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2009.06.29

ソーシャルスキル等を育む番組の活用

 NHK大阪で,第77回なにわ放送教育研究会が開催され,私も参加した。本日は,特別支援教育用番組『コミ☆トレ』と第5学年社会科『日本とことん見聞録』を活用した事例が報告された。
 前者は,昨年度まで放送されていた『見てハッスル聞いてハッスル』のコンセプト(ソーシャルスキル等の育成)を継承しつつ,その内容を発展させたものである。番組を視聴して,また,番組を活用した実践事例の様子を聞いて,その特徴(パロディタッチ)と課題(視聴対象を広げているため,番組で用いられる言葉が難しいなど)について意見を交換した。我々が,NHK2011というプロジェクトで構想している,生活・学習習慣番組との異同についても,私がそれを説明して,議論した。

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2009.06.28

他人の研究授業から学ぶ(津山市立北陵中学校にて)

P1090529 一昨日もレポートした,津山市立北陵中学校の研究授業後に催された協議会では,数名で構成される車座での意見交換を経て,それをまとめた用紙が壁に貼られた。写真は,それを眺めている教師たちである。彼らは,別の中学校からこの日の授業研究会に参加した教師たちである(もしかしたら,自分が担当する教科のものがなかったかもしれない)。それでもなお,研究授業や協議において得るものはないかとひたむきに記録を見ている教師たちの姿は,とてもすがすがしい。
 ちなみに,この日,他校の教師たちが100名近く参加したのは,岡山県教育委員会が北陵中学校とタイアップして,その案内やサポートに尽力したからである。学校研究と行政研修のコラボレーションのよき事例であろう。

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2009.06.27

実践リーダー自学自習用テキスト開発プロジェクト

 本日,大阪教育大学の天王寺キャンパス中央館で,実践リーダー自学自習用テキスト開発プロジェクトのミーティングを開催した。このプロジェクトは,パナソニック教育財団の支援により推進される,「先導的実践研究助成」である。例のインフルエンザ騒動で,予定より1ヶ月遅れてのスターとなったが,メンバーの熱心さで,それを取り戻せた。
 このプロジェクトでは,研究主任に必要とされる力量を獲得してもらうための問題と解答例を,各メンバーに分担して作成してもらう。本日は,問題の素材を検討したが,力量の範囲やレベルに関して,議論を深められたと思う。

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2009.06.26

中学校の教師たちの研究授業(津山市立北陵中学校にて)

 津山市立北陵中学校で,ベテラン教師等が実施した研究授業を見学した。この学校は,学力向上に向けて,様々な取り組みを重ねているが,本日は,国語・社会・数学・理科・英語における「表現力」の育成を目指した授業が提案された。前回(2月)に私が同校を訪問した際に投げかけた,習得型授業の精錬,活用型授業への挑戦に,同校の教師たちは皆,真摯な姿勢で取り組んでくれた。
P1090452 一般的には,教職経験を重ねると,授業スタイルの転換は図りにくい。しかし,北陵中学校では,ベテラン教師たちも,チャレンジ精神が旺盛である。例えば,写真は,社会科で,男女共同参画社会について,生徒にアンケートを実施した結果,学校長の母親のリアルな事例等を教材化して,この問題に関する生徒の関心を高めようとしている様子である。
 この学校は,10月にも,2月にも,外部に授業を公開する。実践研究のチャレンジと授業づくりのそれが共鳴していることにも,注目したいと思う。

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2009.06.25

総合的な学習の時間に関する研修講座

 広島県教育センターで催された,小中学校の教員を対象とする専門研修講座に参加した。総合的な学習の時間に関するものであった。こういう内容の講座に協力するのは,久しぶりである。2年ほど前に,和歌山で,総合的な学習の時間のコーディネータ養成講座が実施されて,そこで講演して以来だろうか。
 そこから,学習指導要領が改訂され,この時間の枠組みも多少(相当?)変わりつつあるようにも思うが,私は,そうした変化にふれつつも,これが「学校を基盤とするカリキュラム開発」として性格づけられることの意義をあらためて説いた。

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2009.06.24

大学の講義でも「ゆさぶり」

 大学の講義でも,「ゆさぶり」は大切である。本日は,それこそ,この概念を呈した斎藤喜博の取り組みについて講ずる際に,学生たちをゆさぶった。介入授業の是非について意見を述べさせていると,彼らの多くは,教師と子どもの人前関係を壊すと考え,介入授業に否定的な見解を示す。斎藤たちは,教師が「学ぶ」ことを大事にしていたこと,日頃から教室を開放していたことを告げても,彼らの思いは,覆らない。けれども,そこで,「でも,子どもたちが,介入に違和感を覚えつつも,それによってしっかり学べて,学力を高められるならば,それでよいのではないか」と私が切り返すと,(教員志望が強く,それゆえに子どものことを大事に思う,本学の)受講生たちは,はっとして,介入授業の新たな可能性を見いだすのであった。

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2009.06.23

附属平野小学校で研究協力員と授業を語る

P1090428 本日,本学の附属平野小学校で「総合的な学習の時間」の授業を見学し,協議会にも参加した。今年度,同校の総合の「助言者」を拝命しているからだ。3年生の地域学習における情報活用の授業について,その特徴と課題を,研究協力員(大阪市内・府内の公立学校教員)とともに検討した。
 さすがに,うちの附属の授業だ。子どもたちが,探究を,他者と協同で連続的・発展的に繰り広げている。私は,そうした特長を確認しつつ,情報教育としての色を濃くするためには,道具や環境のいっそうの工夫が必要であること,換言すれば,これまでの授業デザインの一部改変が必要であることを示した。

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2009.06.22

大阪市立長池小学校の学校評議員会に出席して

 本日,大阪市立長池小学校の学校評議員会に出席した。この学校の学校評議員を拝命するようになって,3年目となる。平成18年度に,同校がいわゆる学校評価に関する研究協力校になってから,つながりができた。学校を訪問して授業を見学したり,学校便りを読ませていただいたりして,学校の様子も継続的に把握している。この地域の住民ではないけれども,もちろん卒業生でもないけれども,なんとなく親しみを覚える。研究的な交わりではないけれども,こういう気持ちになれる学校が近くにあるのは,よいことだ。
 なお,学校評議員には,PTA会長も参画しているのだが,そのコメントは実に確かだ。子どもたちの様子をしっかりとらえ,きちんとしたポリシーのもと,学校行事等で,子どもたちと関わりをもっていらっしゃる。学校評議員になると,自身のフィールドである,研究に関係したシーンでは見えにくい,保護者と学校の絆を実感できる。

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2009.06.21

1日に,同じ教師が理科と道徳で研究授業を実施する

 本日,渋谷のNHKで,全放連・人間力育成プロジェクトのミーティングが催され,私も参加した。本日は,7月10日に実施される,授業研究会の内容,とりわけ,研究授業のデザインについて,検討した。対象となる道徳番組『時々迷々』「声なきメッセージ」(携帯電話の活用と友情等の問題が扱われている)の分析にも,時間を費やした。
 研究授業を実施するのは,川崎市立夢見ヶ崎小学校の草柳教諭である。彼は,この日,上述したように,番組を活用して,子どもたちに,多様な道徳的価値を考えさせたり,情報モラルの必要性を指導したりする。それだけでも相当挑戦的な授業なのだが,彼は,なんと同じ日の4時間目に,別の研究授業にも挑む(ただの授業公開ではなく,指導案を作成し,記録を残して,紙上ではあるが報告する)。それは,理科番組『ふしぎ大調査」と関連するクリップを用いて,子どもたちに,星や宇宙のロマンを感じさせる,それと体験等を融合させながら,夏休みの発展的な学習の課題を構想させるという展開である。
 1日に,異なる教科・領域の研究授業を実施できる,それも,それぞれがチャレンジ精神に満ちたものを実施できるというのは,すごいことである。7月10日は,全放連の若きエース,草柳先生の底力を感じる1日となろう。

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2009.06.20

シンポジウム「学力の評価について考える」(日本教育工学会のシンポジウム)

 東京大学本郷キャンパスの福武ホールで,日本教育工学会の総会に合わせたシンポジウムが催された。そのテーマは,「学力の評価について考える」である。登壇者は,私を含めて,以下のとおりであった。
■司 会
 美馬のゆり(はこだて未来大学)
■登壇者
 1.学力評価を管理する立場として
  田仲誠祐(秋田県教育庁)
 2.学力評価を分析する立場として
  猿田祐嗣(国立教育政策研究所)
 3.比較教育から学力評価を研究する立場として
  垂見裕子(お茶の水女子大学)
 4.教育工学から学力評価を研究する立場として
  木原俊行(大阪教育大学)
 私は,ベネッセ教育研究開発センターを事務局とする「総合学力研究会」の総合学力・教育力調査の結果を参照しながら,学校を基盤とする学力向上アプローチの意義と事例を報告した。シンポジウムの詳細は,後日,日本教育工学会のニューズレターで紹介されるので,ご覧いただきたい。

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2009.06.19

協議の進め方を工夫(三次市立三和小学校の授業研究)

 広島県三次市立三和小学校が,19日,自主的に研究発表会を催した。同校は,11月にも,2月にも,授業公開を伴う研究会を開催する。19日は,それに向けたアプローチのひとつである。同校の教師たちは,2つの授業公開し,それを題材にした,参加型協議会を設定した。
 参加型協議会は,そろそろ学校現場において市民権を得つつあるが,ややもすれば,その形式(授業に関する気づきを付箋等に書き出す)だけが採り入れられるという事態に陥りがちである。当該授業の可能性と課題に関する議論や授業改善の自分化が足らない(欠けている)ケースに遭遇することも少なくない。
P1090353 三和小学校の教師たちは,それを避けるために,たすき掛け協議とも言えるやり方を導入した。写真のように,教師たちは,グループに分かれて,授業過程を示した模造紙に,授業に関する気づきを記した付箋と改善点をまとめた短冊を貼り付けるが,その後,その模造紙を次のグループにバトンタッチする。つまり,グループ協議が連続し,それによって気づきや改善点が模造紙上に蓄積され,授業に関する考察が発展する。そして,最後には,模造紙単位でミニポスターセッションが繰り広げられ,それによって,さらに意見交換等が進展する。
 協議の進め方がよく練られた授業研究会は,参加していて,とても楽しい。

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2009.06.18

ゼミ生同士の助け合い

 本日,講義終了後,ある学生を対象に,卒論指導をおこなった。彼が,先日のゼミを欠席したからだ。この個別ゼミに,自主的に(ボランティア的に)2名の学生が参加してくれた。ゼミ生同士の助け合いは,私の研究室経営の充実を示すバロメーターであるから,これはうれしいことだ(でも,その数や機会をさらに増やしてもらいたいのであるが)。その気持ちをたたえるために,彼女たちに,「香りの紅茶」をサーブした。

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2009.06.17

異なる教科を担当する教師たちが授業づくりのアイデアを交流

 尼崎市立園田中学校を訪問し,3つの研究授業,それをもとにした教科別協議会を見学した。この学校は,文部科学省の指定を受け,昨年度から3ヶ年,学力向上に向けた取り組みに関する研究を推進している。
P1090249 同校では,これまで,異なる教科を担当する教師たちが研究授業について意見を交換する場面を設定してこなかった。本日は,それを試み,異なる教科を担当する教師から授業づくりのアイデアを吸収できること,その意義を参加者が実感できた。こういう具合に実践研究が進展すれば,きっと,子どもたちの学びも協同的になり,その学力向上も実現するであろう。

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2009.06.16

なぜ授業研究は必要なのか(『体育科教育』2009年7月号)

 先日,大修館書店より刊行されている月刊誌『体育科教育』の2009年7月号に,拙稿「なぜ授業研究は必要なのか」が載った。教科教育の雑誌,しかも体育のものに執筆するなんて考えたこともなかったが,今号の特集テーマは「教師がともに学び合う『授業研究』-若手が育つために」であるから,まあ,それほど,的外れな内容ではないと思う。興味のある方は,お読みいただきたい(ただし,校正前の原稿なので,掲載されたものとは若干の違いがある)。「classroom_research.pdf」をダウンロード

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2009.06.15

大阪市教育委員会とのパートナーシップ

 本日は,大阪市教育委員会等と関わる時間の長い1日であった。。まず,午前中は,大阪市教育センターのスタッフと打合会を開催した。それは,本年度の学長裁量経費による地域貢献プロジェクトとして採択された,「『子どもの学力向上に資する校内研修推進の手引き』の作成と大阪市立小中学校への配布」に関するものである。このプロジェクトでは,大阪市の子どもたちの学力向上に資する,校内研修(特に授業研究)の推進について,そのポイントをまとめた小冊子(あるいはリーフレット)を作成する。午後からは,同委員会関係の2つの会議に出席した。学校評価等に関するものである。
 大阪市教育委員会とは,大阪市立大学に勤務していた時代に,いくつかの接点が生まれた。今,それは,さらに増えているし,その絆はいっそう強くなっている。地域の教員養成大学に身を置く立場としては,このようなパートナーシップを大切にしたい。

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2009.06.14

小学校から大学までの教育方法改善

 本日,日本女子大学(目白キャンパス)を訪ね,科研の会議に出席した。これは,同大学の吉崎先生を代表者とするもので,研究会課題名は「初等・中等・高等教育における教育方法の改善・開発に関する総合的研究」である。3年間で,小学校から大学までの教育方法の改善について,多様な調査研究活動を繰り広げる。
 私は,中学校グループのリーダーをおおせつかった。学力調査で好成績を残している富山や福井,国際学力調査で常に上位に位置する香港等について,資料を収集・分析し,そして現地を訪問してヒアリングを実施する予定である。それらの共通項を導出するために。

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2009.06.13

3週間遅れのお誕生日会にサプライズ

 本日,午後,卒論指導のゼミを実施した。各人が,この一ヶ月の成果を報告してくれた。観察記録のレポートやアンケートの案等が示され,全員で議論した。4時間かかった。
Cimg3005 さて,その打ち上げの席上で,ゼミ生が3週間遅れのお誕生日会を催してくれた。私に黙って,ケーキを居酒屋に持ち込んでくれ,「王様の冠(?」や「本日の主役」のたすき等を手渡してくれて,写真のようなこととあいなった。嬉しいやら,恥ずかしいやら--。彼らの企画力には脱帽である。みんな,ありがとう。

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2009.06.12

言語・数理運用科の授業(ひろしま型カリキュラム)

 本日,広島市立白島小学校を訪問し,同校の校内研修会に協力した。同校は,「共に学び合子どもを育てる-放送・機器の活用を通して-」という研修主題の下,授業研究を重ね,その成果を,研究発表会を開催してオープンにしている学校だ。11月13日(金)には,中国地方放送教育研究大会(広島大会)の会場校として,6つの授業を公開する予定である。
P1090122 そのうちの一つは,言語・数理運用科の授業である。これは,広島市教育委員会が設けている,地域カリキュラムであり,思考力・表現力の育成を図るものだ。例えば,今日は,6年生の子どもたちが,標識について,その意図や工夫を学んだ後,自分たちの学校や家,街に設けたい標識を新たに考案するという活動を繰り広げていた。活用型学力を育むためのカリキュラムが開発され,それを運用するための教材が準備されていること,教師たちが子どもの実態等を踏まえて教材を自校化していることがよく分かった。この言語・数理運用科,なかなかのものである。

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2009.06.11

大学院の講義「教師発達学」を公開します(実践学校教育専攻「授業公開と入学相談会のご案内」)

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月6日から12日まで,大学院の講義を公開する。いわば,大学院のオープンキャンパスだ。私が前期に担当している科目「教師発達学」も,もちろん,公開されるものの1つだ。7日(火)の19:40~21:10が,講義時間帯である。予定では,この日は,受講生たる現職教員たちが,自らの授業力量形成史を整理・分析し,考察し,相互に批評し合う場面であると思う。教員の授業力量の形成の土台になる,重要な作業である。
 各講義の教室等は,下記の案内を参照されたい。なお,授業公開と並んで,大学院への入学に関する相談会も催される。興味のある方は,これにもぜひ参加されたい。「graduate_school_open_campus0907.pdf」をダウンロード

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2009.06.10

受講生の名前を呼び間違えて--反省

 今日の講義で,受講生の名前を呼び間違ってしまった。本人から「ショックです」と言われ,私も落ち込んだ。ていねいに謝ったが,それで済まされることではない。
 本学に赴任してから,これまでの在籍校に比べると少ない人数を指導できるので,できるだけ受講生の名前を覚え,講義中に,「○○さん」と固有名詞で呼ぶようにしている。加齢とともに記憶力は落ちる。また,ゼミ生ではない学生だから,週に1回(合計15回)しか会わないので,そもそも覚えること自体が難しい。けれども,名前を覚えるということは,その人の存在を尊重していることの証であるから,難しくても,教育者としては,やはりトライしなければならないだろう。

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2009.06.09

『教師としていちばん大切なこと』(レイフ・エスキス著,PHP研究所,2009年)

 書名に惹かれて,購入して読んだ。著者は,移民の子どもの多い学校で「優秀で品位のある子どもたち」を育てていることで有名な教師であり,教師として初めて「アメリカ国民芸術勲章」を受賞したという(「著者略歴」より)。そうした教師のライフストーリーがあますところなく,記されている。
 授業実践を紡ぐ際に留意すべき点がたくさん載っている。例えば,「近道はない」や「『見捨てられない』ことを理解させる」という金言だ。ただ,彼の生きざまが,我が国の教師たちにとって,モデルになるのかと言えば,そうでない点も少なくあるまい。やはり,国や文化によって,教師モデルは異なる。

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2009.06.08

授業研究に関する行政研修の工夫

 ここのところ,授業研究,それを含む学校研究(学校における実践研究)の視点と方法に関する行政研修への協力要請が増えている。今日は,月末に,京都府総合教育センターで催される,研究推進リーダーを対象とする「授業力向上特別講座」について,担当者と打ち合わせをした。この研修は,2日間(6月,10月)で構成されるが,両日とも10時半から17時までという,長丁場だ。特に,2回目は,ある学校を会場にして授業研究会を企画・運営するスタイルで,つまり,その学校の校内研修等と行政研修をオーバーラップさせる形で構成される。なかなかユニークである。成功するかどうか,やってみないと分からないが,前例主義でマンネリに陥るよりも,ずっとよいだろう。

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2009.06.07

「学校を絵本にするプロジェクト」

 今朝,上京前に,NHK総合テレビジョンの「課外授業 ようこそ先輩」を視た(もろもろの課題を遂行しなければならず,テレビを見ている場合ではないのであるが)。
 今回は,アートディレクターが母校の6年生に「学校をハッピーにする」という課題を与えていた。6年生,の子どもたちは,下級生(1年生)のために,リサーチを経て,「学校を絵本にする」プロジェクトを企画・運営した。彼らは,校舎の様々な場所に,1年生のリクエスト(例えば学校にプールがほしい等)に応えるための仕掛けを設け,そこに,パズルのピースを置く。1年生がそれらを集めていくと,ゴールの体育館でパズルを完成させる喜びを味わえるというストーリーを用意したのである。
 これは,プロジェクト型の学習の典型であろう。リアルな目標,それを達成するための時間調整や役割分担,考慮しなければならない制約等の特徴がある学びだからだ。やはり,「探究」的な学習は,子どもを惹きつけ,そして成長させる。

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2009.06.06

茨木市教育研究所によるICT-Day

 本日午前,茨木市教育研究所は,「市民向けICT教育環境公開行事」(ICT-Day)を催した。この取り組みは,市民や保護者に,学校のICT環境,それを活用した授業の様子を見てもらい,その意義を理解してもらうための集いである。
P1090040 写真は,模擬授業の様子である。市内小中学校の15人(グループ)の先生方が,保護者や市民を相手に,様々なタイプのICT活用を実施してくれた。こういう努力の積み重ねは,とても大切である。やがて茨木市の学校でICT活用の実践が日常化する日が来るに違いなかろう。私も,保護者や市民向けの講演という,慣れぬ仕事に取り組みで,少しは貢献できたかな。

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2009.06.05

6月19日(金)に,三次市立三和小学校へ

 6月19日に,広島県三次市立三和小学校がプレ公開研究会を催す。同校は,11月27日に研究発表会を催すが,それに向けたアプローチのひとつとして,19日にも,2つの授業を一般に公開し,それを題材にした,参加型協議会を設定する。もちろん,研究発表会や教育委員会スタッフの講評,そして私のプチ講演等も当日のプログラムに盛り込まれている。
 このブログで何度か紹介してきたように,三和小学校の教師たちは,国語や算数における思考力や表現力の育成に,ICT活用を位置づけている。そして,そのレパートリーも,多様である。つまり,その授業は,学力向上の取り組みとして充実している。また,同校は,4月から授業研究会を開催している。各教師が3回以上研究授業に臨む。研究授業後の協議会の進行についても,様々なスタイルのものにチャレンジしている。すなわち,授業研究を主柱とする学校研究の企画・運営に関して,とても参考になる。
 6月19日(金)に,三次市立三和小学校へ行ってみよう。そうすれば,なぜ,4月から授業研究を催すことができるのか,その秘訣を理解できよう。

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2009.06.04

教育活動とボランティアに関する検討プロジェクト

 日本教育大学協会は,「教育に関する学術の研究及び教育者養成を主とする大学・学部(これに準ずるものを含む)」を会員とする組織である。同協会の研究プロジェクトの1つに,「教育活動とボランティアに関する検討プロジェクト」がある。昨年度から,私も,研究協力員を務めることになった(プロジェクトの主査は,岡山大学教育学部に勤務していた際の同僚,松田先生である)。
 今年度,プロジェクトのゴールに,教育ボランティアに関する提言とともに,教育ボランティアの組織化等に関する「ハンドブック」を作成することとなった。私の提案で,理論編,手続き編,事例編,資料編,可能であれば演習編という,枠組みの定まった。プロジェクトの成果は,やはり,形になって残るもの,とりわけ活用できるものが望ましい。

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2009.06.03

授業改善に向けた「実行力」

P1080995 本日,大阪市立明治小学校を訪問し,授業を見学した。また,同校の教師たちに「学力向上に資する指導と評価の工夫改善」について解説した。この日の授業見学等は,先月下旬に急遽決まったことだ(同校は,私が顧問を務める,学校評価に関する研究協力校なので)。学力向上に関する講演等の依頼を受けて,私の方からも,授業を見せていただくことをリクエストした。研修部長が自身の授業の公開を引き受けてくれたが,その後,なんと,若い講師も,授業の公開を自ら申し出てくれた(嬉しいことに,我が大阪教育大学の卒業生)。2人のおかげで,私は,両者の授業を参照しながら,学力向上のためのアプローチについて,具体的に,また同校の実態に即して語ることができた。特に,講師は,詳細な指導案も作成してくれたので,それについても批評することができた。
 授業改善は,そのためのプランも大切であるし,同時に,こういった「実行力(enactment)」も欠かせない。

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2009.06.02

小学校の適正規模とは

 本日,またまた,ある市の学校適正規模に関する委員会のワーキンググループの会議に出席した。この会議には,小学校の児童数,クラス数の規模について審議し,委員会に提言するために,教育学や工学の専門家,保護者の代表等が集う。
 今日もまた,小規模学校のデメリットやメリットについての意見がたくさん出された。そして,結局,どちらも,ある意味では正しいと言うことになる。私は,1学年2クラス,各クラス25名程度の児童数がもっとも適切であると考えるが,しかし,一方では,子どもたちの成長は,規模ではなく,教師の指導力,学校の教育力に依存する部分の方が大きいとも思う。

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2009.06.01

行政研修もリニューアル

 本日,神戸市総合教育センターを訪れ,「学校力アップ講座」の研修に協力した。この研修は,いわゆるミドルリーダーたる研究主任等を対象として,学校における実践研究の企画・運営力を高めてもらうためのものだ。なんと5回シリーズで構成されている。本日は,その第1回目で,「効果的な校内研修の実際」と題して,校内研修企画・運営の重要ポイントやそれを満たすための研究推進リーダーのアクション等について,私が講じた(もちろん,交流タイムやプチ演習タイムを設けて,相互作用性のある講演のシナリオを組んだ)。
 この講座,本年度にスタートしたものである。昨年度まで実施されていた研修を統廃合して,この5回シリーズの研修枠を産み出したそうである。行政研修にもリニューアルが必要だし,それを,神戸市総合教育センターでは着々と進めていることがよく分かった。そして,そういう姿勢を抱いているセンターの研修にやって来る教師たちは,真摯に学んでいる。教育センターと教師たちの間にも,子どもと教師の関係もそうであるように,学びや創造の連鎖・共鳴を確認できる。

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