カリキュラム・リーダーの「説得力」
本日も,,Wiles J.(2009)Leading Curriculum Development. Corwin Press.CA.の第2章「カリキュラム・リーダシップの基本課題」を読み続けた。カリキュラム・リーダシップの基本課題として,著者は,1)目標の同定,2)(成功に資する)共同,3)方策の提示,4)期待される目標に到達するためのコーディネーション活動を掲げている。
そして,それらを遂行するためのアクションをリストアップしているのであるが,コミュニケーションに関わるものが少なくないと感じた。それらは,「(保護者や地域住民と意思疎通を図るために)教育用語の使用を避ける」「孤立を克服し,共通理解に至るために)グループワークを駆使する」等である。
この章の提言の1つに,「カリキュラム・リーダーには,説得力が必要だ」という叙述があったが,そのような「説得力」は,どのような要素や側面で確認されるだろうかと考えた。まず,当該教師が,子どもたちに豊かな学びを提供し,確かな学力を育んでいるという事実が必要とされよう。実践を語る際の視点の広さや修辞の巧みさも,説得力に含まれよう。カリキュラム研究に長けているとか,多種多様な実践事例を見聞きしているといった,知識の量も説得力のパーツになろう。
読者は,同僚・子ども・保護者等を新たな実践に誘う際に,何を道具や武器にして彼らを説得しているだろうか。
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