小1プロブレムの構造をどう把握するか--
(株)ぎょうせいの月刊教育雑誌『悠プラス』の今年度11月号では,「子どもの発達をつなぐ『スタートカリキュラム』」が特集となっている。いわゆる「小1プロブレム」の対策として,幼児期の教育と小学校教育を接続するための様々な試みが紹介されている。
それらは,2つのアプローチに大別される。小学生として身につけるべきルールの導入や採るべき行為のトレーニングといった,規範を獲得させる取り組みである。もう1つは,子どもたちの小学校生活への適応を支えるために,学びのシステム(人的・物的・時間的・内容的)を柔軟に構成しようとする工夫である。
読者は,それらにどのような印象をお持ちであろうか。私は,これらのアプローチは,相互補完的,相互作用的であり,両者の組み合わせが,入学した1年生の小学校生活の導入を充実したものにすると考える。
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