« November 2009 | Main | January 2010 »

2009.12.31

ご愛読ありがとうございました。

 あと3時間で,今年も終わります。このブログの読者の皆さん,ご愛読ありがとうございました。1年間,ほぼ毎日,記事を投稿してきました。読者の皆さんから「ブログよく見ていますよ」と言われるたびに,うれしくなりますが,ちょっぴりプレッシャーも感じます。しかし,その両方が更新のエネルギーになります。いつまで続くか分かりませんが,新しい年も,「授業研究と教師の成長」に関するアイデアや事例や私の思い等を,アップしようと思います。よろしければ,続けて,ご覧ください。

| | Comments (0)

2009.12.30

年末年始も原稿執筆等に追われる

 今日は30日。あと2日で新年となる。片づけや掃除等をしなければならないのだが,そうもいかない。提出締め切りを過ぎた原稿の執筆が優先されるからだ。さらに,卒業論文の草稿が届き,それのチェックにも追われる。
 時間がほしい。30日と31日がしばらく続いてくれたら(年がしばらく明けなかったら),いいのに--。

| | Comments (0)

2009.12.29

教師の力量形成に関する文献報告会

P1130526 本日,滋賀大学教育学部で,「教師の力量形成に関する研究会」(第7回)を開催した。8名の研究者が集い,それぞれが英文雑誌からピックアップしてきた論文を報告した。また,それを題材にして,この領域の研究課題,論文の独自性や提案性等について意見を交換した。さらに,「共通論文」を設定して,それについては全員が読破し,意見交換に備えた。
 夕方におこなった総括討論では,教師の力量形成における「関係性」概念の重視について共通理解し,それを踏まえた研究デザインや研究者の力量形成についても論じた。

| | Comments (0)

2009.12.28

放送教育実践をたくさん検討する(第83回なにわ放送教育研究会)

P1120805 本日,大阪教育大学の天王寺キャンパス(私の研究室と隣の演習室)で,第83回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,年末恒例の「全員発表」の回だ。2学期の実践をメンバーがそれぞれ発表してくれた。それは,7本に及ぶが,それぞれについて,番組利用の意義や方法について,かなりの時間をかけて議論した。
 全放連から守屋先生が,そして宇治橋さんも応援にかけつけてくださった。ありがたいことである。

| | Comments (0)

2009.12.27

年末もゼミ,年始もゼミ

 富山出張からそのまま,大学に向かった。年末の日曜日の午後,修士1年を対象とする修論ゼミを強行(?)した。日頃は受講する講義数が多いので,ゼミ指導は短時間でやるしかない。それゆえ,夏休み等は「集中ゼミ」と称して,1人に1時間以上かけて,修論作成の進捗状況をていねいに点検し,アドバイスしている。今日は,その冬休みバージョンである。4人のゼミ生は,進度の差こそあれど,それなりにここまでの知見をまとめ,また今後の研究活動の計画をレポートしてくれた。ここまでは,おおむね満足できる状況であろう。気を抜かずに,続けてがんばってほしい。
 ちなみに,年明けにはすぐ,大学院・実践学校教育専攻の公式行事たる修論構想発表会に向けて,発表練習の会を催す。卒論ゼミの指導(8名分)も加わるので,年末・年始は,ゼミ指導がもっとも忙しくなる時期である。大学教員には,のんびりした正月など無縁である。

| | Comments (0)

2009.12.26

教育センターの指導主事たちも研究活動を

 学ぶ子どもは,学ぶ教師から生まれる。これは,衆目の一致するところであろう。そして,私は,学ぶ教師は,学ぶ指導主事によって育つと経験的に感じている。つまり,教育センター等で教師たちの研修をコーディネートし,彼らの学びを促すのであれば,そのスタッフは,自らも研究的な活動に従事し,授業やカリキュラムについて考える姿勢を保ち,その方法論を発展させておく必要があろう。教職の再帰性からして,それは,自然なことであると思う。
P1130495 岡山県総合教育センターのスタッフは,教師たちの研修の企画・運営を進めつつ,自らも研究テーマを定め,それを追及しているという。写真は,その構想等をまとめたポスターである。彼らとて,受講者たる教師たちの学びのサポートに忙しいはずであるが,研究活動の前述したような意義を自覚し,それに真摯に向き合っている。大したものだと思う。
 全国の教育センター等はどうであろうか。私もかなりの数のセンター等に出向いているが,必ずしも,研究活動は活発ではない。そして,そういう場所ほど,教師たちの研修も講師任せ,講師頼みになっているように思うのである。

| | Comments (0)

2009.12.25

クリスマスにも教員研修

P1130492 岡山県総合教育センターは,クリスマスの25日にも教員研修を企画・運営している。「知っておきたいICT機器・ソフト研修講座」である。教育の情報化に関する講演,ICT機器・ソフト等の操作体験と授業設計研修,そして「振り返り」である。特に操作体験と授業設計研修については,4つの企業から,実物投影機・電子黒板・デジタルペン・校務ソフトの特徴や利用例等が紹介され,続いて,その活用に関する模擬授業等が繰り広げられた。振り返り後には,希望者を対象とする「ICT機器相談会」まで用意されている。
 開催日の設定,プログラムの多様性,それぞれのプログラムにおける活動性の保障等,同センターのスタッフたちは,教師たちの学びをまた豊かにしようとする姿勢が確かである。

| | Comments (0)

2009.12.24

適正な学校規模とは?

 某市の学校の適正配置に関する審議会に出席した。要するに,市内の学校の規模について指針を作成し,それに基づく学校の統廃合や分離等について具申するための会議である。小学校の場合,「学校教育法施行規則」によって,学級数は12学級以上18学級以下が標準とされている。政令指定都市では,上限が24学級となっているケースが多い。
 12学級という数字は,各学年2学級でクラス替えができる状態であることを意味しているが,1学級でクラス替えができなくても,教師の学級経営の力量が確かであれば,子ども同士の人間関係が固定化したり,それに歪みが生じたりするといった問題は,回避できよう。私としては,むしろ,小さい学校の方が教師がすべての子どもの名前を覚え,関わりを持てる(学級担任でなくても)という点で,アドバンテージがあるように思う。
 けれども,学校の統廃合等は,別の事情,例えば効率化や中学校に進学してからの子どもの成長等の側面でも検討されるて然るべきものだ。そのあたりを総合的にかんがみることが,この審議会では必要とされる。

| | Comments (0)

2009.12.23

卒業論文の作成も八合目を迎えて

 本日,休日にもかかわらず,研究室で,卒論ゼミをおこなった。今日は,一人休みだったので,7人分の指導をおこなった。13:00スタートで,終わりは17:50であった。提出締切を1ヶ月後に控えて,多くに学生は,卒業論文の作成も八合目を迎えている。問題の所在や実証研究の過程や方法,そしてそれによる知見をまとめることはできているし,執筆分量や参考文献の数等も,私が示した規準を満たしているが,結論がまだ十分には練られていないからだ。例えば,結論が文献研究や実証研究の結果の羅列に終わっている,結論が「自明」なものに過ぎない,教育方法学等の研究の結論としては具体性や提案性に欠ける等々,結論はまだまだ検討の余地がある。
 読者に分かりやすい表現に文章を整えることも含めて,我がゼミ生には,提出の頂上目指して,ていねいに歩んでもらいたい。換言すれば,途中で妥協することなく,最後の最後までねばって,少しでも内容・表現の充実に努めてもらいたい。
P1120802 ゼミ後,彼らのイニシアチブで,クリスマス会も催した。プレゼント交換や2ホールのケーキを食べて(私のおごり),互いに慰労した。写真の様子である。ちなみに,私があたったのは,サンタの帽子と長靴に入ったお菓子であった。

| | Comments (0)

2009.12.22

教員養成段階で,教員志望学生にいかなる力量を育むか

 本日,本学の柏原キャンパスを訪れ,教員志望学生にいかなる力量を育むかに関する座談会に出席した。4人の方とともに,私も,それに関するコメントを呈した。私は,教員志望学生が教員養成段階でも,また教職についてもからも,学び続ける存在であることが重要であり,そのための方法論と豊富な事例知識を有することが大切であると主張した。特に後者については,大阪府下の事例だけでなく,様々な地域の事例を集め,整理する過程を通して,学生が教育実習やインターンシップで培った経験知を相対化できる可能性があることを説いた。一般的な人間力や教科内容の知識・技能を強調する方もいらっしゃったが,それらを前提として,教師としての専門性の主柱には,教職固有の探究を展開し,また発展させる力量を据えたいと,私は考える。
 この座談会の模様は,やがて本学の広報誌『天遊』に,「≪特集≫開学60周年記念に寄せて(その3)」として,掲載される。その際には,ぜひご味読いただきたい。

| | Comments (0)

2009.12.21

鍛えられて,授業の技を増やす教師たち

P1130447 本日,日本女子大学の吉崎静夫先生をリーダーとする調査研究プロジェクトの活動の一環として,福井県越前市立武生第三中学校を訪問し,3つの授業を見学するとともに,教師たちにヒアリングを試みた。いずれの授業も,50分の間に,ICT活用,ペアトーク,きめ細かな指導等,生徒に,学習参加や思考・表現を促すための複数の工夫が当然のように採り入れられていた。授業を充実させるための「引き出し」が多いのである。
 全体を通しての印象であるが,同校を含む,福井県の中学校の教師たちは,力量形成のための機会を数多く持ち,それで鍛えられて,授業の技を増やしていることがよく分かった。例えば,小学校に異動して小中の接続について考える,数年に一度は巡ってくる研究発表大会の開催に向けて教育研究会の仲間と研鑽を積む,毎年全員が研究授業を実施する(指導主事訪問に合わせて,指導案を作成して)等々--。彼らは,それを普通だと思っているが,全国的な見地からすれば,それらが年度を重ねても継続的・日常的に推進されていることは,驚きに値する。そうした教師文化と子どもたちの学ぶ姿勢,そして学力向上は決して無縁ではあるまい。

| | Comments (0)

2009.12.20

若い教師もベテラン教師も研究授業に取り組む学校は

 本日午後,国立教育政策研究所で催された,調査プロジェクトのミーティングに出席した。これは,教師の授業力やそれを規定する校内研究の実態について,教員自身,学校,教育委員会等を対象とするアンケートを実施する取り組みである。
 校内研究の充実を示す指標を定め,それらを質問項目に整えていく間に,研究授業を実施する教員の教職経験について,議論が及んだ。私は,若い教師もベテラン教師も研究授業に取り組んでいる場合,とりわけ,彼らが新しい教材や指導法にチャレンジしている場合に,その学校の教師たちの授業力は充実する傾向にあると主張した。研究授業の数が多くても,若手の教師にそれを押しつけているような学校では,教師たちの学びの共鳴現象が起こりにくいからだ(そして,子どもたちの学び合いも停滞する)。読者は,どのように思われるだろうか。

| | Comments (0)

2009.12.19

がんばる夜間大学院生

 今夜は,大学院の講義「教職ファシリィテーター論」(昨夜の記事で紹介した)を履修している受講生たちとの忘年会であった。彼らの大半は,現職教員である。一緒に食事をして話を聞いていると,彼らが時間とエネルギーを費やして本学で一生懸命に学んでいることを再認識させられる。私もけっこう忙しい方だとは思うが,彼らの大変さには及ばない。がんばる夜間大学院生の努力に応えるためには,彼らに提供する講義のさらなる充実を図るしかあるまい。

| | Comments (0)

2009.12.18

平成22年度の学校研究プランの策定

 大学院の講義「教職ファシリィテーター論」では,学校における実践研究の企画・運営について,理論的・実践的に検討している。学校研究の歴史や国際比較,企画・運営モデルの検討,すぐれた事例の研究を経て,受講生たる現職教員は,所属校の学校研究の特長と課題を分析し,次年度(つまり今回は,平成22年度)の学校研究プランの策定に従事する。次年度,それを活用して,学校研究の企画・運営にチャレンジしているケースも少なからずあり,我ながら,よいゴールであると思っている。
 16名の受講生の学校研究プランは,年明けの1月14日に,ポスター発表の形で交流されることになる。この日講義に参加すれば,小中高等学校や支援学校の学校研究プランを16ケース目にすることができる。もし,参加を希望なさる場合は,事前にご連絡を。

| | Comments (0)

2009.12.17

実習に勤しむ高校生の姿を目にして

今朝も、大阪府内の高等学校を訪問し、授業を見学した。工業関係の実習だったが、生徒が作業やレポートの作成に真摯な姿勢で取り組んでいた。このとこら高等学校の授業改善が進展しないことを憂う機会が少なくなかったが、実習に勤しむ生徒の姿に、多少気持ちが晴れた。

| | Comments (0)

2009.12.16

「水道方式」の模擬授業(講義「教育総論」にて)

P1120770 本日,講義「教育総論」にて,「水道方式」の模擬授業を試みた。講義を履修してくれている現職教員の協力を得て実現した。前回の講義で,水道方式が登場した時代背景,その特徴等を講じていたが,それを受講生に体験してもらえた。
 しかし,講義はそれだけで終わるわけではない。この講義は,国内外の教育の思想や歴史について概説するものであるから,各時代の教育方法の今日的意義と課題について受講生に考察させることも,図らねばならない。だから,例えば,この方式では培えない(培いにくい)学力を検討させたり,自身が教員となった折にどのような形でこれを授業に採用するかについても,受講者に吟味させた。

| | Comments (0)

2009.12.15

高等学校の授業スタイルは,なぜ変わらないのか

 本年度,既に6つの高等学校の授業を見学した(この後も,1校の訪問が予定されている)。その中には,いわゆる「しんどい」学校もあれば,進学校もある。しかし,基本的には,授業スタイルは,講義形式が採用されている。教師は黒板とチョークを,生徒は教科書とノートを利用して,たんたんと授業が進んでいく。ひどい場合には,指導者は,相手が寝ていても,内職をしていても,見て見ぬふりで,独白を続ける。芸術教科はそうでもないが,今度は,授業者が生徒に実習をさせておいて,自分は準備室に引っ込んでいたりする。
 高等学校の授業スタイルは,なぜ変わらないのか。もちろん,授業改善に勤しんでいる教師がいることもよく分かっている。しかし,全体としては,このような傾向が強いと言えよう。それで,教師としての自己実現が図れるのだろうか--。重い課題である。

| | Comments (0)

2009.12.14

子どもたちの学びに対する,教師たちのていねいな眼差し

P1130338 鳥取県岩美郡岩美町立岩美西小学校で授業を見学した。この学校の教師たちは,子どもたちの学びをていねいに見つめている。授業中の子どもの発言に対するコメントはもちろん,ノートや作品に対するコメントがとても手厚かった。写真は,書道の作品に対するものである。
 その他,学習規律の確立,評価基準の明確化,板書,家庭学習の充実等,習得型の授業成立の要件を満たした取り組み,そして活用型の授業に挑戦しようとする姿勢に好感が持てた。

| | Comments (0)

2009.12.13

教職1年目から2年目へ

 昨夜,夕刻から,去る3月に大阪教育大学を巣立ち,大阪市内の小学校で教職に就いた2名のゼミ生と会った。教科指導や学級経営等に必死になったり,インフルエンザ騒動に右往左往したりしているうちに,あっという間に師走を迎えたと,彼らは語っていた。しかし,振り返ってみると,教師になって本当によかったと回顧できるという。それでよいのだと思う。1年目から2年目にかけての彼らのさらなる成長に期待したい。

| | Comments (0)

2009.12.12

授業記録を活かした協議

P1130218 昨日の目黒区立下目黒小学校の田端教諭の研究授業を見学する際に,全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力の育成』」のメンバーは,クラスの5グループにはりついて,その言動を記録した。そのために,座席表と記録の視点を記したシートが用意された。研究授業後の協議では,それを活かして,どのような子どもがいかなる反応を番組に対して示していたのかが,詳細に検討された。
 一般には,記録をとっても,それが活かされない協議も少なくない。せっかく記録を残すのであれば,それを活かした協議のデザインが構想されて然るべきである。

| | Comments (0)

2009.12.11

1日に2コマの研究授業(しかも,社会と道徳)

P1130177 本日,目黒区立下目黒小学校の田端教諭が,研究授業を実施した。しかも,ダブルで(4時間目は社会科,5時間目は道徳)。全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力の育成』」の一環である。前者は,教科指導における人間力の育成の可能性を探るものである。また後者は,今年度新たに放送されている学校放送番組『カラフル!』,それも外国の子どもたちの葛藤等を撮影した教材(外国の放送局が制作したもの)を活用して,子どもたちに,家族愛等を考えさせるものである。特に後者は,父親がPKO活動のためのコソボに赴くことになった,アイルランドの家庭で,少年が不安や寂しさに耐えている様子,それらの感じ方に関する兄や妹との違い,そうした状況における母親との絆の再構築等が描かれている作品であり,その扱いには,様々な可能性と課題がつきまとう。
 田端教諭は,クラスの子どもとの信頼関係の下,深い教材解釈とていねいな準備,そして,きめ細かな指導によって,放送教育と人間力の育成の接点,その多様性を実践的に明らかにしてくれた。時間不足だけが問題として残ったが,彼女のナイスチャレンジによって,事後協議会の議論は深まり,このテーマの実践的知識が蓄積された。

| | Comments (0)

2009.12.10

学校や教育委員会等からの依頼を受けながら

 前にも書いたことを再度記すことになる。だから,このブログに長い間おつきあいいただいている読者は,読み飛ばしてもらった方がよいだろう。
 この頃,学校や教育委員会等からの研修等に関する依頼がさらに増えている。だから,お断りせざるをえないケースが少なくない。先方の依頼内容を吟味し,また日程を検討した上で,こちらとして精一杯の誠実さで,「今回はご協力できませんが,別の機会に。」と返信している。しかし,そのような場合,あまり,私の返信に対するリアクションはない。つまり,なしのつぶてだ。なんとなく,寂しい。「それなら,あなたなんかはどうでもよい存在ですよ。」という,隠れたメッセージなのかもしれないが,それなら,協力できない場合は返事をしなくてもいいのかなとも思う。
 私も,他の方にお願い事をすることがある。それがかなわなくても,「返信をありがとうございました。次の機会によろしくお願いいたします。」と再度メールを送るようにしている。それが,普通だと思っていたが,そうでもないのだろうか--。まあ,あまり考えない方がよいのかもしれない。

| | Comments (0)

2009.12.08

小学校の教師が学級担任として子どもに接するということ

 本日,大学の講義「教育実践の研究Ⅱ」で,個に応じた指導,とりわけ少人数指導や習熟度別指導について講じた。その概念を説明し,モデル化し,また事例を紹介した。受講生にこうした取り組みの是非をたずねたところ,小学校でも,こうした教育方法を採用することに賛成の意見が大勢であった。
 だから,私は,いわゆる「ゆさぶり」をかけた。彼らは,小学校の教員になることを夢見ている。だから,「あなたたちのクラスの半分の指導を他の人に任せることになってもいいですか」「あなた自身が算数の加配教師(専科教師)となって,学級を担任できなくなってもよいですか」と。特に後者の問いにぐっときたようだ。そこから,少人数指導等の光と影を多面的に掘り下げることができた。それほど,小学校の教師,そしてそれを志望している若者にとっては,学級担任として子どもに接することは,そのアイデンティティ形成に重要なのである。

| | Comments (0)

2009.12.07

研究授業に臨む姿勢(尼崎市立七松小学校)

 本日,尼崎市立七松小学校の研究発表会に参加した。同校は,「自ら考え共に学び続ける子ども~知識・技能の活用をめざした,思考力・判断力・表現力を高める学習指導を探る~」という研究テーマを掲げて,教師たちは,実践研究に着手している。
P1120922 本日は,6クラス(各学年1クラス)の授業が公開された。活用力の育成を図るために,それぞれの教師が授業デザインを工夫し,実践してくれた。特に,あるクラスの授業は,指導案の事前検討の際に,同じ学年の他の教師がやったものと同じ内容であったので,私たちが「別の場面の指導にチャレンジしましょう」と投げかけたものであった。指導者がリスクを覚悟でそれに応じてくれたため,参加者は,活用型授業のデザインについてしっかり考えられたし,得るものが多くなったと思う。そうした,研究授業に臨む姿勢は,同校の実践研究に対する熱意や価値観を象徴するものである。

| | Comments (0)

2009.12.06

ワークショップのファシリテーション

P1120909 東京大学の山内先生が,教育部の講義として実施している「ワークショップのファシリテーション」を見学した。これは,受講生に,ワークショップのファシリィテーションの力量を獲得させる(向上させる)ためのものである。本日は,実習として,実際に,子どもたちの創造性を涵養するためのワークショップを彼らが企画・運営していた。山内先生が共同研究を推進している,株式会社CSKホールディンクスが開発し,実際に各地で繰り広げているワークショップの1つ,「クリケット・ワークショップ」のノウハウを生かして,受講生たちは,子どもたちの作品制作を促し,支えていた。

| | Comments (0)

2009.12.05

平成22年度教育放送企画検討会議

 本日,東京・渋谷のNHKで,平成22年度教育放送企画検討会議が催され,私も参加した。この会は,次年度のNHK学校放送番組,幼児向け番組等の編成,新番組,デジタル教材などのコンセプトや内容が制作者から紹介され,それについて学識経験者や学校現場の実践家が意見を述べる機会だ。昔は,最若手の研究者(学識経験者のテーブルでは末席に位置する)としてこの会合に出席していたが,とうとう先頭になってしまった。
 次年度,新しい番組が始まるようだ。それらに,私たちが昨年度及び今年度の前半に取り組んできた「2011年度以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の知見や提案が生かされていて,うれしかった。

| | Comments (0)

2009.12.04

「講師」活用力

 これもまた,ある市の研究推進リーダー研修のことである。本年度の校内研修・研究の企画・運営に関して,自己点検,相互評価を繰り広げていたところ,ある学校の研修に多様な外部講師が位置づけられていることが分かった。また,別の学校のものには,年に5回も,同じ講師が来校してくれていた。
 授業研究にせよ,理論研修にせよ,その活性化に学校外の専門家が講師として役立つ可能性は,小さくない。しかし,それへの依存が強すぎると,様々な面でかえって研修・研究が停滞する(例えば,内容や実施時期が限定されるなど)。自校の実践研究の進展に外部講師が必要なのか,それは誰なのか,いつ,どのような場面で協力してもらうのか,それを実現するための障害をどのようにすれば克服できるのか--「講師」活用力は,研究推進リーダーが獲得し,発揮すべき力量である。

| | Comments (0)

2009.12.03

これでよいのか,教員研修

 ある市の研究推進リーダー研修のことである。午後3時開始の予定であったが、その時刻になっても,出席予定者の3分の2以上が来ていない。やむなくスタートしたが、それから1時間以上に渡って,ばらばらと到着する。5時には研修会が終了するのに,最後の出席者は,なんと4時半を過ぎて会場に現れた。しかも,それらの遅刻者は,恥ずかしそうにも,申し訳なさそうにもしていない。教員研修が果たしてこれで,よいのか。色々考えさせられた。救いは,ある参加者が,「自分たちの授業研究のやり方が固定化していたことが分かった,いろいろトライできそうです」と,研修を振り返っていたことである。

| | Comments (0)

2009.12.02

地域の教育研究会の存在と役割

 どこの地域にも,小中学校の教師がメンバーとなる,教育研究会がある。行政研修,校内研修と並んで,彼らが力量を高めるための機会である。
 科研の研究プロジェクトの活動の一環として,中学生の学力の高い福井県の教育行政にヒアリングをしたことがあるが,中学校教育研究会の存在や役割を強調していた。
 大阪市立中学校教育研究会は,17部会で構成されている。市内の中学校の教師たちが,各部会において,さらにはブロック単位でも研究活動に従事しているようだ。その成果を集約した冊子をいただき,拝読した。今日的な教育課題の解決に向けて,メンバーががんばっている様子がよく分かった。最近,大阪市立中学校の実践研究との接点が増えているので,その活動を継続・発展させてもらいたいと思った。

| | Comments (0)

2009.12.01

「特任教官」として,がんばる

P1120866 本日は,りんくうタウンに赴き,航空保安大学校の初任教官の研修をサポートした。彼らは,飛行場で働いていたが,同大学校で教官として勤務することになった。皆,教え方に戸惑っているそうだ。授業の設計・実施・評価,教育メディアの利用,授業力アップのための方策等について,講じた(演習等に従事してもらった)。
 受付で,「特任教官」という肩書きのついた,きれいなカードをもらった(夕方,退出の際に返却したが)。なんとなく,響きがかっこいい。「特命教官」だともっとかっこいい?

| | Comments (0)

« November 2009 | Main | January 2010 »