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2009.02.28

講演におけるトークの技

 本日,大阪の本町を会場にして催された,日本教育新聞社の教育ソリューションフェア3の学校リーダー向け分科会で,「教師力・学校力アップのための授業研究」と題する講演を担当した。100分の持ち時間であったが,内容を盛り込みすぎて,最後の方は急ぎ足の講演になった。授業研究会を主柱とする学校研究をどのように企画・運営するかについて,その哲学,そのポイント,つまり総論を伝えることはできたとは思う。しかし,それを納得したり,自分化したりしてもらうための時間を確保できなかった。やはり,せわしない講演は,オーディエンスに訴えるものが少なくなる。講演デザインの失敗である。反省。
 また,本日,私の前に,学校評価に関する講演を担当しておられた,善野八千子教授(奈良文化女子短期大学)は,いつもながら,歯切れのよい,またテンポのよい,そして味わいのある,お話であった。講演におけるトークの技,その巧みさについて,勉強させていただいた。

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2009.02.27

活用型学力を育む

 本日,我が大学の附属天王寺小学校で,研究発表会が催された。同校の研究主題は,「活用のさせ方を工夫する授業」である。すべての教科で,活用を意識した授業が公開された。限定的学力と応用的学力という定義の下,いくつかのタイプの活用型授業が展開された。例えば,第6学年の社会では,子どもたちが,地方自治に関する基礎的な知識の習得に基づき,橋本知事の大阪府政に対する評価をくだしていた。
 活用型授業の充実には,やはり,教科書の内容を超えた,あるいは広げた教材開発が欠かせないと今日もまた思った。

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2009.02.26

学校評議員OB会を開催?

 本日,大阪市立昭和中学校に出かけ,同校の平成20年度第3回学校評議員会に出席した。
 本日は,学校評価の一環として,私を含む7名が,学校の自己評価結果を聞かせてもらい,学校評議員の立場から,それに対してコメントを呈した。いわゆる,学校関係者評価にあたる。
 学校評議員は,現在及び過去のPTA役員,学区の小学校長,近隣の高等学校長等であるが,学校評議員会終了後,懇親会を催すほどの関係が成立している。学校評議員の任期は2年なのであるが,任期が終わっても,OB会を開こうかという話が出るほどの仲の良さである。だからこそ,学校評価についても,遠慮せずに本音で語り合えている。また,学校を応援しよう,教師たちのがんばりを認めようという,共通の精神で結ばれている。やはり,学校評価や学校評議員会の充実は,そのメンバーの選択によるところが小さくない。

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2009.02.25

大学人の冬は,入試漬けである

 今日も,大学入試にたずさわる。個別学力試験(前期)の監督だ。入試センター試験よりずっと短い時間ではあるが,受験生の緊張した面持ちを見ていると,こちらも身構えざるを得ない。だから,けっこう疲れる。まだ,後期分も残っている。大学人の冬は,入試漬けである。

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2009.02.24

教育活動とボランティアに関する検討プロジェクト

 日本教育大学協会は,「教育に関する学術の研究及び教育者養成を主とする大学・学部(これに準ずるものを含む)」を会員とする組織である。いくつかの研究プロジェクトを展開しているが,その1つが,「教育活動とボランティアに関する検討プロジェクト」である。今年度,研究協力員を務めることになり,本日も,そのミーティングに参加した。今日は,本年度の活動を総括しながら,ボランティアが教育活動に従事する際のポイントについて議論した。例えば,プロジェクトのリーダーから,教員は,どのようなボランティア(学生や地域住民等)ならば,相手を「信頼」できるかと問われた。私は,「自己の経験や能力を分析し,それを根拠にして,自らにできること,自らではできないことを確かに見分けられる」ことが重要な指標になるのではないかとコメントした。逆に言えば,「この部分からは,プロである教師に任せるべきだ,彼らに指示を仰がねばならない」と考えられる人であれば,教師は,ボランティアを頼れると思う。

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2009.02.23

卒業させた子どもの今をどこまで語れるか(第73回なにわ放研)

 本日,谷町のNHK大阪で,第73回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,御大の重松先生(守口市立八雲小学校)の実践発表等がメニューだ。
 実践発表の一環で,重松先生は,7年前の5年生の子どもたちが道徳番組やデジタル教材(とりわけ掲示板)で何をどのように学んでいったかについて,言及なさった。重松先生は,その実践記録映像を我々に見せてくださったのだが,その際に,「この子は,今--」「あの子のお母ちゃんは○○で,お姉ちゃんは△△だから--」と,次々と画面に映る子どもたち(現在は高校2年生等になる卒業生)の「今」を,具体的,個別的に語っていた。すごいことである。読者の先生方は,どうだろうか。7年前に卒業させた子どもたちの「今」をどのくらいコメントできるだろうか。その厚みは,きっと小学校教員,いや教職一般にとって,自らの業の豊かさ,やりがいにつながっているだろう。

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2009.02.22

学校関係者評価委員会の司会・進行は難しい

 本日,日曜日にもかかわらず,大阪市内の小学校に出かけて,学校関係者評価委員会に参加した(私も,委員を拝命している)。この時期,学校が作成した自己評価書について意見を述べ,学校関係者評価書を作成しなければならない。
 しかし,毎年感じることであるが,この委員会の司会・進行は難しい。今日も,その役を担った教務主任が奮闘していた。委員の属性や学校との関わり方は異なる。だから,当然,様々な意見が出てくる。時には,意見が対立したり,自己評価書の枠組みから外れたコメントが登場したりする。それらをどのように集約するか--。司会役の手腕が問われる。けれども,それは,一般には,教師たちにとって馴染みのない,それゆえやりづらいものであろう。これに関する,研修プログラムの開発が必要かもしれない。

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2009.02.21

実践研究助成を申請する際のスタンス

 私は,かなり長い間,パナソニック教育財団(旧松下教育研究財団)の実践研究助成の審査にたずさわっている。これは,財団が,「視聴覚・情報通信メディアを効果的に活用し、教育課題の改善に取組む実践的な研究計画を助成」するものである。現在,第35回(平成21年度)分の審査が進んでいる。
 今年だけではないが,審査をしていて,時々首をひねりたくなる申請書を目にすることがある。例えば,研究組織の欄に1,2名の教員しか記されていないケース。あるいは,研究課題と研究内容がずれている(例えば,人間力の育成を標榜しているけれども,実践の計画がICT活用に終始している)ケース。助成金使途の計算を間違えているケース等々だ。
 わずか4,5頁の申請書である。記入そのものには,それほど時間はかかるまい。けれども,記入(完成)に至るまでに,作成者(多くの場合は,研究推進上のリーダー)がどれほど考えたかは,各記入欄の文言,それらの整合性等にくっきりと表れる。そして,審査を担当するチームは,問題点があれば,絶対にそれを見逃さない。
 実践研究助成の申請に,真摯な姿勢で取り組んでもらいたい。逆に言えば,そうであれば,助成が実現する場合が多いのだから。

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2009.02.20

書評を書くのは難しい,でも,やりがいもある

 一昨日から,ある図書と格闘している。その著作を書評する役を仰せつかったからである。ある方の博士論文が図書になったものであり,ボリュームのある労作であり,またオリジナリティのある秀作である。
 それをどのように,限られた紙幅にまとめるか--。また,それと矛盾しない形で,どのように,その著作の限界や課題を述べるか--。書評は難しい。この本の著者と学術的なコミュニケーションをとったことはない。そもそも,会ったことさえない。にも関わらず,その学術的意義を書評の読み手に分かりやすく伝えなければならないとは。これはもう,至難の業である。
 しかし,この好著を読む機会を得て,当該分野についてずいぶん勉強になった。そういう意味では,苦労はしても,書評を書くという取り組みは学者の活動としては,やりがいのあることである。

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2009.02.19

学力向上施策の継続性をどう考えるか

 今朝,尼崎市役所を訪れ,同市の学力向上推進委員会に出席した。これで,本年度3回目のミーティングである。本日は,次年度の同市の学力向上施策案について,各委員がコメントをする機会であった。尼崎市の教育委員会は,ここ数年,学力調査の結果を踏まえて,学力向上のための施策を計画的,体系的にこうじてきた。そのアプローチは,特に小学校の児童の学力向上を導いている。
 しかし,本日,委員から,次年度のプランについていくつかの疑問が呈された。あまりにも,拡散的であると。あるいは学校の負担が増えすぎるのではないかと。学力向上のための取り組みのレパートリーは,膨大である。だから,「あれも,これも--」という考え方になりやすい。それは,各施策に投じられるリソースが限定的になる,関係者に疲労感が増すという状況を招きやすい。例えば3年間継続した取り組みはいったん終了させる,必ずどの学校も取り組むべき課題と選択できるものとに整理する等の方針が必要かもしれない。
 ちなみに,議論の過程で,リソースとして,人材(教員,補助者等)の必要性が訴えられたが,私は,その重要性を認めつつ,その何割かはICT環境の整備によって満たされる(そしてその方が安価である)とも述べた。

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2009.02.18

また卒論指導が始まる

P1120422 先月から,平成21年度に卒業論文を作成する学生の指導が始まった。次年度は,担当が8人となった。これまでに経験したことがない数である。しかも,そのテーマも,学級経営,授業力量の形成,重要な他者としての教師,キャリア教育,デジタルポートフォリオ,ICT活用,小学校外国語活動と広がりを見せている。
 多少の不安を抱えながら担当を引き受けたが,本日の第2回目のゼミでは,各人が研究計画をレポートし,私と,またゼミ生同士でも,その妥当性等について意見を交換し,それなりの学びになったと思う。ちなみに,私は,目的が演繹的に導き出されていないこと(○○に興味があるので--といった言い回しになっていること),研究
方法の具体化が足らないこと,予想される結論の実践的有効性が意識されていないこと等を指摘した。
 次回までに,ゼミ生には,研究計画の修正と加筆に努めてもらうと同時に,先輩の卒論を読んでもらい,ゴールのイメージを持ってもらう。

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2009.02.17

進化する研究発表会(研修会)

 本日,尼崎市立教育総合センターで,研究員がこの1年進めてきた実践研究の中間報告・最終報告を拝聴した。また,それに先だって,「学校を基盤とする学力向上アプローチ-その考え方と実際-」というタイトルの講演を担当した。
P1080204 この研究発表会,昨年までは,全員が一堂に会して,8つの研究発表を聞くというスタイルであった。それはそれで,たくさんの実践に接するという見地からすれば意味のあることなのだが,どうしても,参加者の集中力が途切れがちになる。そもそも,聞き手の教師たちが発表内容を自分のものにするためには,やはり彼らにも能動的な活動に従事してもらいたい。この研究発表会をデザインする指導主事たちに,私は,そうアドバイスしてきた。本日の会では,それが受け入れられ,分科会形式が採用された。それによって,写真のようなコミュニケーションが生まれた。
 授業と同様に,研究発表会にも,完全なデザインは存在すまい。しかし,だからこそ,そのリニューアル,改善が必要なのだ。本日の問題点は,次の機会に,その解決が試みられれば,それでよい。要するに,「進化する研究発表会(研修会)」たれと考える姿勢こそが大切なのだ。

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2009.02.16

中学校でも授業研究を大切に

P1080169 津山市立北陵中学校を訪問し,授業研究会に参加した。本日は,6名の教師が,「表現力」の育成を目指して,授業を公開してくれた。そして,それらについて,全体で,また部会で協議した。例えば,写真は,家庭科の「旬の野菜」を調理する実習における,生徒間のコミュニケーションの様子である。指導者が用意した,調理のポイントを記したボードを媒介として,生徒たちは,役割分担や調理の手順について,豊かにコミュニケーションを繰り広げていた。
 この中学校では,全教師が1年間に1回以上,指導案を作成し,授業を公開する。そして,それに関するグループ協議等が成される(教科をまたいだグループが構成される)。市内の中学校や学区の小学校の教師たちも,参加してくれる。中学校でも授業研究を大切にする教師文化が育まれることを示してくれる,この中学校の学力向上への取り組みは,きっと発展するであろう。

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2009.02.15

教員になるための資質を磨いてほしい

 今年も,センター試験,大学院入試,編入学試験,そして2月下旬及び3月上旬に催される個別学力試験と,入試業務に追われている。昨日,本日は,編入学試験の業務に従事した。面接官を担当し,受験生の態度や考え方を評定することとなった。短い時間で人物像に迫るのは難しいが,それでも,同僚とともに,基準に従って評価を下した。
 合格者とは,次年度から時空をともにすることになる。今日の真摯な姿勢を保って,本学で教員になるための資質を磨いてほしい。

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2009.02.14

また異動の季節がやってくる

 今日は,2月14日。あと1月半で,今年度も終わる。最近,知人・友人の数名が4月から別の大学にお務めになると聞いた。また,異動の季節がやってくる。私自身,勤めた大学は4つになり,異動を3回経験している。
 大学を異動することには,メリットもあれば,デメリットもある。同じ大学に籍を長く置くからできることもあれば,それゆえにしばられることもある。要するに,大学を変わろうが変わるまいが,その条件の下でできることに精一杯取り組んでいること,特に我々研究者の場合には主体的に学術研究を推進していることが大切なのである。
 異動なさる方には,新しい所属でがんばっていただきたいし,異動がない(たぶん)私は,次年度も,大阪教育大学で教育・研究に励みたいと思う。

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2009.02.13

たとえ専門分野が異なっていても

 昨日の記事の内容であるが,「たとえ○○であっても--」という基本的な考え方を遵守できていないのは,私も同じであり,あの記事を書きながら,反省した。「たとえ専門分野が異なっていても」仕事を引き受けたのであれば,自分にできるベストを尽くさないといけないというルールを守れていないからである。
 私の専門は,ブログのタイトルどおり,「授業研究と教師の成長」である。けれども,諸事情から,情報教育だとか,小中連携教育だとか,時には人権教育などのプロジェクトや活動に,身を投じることがある。その際に,「いやあ,私の専門は,○○ではないですから」と,仕事の遅さ,まずさを言い訳することがある。これを戒めないといけない。
 そう思って,昨夜から本日にかけて,「教育の情報化」に関するプロジェクトの分担を(半分泣きながら)こなした。このようなポリシーを貫かないと。もっとも,できない仕事への参加は,照会があった時に断ればよいので
あるが。

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2009.02.12

研修会では精一杯のリアクションを

 先日,ある研修会で,ワークショップのコーディネータを任された。実践発表について議論する場面で,ある教師に,実践事例についてのコメントを求めた。「いろいろ知って,ためになりました。」といった,通り一辺倒の解答だったので,すかさず「特に,どれがためになりましたか?」と切り返した。残念なことに,その教師は,「いや,初任者なので,よく分かりません--。」といった反応しか,示さなかった。
 そんなに難しいことをたずねているわけではあるまい。感想を少し具体化してほしかっただけであった。そもそも,コメントした内容を具体化できないことと当人が初任者であることには,つながりはあるまい。そういえば,この手の逃げ口上を他の研修会でも時々聞くが,私は,それに納得できない。たとえ初任者であっても,いや大学生であっても,その場に身を投じているならば,精一杯のリアクションを示してもらいたい。しどろもどろになってでも。そうでなければ,研修会が当該教師にとっての力量形成の場には位置づくまい。

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2009.02.11

放送教育実践の合同成果報告会

 本日,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の「人間力育成プロジェクト,そして先導的教育情報化推進プログラムの「テレビ番組とICTの連動による探求型学習の効果に関する調査・研究」の合同成果報告会が催された。70名の参加を得られた。
P1080115 それぞれのプロジェクト研究の概要がプレゼンテーションされた後,2ラウンドのポスターセッションが実施された。22実践が披露され,放送教育実践の共通性と多様性が確認された。特に,それぞれのプロジェクトが目指す授業づくりの基底を成す学力のとらえ方に異同があることが明らかにされた。

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2009.02.10

校園内研究情報の共有

P1080084 本日,岡山市総合教育センターが催す,市内幼稚園・小中学校の校園内研究担当者の研修会に参加した。同センターは,年2回,このような研修会を催している(しかも,ここ何年も)。本日は,講演,実践発表・質疑応答,総括がプログラムに組まれていた。加えて,写真のように,各校園の研究担当者は,同じ校園種の研究レポートをすべて持ち帰ることになっている。小学校であれば,93校の実践情報を入手できる。貴重な情報である。この仕組みも,各学校園の研究の企画・運営に役立つと思う。

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2009.02.09

社会科における言語活動の充実

P1080065
 兵庫県佐用町立三日月小学校を訪問し,6年生の社会科の授業を見学した。この学校は,2年間,社会科における読解力の育成に取り組んできた。本日も,子どもがサウジアラビアと日本の関係を複数の資料から探り,考察した結果を小レポートにまとめるという,構成であった。社会科における言語活動の充実を図る,好例であろう。子どもたちは,資料をにらみながら,写真のようなレポートを短時間で仕上げてきた。
 授業後の協議会も,参加型が採用され,スピーディに進んだ。最後は,各教師に,2年間の取り組みを振り返り
つつ,今後の課題等を語ってもらった。この学校の教師たちの研究熱心さからすれば,彼らは,平成21年度,きっ
と残された課題の解決にチャレンジしてくれるであろう。

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2009.02.08

卒論発表会でも,振り返りが大切

P1120413 昨日レポートした,我がゼミ生の「卒論発表会」では,各人の報告(15分)とそれに関する協議(15分)を5ラウンド(5名分)終えて,小グループを組んで,発表会から学んだこと,得たものを振り返ってもらった。発表者にも,オーディエンスにも,それに従事してもらった。
 その結果を数名に披露してもらったが,「卒論は本人がテーマに強い関心を抱いていることが大切」「早めに取りかかることが肝要」「他のゼミ生の研究の計画や進捗状況を聞くことは自らのものの参考になる」等々,卒業論文作成の基本を再確認できるコメントが出てきた。これは,ただ発表と質疑応答が繰り返されるだけの取り組みでは出現しにくかろう。卒論発表会でも(何事も?),振り返りが大切であると再認識した。
 しかし,日頃の講義でも,こうしたアクションを大切にしているので,学生には,「まるで,授業(講義)みたいだ--」と評されてしまったが--。

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2009.02.07

卒論発表会を終えて

 本日は,平成20年度に私が卒論指導を担当した5名の学生が,自身の研究の概要と特徴等を報告する「卒論発表会」の日である。平成21年度のゼミ生,他のゼミの学生等を含めた,20名程度の参加者となった。
P1120409 5名の学生は,レジュメや資料を作成したり,プレゼンテーションを準備したりして,発表に備えた。そのおかげで,聴衆から様々な意見が示され,よい意見交換の機会が成立した。発表者にとっても,聞き手にとっても,ためになる発表会となった。みんな,お疲れ様でした。

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2009.02.06

実践研究の推進や普及に資する,学校と教育委員会のパートナーシップ(三次市立三和小学校)

 三次市立三和小学校を訪問し,そこで行われた,研究推進リーダー研修会に参加した。同校は,パナソニック教育財団の実践研究助成の平成20・21年度特別研究指定校である。同校のテーマは,「論理的に考え表現する力を育てる授業の創造~ICTを活用した算数科・国語科の授業改善を通して~」であり,本日もICTを活用した授業が公開された。特別研究指定校は,外部に対する実践の公開が義務づけられているが,三和小学校は,11月の研究発表会を含めて,6月から何度も,研究授業を外部に公開している(ちなみに,同校では,最低でも1人が3回は,研究授業を実施する)。
P1080002 本日は,授業の公開だけでなく,同校と私がアイデアを出し,進行を担当して,各学校の実践研究の企画・運営を充実させるためのワークショップを催した。三次市教育委員会の協力により,全小学校の研究主任等に参加してもらった。三和小学校の実践研究のPDCAサイクルを報告し,それを鏡にして,各学校の本年度の実践研究の特長と課題を考察してもらったのである。あらかじめ準備してもらった各校の本年度の実践研究の概要のグループ内交流,代表者の発表,私の解説を通じて,次年度の実践研究の企画・運営上の重点課題が導出された(グループワークや全体会の司会進行等は,三和小学校の教員が担当してもらった)。そもそも,全小学校から実践研究にレポートが示されたので,それを閲覧するだけでもアイデアが湧いてきたと思う。
 三和小学校の取り組みは,他校の実践研究を充実させるための情報源にも,道具にも,舞台にもなった。学校における実践研究の推進や普及に資する,学校と教育委員会のパートナーシップの好例を見た。

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2009.02.05

すごいね,パナソニック教育財団の特別研究指定校(坂出市立府中小学校)

 坂出市立府中小学校を訪問した。同校は,パナソニック教育財団の平成20・21年度特別研究指定校である。そのテーマは,「個に応じた学習支援活動を通して意欲の向上と基礎・基本の確実な定着を図る~すべての普通教室における様々なICT機器の効果的な活用を通して~」である。特別研究指定校は,外部に対する実践の公開が義務づけられているが,この学校は,それに積極的に取り組んでいる。9月,12月に続いて,今日も,授業が公開された。
P1070858 初任教師であったが,子どものワークシートを実物投影機を活用して拡大提示する,音読の様子をデジタルカメラの動画機能を用いて子どもに撮影させ,それを自己評価の術とさせるといった取り組みを示してくれた。その後の研究発表の中身,協議会の進行,開発された「ICT活用マニュアル」等も,よく練られていた。
 私は,同じ指定を受けている広島県三次市立三和小学校の取り組みにアドバイスを送ってきたが,府中小学校の取り組みもとても充実している。三和小学校の同志,よきライバルである。

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2009.02.04

修士論文の審査を終えて

 昨日,本日と,我が大阪教育大学大学院実践学校教育専攻では,修士論文の公開審査会が催された。私も,7本の論文の審査を担当した。特に,2名分は,いわゆる主指導教員として,2年間,問題の所在を明らかにするところから,最後に文章として完成するところまで,長い時間を共にした。本学で初めて担当する論文指導であったが,なんとか発表に至り,ほっとしている。よくがんばってくれたと思う。
 その他の論文もそうであるが,実践学校教育専攻の修士論文は,やはり実践的有効性,そして,それを産み出す当人の思いが大切である。また,それを補強するための理論的検討や先行事例の収集・分析が確かであると,それが読み手や聞き手に伝わりやすい。当然のことであるが,今日もまた,それを痛感した。

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2009.02.03

学力向上は(何事も)プランが大切

 昨日,ある中学校を訪問し,その学校の1年間の学力向上に関する取り組みの総括に協力した。同校の教師たちは,よくがんばっているとは思う。全員が指導案を作成し,研究授業を実施している。また,授業評価や生活・学習習慣等に関するアンケートを実施しているし,学力向上の取り組みに関するデータも得ている。
 これらの成果を踏まえて,次は何にチャレンジすべきか。私は,学力向上プランを教師も,子どもも作成すべきだとまずアドバイスした。教師は,年間のアクション(日常的な授業づくりの工夫,研究授業,教材開発,研修参加等)を,子どもは,学期単位の学習計画を策定し,節目ごとに,それを点検することを導入してみたらと。
 学力向上プランの策定は,新しいアイデアを構想するためのよき機会となるし,また取り組みの途中で形成的評価を繰り広げるためのツールを手にできる。学力向上は,いや何事も,プランが大切である。
 なお,この他にも,宿題や家庭学習の質的工夫,授業研究のスタイルの改善等も助言した。

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2009.02.02

小学校の適正規模は?

 本日,とある市の学校適正規模に関する委員会のワーキンググループの会議に出席した。小学校の児童数,クラス数の規模について審議し,委員会に提言するために,教育学や工学の専門家,保護者の代表等が集う。
 この地域で,小学校は12クラスから24クラスの規模が適正であると考えられているそうだ。児童数が120人を下回り,各学年単学級のケースは統合等の対象としていくという方針らしい。財政的には,それも,無理からぬことであろうが,私は,児童数が100名を切っていても充実した教育活動を繰り広げ,子どもたちの学力を高めている学校をたくさん知っているので,そうした基準には違和感を禁じ得ない(財的な問題等で統合を考えざるをえないのは,理解できるが)。読者は,小学校の適正規模をどのようにお考えだろうか。

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2009.02.01

カリキュラム・リーダーシップモデルの提案

 日曜日だけれども,我が研究室で,科研のとりまとめに関するミーティングを催した。「学校を基盤とするカリキュラム開発におけるリーダーシップ・グループの役割のモデル化」というタイトルであるから,カリキュラム・リーダーシップの主体,その関係性,それぞれの主体が果たすべき役割(アクション)について,構造的なモデルを呈するつもりである。本日のミーティングでは,研究代表者として,これまでの文献研究,事例研究の成果を踏まえて,その試案を示した。分担者から意見を頂戴し,修正することになったが,カリキュラム・リーダーシップの中核が研究主任等のミドルリーダーが発揮する実践的リーダーシップであること,それに同僚の協働的リーダーシップや子どもの応答的リーダーシップ,管理職の組織的リーダーシップが関わること等については,ある程度,認めてもらった。
 各人が担当章を仕上げて冊子にまとめ,あと少しで,この研究プロジェクトも一応の終結を迎える。

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