若手教師が育つ学校とは
大学院で担当している科目「教師発達学」で,若手教師の力量形成について2週間にわたって検討した。その際に,若手教師が育つ学校の特徴について受講生に考えてもらった。彼らは,「面倒見がよい」「アドバイスをよくしてあげる」といったメンタリングに属する内容を示してくれた。それは,ある意味で正しい。しかし,私は,それに加えて,「専門的な学習共同体」や「カリキュラム・リーダーシップ」の見地から,若手教師が学び育つためには,他のスタッフ(中堅教師やベテラン教師,さらに管理職も)が学んでいるか,新しい取り組みにチャレンジしているかという視点が重要であると指摘した。受講生たちは,はっとしながら,その重要性について納得してくれていた。
大都市を中心として,若手教師の数が増え,その力量の低さを嘆く声が高まっている。もちろん,それは,事実なのであるが,しかし同時に,若手教師に対する見方は,中堅・ベテラン教師や管理職たちの授業や教育実践の枠組みが保守的であったり,固定的であったりすることに起因している場合もあろう。彼ら自身が創造的に学んでいるならば,若手教師の実態について見方が変わる部分もあると,私は考える。

それはそうとして,今日も,ゼミ生たちが,6日遅れで,誕生祝いをしてくれた。ケーキを準備し,バースデーソングを歌ってくれた。ゼミ生たち,ありがとう。
京都府総合教育センターで催された,「校内研修推進指導者養成講座」に参加した。10:30~17:00の長丁場である。学力向上の実践動向の紹介や校内研修の企画・運営上の工夫の解説,事例報告やワークショップの成果に関する批評,まとめのコメントなどを仰せつかった。初めて会った者でグループを組んでいるにも関わらず,京都府下から集った小中高等学校のミドルリーダーたちが,授業改善や校内研修の企画・運営についてしっかり考えていた。それも適当ではなく,(写真の教師が資料を手にしているように)私の講義等を踏まえて,自身の枠組みの再構築を図っていた。
さらに,学校として授業研究の連続・発展に努める姿勢が明確であったことにも,感心させられた。写真は,研究授業後の協議会のオリエンテーションを研究主任がおこなっている様子である。彼女は,前回の協議(4月26日に別の教師が実施した研究授業後におこなわれた協議)内容を総括し,そこで明らかになった授業改善の視点をベースにして本日の議論を進めるよう,わざわざボードに前回の授業研究の成果と課題を記して,同僚にリクエストしていた。
本日,天王寺キャンパスやってきたが,それは,島田さん(高知大学)をリーダーとする,メンタリングハンドブック開発プロジェクトのミーティング用に,教室をお貸しするためだ。このプロジェクトは,パナソニック教育財団の支援により推進される,「先導的実践研究助成」である。プロジェクトのメンバーは,若い教師の力量形成に資するメンタリングの理法と技法を指導教員や先輩教員が学んだり,点検したりできるツールを開発することを目指している。
今日も,大学における学び方をトレーニングする科目「基礎セミナー」の講義を担当した。今回は,私が定めたテーマ「教職の魅力を考える」に映像作品を視聴・分析して迫った。題材としたのは,有名な映画『二十四の瞳』である。これの主題,構成,中心場面等を考察して,時代に翻弄された教師の姿,戦前・戦中・戦後(間もない時期)を生きた教師と今日の教師の異同について,受講生たちに考えてもらった。次回は,今回の分析手法をもとにして各人の視聴してきた映像作品分析の結果を交流する。
本日午前中,大阪市教育センターで,指導主事や教育指導員(退職なさった元学校長等)の研修が催され,私もそれに協力した。ある小学校の校内研修事例が報告され,その企画・運営をどのように評価し,それをさらに発展させるためにいかなるアドバイスを繰り広げるかについて,ケーススタディを展開した。また,彼らが学校を訪問する際に活用する「ヒアリング項目」に即して,学校の校内研修の状況を評価するための基準について意見交換をした。
今日も,2つの研究授業が実施され,それぞれについて,参加型協議がおこなわれた。各授業に関する協議は25分ほどであったが,すべての教師から,たくさんの意見が示され,授業の特徴とさらなる可能性が検討された。同校の教師たちの授業づくりをめぐるコミュニケーションは実に豊かである。
この日,松浦教諭は,グループ(4人)に1,2台という割合でタブレット型PCを利用させていた。1人1台の環境を設定できるにも関わらず,グループのメンバー間の意見交換を重視したので,あえて前述のような環境で授業を展開した。その結果,子どもたちは,1つの画面を囲んで,豊かなコミュニケーションを繰り広げていた。
今日も,大学における学び方をトレーニングする科目「基礎セミナー」の講義を担当した。今回は,私が定めたテーマ「教職の魅力を考える」に文献を読解して迫るシリーズの第2回目だ。前回,受講生に,向山洋一著『教師修行10年』(明治図書)の一部を読ませた。そして,今回までの期間に,グループごとに課題図書を与えて,比較読みをさせた。それらは,向山洋一『授業の腕を上げる法則』(明治図書,1985年),斎藤喜博『授業』(国土社,1990年),大村はま『教えながら 教えられながら』(共文社,1988年)である。同一著者の主張の変化,著者が言及している実践者の提言との異同,著者とは異なる時代の実践者の主張との異同等を分析し,報告してもらった。
本日,東京の墨田区の文花中学校で催された「管理職のための戦略的ICT研修」に参加し,プログラムを運営した。これは,日本教育工学協会(JAET)が文部科学省受託事業として作成した研修パッケージを基盤とするものだ。小中学校の副校長40名弱に対して,所属校の教育の情報化をチェックしてもらったり,教育の情報化の全体像や具体的展開を再確認してもらったりした。その上で,教育の情報化の課題と対応策をグループで整理してもらった。いずれにしても,各学校における情報化の推進の可能性を高めてもらうことがねらいである。
本日,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟(全放連)の研究プロジェクトのミーティングに参加した。昨年度まで,全放連は,「教育放送デジタル化対応プロジェクト」「放送学習による学力向上プロジェクト」「放送学習による人間力育成プロジェクト」を推進してきた。それらは,放送教育の新しい姿の同定,放送教育と教育現場の今日的課題の接点の追究に対して,実践的な知見を呈してきた。
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