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2011.05.31

若手教師が育つ学校とは

 大学院で担当している科目「教師発達学」で,若手教師の力量形成について2週間にわたって検討した。その際に,若手教師が育つ学校の特徴について受講生に考えてもらった。彼らは,「面倒見がよい」「アドバイスをよくしてあげる」といったメンタリングに属する内容を示してくれた。それは,ある意味で正しい。しかし,私は,それに加えて,「専門的な学習共同体」や「カリキュラム・リーダーシップ」の見地から,若手教師が学び育つためには,他のスタッフ(中堅教師やベテラン教師,さらに管理職も)が学んでいるか,新しい取り組みにチャレンジしているかという視点が重要であると指摘した。受講生たちは,はっとしながら,その重要性について納得してくれていた。
 大都市を中心として,若手教師の数が増え,その力量の低さを嘆く声が高まっている。もちろん,それは,事実なのであるが,しかし同時に,若手教師に対する見方は,中堅・ベテラン教師や管理職たちの授業や教育実践の枠組みが保守的であったり,固定的であったりすることに起因している場合もあろう。彼ら自身が創造的に学んでいるならば,若手教師の実態について見方が変わる部分もあると,私は考える。

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2011.05.30

三重県教育委員会の授業研究担当者育成プログラム

 三重県教育委員会は,本年度,「みのえ教職員授業力向上支援事業」の一環として,「授業研究担当者育成プログラム」を企画運営している。本日は,その第1回目の研修会であった。県内の18校で校内研修を企画・運営しているミドルリーダーたちが集い,私の講義やグループワークによってえた視点を参考にして,所属校の校内研修のデザインや自らのアクションについて検討していた。
 ミドルリーダーたちのよい学びとなった。ちなみに,それが研修開始前に予想できた。予定開始時刻前に全員が揃って,研修がスタートしたから。また,事業を推進する委員会のスタッフが研修会をていねいにデザインし,準備していたから。

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2011.05.29

台風接近中の卒論ゼミ,そしてその後--

 本日は,台風接近中にも関わらず,卒論ゼミを催した。1月から始めたゼミもすいぶん回数を重ねた。ある学生は,3人の初任教師にインタビューを実施した結果を報告した。ある学生は,総合的な学習の時間のカリキュラム開発に利用するチェックシートを開発しようとしているが,その原案をレポートした。この時期になると,進度に差が出る(それが大きくなる)。教員採用試験もあるので,進み具合の遅い学生については叱咤激励をすることになる。
P1140018 それはそうとして,今日も,ゼミ生たちが,6日遅れで,誕生祝いをしてくれた。ケーキを準備し,バースデーソングを歌ってくれた。ゼミ生たち,ありがとう。
 その後,梅田でボーリングをすることとなったが,2ゲームとも私がベストスコアであった(100点以上差がついた)。ゼミ生たちは,卒論の作成に加えて,ボーリングのトレーニングに励み,卒業までに私に勝つとリベンジを誓っていた。

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2011.05.28

持続するPLCの特徴

 カリキュラム研究に関する研究会で,Kristine Kiefer Hipp and Jane Bumpers Huffman(Eds.)(2010)Demystifying Professional Learning Communities. Rowman & Litterfield Publishersを輪読した。これは,専門的な学習共同体(Professional Learning Communities)の成立と発展について実証研究の結果をもとに論じた書物である。
 第5章で,PLCが「持続」している状態について,その開始や展開の時期との対比表が提示された。私たちにとっては,3段階は質的に異なる特徴を有するべきだと考えるが,筆者らは,比較的,量的な,例えば参画する教員の数が増えるといった指標で,段階性を語っていた。ただし,PLCが持続している状態では「学校外の組織とのネットワーク」が構築されているという叙述があり,私たちが昨年来追究しているPLCのネットワーク化を通じたカリキュラム実践の発展に関して,それが妥当なものであることを再確認できた。

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2011.05.27

授業改善と校内研修の企画・運営についてしっかり考える

P1250350 京都府総合教育センターで催された,「校内研修推進指導者養成講座」に参加した。10:30~17:00の長丁場である。学力向上の実践動向の紹介や校内研修の企画・運営上の工夫の解説,事例報告やワークショップの成果に関する批評,まとめのコメントなどを仰せつかった。初めて会った者でグループを組んでいるにも関わらず,京都府下から集った小中高等学校のミドルリーダーたちが,授業改善や校内研修の企画・運営についてしっかり考えていた。それも適当ではなく,(写真の教師が資料を手にしているように)私の講義等を踏まえて,自身の枠組みの再構築を図っていた。

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2011.05.26

学生たちが「誕生日おめでとうございます」と言ってくれて

 23日の誕生日の当日,ゼミ生たちがお祝いメールを送ってくれた。それから3日の間に,エレベーターや講義室でゼミ生以外の学生から,何度も,「誕生日おめでとうございます」と言ってもらった。宣伝しているわけではないのだが,おそらく,このブログを見ているのだろう。
 今日は,基礎セミナーを担当している1回生たちがハッピーバースデーツーユーを歌ってくれたし,大学院ゼミ生はプレゼントを贈ってくれた。
 教師として,とてもうれしいことである。

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2011.05.25

21:40からのソフトボールの練習

 本日21:40から,ソフトボール部の練習に参加した。キャットボール,ノック,トスバッティング,ロングティーと大まじめに取り組んだ。1時間弱だが,けっこう体を動かした。6月15日に,再び,ソフトボール部と教職員有志で試合を催す。そのために,少しでも練習をしておこうと思って,部の練習に加えてもらった。前回(4月末)の試合では,ナイター(照明)が初体験だったのも苦しんだが,これにも少し慣れたように思う。
 しかし,この年になってこれだけまじめにソフトボールに取り組むことになるとは--。阪大の大学祭のソフトボール大会に出場し,たしか8試合くらい勝ち続けて優勝したが,それは,もう四半世紀前になる

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2011.05.24

10年経験者に何を求めるか

 九州のとある県の10年経験者研修(小学校)で,講演を担当した。「教科研究の意義と方法」というタイトルで,教科指導を研究的に検討することの意義,その今日的視点(学力向上のための習得・活用等)について講じた。
 研修を企画するセンターのスタッフは,1年間の研修の目的・手続き等を受講者にわかりやすく説明していた。また,講師任せの研修ではなく,教科研修部のスタッフ等が30名ほどの受講生たちのグループ(教科別)の研究計画策定の相談役をきちんと果たしていた。部長でさえ,1つの教科グループを担当するといった姿勢であった。
 ただ,私は,講演の中でも,10年を迎えた教師には,自身の教科指導の力量以上に,学校内の同僚のそれを高めるためのコーディネーションやファシリテーションの力量が必要とされると説いた。そして,それが,自分の授業づくりの可能性をさらに伸ばし,子どもの学力向上にも資すると強調した。10年経験者は,一昔前と学校における立場等が異なっている。彼らを対象とした研修にどのような目標・内容を設定するか,今一度考えるべきであろう。

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2011.05.23

授業研究の連続・発展(広島県三原市立幸崎中学校)

 広島県三原市立幸崎中学校をまた訪ねた。同校は,パナソニック教育財団(旧松下教育研究財団)の第36回(平成22年度)実践研究助成の「特別研究指定校」である。「『思考力・表現力』を高める授業の創造~学習集団の育成を通して~」という研究テーマをかかげ,それらの能力を育成するためのICT活用に取り組んでいる。
 本日,数学の授業を拝見させてもらった。思考力・表現力の育成に,言語活動の充実,家庭学習課題の工夫,学習集団の成立,そしてICT活用をからませるべく,授業者は,様々な工夫を授業に導入していた。その結果,時間的に苦しくなったが,教職2年目の教師が新しい授業にチャレンジしている姿には好感が持てた。
P1250310 さらに,学校として授業研究の連続・発展に努める姿勢が明確であったことにも,感心させられた。写真は,研究授業後の協議会のオリエンテーションを研究主任がおこなっている様子である。彼女は,前回の協議(4月26日に別の教師が実施した研究授業後におこなわれた協議)内容を総括し,そこで明らかになった授業改善の視点をベースにして本日の議論を進めるよう,わざわざボードに前回の授業研究の成果と課題を記して,同僚にリクエストしていた。
 誕生日の今日,自分の故郷で,よい授業研究会に参加できてよかった。

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2011.05.22

PLCにおける学びにはデータが重要

 カリキュラム研究に関する輪読会に備えて,文献を読んでいる。それは,Kristine Kiefer Hipp and Jane Bumpers Huffman(Eds.)(2010)Demystifying Professional Learning Communities. Rowman & Litterfield Publishersである。専門的な学習共同体(Professional Learning Communities)の成立と発展について実証研究の結果をもとに論じた書物である。
 序章において,はっとさせられる叙述に遭遇した。「探究を通じて,PLCには,データに基づいた指標がもたらされる。それは,PLCのメンバーが自らの専門性を再構築するために何を必要としているかを示唆する。(後略)」という文章だ。これまで,ベネッセと共同で総合学力・教育力調査を実施し,それを学力向上に位置づける理法と技法を提案してきたが,そうしたアプローチが世界的な学術的・実践的動向であり,またPLC論と接合するものであることが分かった。

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2011.05.21

メンタリングハンドブック開発プロジェクト

P1130982 本日,天王寺キャンパスやってきたが,それは,島田さん(高知大学)をリーダーとする,メンタリングハンドブック開発プロジェクトのミーティング用に,教室をお貸しするためだ。このプロジェクトは,パナソニック教育財団の支援により推進される,「先導的実践研究助成」である。プロジェクトのメンバーは,若い教師の力量形成に資するメンタリングの理法と技法を指導教員や先輩教員が学んだり,点検したりできるツールを開発することを目指している。
 私は,プロジェクトのメンバーではないが,同研究助成の主査を務めており,また,参加メンバーの大半と知り合いであるので,プロジェクトを後方(側方)から支援する。

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2011.05.20

パナソニック教育財団の実践研究助成の贈呈式にて

 本日,東京のホテルラングウッドにて,パナソニック教育財団の平成23年度実践研究助成の贈呈式にが催された。助成を受けることとなった学校や研究グループは,遠山理事長から奨励状を受け取り,皆,晴れがましい様子であった。また,「くるま座ディスカッション」で,審査にあたった専門委員からアドバイスをもらったり,助成校間で情報交換をしたりして,研究への意欲をさらに高めていた。
 ただ,今年度,私と堀田さん(玉川大学)は,全体を見渡してほしいということで,くるま座ディスカッションでの助言役は仰せつからなかった。各グループに近寄ってはみたが,どう振る舞ったらよいのか--少々戸惑った時間帯であった。

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2011.05.19

1回生と一緒に『二十四の瞳』を視聴する

P1130971 今日も,大学における学び方をトレーニングする科目「基礎セミナー」の講義を担当した。今回は,私が定めたテーマ「教職の魅力を考える」に映像作品を視聴・分析して迫った。題材としたのは,有名な映画『二十四の瞳』である。これの主題,構成,中心場面等を考察して,時代に翻弄された教師の姿,戦前・戦中・戦後(間もない時期)を生きた教師と今日の教師の異同について,受講生たちに考えてもらった。次回は,今回の分析手法をもとにして各人の視聴してきた映像作品分析の結果を交流する。

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2011.05.18

講義終了後にたくさんの質問があって--

 本日は,教職科目2つを講義した。教育の思想や歴史に関する「教育総論」と教育方法等に関する「教育実践の研究Ⅱ」である。いずれの科目においても,講義終了後,学生から個別に質問が出てきて,間の休憩がなくなってしまった(教育実践の研究Ⅱの後には,卒論ゼミも催したので)。
 私は,非常勤も入れると10以上の大学で講義をおこなった経験があるが,これほど熱心に質問してくる学生がいるのは,うちの大学(第二部)だけである。

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2011.05.17

指導主事や教育指導員も学ぶ

P1250247 本日午前中,大阪市教育センターで,指導主事や教育指導員(退職なさった元学校長等)の研修が催され,私もそれに協力した。ある小学校の校内研修事例が報告され,その企画・運営をどのように評価し,それをさらに発展させるためにいかなるアドバイスを繰り広げるかについて,ケーススタディを展開した。また,彼らが学校を訪問する際に活用する「ヒアリング項目」に即して,学校の校内研修の状況を評価するための基準について意見交換をした。
 私は,参加者から出てきた意見を整理したり,補完したりしつつ,昨年度,同センターと共同で作成した『校内研修推進リーダーのためのポートフォリオ』で示した校内研修の点検ポイントを紹介した。
 校内研修で学ぶ教師たちに対して,外部の人間がアドバイスを送ることは,実はそう簡単ではない。当該校の資料をていねいに読み解き,同じテーマで研究を推進している他校の取り組みの事例を収集したりして,それに備えなければならない。その一環として,今日の研修のように,指導主事や教育指導員が学ぶことは,とても価値のあることだ。大阪市教育センターは,それを理解して,昨年度まで3回だった指導主事等の研修を6回に倍増したそうである。

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2011.05.16

山間の小学校の教師たちの豊かなコミュニケーション

 広島県山県郡安芸太田町立戸河内小学校を再度訪問した。同校の教師たちは,昨年度から,「いきいきと学び,力をたくわえ,高まりあう授業の創造-視聴覚機器の有効活用を通して-」をテーマにして,授業改善を図っている。
P1250239 今日も,2つの研究授業が実施され,それぞれについて,参加型協議がおこなわれた。各授業に関する協議は25分ほどであったが,すべての教師から,たくさんの意見が示され,授業の特徴とさらなる可能性が検討された。同校の教師たちの授業づくりをめぐるコミュニケーションは実に豊かである。
 同校の教師たちは,毎学期,研究授業を実施し,事後協議会の議論や助言者のコメントを踏まえて,その改善指導案を作成している。また,ICT活用に関して,その主体,機器(ソフト),用いる場面・目的等を整理した「視聴覚機器活用集」を作成している。
 同校は,10月14日(金)に,研究発表会を催す。全クラスで授業が公開され,3つの分科会が設定される。その後,私のコーディネーションで,模擬授業を題材とするワークショップが催される。確かに交通の便のよくない地域にある学校だが,それを克服しても訪ねる価値があろう。

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2011.05.15

21世紀型学力を育む放送学習

 本日も,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の研究プロジェクトのミーティングに参加した。昨年度までのプロジェクト研究の成果と課題を踏まえて,どのような実践研究を企画・運営すべきか。そのテーマについて,前回に引き続き1時間以上も議論を重ね,なんとか「21世紀型学力を育む放送学習」(仮)といったものにたどり着いた。
 全放連という組織は,その研究に,提案と普及の異なる2つのロジックを併せもつことが期待される。それは,簡単にクリアできるものではないが,NHK学校放送番組の教材特性からすれば,またプロジェクトメンバーの創造性からすれば,21世紀型学力と放送教育の接点を見いだし,整理して,世に問うことができると信じている。

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2011.05.14

中之島セミナー(梶田叡一先生を囲む会)で講演

 本日午後,西梅田の毎日インテシオ3階で,第6回中之島セミナー(梶田叡一先生を囲む会)が催された。このセミナーは,環太平洋大学学長の梶田叡一先生に関わりのある大学院・実践家が集い,教育の理論と実践について語る会である。この日のセミナーに招聘されて,私も,講演を担当させていただいた。「教育改革の全国的動向と新しい教育実践」と題して,学力観,学びの基礎力,習得・活用・探究について解説するとともに,「学校を基盤とする学力向上アプローチ」の重要性を説いた。セミナーの象徴的存在である梶田先生は「もう一度原点にかえって授業改革を-責任をもって子どもに学力をつけよう-」と題して,授業づくりに関する基本的な考え方や様々なエピソードを語っておられた。
 梶田先生にお会いするのは,何年ぶりだろうか。兵庫教育大学の学長になられた時のお祝いパーティー以来だと思うが,相変わらずのバイタリティを示しておられた。

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2011.05.13

タブレット型PCの活用を進化させる

 13日,守口市立橋波小学校の松浦教諭が,またまた研究授業を実施した。4月18日に続いて,タブレット型PCの活用にトライしてくれた。国語科の説明文の叙述について,子どもたちは,自分たちが考えたことをタブレット型PCに入力し,それを閲覧する中で,著者の論述に関する思考(本時では,ロボットの犬と本物の犬の違い)を発展させていった。
P1250100 この日,松浦教諭は,グループ(4人)に1,2台という割合でタブレット型PCを利用させていた。1人1台の環境を設定できるにも関わらず,グループのメンバー間の意見交換を重視したので,あえて前述のような環境で授業を展開した。その結果,子どもたちは,1つの画面を囲んで,豊かなコミュニケーションを繰り広げていた。
 実は,このようなスタイルの可能性を1月前に私は示唆していた。すぐにそれに取り組んでみる柔軟性,チャレンジ精神は,見事である。その姿勢を堅持するならば,松浦教諭や橋波小学校のタブレット型PCの活用は,さらに進化するであろう。

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2011.05.12

1回生と一緒に文献を読み込む

P1130938 今日も,大学における学び方をトレーニングする科目「基礎セミナー」の講義を担当した。今回は,私が定めたテーマ「教職の魅力を考える」に文献を読解して迫るシリーズの第2回目だ。前回,受講生に,向山洋一著『教師修行10年』(明治図書)の一部を読ませた。そして,今回までの期間に,グループごとに課題図書を与えて,比較読みをさせた。それらは,向山洋一『授業の腕を上げる法則』(明治図書,1985年),斎藤喜博『授業』(国土社,1990年),大村はま『教えながら 教えられながら』(共文社,1988年)である。同一著者の主張の変化,著者が言及している実践者の提言との異同,著者とは異なる時代の実践者の主張との異同等を分析し,報告してもらった。
 これもまた,なかなか難しい作業であるが,1回生たちは,協力してよくがんばってくれた。次回は,教職の世界を描いた映画を分析対象に据える。

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2011.05.11

22時スタートの卒論ゼミ

 本日,卒業論文指導の一環として,個別ゼミを催した。私の講義や会議等の都合で,そのスタートは,22時。ゼミ生有志が集まり,23時過ぎまで,当該学生の卒論の内容(One to one computingに関する実践的研究)についてアドバイスを送ってくれた。私も,その整理枠組みを提示した。
 夜間学部だからこその時間設定とはいえ,なかなか大変である。しかし,今,それをやっておくと,秋から冬にかけて卒論をまとめる際に,少しでもスムーズに進む。がんばってもらいたい。

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2011.05.10

修論作成の第2ステージ

 4月に入学した大学院生に対するゼミが第2ステージに入った。第1ステージは,「先輩の修論に学ぶ」であり,過去の修了生の修士論文の目的・方法・知見・特長と課題を整理して,研究の方法論を理解するものであった。次なる段階では,各自のテーマに即して文献を収集し,問題の所在や研究の視点を導出してもらう。そのために,研究テーマに即して,1)定義や枠組み,2)先行知見(実践),3)研究方法,4)その他という項目で,図書と学術文献を集めてもらう。その代表的なものを報告してもらう。次週から3ヶ月ほど,これを続ける。

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2011.05.09

管理職のための戦略的ICT研修

P1250065 本日,東京の墨田区の文花中学校で催された「管理職のための戦略的ICT研修」に参加し,プログラムを運営した。これは,日本教育工学協会(JAET)が文部科学省受託事業として作成した研修パッケージを基盤とするものだ。小中学校の副校長40名弱に対して,所属校の教育の情報化をチェックしてもらったり,教育の情報化の全体像や具体的展開を再確認してもらったりした。その上で,教育の情報化の課題と対応策をグループで整理してもらった。いずれにしても,各学校における情報化の推進の可能性を高めてもらうことがねらいである。
 研修の途中では,ICT環境が整備されていないことが問題視されたが,私は,それは当然行政が整えるべきことではあるが,現状の環境でも,さらにできることもあると説いた。その結果,情報化の推進に若手教師や児童・生徒のパワーを活かす,ICT活用においてはICT=コンピュータと考える必要はないといった点を共通理解できた。それらは,研修終了後のアンケートにおいても,本日得た知見として少なからずの副校長が記していた。

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2011.05.08

理事の役目も一区切り

 昨日,日本教育工学会の理事会に出席した。2期8年間務めた理事もいよいよ任期が終わる。日本教育工学会には「8年ルール」なるものがあり,2期連続で理事を務めた者は,継続して理事になることはできない。だから,次の選挙がある2年後までは(少なくとも),理事として委員会等の長になることはない。
 この8年間,理事会に出席したり,大会企画委員会や企画委員会の活動のために,何度上京したことか--。理事会等の会場が位置する田町や広尾は,なんとなく郷愁を抱くほどだ(そういえば,同じ大学に7年を越えて勤務したことはないではないか)。理科系色の濃い教育工学会では,私の専門たる「授業研究と教師の成長」は花形たる分野ではない。周辺的な存在である。そんな状況下で,研究者としては当然であるが,それなりに学会活動に貢献してきたと思う(もちろん,私よりも学会に尽くしておられる方はたくさんいらっしゃるが)。

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2011.05.07

『活用型学力を育てる授業づくり-思考・判断・表現力を高めるための指導と評価の工夫』へのコメント

 拙著『活用型学力を育てる授業づくり-思考・判断・表現力を高めるための指導と評価の工夫』(ミネルヴァ書房,2011年)を献本した方から,メールや手紙でコメントが届く。ブログやツイッターで紹介してくださる方もいらっしゃる。こちらが恐縮するようなお褒めの言葉もあれば,その特徴に関する解説もある。いずれにしても,ありがたいことである。
 もとの同僚の添田先生(大阪市立大学)には,長文のお手紙をいただいた。その中で,私が,同大学で勤務したことの意義について言及してくださり,異動して4年以上になるが,懐かしくもあり,またうれしくもあった。

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2011.05.06

手書きで住所をたくさん記して--

 本日,希望者等に,『学校を基盤とするカリキュラム開発を推進するリーダーのためのハンドブックの開発』を送った。宛名をたくさん書くこととなったが,こんなに手書きをするのは久しぶりだった。大変だったが,あれだけの数をこなすと,なんとなく達成感があった。
 このハンドブック(暫定版),もし入手を希望する方がいらっしゃるならば,もう少しだけお送りしよう。

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2011.05.05

集中力とレジリエンス

 本日午後は,テニススクール主催のイベントに参加した。ゲームばっかり練習会というもので,ダブルスの試合をパートナーや対戦相手を変えて,繰り返す(なんと,13時から19時までで,各人が20試合をこなす)。1試合は4ゲームで,しかも各ゲームは15オールから始めるという短期決戦の連続だ。だから,集中力がまず必要とされる。同時に,ミスを犯しても,次のポイント,次のゲーム,次の試合と気持ちを切り替えると,好成績が残る。獲得ゲーム数で第2位(19名が参加)となったが,それは,上述した,集中力とレジリエンスによるものであろう。
 しかし,問題があるとすれば,肉体的な疲労が回復しない危険性があることか--。明日になってみないと分からないが--。

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2011.05.04

髙谷哲也編著『教師の仕事と求められる力量』(あいり出版,2011年)

 本日,髙谷哲也編著『教師の仕事と求められる力量』(あいり出版,2011年)が届いた。この著書は,14章と2つのコラムで構成されているが,前者は,私が知り合いの若手研究者6名が執筆している。「1部:教職の特長と現状」「2部:教師の仕事とこれからの時代に求められる役割」「3部:教師の専門性と力量向上」という,なかなか巧みな構成だ。
 執筆陣の若手研究者たちは,ここ数年,1年間に何度も研究会を催して,教師の力量形成に関する学びを繰り広げてきた。それ自体もすばらしいことなのだが,そうした努力を出版という形に結実することは容易ではない。それを実行した,彼らのバイタリティ,研究コミュニティとしてのパワーに感心させられた。

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2011.05.03

『学校を基盤とするカリキュラム開発を推進するリーダーのためのハンドブック』を希望者に

 昨年度から,科研費によるプロジェクトで『学校を基盤とするカリキュラム開発を推進するリーダーのためのハンドブックの開発』を進めてきた。このたび,その暫定版が完成した。これを,ハンドブックの内容・構成に関する,簡単なアンケートに回答してくださる方にお届けしたい。
 希望なさる方は,tkihara(アットマーク)cc.osaka-kyoiku.ac.jp宛に,1)お名前,2)ご所属,3)届け先住所(郵便番号も),4)連絡先メールアドレスをお知らせいただきたい。 ハンドブックの使い方を紹介した,前書きを示しておこう。以下のとおりである。

 「本ハンドブックの使い方」
 本書は,小中高等学校の研究主任や教務主任などのミドルリーダーが学校を基盤とするカリキュラム開発を推進するための工夫を学ぶためのハンドブックです。学校を基盤とするカリキュラム開発とは,ここでは,学習指導要領や地方教育行政が示すカリキュラムや授業の枠組みを踏まえつつ,それらを,自校の子どもたちの実態や学校が置かれた条件に即して,アレンジしたり再構築したり体系化したりする営みを意味します。そして,その具体像を本ハンドブックでは,創造的な授業づくり,その集積ととらえて,「カリキュラム実践」と総称します。例えば,教科書教材をベースにしながらも,地域の素材を生かした教材をそれに重ねたり,教科をまたいで合科的な指導を繰り広げたりするのは,その代表的な存在です。いくつかの制度(研究開発学校,教育特区など)を利用して新しい教科や領域の開発する取り組みは,その理想的な姿の1つです。
 このハンドブックには,カリキュラム実践を充実させるために推進リーダーが何をすべきかについて,たくさんのアイデアが紹介されています。それらは,近年,学術的・実践的に注目されている,カリキュラム・リーダーシップの営みに他なりません。このハンドブックの内容を自分のものにすれば,読者は必ず,所属校におけるカリキュラム開発に対して,カリキュラム・リーダーシップを発揮するためのアクションを起こせるようになるでしょう。

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2011.05.02

日本教育工学会のシンポジウム「21世紀型スキルと教育工学」

 本日,22時から,Skypeで,私を含めて7名で会議を催した。6月18日(土)13:00~16:30に東京工業大学・大岡山キャンパス・デジタル多目的ホールで催される講演及びシンポジウムの関係者の打ち合わせだ。そのテーマは,「21世紀型スキルと教育工学」である。趣旨と登壇者は,次のとおりである。私は,シンポジウムの司会役を仰せつかっている(シンポを企画・運営する委員会の委員長なので,挨拶だけでよいと思っていたのだが--)。

■ねらい:「21世紀型スキル」が世界的な注目を集め,その評価方法を検討する「ATC21S」もスタートしました.そこで,本シンポジウムでは,清水康敬氏(東京工業大学)から「21世紀型スキル」の背景や意義,枠組み等をご講演いただきます.また,PISAや情報教育との関わりについてもご解説いただきます.その後,ATC21Sの4つの観点に関連した研究をパネリストにご発表いただき,21世紀型スキルと教育工学研究の接点を探ります.それらを通じて,21世紀型スキルの育成を目指した教育改革の方向性と可能性,それに際して日本教育工学会が推進すべきこと,提言すべきことを議論いたします.

■司会・登壇者:
司会:木原俊行(大阪教育大学)
講演者:清水康敬(東京工業大学)
シンポジウム登壇者:
 思考の方法の観点から 椿本弥生(はこだて未来大学)
 コラボレーションの観点から 望月俊男(専修大学)
 学習ツールの観点から 稲垣忠(東北学院大学)
 多文化共生の観点から 村上正行(京都外語大学)

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2011.05.01

放送教育に関するプロジェクトの継続・発展

P1030012 本日,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の研究プロジェクトのミーティングに参加した。昨年度まで,全放連は,「教育放送デジタル化対応プロジェクト」「放送学習による学力向上プロジェクト」「放送学習による人間力育成プロジェクト」を推進してきた。それらは,放送教育の新しい姿の同定,放送教育と教育現場の今日的課題の接点の追究に対して,実践的な知見を呈してきた。
 それらに加えて,どのような実践研究を企画・運営すべきか。本日は,NHK学校放送制作者等を交えて,3年間の研究テーマやアウトプットの形について意見を交換した。すっきりとした答えを手にすることはできなかったが,やむを得ないだろう。教育実践に関するプロジェクトを継続・発展させるのは,簡単なことではない。成果を導出してきたプロジェクトであれば,なおさらだ。
 学校放送番組の活用が例えば基礎・基本の徹底や活用型授業の成立に資することは,間違いない。また,それが教師の授業力量の再構築に資することも衆目の一致するところだ。さらに,そうした可能性を啓発し,放送教育を普及するためには,戦略が必要であることも疑う余地のないことだ。そうした,放送教育をめぐるトピックのうち,なにをプロジェクトのターゲットに据えるべきか--もう少し議論が必要であろう。。

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