決め手は,やはりPLCのネットワーク化だが--
本日の朝日新聞朝刊に,中国・上海の学校改革が紹介されていた。学力テストで下位に低迷する学校とよい成果を示している学校のペアを作り,両者の教員や子どもの交流(授業見学,合同活動,を進めた結果,前者の子どもたちの学力テストの結果が向上したという。上海市内には,そのようなペアが40組も設けられているそうだ。
私たちは,カリキュラム・リーダーシップと専門的な学習共同体(PLC)の接点を追究する中で,PLCのネットワーク化の可能性について理論的・実践的に検討してきた。それゆえ,上海のペア学校のケースを紹介した記事にふれて,PLCのネットワーク化の重要性や可能性について,さらに自信を深めた。
ただし,記事の論調は,要するに,学力テスト下位校の改革が上位校がモデルとなって進展したといった感じであった。私は,それは,PLCのネットワーク化としては不十分であると考える。逆の動き,すなわち,上位校の教師たちが下位校の教師たちから学ぶという場面があってこそ,真の「PLCのネットワーク化」と言えるからだ。
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