子どもをしかって落ち込む教師の気持ち
先日,卒論ゼミ生を説教した。彼らのうち,複数のものが,貸した文献を傷つけたり,汚したりしていたからだ。教員になって,やがて子どもたちに「学級文庫の本はみんなのものです。大切に扱いましょう。」と言うはずの彼らである。だから,説教めいたことを言うのは嫌だな,大人げないなと思いながら,反省を促した。卒論作成中には,私以外の方(例えば学校現場の先生方)に資料をお借りすることもあるだろう。そんな時にこんなことがあってはと思い,あえて苦言を呈したのである。
しかし,当然ながら,あまり,よい気持ちはなれない。子どもをしかって落ち込む,小学校の先生と似たようなものであろう。もちろん,全員が真摯な姿勢で謝罪してくれ,また態度をあらためることを誓ってくれたから,それで救われたのであるが(その素直さが,本学の学生,私のゼミ生の特長である)。
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