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2009.11.18

松浦教諭の研究授業の構想を聞いて-そのチャレンジ-

 今夜,我が研究室を,守口市立橋波小学校の松浦教諭が訪ねてきた。彼は,今月27日に,第5学年社会科の研究授業を実施する。所属校の研究主題は,「主体的に考え,表現する子を育てる」である。それに迫るために,彼が選んだ単元は,「情報化した社会の様子と国民生活のかかわり」である。この内容は,新学習指導要領に登場した,新しいものである。先行事例は,皆無であろう。しかし,だからこそ,やりがいがあると彼は言う。学校放送番組『日本とことん見聞録』の視聴を導入して医療ネットワークの存在等を示唆し,それを活用させて,地域の福祉ネットワークの構築について,子どもたちに思考・表現させると聞いた。私は,高齢者が「豊かに生きる(たんに困っていることをたすけてもらうだけでなく)」ためのネットワークの意義やその具体的な取り組みについて聞き取りや資料活用に子どもに取り組ませることを提案してみた(彼がそのとおりにするかどうかは分からないが)。
 よく分からないが,本時では電子黒板の活用も組み入れないといけないという事情もあるそうだ。学校研究のテーマに迫る,新しい学習内容の指導に取り組む,新しいメディアを活用してみる等,二重三重の課題を伴う研究授業に,松浦教諭は果敢に挑戦する。まだ作成途中の指導案は,既に7ページ(ワークシート案を含む)である。この授業,あまりの難題に,失敗するかもしれない。けれども,そのチャレンジは,彼の今後の授業づくりに,同僚のそれに,必ず資するであろう。なお,彼は,指導案をA4判2ページに圧縮する方が大変です(不可能です)と,私の昨日のブログの内容について語ってくれた。

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