ナイストライでした(ある教師の研究授業)
豊中市立東泉丘小学校の校内研修会に参加した。同校の教師たちは,理科における活用型授業のデザイン等について,実践的な研究を推進している。この日,第6学年の単元『発電と電気の利用』において,「電流量を増やすにはどうしたらよいか」について,自分たちで実験の計画を策定し,お手製の器具を用意した。また,それらの実験結果をグラフ化したり,比較検討したりして,上記の課題の解決にいそしんだ。
お手製の器具による実験は,時間がかかったし,データがとれないグループも出てきた。けれども,そのグループを含めて,クラスの子どもたちは,データをきちんと収集するために様々な工夫を重ねていた。
この授業は,細かい点については,問題が少なくなかった。けれども,時間をかけても,子どもに,自主的に,またていねいに実験に臨ませることの可能性を検討するためのよき材料を教師たちに与えてくれた。ナイストライだと思い,まずは,こうした研究授業の意義を講評にてコメントした。
なお,事前相談で,研究授業のデザインに関してアドバイスしてから4日間に,指導案の本時の展開は,かなりの程度変わった。例えば,私が「重要なのに欠けている」と指摘した,子どもの思考等の予想が十分に指導案に記載されていた。他者のアドバイスを短期間で(部分的に)吸収する授業者の姿勢にも,好感を抱いた。
The comments to this entry are closed.
Comments