英国の小学校における活用型授業
ロンドン2日目に,2つの小学校を訪問した。Elm Park Primary SchoolとClockhouse Primary Schoolである。いずれも,女性校長のすぐれたマネジメントによって,ICT活用が進展している。
加えて,いわゆる活用型授業の展開に,学ぶべきものがたくさんあった。例えば,第6学年の国語の授業では,動物を動物園で飼育することの賛否に関して,子どもたちがバランスのよい議論をレポートにまとめていた(ICT活用によるデジタルレポートに)。それに先だって,指導者は,サーカスで動物に芸をさせることについて,その是非を考える文書を子どもたちに渡し,バランスのよい議論についてのポイントを指導していた。これは,私の分類では,似たような内容の別の教材を用いて思考の適用を図る「応用的」な活用型授業だ。
また,理科の授業で火山を学習した成果を模型を作成する活動に展開する「活動的」なもの,第二次世界大戦に関する歴史学習の成果をギャラリー的に表現する「プロジェクト的」なもの等,いくつかのすぐれてケースに遭遇した。

私は,第11分科会のコーディネータ役を果たした。この分科会のタイトルは,「<学校力の向上>学び合う組織で,学校を改革!~秋田・福井の実践に学んで~」である。この分科会では,まず,教育センタースタッフが秋田県や福井県の学校の様子をレポートする。次いで,センタースタッフとともに秋田県や福井県の学校を訪問し,その実践に学んだ,大阪市内の小中学校が所属校の授業改善の手順や成果と課題を語った。それらの報告の総括において,私は,授業力アップのための教師たちの学び合いは,その舞台のネットワーク化(例えば,学校間共同研究,校内研修と行政研修のタイアップ等)が進展していることを述べた。
今年度から,研究テーマを「認め合い,支え合い,確かな学びをめざす生徒の育成~社会の一員としての自覚を高め,基礎基本を大切にし,主体的に学ぶ学習を通して~」と定め,専門部会(学力向上・授業改善部会,人間関係づくり部会,自立支援部会)を構成して,実践を蓄積してきた。例えば,国語科では,目標の明確化,ICT活用の基礎的効果,活用型授業のための教材開発(生徒の生活の教材化)等を通じて,ユニバーサルな授業づくり(支援が必要な生徒に対する手だての充実)が実現していた。
また,京都府精華町の精華西中学校の授業研究会に参加した(今年度4回目)。本日は,3つの研究授業(国語,社会,理科))が公開され,その単位ごとに協議が催された。そして,それに加えて,1年間の実践研究の総括がていねいに進められた。学習意欲の向上,考えを表現できる授業の創造という校内研究テーマに照らして,個人と組織の2つのレベルでの成果と課題が整理された。
今日もまた,大阪市立東中学校を訪問した。この学校は,昨年度・本年度と,大阪市教育センターが企画する,授業力アップサポート事業のモデル校の1つである。
本日午後,金沢星陵大学を会場にして,日本教育工学協会(JAET)の「教育の情報化」実践セミナーin金沢が催された。大雪の中,40名を越える参加者を得て,基調講演,企業展示,実践事例報告,そして,パネルディスカッションが繰り広げられた。短い時間ではあったが,内容の濃いセミナーとなった。企画・運営をなさった,金沢青陵大学の村井先生に,協会の常任理事として厚く御礼申し上げる。
本日は,研究室で,18時半くらいから2時間みっちり,2月25日(土)の
7クラスで授業が公開されたが,ベテラン教師たちが子どもたちの学習意欲を高め,思考や表現を促す授業づくりにチャレンジしている姿に数多く接した。例えば,写真は,国語科の授業で子どもたちが,段落の並べ替え,その根拠の検討に着手している様子である。家庭科の授業では,宿泊行事で自分たちが食べる(かもしれない)夕食や朝食のメニューを構想したり,修正したりしていた。数学科の授業では,教師が,「こんなん初めてだからうまくいくかどうか,分からないけど--」と言いながら,柱体とすい体の体積比を子どもに実感させるための実験を実施していた。ベテラン教師が,保守的にならずに新しい教材・学習活動を導入している姿は,子どもにとって,なによりの学びのモデルであろう。
ゼミ配属が決まってから,2ヶ月。先月から卒論ゼミがスタートしたが,その時は,オリエンテーションが中心だった。今日が本格的なスタートとなった。各人が,先輩の卒論を読んで,その概要,特長と課題をレポートした。それを題材として,卒論作成の方法論を全員で議論した(かなりの程度,私の解説になったが)。
豊中市立東泉丘小学校の校内研修会に参加した。同校の教師たちは,今年度,実践研究のテーマとして,情報教育の体系的な展開を設定している。その日は,第2学年の学級担任が,国語と生活科を連携させて,1年生をおもちゃ祭りに招待するためのプロジェクトを展開していた。第1学年の学級担任を招聘して評価役を果たしてもらい,子どもたちに,おもちゃの手引き書の文章の修正を促していた。
前半のターゲットは,あるクラスの保健体育の授業だった。習得と活用をクロスさせることが図られ,洗練されたデザインの授業であった。そもそも,クラス子どもたちは15人なのに,見学者は100名ほど。大変なプレッシャーの中であったが,子どもたちは,安全な生活についてしっかり考えていた。
京都府総合教育センターは,今年度も,「『教師力向上』教育実践力継承事業」を企画・運営している。これは,府内5小中学校に開発実践校になってもらい,各校で「教師力向上」に資する取り組みを推進してもらう。各校を担当する大学研究者が定められ,彼らは,1年間に5回程度,学校を訪問し,授業を見学したり,授業研究会に参加したりして,各校の取り組みにアドバイスを送る。
卒論発表会が終わり,ほっとした卒論ゼミ生たちは,倉敷・岡山・直島等を訪れる旅に出かけた。私も,一部参加した。倉敷の安いホテルでトランプに興じたり,岡山の後楽園でぜんざいを食べたりした。なかなか,楽しい。かつて勤務した大学でも,学生との旅をともにする機会はあった。しかし,講座単位のものだから,大人数になる。今回は,1年間密に関わったメンバー7名(私も入れて)だけの旅だから,とってもアットホームであった。写真は,後楽園の茶屋でぜんざいをたべた後の記念写真だ。
本日は,第4学年の国語の研究授業が実施されたが,その協議会が90分ほどで催された。中学校区における学力向上の取り組みであるから,中学校や他の小学校の教員が参加するという難しさもあるので,協議会の司会進行役を私が果たした。学校外の人間がファシリィテーター役を果たすというのはイレギュラーであるが,ワークショップ型協議の充実を目差して,あえてそれに取り組んでみた。私なりに,グループ別協議の発表をテンポよくやってもらう,論点をシャープに定める,参加者個々に授業改善のプランを考えてもらう等,進行に工夫を凝らした。手前味噌になるが,それなりに協議は,盛り上がりを見せ,得るものが多い協議会になったと思う。
本日,英国から招聘した研究者を守口市立橋波小学校にエスコートした。この方々に,第一学年の電子黒板を活用した授業、第六学年のタブレット型PCを活用した授業を見学してもらえるよう,学校が取りはからってくださった。二人の教師が,指導案を準備して、我々のリクエストに応えてくれた。また,授業後も,意見交換に時間を費やしてくれた。彼らの積極性には頭が下がる思いである。
Recent Comments