教員養成段階で学生にどのような能力・資質を育むか
本日,本学の柏原キャンパスに赴き,学長が主催なさっている「教員養成カリキュラム勉強会」に出席した。これは,本学の教員養成カリキュラムの現状や将来像について,自由に意見を述べ会う機会だ。
教職の関する科目と教科に関する科目,理論と実践,必修と選択,レギュラーとエキストラ等々,教員養成カリキュラムは,対を成す概念を統合できるように,その骨組みを考えざるをえないという難しさがある。免許法の枠組みを遵守しつつ,大学としてのオリジナリティを呈さねばならないというのも,苦しいところだ。。
私は,世界の趨勢を踏まえて,専門職としての力量=教師に求められる信念(態度等)・知識・スキルのうち,信念の育成を中核に据えるべきだと述べた。また,教師の力量に関するスタンダードを鏡として自らの能力・資質を省察するための機会や道具の提供,それを促すファシリィテーターやモデレーターの準備が,その条件整備になると指摘した。換言すれば,教育(実践)に関する「語りと探究」の進展を教員養成カリキュラムの範囲と配列に据えるべきであろう。
それにしても,柏原キャンパスの自然の美しいこと。私の拠点がある天王寺キャンパスとは大きく異なる。まぶしい緑,すがすがしい鳥のさえずりに,気分が晴れる。ただし,その分,街から遠いのであるが--。
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