「自分に力がついたと思える授業は?」と問われて
本日,学部の講義「教育学演習Ⅰ」で,「学びのコーディネータとしての教師」を題材として,受講生に経験を振り返ってもらい,また,信念・知識・技術を視点として,ある中学校教師の授業を分析してもらった。
学生に,「小中学校時代に,自分に力(教科の学力)がついたと思える授業の特徴を思い出して,コメントしてください」と,リクエストした。残念なことに,一部の学生は,「そんなのなかった--」と答えた。この講義の数回前に「印象に残った授業や教師は--」と問うたら,それはすらすら出てくる。この違いは,なぜ生じるのか--。
学校の授業は,その過程において,子どもが自身の学力の高まりを実感できるものであってほしいと思う。なお,幸い,上記の学生たちも,仲間と意見交換し,私の追質問に答えているうちに,「そういえば,ありました--」と言ってくれた。読者は,どんな特徴を彼が思い出したと考えるであろうか。彼は,教師が授業で複数のプリントを用意してくれた,つまり個に応じた指導で学力がついたと述べたのであった。
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