『教師としていちばん大切なこと』(レイフ・エスキス著,PHP研究所,2009年)
書名に惹かれて,購入して読んだ。著者は,移民の子どもの多い学校で「優秀で品位のある子どもたち」を育てていることで有名な教師であり,教師として初めて「アメリカ国民芸術勲章」を受賞したという(「著者略歴」より)。そうした教師のライフストーリーがあますところなく,記されている。
授業実践を紡ぐ際に留意すべき点がたくさん載っている。例えば,「近道はない」や「『見捨てられない』ことを理解させる」という金言だ。ただ,彼の生きざまが,我が国の教師たちにとって,モデルになるのかと言えば,そうでない点も少なくあるまい。やはり,国や文化によって,教師モデルは異なる。
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