校内研修と行政研修のコラボレーション
三次市立三和小学校を訪問し,そこで行われた,研究推進リーダー研修会に参加した。同校は,パナソニック教育財団の実践研究助成の平成20・21年度特別研究指定校である。同校のテーマは,「論理的に考え表現する力を育てる授業の創造~ICTを活用した算数科・国語科の授業改善を通して~」であり,本日もICTを活用した授業が公開された。特別研究指定校は,外部に対する実践の公開が義務づけられているが,三和小学校は,11月の研究発表会を含めて,6月から何度も,研究授業を外部に公開している(ちなみに,同校では,最低でも1人が3回は,研究授業を実施する)。
ところで,本日の研修会は,三次市教育委員会の小・中学校研究主任研修会でもあった。すなわち,校内研修と行政研修のコラボレーションだ。全小中学校の研究主任が出席し,そこで,例えば三和小学校の研究授業の見方が指導主事から説明される。また,「あなたが三和小学校の研究主任であれば,今日の研究授業の後の事後協議会をどのように運営するか想定してみてください」といった問いが投げかけられる。さらに,事後協議会の次には,本年度の学校研究を振り返り,次年度のものを構想するためのワークショップが催されるが,このパートは,三和小学校側で企画・運営する。けれども,ここでも,指導主事に,各学校の実践研究に関する振り返りについてコメントが求められる。企画・運営主体の異なる2つの研修をすり合わせることは簡単ではないが,それだからこそできる内容の研修があると思うので,この取り組みを他の地域でも試みるとよいだろう。
The comments to this entry are closed.
Comments