであるが)。そしてなぜか,講義における語りが豊かになる(ように自分では思う)。
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