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2010.01.31

実践リーダー自学自習用テキスト完成間近

P1120905_2 本日も,大阪教育大学の天王寺キャンパス中央館で,実践リーダー自学自習用テキスト開発プロジェクトのミーティングを開催した。このプロジェクトは,パナソニック教育財団の支援により推進される,「先導的実践研究助成」である。研究主任が,学校における実践研究の企画・運営のために駆使する必要がある知識を獲得するための学習材である。学校研究の意義,学校研究の動向,研究テーマの策定,研究組織の構築と運営,研究計画の策定,授業研究の企画・運営,若い教師への配慮,研究発表会の開催,研究紀要の作成,講師の活用,後進の育成,研究主任の学び,という構成だ。研究テーマの策定以下の項目については,そのポイント等とともに,初級・中級・上級の3種類の問題と解答・解説が用意される。これらを読み,問題を解いて自己点検すると,学校における実践研究の知恵が獲得できる。
 昨年11月~12月にかけて,テキストの草稿を何名かの研究主任に点検してもらい,その形成的評価を実施した。本日は,それを踏まえた修正稿を報告し合い,内容・表記の最終相互評価をおこなった。あと少しで,完成である。メンバーに最後までがんばってもらいたい。

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2010.01.30

横浜国立大学教育人間科学部附属教育実践総合センターのフォーラムで講演

 日帰りで,横浜に出かけた。横浜国立大学教育人間科学部附属教育実践総合センターの教育フォーラム2010で,講演を担当させていただいたからだ。タイトルは,「教育研究のこれから~新学習指導要領に向けた新たな授業研究の課題~」である。次の3つのトピックについて,話題提供をさせていただいた。
①学びの基礎力の重要性,授業と家庭学習との連動
②習得型授業と活用型授業の成立と充実に向けて
③学校を基盤とする学力向上アプローチの成立と充実,それに求められる授業研究の方法論
 講演に続いて,教育実践と教育相談についての実践報告やそれらに関する意見交換や助言が用意されていた。センターのレギュラースタッフと客員スタッフが協力して,フォーラムを企画・運営する様子が印象に残った。

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2010.01.29

ゼミ生全員、無事に卒論提出!

 今日は,本学の卒論提出締め切り日であった。私が指導するゼミ生も全員,無事に提出してくれた。締め切りまであと1時間になっても未提出のものもいてドキドキしたが,間に合ってよかった。前任大学も含めてここ10年で卒論提出に間に合わなかったケースは1件だけだから,まずまずの成績であろう(そのケースは,自分としては指導プロセスは間違っていなかったと思うので,今も,心の傷となっている)。
 今年のゼミ生も,全員が異なるテーマだったが,互いに意見を述べ合って,よい議論を繰り広げてくれた。全員がちゃんと提出できたのは,それがあったからだと思う。ゼミ生たち,ご苦労さん。
 2月7日に,発表会を催す。教育学に興味のある学生や関心のある現職教員は,どうぞご参加ください。「sotsuron_happyoukai2009.pdf」をダウンロード

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2010.01.28

山内先生のゼミに参加(東京大学大学院情報学環)

 東京大学大学院情報学環の山内先生のゼミに,特別ゲストとして参加した。十数名の院生や助教が集い,各発表について熱心にコメントしていた。シアトルからSkypeを利用して報告がなされたり,各報告に関するコメントがtwitter上でも繰り広げられるところは,その進行がよく工夫されている。そして,なにより,教育現場の実状からインターフェイスに関する技術,実践研究の特殊性等の方法論,研究者のアイデンティティなどに,よい意味で話題が広がるのも,やはり理系と文系の世界を往還し,活躍する山内先生のゼミならではの特長であろう。

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研究発表会参加者に『学校研究パワーアップガイド』を(三次市立三和小学校)

 先日もご案内したが,広島県三次市立三和小学校は,2月5日に,本年度3度目の研究発表会を催す。第1回目は,6月に,プレ研究発表会として,主として,研究テーマと授業の整合性について参加者に問いかけた。第2回目は,11月に,全教師が授業を公開し,参加型の協議を企画・運営して,参加者と授業づくりのアイデアを交換した。
 第3回目は,「研究推進リーダー研修会」と性格付け,研究のR-PDCAサイクルに関してリーダーが持つ実践知を環流させるためのワークショップ等も催される(もちろん研究授業と事後協議会も)。そして,そこで,同校がここ数年間進めてきた,学校における実践研究を充実させるためのノウハウを集めた『学校研究パワーアップガイド』が配布される。先日,私も,「推薦のことば」を寄稿した。下記のとおりである。

推薦のことば
-『学校研究パワーアップガイド』をもとにアクションを-

大阪教育大学・木原俊行

 広島県三次市立三和小学校は,山間に位置する,小さな学校である。児童数は,150人にも満たない。教員数も,10人をわずかに上回るだけである。しかし,この小さな学校の実践研究は,1年間に全国の何十という小中学校を訪れる筆者が,今もっとも注目し,そして大きな期待を寄せている取り組みである。
 その特長は幾重にも及ぶが,1)思考力・表現力を育成するためにICT活用を駆使するという,研究のテーマや授業デザインの先進性,2)授業研究会の企画・運営上の工夫,3)実践研究のPDCAサイクルの確立に,大別されよう。
 この『学校研究パワーアップガイド』は,2)と)3に関する,三和小学校の実践知を集約したものである。ワークショップ型研修のポイント,研究発表会のプログラム構成の秘訣,「研究の共有と振り返りを促す」研究紀要の内容や作成手続き等,各学校の研究推進リーダーが頭を悩ませている問題や実践研究の発展に障害となっている壁を克服するための視点と方法が,簡潔明瞭に記されている。
 このガイドを読み,それを参考にしてアクションを起こせば,各学校の実践研究はステップアップするに違いあるまい。ご活用を心よりお勧めする。

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2010.01.27

成長する学校

 本日,大阪府立夕陽丘高等学校を訪問した。今年度,同校の学校協議会の委員を拝命しており,本日,第3回目の会合が催されたからである。本年度の最終回であるから,委員会として,同校における「学力・人間力の育成」の特徴と課題を整理することを試みた。
 座長としてうれしかったのは,同校が,第2回目の協議会で委員が提案した取り組みをこの数ヶ月の間に実行してくれていたことである。例えば,地域連携を強めた方がよいという意見を,生徒会の地域清掃活動として実現してくれていた。外部の声を受け止める姿勢,それに基づいた新しいチャレンジに取り組む精神のある学校は,成長する。それを傍らで見ているのは,気持ちよい。

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2010.01.26

拍手でエンディングを迎えられる講義

 本日,学部の講義「教育実践の研究Ⅱ」も15回目,すなわち最終回を迎えた。前回実施したテストを返却し,採点のポイントや模範解答を伝えた。
 その後,14回目までの学びについて,振り返りをおこなった。この講義は,我が国の戦後60年の教育方法を概観した後,現在学校現場で試みられている,新しい教育方法(例えば,総合的な学習,キャリア教育,外国語活動,個に応じた指導,学力向上施策,小中一貫教育,ICT活用など)について,その背景・可能性と課題等を講ずるともに,典型事例を映像記録によって紹介する。それらの総括のために,まず,受講生に,もっとも印象に残っている内容をたずねた。続いて,各回の内容について,1)魅力的な実践だと思うか,2)教師として取り組めるかを観点として,評定してもらった。さらに,評定結果等をグループを組んで比較してもらい,自身の考え方を浮き彫りにしてもらった。
 20人ほどという適度な受講者数,あらゆるメディアを活用できる教室環境に恵まれ,そして教員を志望する学生の熱意に支えられて,我ながら,充実した15回の講義になったと思った。受講生もそう思ってくれたのか,講義終了の際に,拍手してくれた。この講義は,前期もよいムードで終えられたように思うが,こういうエンディングは,担当者冥利に尽きる。

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2010.01.25

過去に放送されていた番組の活用(第84回なにわ放送教育研究会)

P1130659 本日,谷町四丁目のNHK大阪で,第84回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,生駒市立生駒南小学校の金原教諭が,過去に放送された番組『わかる算数4年生』の第12回「小数がわかる」を活用した実践を報告してくれた。彼は,自身が番組を利用するだけでなく,同じ学年の初任者に研究授業で利用してもらっているので,それも報告してくれた。
 この番組を子どもに視聴させると,教科書の指導書で言えば3時間の内容を15分で子どもたちに「教える」ことができたとのことであった(もちろん,復習,定着のための反復も,視聴後に導入しているそうだが)。

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2010.01.24

多様な実践を集約することの難しさ

 本日,全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「『放送学習』による人間力の育成」プロジェクトのミーティングが催された。プロジェクトは,現在,まとめの時期にさしかかっている。本日は,メンバーが本年度の実践を2ページにまとめた文書を報告し,読み合わせをおこなった。
 実にいろいろな実践が報告された。教科・領域も異なるし,1時間(45分)の授業の詳細を語るものもあれば,50時間の単元の全体像を示すものもある。実践の内容が多様なので,報告文書の形式をそろえることが難しい。無理矢理にでも,それをそろえるかどうかについて,ずいぶん話した。私は,それぞれの実践者が自身の取り組みを表現しやすい方がよい,ゆえに,見出しや様式の統一は最低限にとどめた方がよいと述べた。ひとつの組織やプロジェクトの中で生まれている多様な実践を集約することは,かなり難しい。共通性と多様性を感じることのできる,バランスのよいアウトプットになるよう,誰かがイニシアチブを発揮するしかないだろう。

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2010.01.23

大学院入試をなつかしく思う

 本日は,大阪教育大学の大学院入試の実施日であった。私も,柏原キャンパスに出かけ,採点や面接,集計等に従事した。受験生ががんばっている姿がまぶしかった。
 自分が大学院修士課程の入学試験を受けたのは,もう24年も前のことになる。英語・フランス語の試験に2時間,教育学の専門試験に2時間を費やしたと思う。面接は,それらの試験の合格者だけを対象に,別の日に設定されていた。たしか,全教官を前にして,研究計画を話さなければならなかった。そして,その時間もけっこう長かった。いずれも苦労した(特にフランス語!)が,あのプロセスがあったから今の自分があると思うと,実施する側になってからの月日も短くないが,自分が受験した大学院入試をなつかしく思う。
 そう言えば,あの頃,大阪大学大学院人間科学研究科の修士課程教育学専攻,とりわけ私が進学しようとしていた教育技術学講座の入学試験合格率は,50%ほどしかなかった。不合格になったらどうしようと,試験前ずいぶん不安だったことも思い出した。

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2010.01.22

自分の来し方を感じた日

 豊中市のある小学校に出かけた。3年目の教師が,第6学年の理科の研究授業を実施してくれた。移行措置の内容に果敢にチャレンジしたことが,後の協議の活性化につながった。そもそも,卒業を間近に控えたこの時期に研究授業にトライする授業者の姿勢が,子どもの積極的な学びを生み出していたと思う。
 ところで,この学校で,自分の20年の来し方を感じた。教頭先生とは,院生時代や助手時代に視聴覚教育の単元開発に取り組んだ。学校長は,私が岡山大学の助教授時代に教育センターに勤務していて,講演を聴いてくれたという。教務主任とは,大阪市立大学助教授時代に,別の学校で,総合的な学習のカリキュラム開発に着手した。5年目の教員は,彼女が岡山の小学校で非常勤教員として勤務していた時代に,研究授業(他の教師とのTT)を見学した。
 たくさんの学校と長く関わっていると,いろいろな出会いや関係が生まれるものである。

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2010.01.21

本年度3度目の研究発表会(三次市立三和小学校)

 広島県三次市立三和小学校は,2月5日に,本年度3度目の研究発表会を催す。第1回目は,6月に,プレ研究発表会として,主として,研究テーマと授業の整合性について参加者に問いかけた。第2回目は,11月に,全教師が授業を公開し,参加型の協議を企画・運営して,参加者と授業づくりのアイデアを交換した。
 第3回目は,「研究推進リーダー研修会」と銘打ってある。研究授業と事後協議会ももちろん設定されているが,それらを題材としながら,年間の研究計画等について,他校の実践研究推進リーダーと意見を交換することが,この回の主たるねらいである。つまり,研究のR-PDCAサイクルに関してリーダーが持つ実践知を環流させることが図られている。研究の企画・運営に悩む,ミドルリーダーにとってはまたとない,学びの機会となろう。詳しくは,この案内を。

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2010.01.20

相手に憎まれるほど,厳しくチェック(卒論の相互点検)

 本学では,卒論の提出締め切りは,29日である。年末年始に,私と内容・構成・表現について,ゼミ生はやりとりをしている。その上にさらに,私は,彼らに,この時期から,相互点検をさせることにしている。今日,ペアを作って,卒論の草稿を交換させた。合い言葉は「相手に憎まれるほど,厳しくチェック」である。パートナーの文章を細部にわたってていねいに読み,少しでもよくなるよう,たくさんアドバイスを送るというスタンスを示したものである。これが功を奏して,提案性や読み応えがあり,しかも分かりやすい,よい論文になることを願っている。がんばれ,我がゼミ生。

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2010.01.19

全放連「人間力育成プロジェクト」成果報告会(2月6日)

 全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力の育成』」の成果報告会が,2月6日(土)13:00~16:00に,東京・渋谷のNHK放送センター474会議室で催される。模擬授業と実践事例のポスター発表からなる。放送番組活用の実践事例にたくさん接することができる貴重な機会である。ぜひ,参加をご検討いただきたい。案内は,こちら。「zenporen_hokokukai100206.pdf」をダウンロード

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2010.01.18

ベテラン教師たちがICT活用にチャレンジ

P1130552 四日市市立小山田小学校に出かけた。学校の研究主題は,「一人ひとりがいきいきと活動し,学び合う授業の創造」である。この学校の教師たちは,そのための授業改善の手段として,ICT活用を重視している。本日も,5年生の児童たちに対する外国語活動の授業において,「英語ノート」を電子黒板で利用するという取り組みが提案された。
 校長室で説明を受けていたのだが,なるほど,この学校には,ベテラン教師が多い。にもかかわらず,教育委員会の支援や助言の下,そうした教師たちも,ICT活用にチャレンジしている。今年度は,それを促すために,研究の教科・領域を定めずに,各教師に委ねたという。今日も,彼らは,私が呈する,授業に対するコメントやICT活用の考え方・事例を熱心に聴きとっていた。ベテラン教師たちのICT活用へのチャレンジは貴重だ。彼らのICT活用のさらなる充実に大きな期待を寄せたい。

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2010.01.17

岡山の学校の先生方ならば,きっと

 本日,京都市で,第28回全国都道府県対抗女子駅伝が催された。岡山県が初優勝した。岡山は,私が,講師として独り立ちした地である。生まれ故郷の広島,学生・助手時代を過ごした大阪に次ぐ,第三の故郷と言ってもいい。だから,なんとなく,うれしい。NHKのアナウンサーがそう言っていたのだが,岡山県は,第1回大会は45位だったらしい。それから考えると,大飛躍である。
 ところで,いわゆる学力調査では,岡山県の子どもは,(相対的には)よい結果を残せてないらしい。しかし,前述した駅伝のように,いつかきっと良くなると思う。岡山県の学校の先生方は一般に,授業づくりにまじめに取り組んでいるからだ。子どものために,研鑽を積んでいるからだ。先日も県教育センターに出かけて,教師や指導主事たちの研修に対する熱意に感心させられた。また,2月に岡山市総合教育センターの研究推進リーダー研修が催されるようだが,市内の幼稚園・小中学校のすべてのリーダーが,本年度の研究についての振り返りをポスターで発表するらしい。他の政令市の同様の研修で,はたして,そのようなことができるだろうか--。
 学力調査の規模が縮小され,(議会の関心が薄れ?),学力向上ブームが去ってしまうと,授業改善を志向する文化的土壌のない土地では,おそらく,教師たちに何も残るまい。けれども,岡山県のように授業改善を尊ぶ文化がある土地では,そのための苦労や工夫が,きっと教師たちの授業力量の量的質的充実に資するであろう。

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2010.01.16

卒論指導は(授業も?),ゴールのイメージ化から

 一昨日,平成22年度に卒論を作成する学生を対象とする,ゼミを始めた。今度は,6人だ。平成21年度の8人よりも少ないが,本学では多い方だ。
 第1回目は,8月までのゼミのスケジュールや手順について説明した。同時に,私のもとで卒論を仕上げた先輩の論文を渡し,それを読んで,「先行研究に学んでいるところ」「自分のオリジナルな発送や活動」を次回のゼミまでに整理してくるように指示した。要するに,卒論作成のゴールのイメージを鮮明にするためである。これは,問題解決的な学習を児童・生徒に繰り広げさせる場合も同じであろうが。

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2010.01.15

自校の実践研究を自分の言葉で語る(教職ファシリテーター論の発表にて)

P1120868 昨夜,大学院・実践学校教育専攻で担当している科目「教職ファシリテーター論」において,受講生たる現職教員たちが,所属校の平成22年度・実践研究プランをポスター発表形式で報告してくれた。それは,受講生が自校の実践研究の現状を分析し,その改善を構想して,研究計画に具体化したものである。各人のプランは,次のような規準で評価される。

(1)21年度の取り組みを発展させていると同時に,実現可能性が高い。
(2)所属校の22年度の学校研究のテーマ設定
 ・自校の実践史と社会的要請の両面が反映されている。
 ・各教員の実践の共通性と多様性が保障される。
(3)所属校の学校研究の研究組織と年間計画
 ・研究組織の編成に工夫がある。
 ・形成的評価の機会があるなど,R-PDCAサイクルが反映されている。
 ・計画を遂行していく際に必要となる研究主任等のリーダーシップが明確である。
(4)授業研究会の運営の工夫
 ・研究授業の設定(授業者,内容,実施時期等)に工夫がある。
 ・授業研究会の運営(司会進行,活動,助言者等)に工夫がある。
(5)自己評価・外部評価の充実
 ・研究紀要等の作成によって,研究を振り返る機会が保障されている。
 ・学力調査等を実施し,その結果を研究の推進に活かそうとしている。
 ・研究発表会等を開催し,他者からの批評を受ける機会を設けている。

 いすれのプランも,上述したような視点を踏まえたものであり,「おおむね満足できる」ものであった。その中に,研究計画にいくつかの文節を定め,それを自分の言葉で表現していたプランがあった。それは,プランが自分のものになっていることの証であると,私は講評した。

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2010.01.13

「そんな使い方もあったのか--」

 本日,担当している講義「教育総論」で,百マス計算を始めとする,岸本裕史の教育実践について講じた。その際に,学生に実際に百マス計算に取り組んでもらい,時間を計った。早い学生は1分くらい,遅いものだと3分くらいだった。彼らは,実際に取り組んでみて,また,それが誕生した背景について理解して,その可能性と時代性をよく把握していた。
 ところで,百マス計算にかかる時間を確認するために,(いつも講義で利用している)キッチンタイマーを実物提示装置とプロジェクターでスクリーンに大きく写した。すると,学生たちがびっくり。「そんな使い方もあるのか--」と感心していた。この利用法は,学校現場では,授業におけるICT活用の基本的なもののひとつなのだが--。

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2010.01.12

日本教育工学会の25周年記念シンポジウム

 私が理事を拝命している日本教育工学会は,設立25周年を迎えた。それを記念して,6月19日にシンポジウムを催す。午前・午後・夕方の3部構成だ。予定では,第1部では,若手研究者に自身の研究を紹介してもらい,それを題材にして,ここ10年間の教育工学研究の発展を整理する。午後は,関連学会の代表者を交えて,現代的な課題の解決に教育工学がどのように貢献できるか等を論ずる。第3部は,歴代の会長等に,教育工学研究の歴史を語ってもらう。これらはまだ計画に過ぎないけれども,私もメンバーの一人となっている準備委員会が中心となって,その企画を詰めていく。教育工学研究に興味を持っている方にとっては,その全体像を再確認する,貴重な機会となろう。

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2010.01.11

16校分の実践研究プランを集めてポスターセッション(教職ファシリテーター論の受講生の発表)

 14日(19:40~21:10),大学院・実践学校教育専攻で担当している科目「教職ファシリテーター論」において,受
講生たる現職教員たちが,所属校の平成22年度・実践研究プランを報告してくれる。これは,前期の「教師発達学」と同様,本専攻・教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。
 この講義では,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』(ぎょうせい,ISBN:978-4324078952)をテキストとして用いて,我が国の学校研究の歴史や他国の取り組みとの比較,そのモデルの検討,そして事例分析を進めてきた。さらに,それらを踏まえて,受講生が,自校の実践研究の現状を分析し,その改善を図り,平成22年度の研究計画を策定し,報告し,互いに批評する。
 16校もの小中高等学校や支援学校等の実践研究プランに接する機会は,どこにでもあるわけではない。一般にオープンにするので,興味のある方は,当日,天王寺キャンパスの中央館415教室に来ていただきたい。

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2010.01.10

名門ゴルフ場の跡地をキャンパスに

 本日は,早朝に大阪を発ち,横浜国立大学に向かった。同大学の野中先生をリーダーとする,学力向上とICT活用に関する調査研究プロジェクトのミーティングに参加するためだ。
 横浜駅から大学キャンパスに向かうタクシーで,運転手さんが教えてくれた。同大学のキャンパスは,名門ゴルフ場の跡地にできたものであると。どうりで,キャンパス内に緑が多く,またそれがよく整備されているわけだ。先日訪ねた宮崎大学とは趣がずいぶん異なるが,ここも,(休日だからかもしれないが)なんだか気持ちのよいキャンパスである。

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2010.01.09

修士論文の構想発表会におけるゼミ生のがんばり

P1120852 本日,大学院実践学校教育専攻の修士論文構想発表会が催された。私が修論作成を指導している,4人のゼミ生も一生懸命準備,分かりやすく発表してくれた。たった5分の発表(そしてわずか5分の質疑応答)だから,準備が十分でなくても,ごまかせないわけではない。しかし,我がゼミ生たちは,発表の準備に真摯に向き合ってくれた。よくがんばったと,ほめてあげたい。
 もちろん,課題もある。概念規定があまいことが指摘されたり,想定した質問であったにも関わらず明解にリアクションできなかったりもした。しかし,それらの克服を次なる課題に据えて,少しでもよい論文になるように,努力を重ねてもらいたいと思う。

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2010.01.08

大学キャンパスの個性

P1130544 本日,宮崎大学を訪問し,教育文化学部の新地先生にお話をうかがった。宮崎駅から30分以上バスに乗って着いた同大学のキャンパスは,落ち着いたたたずまいの美しいキャンパスであった。さすが,宮崎である。写真のように,南洋植物が来訪者を迎えてくれる。
 どこの大学のキャンパスにも,個性がある。街中にあるか郊外にあるかで当然,自然環境が異なる。それは,建物のデザイン等にも影響する。いかなる学部を要しているかによってキャンパス整備の方針も違っている。
 私は,すでに4つの大学に勤務した。どこの大学のキャンパスも,なつかしい(とはいえ,最初の大阪大学人間科学部は,ずいぶん時間が経ったので,その記憶が薄れてしまっているが)。

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2010.01.07

学生が作る放送教育の実践プラン

P1120821 本日の講義「教育学特論Ⅱ」において,NHK学校放送番組小学校5年生社会『日本とことん見聞録』の第2回「お米の一生」を主メディアとする,メディアミックスの授業プラン(15時間配当)を報告してもらった。3コマかけて練ってもらったプランはいずれも,しっかりしたできばえであった。想定した児童の実態を踏まえて,単元目標を重点化し,それを達成するための過程を練り上げていた。お米について調べたことをビデオ作品にまとめさせるプラン,中には,国語番組『伝える極意』の利用を盛り込むプラン等も登場した。

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2010.01.06

学力向上のアプローチ-授業づくりと学校づくり

 大阪市内のクレオ大阪中央で催された,大阪府教育委員会主催の「平成21年度市町村支援プロジェクト全体研修会」にて,「学力向上のアプローチ-授業づくりと学校づくり」と題して,講演をおこなった。学校を基盤とする学力向上アプローチの重要性をベースに,次の内容を(たった45分で!)話した。
(1)学びの基礎力の重要性,授業と家庭学習との連動
(2)習得型授業と活用型授業の成立と充実に向けて
(3)ICT活用の3つの効果
(4)授業研究の方法論,それを支えるリーダーの役割
 私の前座(?)の後,3つの学校の事例報告,それに対する指導助言,そして事例報告校等によるパネルディスカッションという構成の研修会であった。

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2010.01.05

5分間の構想発表で何を話すべきか

 9日に,大学院実践学校教育専攻の修士論文構想発表会が催される。私が修論作成を指導している,4人のゼミ生も5分間でその構想を発表しなければならない。今日は,その予行演習を実施した。4月から8ヶ月以上にわたって,修士論文の構想を煮詰めてきた。文献研究にも着手してもらったし,実践研究にも一部着手してもらった。それを,わずか5分間で発表するのは,かなり難しいことだ。
 私は,彼らに,背景は割愛してよい(ごく短く言及する程度でよい)とコメントした。発表練習を聞いていると,研究の背景(例えば,人間力の必要性等)を長々と説明していると,すぐに時間が経ち,当該研究の特徴を十分に語れないからだ。要は,自身の研究のその領域におけるオリジナリティ,それを追究するための方法論,その進捗状況(中間的な成果),今後の計画を整理して表明すればよいと思う。もし背景を気にする人がいれば,質問の中で回答してもよいわけであるし。ゼミ生たちが今日の練習を生かし,シャープな発表をしてくれることを願う。

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2010.01.04

筋が通った論文は読みやすい!

 今日も,ゼミ生の卒論の草稿を読み,点検した。本日は,教員養成段階におけるICT活用指導力の育成について論ずるものであった。文献研究による問題の所在の明確化,質問紙調査による現状把握・分析,そして講義シラバスの比較検討等,複数の方法論を駆使したものだ。
 なにより,筋が通っている。問題の所在から結論に至る論理が確かである。だから,読みやすい(もちろん,いくつか指摘すべきポイントはあるが)。ここまで,他の草稿の読解に苦労していただけに,少々ほっとした。

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2010.01.03

インタビューや観察データのまとめ方

 このところ,ゼミ生の卒論の点検作業が続く。昨日は論理構成や文章表現が気になったが,今日はデータの整理について問題を感じた(何度も指導しているのだが--)。それは,インタビューや観察データの扱いである。ある卒論の草稿では,教師に対するインタビューを重ね,また授業等を観察して,結果の一部としている。分厚い記述となっているのだが,しかし,事実の羅列に終わっている。要するに,聞いたこと,見たことをそのまま載せているだけである。これでは,読者がなるほどと説得される主張,はっとするような提案は示せない。聞いたことや見たことを重ねて,「当事者自身も意識していないような現象」「(見えないけれども)見えるものを制御している力」等に迫らねばならないのである。

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2010.01.02

論旨がぼやけると文章が冗長になる

 例年のように,今年も元旦から,卒論等のチェックをおこなっている。今年は,それに,自分の原稿執筆が加わっている。書いては読み,読んでは書くことの繰り返しが大晦日から続いている。
 ゼミ生の卒論を読んでいると気づく,いや,再認識する。論旨がぼやけると文章が冗長になることを。主張がはっきりしないと,当該文章に妙な修飾句が増えたり,不必要な繰り返しが目についたりするようならば,イエローカードものだ。引用なのか自身の文なのかが判然としない表現が登場したら,もうレッドカードだ。
 焦って書いている私の原稿もそうなっているのではないか。それを危惧しながら(反省しながら),赤ボールペンと付箋を手にして,また学生の文章に向かう。

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2010.01.01

明けまして,おめでとうございます。

 ブログの読者の皆さん,明けまして,おめでとうございます。本年も,「授業研究と教師の成長」に関する記事等をできるだけたくさんアップします。お読みいただければ幸いです。よろしければ,コメントも頂戴したいと存じます。なお,コメントは,私には届きますが,自動的にはアップされない設定になっています。

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