研究授業を見学する教師たちのスタンスには--
ある中学校の英語科の研究授業を見学した。1年生に,一般動詞を用いた否定文を理解させ,それを用いた表現活動に従事させるものであった。授業者は,風邪(?)で声がかれる中,すがすがしく,がんばっていた。文法を習得させるために工夫していた。それらは,ねらいの明示,分かりやすい説明,パターン練習,振り返り活動の設定等である。
一方,授業を見学する同僚の中には,やや消極的な姿勢が見られた。例えば,教室の中に入らずに,廊下で遠巻きにしている。メモもとらない--。確かに38名の生徒を抱える教室は狭いし,指導する教科が異なるとその特徴と課題が分かりにくいだろう。でも,だからこそ,いろいろ,工夫して,授業の全体像に迫らねばならないのだ。研究授業を見学する教師たちのスタンスには,その学校の実践研究の底力がはっきりと現れる。
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