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2010.04.30

研究発表会開催に向けて

 盛岡市立城北小学校は,10月15日(金)に催される,放送教育研究大会東北大会・第52回岩手大会の会場校である。4つのクラスで放送番組やデジタル教材を活用した授業を公開する。
P1150620 各学年4クラス程度もある規模の学校である。それでも,10月15日までに,全員が研究授業を実施し,教職員全員で放送番組等を活用して,「わかる授業」づくりに取り組むそうだ。研究発表会に向けて学校全体で研究を進めようとする姿勢に好感を抱いた。全放連やNHKが提供している各種のリーフレットや報告書等を読み込んで研究のデザインを構想している勉強熱心な態度にも感心させられた。

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2010.04.29

「授業研究の企画・運営」の中級問題

 昨日も紹介した,『学校における実践研究を充実させるために-その企画・運営の工夫を学ぶハンドブック-』には,学校研究の企画・運営に関する問題が30問提供されている。「授業研究の企画・運営」についても,そのポイント,初級・中級・上級の3種類の問題と解答例・解説,そして「まとめ」が載っている。中級問題は,以下のとおりである。関心のある読者は,ダウンロードして,解いてみるとよろしかろう(なお,実際の冊子とは,レイアウトが変わっています)。「lesson_study_middle.pdf」をダウンロード

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2010.04.28

『学校における実践研究を充実させるために-その企画・運営の工夫を学ぶハンドブック-』

 先日『学校における実践研究を充実させるために-その企画・運営の工夫を学ぶハンドブック-』ができあがった。これは,平成21年度パナソニック教育財団の支援により推進される,「先導的実践研究助成」プロジェクトの成果物である。研究主任が,学校における実践研究の企画・運営のために駆使する必要がある知識を獲得するための学習材である。140ページから成る冊子で,学校研究の基本的な考え方,学校研究の実践同校動向,研究テーマの策定,研究組織の構築と運営,研究計画の策定,授業研究の企画・運営,若い教師への配慮,研究発表会の開催,研究紀要の作成,講師の活用,後進の育成,研究主任の学び,という12章で構成されている。研究テーマの策定以下の項目については,そのポイント等とともに,初級・中級・上級の3種類の問題と解答・解説が用意される。これらを読み,問題を解いて自己点検すると,学校における実践研究の知恵が獲得できる。
 ここ数年,私が取り組んできた,学校における実践研究を推進するリーダー教師の取り組みを支援するための各種プロジェクトの集大成である。冊子ができあがるまでは長い道のりであったが,よい成果を生み出せて,ほっとしている。

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2010.04.27

松下佳代著『パフォーマンス評価』(日本標準,2007年)

 先月カナダの小学校を訪問し,そこで,ルーブリックを用いた指導と評価を見学した。そこで,この内容を復習しようと思い,松下佳代著『パフォーマンス評価』(日本標準,2007年)を読んだ。副題に「子どもの思考と表現を評価する」とあるように,活用型学力の指導と評価に資する,パフォーマンス評価の基本的な考え方が分かりやすく説かれている。
 授業研究と教師の力量形成を専門とする私としては,次のようなくだりに目がとまった。
「また,パフォーマンス評価では,パフォーマンス課題の開発やルーブリックの作成・採点を教員集団で行うことによって,教師の専門的力量の向上や教員同士の同僚性の構築にも役立つことをめざしています。(p.47)」
 ルーブリックの活用は,日常的な指導にももちろん生かされるべきではあるが,しかしその作業等の難しさからすれば,教員研修としての意義の方が大きいのではないかと考えていたからだ。

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2010.04.26

第61回放送教育研究会全国大会へ

 8月9日,10日と,第61回放送教育研究会全国大会が国立オリンピック記念青少年総合センター等で催される。今年度も,視聴覚の大会と合同開催だ。大会テーマは『ネットワーク社会におけるメディアとヒューマンコミュニケーション』である。私も,テーマ別分科会(8月9日) の「『人間力』を育む放送番組活用」と,団体別分科会の全国放送教育研究会連盟分に参加する。
 後者では,NHK学校放送番組を活用した模擬授業の実施,それを踏まえた放送番組を活用した学習過程や授業づくりについての検討がおこなわれる。
 夏休みに開催される研究会である。しかも,お盆前で,他の研究会は少なかろう。放送教育の実践家たちには,ぜひ参加を検討してもらいたい。特に,放送教育指導者養成講座(通称:放送教育虎の穴)の卒業生たちには。

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2010.04.25

全放連・人間力育成プロジェクトの報告書(第2年次)

 昨日もレポートした,全国放送教育研究会連盟(全放連)の人間力育成プロジェクトの第2年次の報告書ができあがった。例年とは異なる表紙のデザインであった(ちょっと和風?)。人間力の育成と放送教育の接点を確認できるので,全国の放送教育実践家には,ぜひ目を通してもらいたい。
 私が執筆した,「まとめ」の原稿をアップロードしておこう(ただし,一部は校正にて修正)。「zenporenningenryokukihara.pdf」をダウンロード

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2010.04.24

全放連・人間力育成プロジェクト最終年度のスタート

 本日,東京・渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の人間力育成プロジェクトの本年度の最初の会合が催された。これは,全放連がプロジェクトチームを組んで取り組む,研究活動だ。放送番組活用による「人間力」の育成に各メンバーはチャレンジする。
 各人の実践に加えて,年間に2回以上の授業研究会も企画・運営する。また,取り組みを整理して,啓発のためのリーフレットや報告書の作成にも着手する。実践の成果報告会も2月には予定している。
 このプロジェクトも,いよいよ最終年度を迎えた。フィナーレにふさわしい研究活動になるよう,私も協力を惜しまないつもりである。
 なお,第1回目の授業研究会では,7月9日(金)に,川崎市立岡上小学校の片岡教諭が第5学年国語においてNHK学校放送番組『伝える極意』の「感想がスラスラ書ける~感想文~」を活用した授業を提案してくれる。

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2010.04.23

今年もカリキュラム学会で発表

 7月3・4日と,佐賀大学を会場にして,日本カリキュラム学会の年次大会が催される。私たちの研究グループ,すなわち大阪市立大学の矢野先生,愛知江南短期大学の森先生と私は,3年連続で共同発表にエントリーした。発表タイトルは,「カリキュラム・リーダーシップに関する理論の構造的把握の試み−PLC(Professional Learning Community)との接点に注目してー」である。その概要は,以下のとおりだ。
 「発表者らはこれまでカリキュラム開発の過程をすすめるものとしてカリキュラム・リーダーシップ概念に注目し,その研究成果の一端を学会でも発表してきた。本発表ではこれまでの研究を概括するとともに,PLC(Professional Learning Community)等の研究知見との接点を整理しつつ、あらためてカリキュラム・リーダーシップの理論について,その構造的把握を試みる。」
 概要に記したように,PLCとの接点等を踏まえて,カリキュラム・リーダーシップの概念の再整理・再構築を試みる。その中には,3月に米国で,Carol A. Mullen氏たちと議論した内容も含まれる。発表が認められ,実現したら,カリキュラム開発に関心のある研究者との建設的な意見交換が実現するよう,準備したい。

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2010.04.22

進路相談も

 卒論や修論指導を担当する学生が増えてくると,昨日も書いたように,学級経営ならぬ,ゼミ経営の手腕が問われる。一人ひとりの研究関心を尊重しつつ,教育実践研究に関する集団としての意識を高めていかねばならぬ。
 さらに,ここ数日,進路(?)相談もそれに加わっている。あまり詳しくは述べられないが,当事者の話をじっくり聞いて,彼(女)自身の意思決定の参考情報を呈したり,思考の過程を整理してあげたりしている。なんだか,義務教育学校の教員になったような気分である。

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2010.04.21

仲間を助けるゼミ生たち

 6人の卒論作成を指導している(ちなみに,衆論ゼミ生は4人も)。そのうちの一人は,編入学生ですでに教員免許を有している。彼は,昨年,大阪市の教員採用試験を受け,本年度,市立中学校に赴任している。つまり,昼間は中学校の先生,夜は大学生という二重生活を送ることになる。
 先日,卒論ゼミを催したのだが,彼は,所属校のサッカー部の引率があって,参加できなかった。私は,彼に対して個別指導をすることにしたが,他のゼミ生にもそれへの参加を呼びかけてみた。本日,急な提案にもかかわらず,4人が参加してくれた。そして,彼の卒論の構想にいろいろと意見を述べてくれた。自分たちのテーマとは,内容が異なるのに。
 小中学校の学級経営と,大学の卒論ゼミのマネージメントは,仲間を助ける集団,学習共同体の構築といった点で,目指すものは同じである。私も,毎年,アプローチを変え,手探りで進めている。それは,難しいが,やりがいもある。

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2010.04.20

講義内容・方法のリニューアル

 大阪市立大学から,本学(大阪教育大学)に異動して,3年が過ぎた。今のところ,毎年,同じタイトルの講義を担当している。理論を解説する講義は,その枠組みはあまり変えようがない。けれども,同じ資料等では,こちらがマンネリに陥る。その危険性を回避するためには,提示する事例の刷新やワークシートの問題の改変等が望まれる(もちろん,同じ資料等を用いたとしても,実際の授業場面では,その展開は変えているが)。
 講義をやる前は,「前のままでもいいか--」とも思う。楽に講義をこなそうかという誘惑にかられるときもなきにしもあらずだ。けれども,がんばって改変した後は,やはり変えてよかったと感じる。だから,講義内容・方法のリニューアルは,不可欠なのだ。

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2010.04.19

第86回なにわ放送教育研究会

 本日,NHK大阪で,第86回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,NHK学校放送番組の新番組を視聴し,その可能性と課題について,自由に意見を交換した。例えば,先日このブログでも紹介した,小学校1年生向け特別活動番組『できた できた できた』については,次のような意見が出てきた。
・3年生でも使える。学年はじめに。1年生よりも,2・3年生に。キャラクターが濃すぎる。もっとかわいいキャラクターの方がよい。
・あえて濃いキャラクターを使っているのでは。毎日指導し続けないといけないことなので,視聴だけではだめだ。できるようになるためには,何かが必要。
・「おしごとたんけんたい」は,キャリア教育的な発想で用意されているそうであるが,あまり効果的ではない。
・いや,イスを大事にするようになるのではないか。
・「先生」「っ」は,習っていないが,あれでよいのか。幼稚園番組に似た構成だ。ガッツ王子が,子どもたちの緊張を解くだろう。
・実際に見せたが,「子どもたちは,自分に言われていると思って,実際に返事していた。」「おしごとたんけんたい」は中休み的な意味もあるだろう。視覚に訴えてくれるので,支援を要する子どもに特に有効。
・6年生に見せて,1年生に関わる際のポイントをおさえさせるのに役立つ。園や家庭によって異なっている生活ルールをリセットするのにも,便利。幼稚園等で見せてほしい。
・幼稚園児に見せるのは,プレッシャーになる部分がある。卒園前が適当。
・「花まるロック」は1回見せるだけでは,定着には役立たないだろう。
 全体として,この番組,好評であった。5月24日の第87回でも,この番組を視聴し,利用可能性等を議論する。

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2010.04.18

勤続○周年の長期休暇

 本日,知り合いから届いたメールの中に,「昨日から5月10日まで,勤続○周年の長期休暇をいただいて--」という,くだりがあった。そうか,世の中には,そういうものもあったなと,再認識した。もちろん,私立大学などには,(休暇ではないだろうが)サバチカルの仕組みもあるし,いわゆる在外研究にもそのような側面が多少なりともあるが--。それらも,私には,これまで縁がなかった。これから,そういう機会が訪れるだろうか--。もしそういう機会を得られたら,どこで何をしようか。つかの間,考えた。
 ちなみに,メールを送信してくださった方は,まわりの人が口をそろえて「がんばり屋さん」と評する。がんばりすぎて倒れちゃったこともあるそうだから,長期休暇が与えられて当然であろう。どうぞ,よい休暇を。

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2010.04.17

理想的で現実的な研究計画を

 今日の午後,卒論ゼミを催した。ゼミ生たちの卒論作成に向けた取り組みを聞きながら,各テーマに関する概念規定や研究としての独自性などについて,批評した。
 そして,次回までに,研究計画を月別にまとめてくるよう指示した。もちろん,これまでも研究の目的や方法については吟味・構想させてはいるが,あと9ヶ月の期間のどこでどのような活動を繰り広げるのかについて,その詳細(たとえば読破する文献の数,観察やインタビューの回数等)を表すよう,要請した。
 その際に,「今の時点では,『理想的で現実的な計画』を策定するように」とコメントした。つまり,研究目的に照らして必要となることを網羅しつつ,それが夢物語に終わることなく,9ヶ月後にはまとまっているような,精一杯の研究計画を立ててきなさいということである。どのようなプランが出てくるか,次のゼミが楽しみである。

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2010.04.16

教師に関する研究の方法論を学ぶ講義

 前期の木曜日には,学部生を対象とする専門科目「教育学演習Ⅰ」も担当している。これは,教育学で卒論を作成しようとする学生に対して,教育学研究の方法論を会得してもらうことをねらいとするものだ。私は,教師研究の知見を解説したり,その問題の所在を映像記録等で示したりしている。そして,各問題に対する研究方法(文献研究,比較研究,事例研究,質問紙調査等々)を示唆し,その適用可能性を受講生に考察させている。さらに,それらを踏まえた,リサーチプロポーザルの作成と発表を講義のゴールに据えている。
 演習なのに,毎年20人近くが履修していたが,今年度は新たに設定された必修科目が同時間帯に開講されているため,履修者は7名であった。彼らは,前記必修科目を後期に履修するという。必修科目の履修を優先するのが通例なのに履修してくれた彼らのため,教師研究の方法論をしっかり吸収してもらえるよう,講義の内容・形式を工夫しよう。講義の予定は,こちら。「enshuu1.pdf」をダウンロード

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2010.04.15

行政研修における学びを校内研修に活かす

 昨日,もとのゼミ生で大阪市立S小学校に勤務している教師が研究室を訪ねてくれた。彼は,S小学校の校内研修の改革について語ってくれた。同校の研究推進リーダーたる教師は,大阪市教育センターの校内研修主担者講座(同センターの「授業力アップサポート事業の一環)で,研究授業後に参加型の協議会を企画・運営するための方法を学び,「センターの研修で習いましたから」と言って,それをS小学校の校内研修にすぐに取り入れてくれたそうだ。
 私は,大阪市教育センターとパートナーシップを結び,その講座の内容や構成にアドバイスしてきただけに,講座内容を学校での取り組みに生かしてくれていることを聞いて,うれしかった。
 行政研修で何を学ぶか,そしてそれを自らの営みに組み入れていくか--それは,最終的には,受講者の意識に依っている。センターのスタッフがいくら研修の内容やスタイルを工夫しても,受講者がその機会を前向きに捉えなければ,「面倒な作業」「退屈な時間」になる。あるいは,「別世界のできごと」や「たんなるお勉強」に終わる。大阪市の学校現場といくつもの接点を持っている私としては,S小学校の研修主担者の考え方やアクションを頼もしく思うし,そうしたケースがが続くことを期待している。

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2010.04.14

NHK学校放送番組『できた できた できた』

 4月7日から,NHK学校放送番組『できた できた できた』がスタートしている。これは,小学校低学年の児童に,学校生活の基本的な習慣やルールを示し,それを吸収することを促す番組だ。これは,我々が少し前に取り組んだ「NHK2011」,すなわち,「2011年以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」で提言したことが具体化されたものの1つである。学校現場の教員にはぜひ活用してもらいたいし,その可能性と課題についてコメントしてもらいたい。
私が,この番組が生まれた背景や活用の方針等について「NHK学校放送テキスト」に寄稿した文章をアップロードするので,興味のある方はお読みいただければ幸いである(ただし,実際の文章は校正等によって若干変わっている)。「nhk_dekita.pdf」をダウンロード

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2010.04.13

M1対象の修論ゼミも始まる

 今日から,大学院の講義もスタートした。と同時に,私は,入学早々のM1対象の修論ゼミもスタートさせる。今日は,オリエンテーションで,2年間の修論指導の流れを確認する。例えば,1年目の終わりにどこまで準備できていればよいのか。どのような研究計画を立てるのか,いつ中間発表会が催されるのか--等々だ。
 そして,具体的な修論指導の第一歩は,先輩の論文を読んで,ゴールのイメージを持ってもらうことだ。たとえテーマが違っても,どのようなデザインで研究を進めるべきか,それをどのようにまとめあげていくべきかについて,具体例に接すると,そのコツのようなものが見えてくるからだ。それも,複数のものを読んで比較検討してもらうと,いっそう浮き彫りになる。もちろん,それと並行して,研究テーマを設定するためにも,それを目的に焦点化していくためにも,複数の文献を読んでもらってもいる。けれども,私は,この先輩の作品に学ぶという活動を,論文作成を指導する過程でけっこう大切にしている。

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2010.04.12

読者の皆さんにお願いがあります

 読者の皆さんにお願いがあります。コンピュータを変えたのですが、メーラーのデータ移管がうまくできず、現在(ずっと?)、以前受信したメールを確認できない状態です(つまり私からメールを送ることができません)。アドレスを把握させていただきたいので、私からのメールを受信なさったことがある方は、よろしければ、私宛にメールをお送りください。よろしくお願いします。

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2010.04.11

コンピュータの調子が悪い--

 ここ数日,コンピュータの調子が悪い。何をやっても処理に時間がかかる。もう,このvistaマシンも限界だな--新しいコンピュータにデータを移行しようか。これも、時間がかかって,どうしようもないが--。

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2010.04.10

The Handbook of Leadership and Professional Learning Communities

 本日は,我が研究室で,カリキュラム研究に関する輪読会を催した。全員が,The Handbook of Leadership and Professional Learning Communitiesの第2部の5つの章を担当して,その内容をレポートした。この著作は,3月に面会して,カリキュラム・リーダーシップについて意見を交換した,ノースカロライナ大学・グリーンズボロ校のCarol A. Mullen氏が編集したものだ。今回取り上げた第2部では,多文化共生,人種,ジェンダー等の問題を取り上げながら,民主的な学校の創造に資する,Professional Learning Communitiesのあり方が論じられていた。
 それにしても,Professional Learning Communitiesの定義が著者によって異なるので,それとリーダーシップの関係を体系的に理解するのは,難しい。

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2010.04.09

『子どもの学力向上に資する校内研修推進の手引き』

P1120974_2 平成21年度,大阪教育大学の学長裁量経費による地域貢献プロジェクトとして「『子どもの学力向上に資する校内研修推進の手引き』の作成と大阪市立小中学校への配布」を推進した。大阪市教育センターとの連携によるものだ。その成果物が3月中旬に,写真のようにできあがった。近日中に,大阪市立小中学校の「全教員に」配布される。
 手引は,16ページ,オールカラーで仕上がっている。私が「学力向上の基本的な考え方」を紹介したり,学力向上に資する校内研修の考え方を解説したりした後,大阪市内の小中学校の校内研修の事例等を紹介しながら,校内研修(特に授業研究)の推進のポイントを具体的に示している。授業研究や校内研修全体の企画・運営チェックリスト付きである。
 せっかくだから,本ブログの読者のうち,希望なさる方にはお届けしよう。次の住所に,宛先を記載して160円切手を貼った封筒(A4サイズの小冊子が入るサイズ)を送ってもらえたら,数日以内に,お届けしよう。
 〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町4-88 大阪教育大学・教育学部・天王寺キャンパス 木原俊行

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2010.04.08

自らの授業づくりと同僚等のそれを「共鳴」させて

 本日は,我が大学院(大阪教育大学・大学院教育学研究科・実践学校教育専攻)の院生に対する,ガイダンスの日であった。新入生に対して,カリキュラム,3つのコースの構造,必修科目の内容等が説明された。私も,自分が担当するコース(教職ファシリィテーターコース)の概要を解説した。
 教職ファシリィテーターコースの意義を説明するのは,難しい。実践的リーダーとかミドルリーダーたる教師向けのコースですと説明しても,ピンとこない人もいる。
 残る2つのコース,すなわちスクールリーダーコースや授業実践者コースはそれぞれ,管理職,若手教師という院生の属性がそのままコースにおける学びの内容を表す。けれども,教職ファシリィテーターコースは,必ずしもそうではない。もちろん,教務主任や研究主任の役割に必要な知識やスキルを提供してはいるが,教師間の相互サポートや授業づくりのコラボレーションは,そうした立場に限定されないからだ。
 だから,私は,次のように説明することにしている。「自らの授業づくりと同僚等のそれを『共鳴』させて,よい授業やカリキュラムを子どもたちに提供したい方に,そのための知識やスキルを獲得してもらうためのコースです」と。共鳴というのは,詩的な表現ではあるが,我ながら,コースの意義を表す,よい言い回しだと思う。

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2010.04.07

「あの先生は雑だから」と言われては--

 春休みも最後の本日,電車を待っていたら,小学生たちが新年度の学級担任について話しているのが聞こえてきた。ある子どもが,「あの先生はやることが雑だから嫌だな」と言う。好きとか,嫌いといった印象ではなく,本来教師がやるべきことをやっていないことを冷静に指摘しているのだ。プロの教師が小学生にこういう風に評され,見切られては立つ瀬がなかろう。
 もちろん,我々も,大学生にそのように噂されないように,がんばらねば。

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2010.04.06

異なる地域(環境)でがんばれば--

 先日の新入生・転入生合宿セミナーで,学生たちの出身地を聞いた。北は北海道から,南は沖縄まで,全国に広がっている。全国唯一の夜間の小学校教員養成課程だからだろうか。沖縄からやって来た学生がしきりに寒いと言っていた。かわいそうに,風邪を引いたらしい。
 思い起こせば,私も,二十数年前に,広島から大阪にやって来た。まるで外国に来たような心情であった。慣れぬ土地での初めての一人暮らしは,少し寂しかったし,苦労もした。しかし,それで,私のものごとに取り組む態度が鍛えられ,その価値観が再構築された。それは,ある土地にずっととどまっているよりも,少なくとも自分にとっては,成長の糧となったと思う。故郷を離れて本学にやってきた学生たちにも,そう思ってがんばってもらいたい。
 学校現場に務める教師たちにも,同じことが言えるかもしれない。異なる地域の実践,異校園種での勤務は,苦労を味わうことになろうが,その教師の力量を高める,よき機会でもある。

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2010.04.05

ゼミ生の指導がいよいよ本格的に

 新年度になって,卒論のゼミ指導がいよいよ本格的になってきた。学校現場に協力を依頼したり,インタビューの項目等まで考えるようになってきたからだ。もっと文献を読ませてから,研究デザインを詰めてから--そう思わないでもない。しかしながら,7月から採用試験が始まること,1月には論文を提出しなければならないことなどを考えると,あまりゆったりと進めているわけにもいかない。研究デザインの枠組みがある程度定まったら,学校・教師に協力していただきながら,その再構築を図るしかあるまい。
 修論指導も今年は2学年で6名となるので,いっそう計画性が問われよう。さっそく,夏休みに修論作成のための合宿研究会を催すことにした。

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2010.04.04

新入生転入生合宿セミナー二日目

新入生転入生合宿セミナーも二日目を迎えた。午前中はハイキング、午後は、出石城址を見学し、出石そばを食べる。

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2010.04.03

バスに乗って

バスに乗って、学生たちの自己紹介をずっと聞いている。自己紹介って、難しいなあ。今、沖縄の方言でいただきますをどう表現するかを教えてもらった。

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これから新転入生合宿セミナー

 今日の午後から明日の夕方にかけて,本学の第二部が,兵庫県山中で,新転入生合宿セミナーを催す。90名ほどの学生を,私を含む10名強のスタッフで引率する。バス乗車時間が長い。往復で10時間近くになるのではないか--。香港往復よりも,はるかに長い時間だ。もっと近くによい場所はないだろうか--。あまりに暇なので,時々バスから,感想等をブログにアップしよう。

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2010.04.01

おめでとうございます!堀田教授

 本日,研究仲間の玉川大学・堀田さんからメールが届いた。本日付で,玉川大学大学院・教育学研究科・教職専攻・教授に任命されたそうだ(配置換えを含む)。ご昇任,おめでとうございます。
 私の所属する,大阪教育大学・大学院・実践学校教育専攻も,教職大学院ではないけれども,似たような志向性を有する,現職教員向けの講座である。また,情報交換しましょう。

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