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2010.09.30

思考力・表現力の育成にICT活用を位置づける(幸崎中学校)

 広島県三原市立幸崎中学校は,パナソニック教育財団(旧松下教育研究財団)の第36回(平成22年度)実践研究助成の「特別研究指定校」である。「『思考力・表現力』を高める授業の創造~学習集団の育成を通して~」という研究テーマをかかげ,それらの能力を育成するためのICT活用に取り組んでいる。
P1180761 社会と国語の2つのクラスの授業を見学した。例えば,社会科では,写真のように,教師が,生徒に,明治時代の人々の生活の変化や就学率の上昇をとらえさせ,それらをもとに,時代の特色を考察させようとして,資料を電子黒板で提示し,その着眼点を示唆していた。
 これらのICT活用の特長を確認しつつ,私は,思考力等を伸長させるための別のICT活用,例えば,教科書にない情報を吸収するための窓口,時代の特色を表現するための便利なツールとしてのICT活用の可能性等を説いた。
 この学校では,1年間に,すべての教師が2回以上研究授業を実施するという。その熱意は,この学校の教師たちのICT活用の幅をいっそう広げることになろう。

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2010.09.29

1学期の実践を振り返り2学期のそれにつなげる

 広島県山県郡安芸太田町立戸河内小学校の校内研修に参加した。同校の教師たちは,「いきいきと学び,力をたくわえ,高まりあう授業の創造-視聴覚機器の有効活用を通して-」をテーマにして,授業改善を図っている。
P1180685 先日,同校から写真のような資料が届いた。これらは,各人が研究授業を実施し,事後協議会の議論や助言者のコメントを踏まえて,その改善指導案を作成したものである。また,授業研究の取り組みを研究部が集約し,共通課題を導出し,そしてそれを踏まえて各人が2学期の授業改善計画を策定したものである。
 授業づくりを個人が省察し,それを学校として組織的に整理し,それをもとにして各人が自身の授業づくりを発展させるプランを作成するという,授業改善のPDCAサイクルが確立している。そういえば,いくつかのデータを収集して,共通課題の導出に活かしてもいた。児童数が100人にも満たない,山間の小さな学校で,授業改善が着実に進んでいる。次に訪問して,次のステップアップを見てみたい。そう思わせる,授業研究文化の豊かな学校である。

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2010.09.28

大学院の講義「教職ファシリィテーター論」では

 本日は,朝から研究室で,後期の講義の準備をした。卒論・修論ゼミを除いて,学部3コマ,大学院2コマの担当である。後者は,「教職ファシリィテーター論」と「教育プロジェクト研究」である。「教職ファシリィテーター論」では,校内研修・研究の理論とモデルを学び,受講者は,それをもとにして,所属校の次年度の研修・研究計画を策定し,発表し,相互評価する。拙著『教師が磨き合う学校研究』がテキストとなる。以下のような構成だ。校内研修・研究に関して,これほどていねいに学ぶ講義はそう多くはないと自負している。
第1回:講義内容・方法に関するオリエンテーション
第2回:校内研修・研究の歴史や国際比較
第3回:校内研修・研究のサイクル
第4回:校内研修・研究の企画・運営(1学期)
第5回:校内研修・研究の企画・運営(夏休み)
第6回:校内研修・研究の企画・運営(2学期)
第7回:校内研修・研究の企画・運営(3学期)
第8回:校内研修・研究のすぐれた事例1
第9回:校内研修・研究のすぐれた事例2(ポスター発表)
第10回:所属校等の校内研修・研究の現状分析
第11回:所属校等の校内研修・研究の現状報告及び相互評価
第12回:所属校等の2010年度の校内研修・研究プランの作成1
第13回:所属校等の2010年度の校内研修・研究プランの作成2(レポート作成)
第14回:所属校等の2010年度の校内研修・研究プランのポスター発表と相互批評
第15回:予備

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2010.09.27

第36回全日本教育工学研究協議会全国大会(上越大会)

 第36回全日本教育工学研究協議会全国大会が11月19日・20日に上越市で催される。1日目は,小中高等学校の授業公開,基調講演,そしてパネルディスカッションだ。2日目は,研究発表(分科会)とパネルディスカッションである。
 私も,1日目のパネルディスカッションに,パネラーの1人として登壇する。そのテーマは「新学習指導要領をどう具現化するか」である。私は,「学力向上と教育の情報化の接点」について,習得型授業や活用型授業の成立と充実に資するICT活用の考え方や実践事例をレポートする予定である。

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2010.09.26

教師のライフヒストリー研究の醍醐味

 今日も,日本大学文理学部で催された,日本教師教育学会第20回研究大会に参加した。午前中,第11分科会「教職の専門性」で,いくつか,教師のライフヒストリー研究を拝聴した。それらの報告では,時代や制度,学校システム等に,教師が翻弄されていることが記述されている。その側面は,なるほど正しい。しかしながら,私は,ライフヒストリー研究によって,もう1つの側面を描きたいと考えている。時代等のプレッシャーや制約を克服しようとして,成長を遂げる,彼らの姿を。その両面性ことが,教師のライフストーリー研究の醍醐味であると思うから。

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2010.09.25

日本教師教育学会第20回研究大会で発表

 本日から2日間,日本大学文理学部で,日本教師教育学会第20回研究大会が開催されている。午前中,第8分科会「教員研修」において,国立教育政策研究所の千々布先生と共同で,「校内研究の現状と課題に関する分析-全国の小中高等学校に対する調査の結果を踏まえて-」というタイトルで発表した。同研究所が実施した,校内研究に関する全国調査(小中学校1000校ずつ,高等学校500校)の回答傾向をまとめ,それを踏まえて,小中高等学校における校内研究の現状と課題を整理した。例えば,小学校の校内研究の企画・運営については,その「構造化」,例えば,研究テーマの多元化が期待されるといった点を指摘した。

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2010.09.24

研究紀要を大切に(尼崎市立七松小学校)

 尼崎市立七松小学校の校内研修会に参加した。同校の教師たちは,「自ら考え共に学び続ける子ども」という研究テーマを掲げて,実践研究に着手している。国語科において,プロジェクト型の学習を展開し,子どもたちの思考力の育成に努めている。本日は,5時間目に,第3学年の教師が,「読書交流会をしよう」という単元で,子どもたちに,本を紹介するための視点と方法を習得させていた。それは,この単元の中盤~後半にかけて繰り広げられる,個々の子どもが自分で「おもいやり」に関する図書を選び,その内容等を紹介する文章を作成し,それをP1180540 ところで,研究授業後の協議会で,教師たちの手元には,昨年度末に完成した,研究紀要が置かれていた。協議の際にも,その内容に関連したページを開く姿がいくつも見られた。それは,研究紀要の作成がたんなる作業ではなく,教師たちの省察の術であることの証だ。自らが作成した研究紀要を大切にする学校は,授業研究文化を成熟させる方向へ歩んでいると思う。
 なお,同校は,12月1日に自主公開研究会を開催する。そこでは,全学年の授業が公開され,ブースが設けられる形式の事後協議会が設定されている。参加すれば,得るものが多いだろう。

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2010.09.23

卒論ゼミの指導も徐々にペースアップ

 本日は,午後,卒論ゼミに時間を費やした。8月に確認した活動に従事したか,それによっていかなる知見を得ているのかを個別に確認した。いずれも,いくつかのフィールドワーク等を繰り広げて,実証研究のデータを得ている。それゆえ,それらをどのようにして集約するのか,複数の事例の共通点や差異点をいかにして整理するかが課題となっていた。データを表にまとめる際のコツを伝授した。また,章立てを作成するのに,彼らは難儀していた。これについては,同じ論文でも,強調点によって,その構成が変わることを解説した。
 卒論ゼミの指導も徐々にペースアップだ。

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2010.09.22

NHKの道徳番組の特長(第91回なにわ放送教育研究会)

 本日,NHK大阪で,第91回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,松浦教諭(守口市立橋波小学校教諭)が,本日実施した,NHK学校放送番組『道徳ドキュメント』の「人の命を救いたい」を用いて,努力や不撓不屈,奉仕等について子どもに考えさせる授業を実施した結果をレポートしてくれた。
 「人の命を救いたい」は,その構成が実によく練られた作品であった。「ハイパーレスキュー隊」のリーダーが,人命救助に腐心する姿が多角度で描かれる。特に,彼が,火事の現場で子どもの命を救ってなお,「(救出後の暮らしを思いやるならば)あの子のランドセルを救い出したかった」と寂しそうに,また悲しそうに語って,人命救助の奥深さを見るものに実感させるシーンは,NHKの道徳番組の特長を象徴していると思った。
 だから,私は,このような作品を扱う道徳の授業は,本時の終末において,子どもたちに自らの行動化を考えさせない方がよいのではないかと問題提起した。そうした型を求めると,かえって,このような教材が有する道徳的価値を薄めてしまうと説いた。換言すれば,子どもたちに,教材に広くまた深く接近させ,そのメッセージにしっかりと共感させることが望ましいと主張した。

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2010.09.21

指導案検討を重ねて

 守口市立橋波小学校を訪問し,同校が11月24日に催す研究発表会で公開される授業のコンセプトやデザインについて検討した。同校は,思考力・表現力の育成をICT活用によって推進しようとしている。研究発表会では,1年国語,3年体育,そして6年(国語+総合)の授業が公開されることになっている。いずれも,学年団で練ったものを検討した。6年生などは,若手を中心とする勉強会でも吟味してもらったそうだ。まだ2月あるので,さらに,指導案検討が重ねられるだろう。それを経て,当日どのような授業が提案されるか--楽しみである。

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2010.09.20

日本教育工学会第26回全国大会第3日目

 金城学院大学における日本教育工学会の第26回全国大会も3日目を迎えた。午後からは,8つの課題研究のセッションだ。私は,「授業研究と教師の力量形成」のセッションで,「授業レジリエンスのモデル化-小学校教師への質問紙調査の結果から-」というタイトルで発表した。
 授業レジリエンスという概念の重要性を前提にして,それを,1046人の小学校教師を対象とする質問紙調査の結果から,構造モデルとして表現した。また,それを高めるための授業研究の方法論について主張した。フロアの少なからずの方に,この概念の重要性は共感してもらえたと思う。また,それを高めるための授業ポートフォリオやネットワーク化された「専門的な学習共同体」に関する私の提案も,それなりに反響があった(と思う)。。

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2010.09.19

自分の講義が学会発表の分析対象となって--

 今日も,金城学院大学にて,日本教育工学会の第26回全国大会が催されている。午前中,貴重な(奇妙な)体験をした。「ワークショップ」のセッションで,東京大学の山内先生が,私が本年度前期に担当した講義「教育実践の研究Ⅱ」の3回を取り上げて,教員志望学生の「ワークショップに関する理解向上」を目指した授業パッケージの可能性と課題についてレポートした。小中学校の教師による授業を対象とする授業研究を推進し,その過程と成果について数々のレポートを繰り広げてきた私が,逆に,自分の講義を研究や分析の対象にされるとは--。ちょっとくすぐったいような--恥ずかしいような--。

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2010.09.18

日本教育工学会第26回全国大会第1日目

 今日から3日間,名古屋の金城学院大学にて,日本教育工学会の第26回全国大会が催されている。私は,3日の課題研究にて,「授業レジリエンスのモデル化-小学校教師への質問紙調査の結果から」というタイトルで発表する。
 また,本日は,お昼に,企画委員会が開かれた。委員長として,円滑な進行に腐心したが,難しい議題が多く,必ずしも決定に至らない案件も出た。そのせいで,午後は,企画委員会委員,他の理事や会長・副会長との相談が相次いだ。慌ただしい1日であった。

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2010.09.17

平成22年度関東甲信越放送・視聴覚教育研究大会(神奈川・横浜大会)

 平成22年度関東甲信越放送教育研究大会が11月5日(日)に,横浜の都筑区の学校等を会場にして催される。私は,午前中の「教育メディアの活用による『豊かな学力』の育成」と題する講演を仰せつかっている。また,午後の茅ヶ崎小学校を会場にして催される分科会でも助言者となる。
P1180301 その事前研究会として,茅ヶ崎中学校と茅ヶ崎小学校を訪問した。特に,後者では,2つの授業を見学し,学校のスタッフ全員による授業研究会に参加した。そこでは,NHK学校放送番組の利用について,多面的な議論が繰り広げられた。私は,それを踏まえて,学校放送番組の利用やICT活用による授業改善の可能性,その事例等について解説した。自分が調査研究プロジェクトで,その制作を提案した,小1プロブレム対策を標榜する番組『できた できた できた』を利用した授業を始めて見学することができた。NHKの制作者たちが番組のコンセプトや構成等をよく練っているので,小学校の1年生たちは,集中して番組を視聴し,生活・学習習慣を見直そうとしていた。

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2010.09.16

「自分づくり」を進める生活科・社会科の授業

P1180196 横浜市立立野小学校を訪問し,生活科や社会科の授業を6つ見学した。いずれも,よく練られた単元計画・授業展開である。同校の研究テーマは,「ともにかかわり合いながら,『自分づくり』をすすめていく子の育成」である。例えば,第4学年社会科の学習で安全・安心な街づくりについての学習では,警察や地域住民の取り組みについて学んだ後,単元のゴールとして,「事故が起きないようにするために」自分たちに何ができるかを考える構成になっている。
 こうした「自分づくり」にICTがどう貢献できるか。私は,ポートフォリオ的な発想で,子どもが自らの学びを振り返り,作品化する過程にICTを位置づける方針がよいのではないかとコメントした。

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2010.09.15

3日連続で教育実習の訪問指導

Dscn0740 今日は,堺市立竹城台東小学校に出かけて,実習生の授業を見学し,アドバイスした。今日で,3日連続だ。今日の実習生が取り組んだのは,第3学年の国語の指導であった。読解のポイントを明示していること,子どものノートをていねいに点検し,フィードバックしていることなど,実習生の授業としては,合格点を与えられるだろう。彼は,国語1単元をまるごと担当して,実習授業を蓄積していた(その他にも,体育,図工と授業を担当したらしい)。
 彼のケースは,実習生は1人だけで,マイペースできるよさはあるものの,仲間同士のサポート等がない分,大変だったと思う。あと2日間,がんばってもらいたい。

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2010.09.14

外国語活動のカリキュラム開発

P1180078 大阪市立長池小学校の校内研修に参加した。同校は,昨年度から,外国語活動のカリキュラム開発に着手している。特に,今年度は,1~4年においても,英語によるコミュニケーションの機会を子どもたちに提供している。小学校低中学年の外国語活動の内容や系統について,明確な方針があるわけではない。だから,同校の実践研究は,簡単には進まない。けれども,写真のような授業研究への熱意で,徐々に,そのポイント(時間数,主たる活動,基本的な授業展開等)が明らかになりつつあるように思う。国語・算数の指導法の研究に終始する学校が少なくない中で,このようなカリキュラム開発の営みは,とても基調である。
 それにしても,午前中は守口の小学校で実習授業の見学,午後は上記校内研修,そして夕方から夜にかけて大学院生の修論指導とタイトなスケジュールであった。

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2010.09.13

教育実習の訪問指導

P1170938 本日から3日間,教育実習の訪問指導の期間となる。今日はまず,大阪市立西天満小学校に出かけて,4人の実習生の授業を見学し,アドバイスした。4人とも,しっかり準備して,授業に臨んでくれた。そのおかげもあって,皆,落ち着いて授業を進めてくれた。子どもとの関係もうまく築いてるようだった。実習生を送り出している側として,ほっとした。私が卒論指導をしている学生の1名は,3年生の算数で,電子黒板を活用して,学習課題の明確化に努めていた。ここまでは,総じてよくやっているようなので,気のゆるみが出さないように,真摯な姿勢を堅持して,がんばってもらいたい。
 ちなみに,お昼には,ニンジンいっぱいのシーフードカレーを頂戴した。うれしいような,悲しいような--。明日は,守口,明後日は堺の小学校に出かける。

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2010.09.12

全放連・人間力育成プロジェクトの研究授業

 本日,渋谷のNHKで,全放連・人間力育成プロジェクトのミーティングを催された。12月の研究授業の指導案検討,ブロック大会等で配布するリーフレットの内容・構成,年度末の報告書の内容等について,プロジェクトメンバーで議論した。
 研究授業は,横浜市立吉原小学校の吉田教諭が,第5学年社会科の単元「わたしたちと情報がどのようにつながっているのだろう」において,NHK学校放送番組『日本とことん見聞録』の3つの番組を活用する予定だ。今日は,番組を視聴し,その特徴と利用上の課題を検討した。また,それを踏まえて,単元構成について議論した。子どもの実態に依ると,論理的思考力の育成が重点課題になりそうだ。この研究授業が実施されるのは,12月6日(月)である。

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2010.09.11

本日は大学院入試

 本日は,大学院入試のため,柏原キャンパスに向かった。自己渋滞に巻き込まれてどうなることかと思ったが,高速道路を降りて下道を通ったり,また高速道路に乗ったりして,なんとか試験会場に到着した。監督,採点,口述試験の面接官等のたくさんの役割を果たした。毎年のことであるが,大学院入試もなかなか大変だ。
 けれども,受験生(大半が現職教員)は,本学大学院への入学を願い,真剣に,小論文に解答したり,口述試験で説明したりしている。それを見ていると,身が引き締まる。あっという間に,1日が終わった。

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2010.09.10

行政研修への参加態度

 ある市の行政研修に協力した。「学校を基盤とする学力向上アプローチ」と題する講演を仰せつかり,100分ほど話をした。学力観の再構築(学びの基礎力の育成),確かな学力の育成(習得型授業と活用型授業),実践の評価を通じた学力向上アプローチの進展等について,事例を交えながら,時には演習を盛り込みながら,講演を進めた。
 レジュメが書き込みでいっぱいになるほど熱心に聞いている人もいれば,ほとんどメモをとらずになんとなく時間を過ごしている人もいる。自主的に質問や意見を表明してくれる人もいれば,指名をしても「分かりません」とほとんど考えることなく答える人もいる(3度発言を促して,ようやく3回目にコメントしてくれた)。
 行政研修への参加態度には,太平洋よりも大きい,格差(地域間の差,教員間の差)がある。ちなみに,このケースは,100名ほどの参加者で,遅刻者数名,途中退室者1名であった。

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2010.09.09

大学祭の「勉強会」企画

 本日午後,学生3名が研究室を訪ねてきた。彼らは,大学祭実行委員のメンバーだ。学校でよく起こる問題について知りたいとのことであった。10月30日に催す,「勉強会」企画で,そうしたケースを取り上げて,その対処法について検討するそうだ。私がかかわった,学校の危機管理に関するGPプログラムの資料を提供した。
 それにしても,大学祭にこのような企画を盛り込むとは--我が学生ながら,その教職への志向性に敬意を表したい。

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2010.09.08

授業研究の進展(尼崎市立七松小学校)

 本日,尼崎市立七松小学校の校内研修会に参加した。同校の教師たちは,「自ら考え共に学び続ける子ども」という研究テーマを掲げて,実践研究に着手している。国語科において,プロジェクト型の学習を展開し,子どもたちの思考力の育成に努めている。本日は,第1学年の子どもたちが,夏休みの思い出発表会において,発表者に対しておこなう質問の技を増やそうとしていた。
P1170822 教師たちは,同時に,授業研究のスタイルの工夫,その多様化にも努力を傾注している。授業に関する気づきを様々な手法で表明し,また,それを複数のアプローチで整理している。本日は,司会者がイニシアチブを発揮して,あらかじめ論点を定めて,子どもたちの思考の質,それを促す文脈づくりや環境設定について,スタッフ間で意見が交換された。同校の授業研究の進展には,大きな期待が寄せられる。
 同校は,12月1日に自主公開研究会を開催する。そこでは,全学年の授業が公開され,ブースが設けられる形式の事後協議会が設定されている。参加すれば,得るものが多いだろう。

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2010.09.07

第62回北海道放送教育研究大会(11月28・29日)

 第62回北海道放送教育研究大会が11月28日(日)と29日(月)に,芽室町を会場にして催される。私は,28日に,「学力向上・人間力の育成と放送教育」と題する講演を仰せつかっている。なんと,大会初日の日曜日の午後に,この講演が位置づけられている。何人が参加するのだろうか--。
P1170761 芽室町立立芽室西小学校,同芽室西中学校で授業を公開する教師たちと,その構想について意見を交換した。NHK学校放送番組やデジタル教材の利用について,そのレパートリーが示せるように,彼らにアドバイスした。当日,どのような授業が示されるか,楽しみである。

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2010.09.06

鳴門教育大学特色GPプロジェクト編『教育実践の省察力をもつ教員の養成』(協同出版,2010年)

 大学のプロジェクトで報告するために,鳴門教育大学特色GPプロジェクト編『教育実践の省察力をもつ教員の養成』(協同出版,2010年)を読んだ。同大学が平成19年度から進めてきた,特色GPの成果をまとめたものである。このプロジェクトの柱は,以下のとおりである。
(1)教育実践力の中核を授業実践力ととらえ,その能力を評価する客観的な尺度となる「授業実践力評価スタンダード」を開発する。
(2)「授業実践力評価スタンダード」を枠組みにして「教育実践学を中核とする教員養成コア・カリキュラム」を実践し評価する。
(3)授業実践力評価スタンダードと「知の総合化ノート」及び授業実践映像データベースとを組み合わせて,学生が自己の教育実践力を診断し,職能開発の到達点と課題を明確にできるシステム(教育実践力自己開発・評価システム)を構築する。
 同大学の教員養成カリキュラムの再構築が,「授業実践力評価スタンダード」の開発によって促されたことがよく分かる。

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2010.09.05

ハルピンの料理がおいしい

 3日午後,ハルピン師範大学において,「日本の小中学校における授業改善」と題する講演をおこなった。学びの基礎力の育成,習得型授業と活用型授業,学校を基盤とする学力向上アプローチのシンボルたる授業研究などについて語った。予定時間を越えて,学生から質問が続いた。
P1170661 講演のご褒美に(?),副学長等に,ディナーに招待された。これまで食べたことがないような料理を食した。地元の食材を利用したものである。これまで,上海,北京,杭州等でも中華料理を味わったが,自分には,ハルピンの料理が最も合っているように感じた。

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2010.09.04

ハルピンのロシア料理

 本日,ハルピンから帰国した。昨日の記事でも述べたように,同じ学校を2年の時を経て訪問し,そこで授業を見学するのは,とても意義深いことである。
P1170555 ところで,2年前も,今回も,ロシア料理を食した。そして,前回と同じく,拍子抜けした。写真のように,ロシア料理の有名店でボルシチや壺料理を楽しんだのはよいのだが,なぜか,それらが出てくる順番が狂う。スターターとメインをオーダーするのだが,いつも,先にメインの料理がやってくる。そういえば,まわりでは,中華料理のように,メインをシェアしているグループもいる(今回は,我々もそれにならった)。「それもまた,楽しからずや」であった。

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2010.09.03

発展する中国の学校,成長する教師たち

 本日午前中,ハルピン市内の安静小学校を訪問した。この学校は,2年前にも,訪問し,「熱烈歓迎」を受けた。今回も,子どもたちは歌やダンスや体操を披露して,我々を迎えてくれた。
P1170618 驚いたのは,同校の教師たちの授業力の高さである。3年生の英語と5年生の算数を見学したが,いずれの授業も,教材の準備がていねいであり,ICT活用やグループワークが効果的に取り入れられている,発問がよく練られている。その上,子どもたちとのコミュニケーションが豊かで,授業における即興性も見事だ。習得型の授業としては完璧に近い。私が最近目にした,日本の教師のそれよりも成熟していた。同校で2年前に見学した授業もすぐれていると感じたが,それがいっそう整っていた。
 この学校の発展,教師たちの成長は,躍進する中国の象徴であろう。それらに,日本が学ぶものは少なくない。

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2010.09.02

2度目のハルピン訪問で青空(?)書道家に出会う

P1170537 本日,関西空港を発ち,ソウルを経由して,ハルピンに到着した。ここで,大阪市立大学時代の大学院生の鄭さんにアレンジしてもらい,ハルピン師範大学や小学校を訪問する。
 明日の打ち合わせの後,中央大街を歩き,スターリン公園で,一休みした。そこで,先日NHKで視た,水を用いて道路に文字を書く,青空(?)書道家に出会った。「木原俊行」と達筆で記してもらうとともに,自分でも書いた。

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『校内研修推進リーダーのためのポートフォリオ』の開発と大阪市立小中学校の校内研修主担者への配布

 本年度,大阪教育大学の地域貢献事業として,『校内研修推進リーダーのためのポートフォリオの開発と大阪市立小中学校の校内研修主担者への配布』プロジェクトを推進することとなった。これは,大阪市立小中学校の校内研修主担者に,校内研修を企画・運営する際に利用するツールたる,ポートフォリオを配布するプロジェクトである。昨年度に続いて,大阪市教育センターのスタッフと連携して,プロジェクトを進める。
 このポートフォリオは,1)ワークシート,2)校内研修の各種記録を挿入するためのクリアリーフ,3)研修活動の企画・運営に役立つデータ等を納めたSDカード等で構成される,クリアブックである。ワークシートは,校内研修の年間計画作成,所属校の子どもの学力実態の分析,授業研究の進行デザインの策定,他の学校の実践記録の分析等,研修の企画・運営において校内研修主担者が起こすべきアクションの計画や評価をガイドする作業シートである(A4判で32頁のものを予定)。また,SDカードには,それらのワークシートの電子データや記入例,作業に関連する情報や資料が盛り込まれている。
 1日,その仕様について,業者と打合会をもった。あと半年ほどで形になる。関係者には,期待していただきたい。

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