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2010.06.30

附属平野小学校で研究協力員と授業プランを語る

 本日,本学の附属平野小学校で「総合的な学習の時間」の授業を見学し,協議会にも参加した。昨年度に続き,今年度も,同校の総合の「助言者」を拝命しているからだ。6年生の「なりたい自分」を子どもたちが見つめる際に多様な情報を活用する授業について,その意義や留意点を,研究協力員(大阪市内・府内の公立学校教員)とともに検討した。その他にも,学び合いやプロジェクト的な学習のあり方について,意見を交換した。
P1160677 その後,平野附小の他学年の総合的な学習の授業プランについても,全員で協議した。これらの成果は,11月6日に催される,附属平野学園(幼稚園~高等学校,特別支援学校)の合同研究発表会にて披露される。関心のある方は,ぜひご参加いただきたい。

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2010.06.28

授業改善と校内研修の企画・運営についてしっかり考える

P1160620 京都府総合教育センターで催された,「授業力向上特別講座シリーズⅠ」に参加した。10:30~17:00の長丁場である。学力向上の実践動向の紹介,ワークショップの様子や成果に関する批評,まとめのコメントなどを仰せつかった。京都府下から集った小中学校のミドルリーダーたちが,子どもたちの学力の向上に向けて,授業改善や校内研修の企画・運営についてしっかり考えていた。参加者の意識が高く(例えば,全員の前で自発的に発表してもらえる!),講義も熱心に聞いてもらえたし,協議やワークショップにも積極的に関与してもらえた。彼らのおかげで,よい研修となった。

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2010.06.27

全放連・人間力育成プロジェクトの研究授業

 本日,東京・渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の人間力育成プロジェクトの本年度の3回目の会合が催された。これは,全放連がプロジェクトチームを組んで取り組む,研究活動だ。,第1回目の授業研究会では,7月9日(金)に,川崎市立岡上小学校の片岡教諭が第5学年国語においてNHK学校放送番組『伝える極意』の「感想がスラスラ書ける~感想文~」を活用した授業を提案してくれる。この番組を用いて,子どもたちの読書感想文,それへの取り組み方を省察させる,換言すれば,読書感想文とのつきあい方を再構築させる展開になりそうである(授業者の意思決定次第であるが)。
 それにしても,片岡教諭は,勉強熱心である。そして吸収力が高い。会議で提案されたアイデアを自分のプランに上手に位置づけている。研究授業が楽しみである。

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2010.06.26

梶田叡一『巡礼する精神』(リーブルテック,2010年)

 前兵庫教育大学長の梶田叡一先生から,『巡礼する精神』(リーブルテック,2010年)を頂戴した。この書物は,梶田先生の単著に関する書評を集めたものだ。
 1972年から2009年までに出版された,45冊について,その内容や意義に関する解説をたくさんの方々がなさっている。本学(大阪教育大学)の長尾彰夫学長が,講師時代に『授業改革の論理』(文化開発社,1977年)の書評を担当なさっていることも分かった。
 書評を集めて,それが1冊の本になるとは--。45冊も単著があるからできることである。

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2010.06.25

先生のためのデジタルテレビ・ICT活用講座 in 芽室

P1160573 NHKと日本放送教育協会が企画・運営する,「先生のためのデジタルテレビ・ICT活用講座」が北海道・芽室で催された(30度を超える気温を記録したが,蒸し暑くなく,過ごしやすい一日であった)。これは,NHK学校放送番組等を用いた授業づくりに関する教員研修会である。守口市立橋波小学校の松浦教諭やNHKの市谷CPとともに,私も,理科番組及ぶデジタル教材を活用した模擬授業や授業プラン作成の運営にたずさわった。また,授業力点検のためのチェックリストを紹介し,実際にトライしてもらった。
 遠く岩見沢から,放送教育指導者養成講座の卒業生たる福士先生がかけつけてくれて,講座の進行をサポートしてくれた(福士先生,ありがとうございました)。
 ちなみに,この講座の会場となった,芽室町立芽室西小学校は,11月28・29日に開催される,放送教育の全道大会の会場校である。28日は,日曜日であるが,私は,記念講演を担当させていただく。

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2010.06.24

北海道の学校の校庭は風情がある

P1160456 NHKと日本放送教育協会が企画・運営している,「先生のためのデジタルテレビ・ICT活用講座」へのサポートのために,北海道の帯広近くにやってきた(22年ぶりである)。
 それにしても,この地を訪問するといつも感じるのだが,北海道の学校の校庭は,風情がある(札幌等の学校は違うかもしれないが)。緑が多く,特に校庭の周りを白樺並木が囲っていることが多いからだろうか--。

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2010.06.23

学生大会を見学

P1130068 本日,夕刻から,「学生大会」が催された(講義はすべて休講となった)。学生局,企画局,サークル連絡協議会という,学生の自治的組織が活動報告をしたり,選挙結果を報告したり,新たな活動方針を提案したりする集いである。私は,今年度,学生部会長を拝命しているので,この学生大会を見学させてもらった。講義で顔なじみの学生たちが,大会の企画・運営に奔走している様子を見て,感心させられた。
 ちなみに,学生部会長というのは,中学校で言えば,生徒指導主任と生徒会担当と部活動顧問のチーフを兼ねているようなものだろう。

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2010.06.22

習得型授業のポイント

 ある中学校の授業を7つ拝見した。いずれの授業も,生徒が落ち着いて,しっかり学んでいた。指導者は,習得型の授業に必要となる要素(例えば,習得のポイントの明確化,分かりやすい説明,パターン練習等)を満たした,よい授業を実施していた。
 ただ,なぜか,生徒との距離が遠い。黒板から1メートルと離れずに説明したり,問いを投げかけたりしている。生徒にもっと接近すれば,彼らの学びはさらに充実するだろうに。
 また,考えたり表現したりする場面が少ない。これが増えると,生徒の学びがさらに深く,広くなるだろうに。

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2010.06.21

府立支援学校リーディングスタッフ実践協議会

P1000002 本日午後,大阪府教育センターで催された,府立支援学校リーディングスタッフ実践協議会に参加した。府立支援学校に勤務する彼らは,市町村のリーディングチームや各学校のコーディネータに対するサポートを繰り広げる。その際のコーディネーションやファシリテーションの考え方や実践的リーダーが採るべきアクション等について講じた。また,研修会の企画・運営の工夫について,演習を交えながら,考えてもらった。
 私は,特別支援教育に通じているわけではない。けれども,参加者の様子から,私の話題提供や演習課題がある程度,彼らが果たすべき役割に資するように思えた。本学の実践学校教育講座の修了生が従事している事業だから,専門性が異なっていても,あえて講師を引き受けた(泣く泣くではあったが)。無事(成功裡に?)終了して,ほっとした。

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2010.06.20

日本教育工学会の表彰

 昨日の日本教育工学会の設立25周年記念シンポジウムでは,歴代の会長等に対する「感謝の集い」のパートも準備された。そこでは,5名の方が学会への貢献によって表彰された。私の恩師,水越敏行先生も,その1人であった。このような表彰は初めてのことであり,選出の基準設定が難しかったと聞いた。確かにそうであろう。学会活動は,ボランティア精神によって支えられている。だから,できるだけ多くの方が表彰の対象となるよう,緩やかな基準を設けるとよいであろう。

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2010.06.19

日本教育工学会の25周年記念シンポジウム

P1160371 本日,広尾の聖心女子大学で,日本教育工学会の設立25周年記念シンポジウムが催された。午前・午後・夕方の3部構成だ。予定では,第1部では,若手研究者に自身の研究を紹介してもらい,それを参照しつつ,東京大学の山内先生が,ここ10年間の教育工学研究の発展を「システムと実践のはざま」とキーフレーズとして整理した。午後は,関連学会の代表者を交えて,現代的な課題の解決に教育工学がどのように貢献できるか等が論じられた。第3部は,歴代の会長等に対する「感謝の集い」であった。

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2010.06.18

学び合いスタイルの多様化(津山市立北陵中学校にて)

P1160277 津山市立北陵中学校で,5つの研究授業を見学した。この学校の教師たちは,子どもの思考力・表現力を高めるための授業改善に努めているが,今回は,学び合いスタイルの多様化が進展した。写真のようなポスター発表形式,小グループでの問題解決,「お見合い形式」のコミュニケーションなどを,思考力や表現力の育成のアプローチとして,実践的に提案してくれた。
 そうした工夫は,研究授業の後に催される協議会のスタイルの多様化とも共鳴する。北陵中学校では,参加型の事後協議会の進行デザインについても,いろいろとアイデアを蓄積している(もちろん,それぞれの進行デザインに改善すべき点もあるが)。

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2010.06.17

自主研究発表会を催す

 本日,尼崎市立七松小学校の教師たちが研究室を訪問してくれた。同校は,今年も,12月に,自主的に研究発表会を催す。これで,3年連続である。授業も,6学年すべてが公開する予定である。
 研究発表会は,お祭りでもなければ,他校の教師たちに対するサービスでもない。開催校の授業実践に対する,外部評価や第三者評価である。つまり,プログラムを工夫して,参加者から,授業づくりのアイデアを幅広く売るためのアプローチなのである。私も,七松小学校の授業実践の多元的な評価のために協力したいと思う。

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2010.06.16

受講生にワークショップを体験してもらう

 本日は,私が担当している講義「教育実践の研究Ⅱ」における,「ワークショップによる学び」の第2回目だった。これは,受講生に,授業とワークショップの接点を見いだしたり,社会教育のワークショップによる学びの可能性を考察するための力量を獲得させるものである。
P1130050 今回は,CSKホールディングスのCSR活動として組織されている,CAMPのメンバーの全面的な協力の下,受講生に,「あだなふだ」というワークショップを体験してもらった。様々な材料や道具を用意してもらい,また3名のファシリテーターのサポートを受けて,受講生たちは,ワークショップの可能性等を体感できたと思う。次週,これを踏まえて,ワークショップについて広く,深く考察してもらう予定である。

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『校内研修推進リーダーのためのポートフォリオ』

 本年度も,学長裁量経費による地域貢献プロジェクトとして「「校内研修推進リーダーのためのポートフォリオ」の開発と大阪市立小中学校の校内研修主担者への配布」に取り組むこととなった。
 このポートフォリオは,1)ワークシート,2)校内研修の各種記録を挿入するためのクリアリーフ,3)研修活動の企画・運営に役立つデータ等を納めたSDカード等で構成される,クリアブックである。ワークシートは,校内研修の年間計画作成,所属校の子どもの学力実態の分析,授業研究の進行デザインの策定,他の学校の実践記録の分析等,研修の企画・運営において校内研修主担者が起こすべきアクションの計画や評価をガイドする作業シートである(A4判で20頁程度のものを予定)。また,SDカードには,それらのワークシートの電子データや記入例,作業に関連する情報や資料が盛り込まれている。つまり,本プロジェクトでは,大阪市立小中学校の校内研修主担者が,それを活用すれば自然に校内研修の企画・運営を充実させられるような ,ツールを開発し,彼らに提供する。

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2010.06.14

研究発表会の開催をもう少し前向きに

 今年も,国や都道府県,そして市町村の研究指定を受けた学校を複数訪問している。そして,それらの学校のいくつかは,研究発表会を催すし,残るものは開催しない。研究発表会を開催する学校も,その日だけ他校の教師にオープンにするところもあれば,「授業研究会にはいつ来ていただいてもかまいません」というところもある。
 研究発表会は,すぐれた授業を師範する営みではない。開催する学校の教師たちにとっては,同僚からは得られないような授業づくりのアイデアを獲得できる機会である。また,他校からの参加者にとっては,当該校の研究授業や事後協議会を材料にして,自校の取り組みを改善するアクションを構想する場面である。そう考えると,研究発表会の開催にもう少し前向きになる学校が増えてもよいと思うのだが--。

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2010.06.13

カリキュラム・リーダーシップとPLCに関する研究発表

 7月3・4日に佐賀大学を会場にして開催される,第21回日本カリキュラム学会全国大会で,カリキュラム・リーダーシップとPLC(Professional Learning Communities)に関して研究発表をおこなう。3日の13:50からだ。矢野先生(大阪市立大学),森先生(愛知江南短期大学)との共同発表である。
 タイトルは,「カリキュラム・リーダーシップに関する理論の構造的把握の試み-PLC(Professional Learning Communities)との接点に注目して-」というものだ。カリキュラム・リーダーシップに関して,この学会で3年連続で発表であるから,まずまずがんばっていると言えるだろう。

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2010.06.12

カリキュラム・リーダーシップとPLCに関する文献購読会

 本日は,我が研究室で,カリキュラム研究に関する輪読会を催した。前回に続いて今回も,全員が,The Handbook of Leadership and Professional Learning Communitiesの第3~4部の5つの章を担当して,その内容をレポートした。この著作は,3月に面会して,カリキュラム・リーダーシップについて意見を交換した,ノースカロライナ大学・グリーンズボロ校のCarol A. Mullen氏が編集したものだ。
 今回取り上げた第4部では,メンタリンとリーダーシップ,Professional Learning Communitiesの関係等が論じられていた。

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2010.06.11

三重県の小中学校の授業研究

 三重県の伊勢市に出かけた。この市の全小中学校の研究推進リーダー研修会で講演を仰せつかったからだ。学校を基盤とする学力向上アプローチ,今期待される授業(力),授業力アップのための校内研修の企画・運営の工夫等について,その考え方やモデルを紹介したり,事例を提示したりした。
 イントロ部分で,授業研究会の回数をたずねた。中学校でも,3回とか6回といった回答が出てきた。ある中学校は各学年1クラス(合計3クラス)しかないのに,6回も研究授業を実施なさっているそうだ。小学校では,全員が集まるのは6回だが「ゲリラ的」に実施する方もいらっしゃるという。授業研究のスタイルも聞いてみた。そうすると,参加型が定着しつつあるという。そういえば,この地は,鳴門教育大学の村川先生と三重県教育委員会がタイアップして,ワークショップ型校内研修の普及に努めているのであった(村川先生のところで院生として学んだ教員も講演会に参加なさっていた。お土産を頂戴し,恐縮した)。
 三重県の学校の授業研究は,大阪等に比べて,明らかに盛んである。

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2010.06.10

『子どもと情報機器の関係を考えるセミナー』

 豊中市教育センターが教育の情報化に関するセミナーを26日(土)に催す。興味のある方は,参加されたい。

『子どもと情報機器の関係を考えるセミナー』
日時 6月26日(土)13時~15時20分
会場 豊中市教育センター(阪急蛍池駅すぐ)
内容 (1)今どきの授業とは?ICTを活用した授業を受けてみませんか?
    20分×2コマのICTを用いた模擬授業を公開します。
    (小学校外国語、中学校理科)
   (2)子どものためのネット社会の歩き方セミナー
   (3)保護者のためのネット社会の歩き方セミナー

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2010.06.09

ワークショップに関する講義(まるで「研究授業」)

 本日から3回,東京大学の山内先生の依頼により,私が担当している講義「教育実践の研究Ⅱ」において,「ワークショップによる学び」を計画・実施する。これは,受講生に,授業とワークショップの接点を見いだしたり,社会教育のワークショップによる学びの可能性を考察するための力量を獲得させるものである。
 本日は,診断的評価の後,私がワークショップの定義や系譜,そこにおけるファシリテーターの役割等について解説し,それに続いて,学生に,3つの子ども向けワークショップ事例を吟味させ,その特徴等を考えさせた。
 この講義のために,山内先生たちとプランを考えたり,資料を準備したりと,まるで研究授業に臨む教師のようであった。実際の講義中も,講義の模様をずっと撮影され,緊張の時を過ごした。大変ではあるが,新しい内容を講義に盛り込むことは,教育者としての研鑽になっているであろう。

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2010.06.08

明日は、私の研究授業?

 明日の講義は,講義プランを作成したりして,いわゆる「研究授業」となる。東京大学の山内先生のリクエストで,ワークショップによる学びについて,解説したり,事例分析を試みたりする。うまくいくかどうか--。

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2010.06.07

ICT活用の日常化と多様化

P1160173 四日市市立小山田小学校に,再度出かけた。学校の研究主題は,「一人ひとりがいきいきと活動し,互いに学び合う授業の創造」である。この学校の教師たちは,そのための授業改善の手段として,ICT活用を取り入れている。本日も,4つの教室で,私が言うところの「ICT活用の基礎的効果」の様子を見せてもらった。あらかじめ見学の予定のなかった教室ものぞいたが,そこでも,同じような活用がなされていた。
 このように,この学校では,ICT活用は,既に日常化している。それを,どこまで多様化できるか。現状を点検し,次なるステップを構想してもらいたい。ICT活用の基礎的効果を極めるもよし,ICT活用の本質的効果や副次的効果にチャレンジするもよし。要するに,それぞれの教師のICT活用のレパートリーが増えればよいのである。そうすれば,自ずと,学校としてのICT活用のそれも増すのであるから。

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2010.06.06

名前が違っていても

 本日,ある大会の実行委員会から,書類をもらったが,宛名が「木原利行」になっていた。先方はしきりと恐縮なさっていたが,そう珍しいことではない。木原「俊之」「俊幸」「敏行」と書かれた文書を1年間に何十通もらうだろうか。よいことであるとは思わないが,目くじらを立てるほどのことではあるまい。名前の漢字が違っているとか,肩書きが正しくないといったことで怒っている大学人を時々目にするが--。
 むしろ,学校の先生方や教育委員会のスタッフには,相談して決めた予定を変えないでもらいたい,候補日をあげたら早く日程を確定してほしいといった希望の方が強い。メールや文書の宛名の漢字が(たまには)違っていてもよいから。

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2010.06.05

教育工学の研究方法論に関するシンポジウム

 日本教育工学会は,6月19日(土)に,聖心女子大学にて,シンポジウムを開催する。私も,準備委員会委員の1人として,半年前から開催の企画・運営にたずさわってきた。
 シンポジウムは3部で構成されているが,先頃,第1部の「研究方法論を探る(私の教育工学研究 -この10年の潮流を踏まえて-)」の登壇者から,発表原稿が届いた。4人の登壇者(いわゆる若手研究者)はいずれも,8頁を費やして,自身の教育工学研究の方法論を,研究事例をもとに,しっかりと語ってくれている。読み応えがある。
 コメンテーター役の山内さん(東京大学)がそれらにどのようなリアクションを示すかも含めて,当日が楽しみである(もしかしたら,受付等で会場に入れないかもしれないが--)。

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2010.06.04

『学校における実践研究を充実させるために-その企画・運営の工夫を学ぶハンドブック-』をダウンロードできます

 先日,パナソニック教育財団のホームページから,『学校における実践研究を充実させるために-その企画・運営の工夫を学ぶハンドブック-』を閲覧したり,ダウンロードしたりできるようになった。
 これは,平成21年に度パナソニック教育財団の支援により推進された,「先導的実践研究助成」プロジェクトの成果物である。研究主任が,学校における実践研究の企画・運営のために駆使する必要がある知識を獲得するための学習材である。140ページから成る冊子で,学校研究の基本的な考え方,学校研究の実践同校動向,研究テーマの策定,研究組織の構築と運営,研究計画の策定,授業研究の企画・運営,若い教師への配慮,研究発表会の開催,研究紀要の作成,講師の活用,後進の育成,研究主任の学び,という12章で構成されている。研究テーマの策定以下の項目については,そのポイント等とともに,初級・中級・上級の3種類の問題と解答・解説が用意される。これらを読み,問題を解いて自己点検すると,学校における実践研究の知恵が獲得できる。
 ここ数年,私が取り組んできた,学校における実践研究を推進するリーダー教師の取り組みを支援するための各種プロジェクトの集大成である。ぜひ,アクセスしていただきたい(本当は冊子体が趣があってよいのだが--)。

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2010.06.03

研究活動の早いスタート

 京都府久世郡久御山町立久御山中学校を訪問したした。この学校は,昨年度に引き続き,京都府総合教育センターによる「『教師力向上』教育実践力継承事業」の実践校となっている。この事業では,各校を担当する大学研究者が定められ,彼らは,1年間に数回,学校を訪問し,授業を見学したり,授業研究会に参加したりして,各校の取り組みにアドバイスを送る。
 昨年度末,私は,1年間の久御山中学校の取り組みの進展,例えば活用型授業への挑戦や参加型の事後協議会の企画・運営等を整理しつつ,「1学期の研究活動の充実が次年度の課題ですね」とコメントを残した。うれしいことに,今年度,同校は,1学期に全教員が指導案を作成して,授業を公開することになった。また,3つのテーマを定めて,それに即して公開授業に関する相互評価や協議を進めることになった。研究活動の早いスタートは,同校の研究活動のさらなる充実を予想させるものである。

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2010.06.02

図工(鑑賞)における活用型授業

P1160006 本日,大阪市立明治小学校を訪問し,第6学年の図工科の授業を見学した。美術館が制作している名画カードを利用したアートゲーム,ある絵画の題名を考える活動などが導入され,子どもたちの主体的な鑑賞活動が成立していた。色や形等に着目させるために上記の活動が導入されていること,それらによって醸成された鑑賞能力が,次週に美術館を訪問して発揮されること,さらに2学期にも美術館訪問が予定されていること等,幾重にも及んで活用型授業の特徴が満たされている,よい授業であった。
 私は,それらの連鎖を強めるために,つまり活用型授業の共鳴を図るために,鑑賞ポートフォリオを作成するという評価の工夫が望まれるのではないかといって点をコメントした。

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2010.06.01

サークル活動の模擬授業に参加して

P1120989 今年度から,本学の学生サークル「教材研究会」の顧問をおおせつかっている。本日,サークル活動の一環として模擬授業を実施するというので,参加してみた。学生が,指導案を作成し,資料やワークシートを用意して,模擬授業を実施していた。一緒に参加した大学院生も,学生の熱意に驚いていた。私も,彼らの熱意に触発されて,思わず,評価規準や判断基準の重要性を力説してしまった。サークルの顧問としては,やり過ぎだったかも。このまじめなサークルの地道な活動,続けてもらいたいものだ。

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