「実践研究論文」とは何か
本日,「実践研究」とは何かと考えさせられることがあった。例えば,日本教育心理学会の学会誌『教育心理学研究』には,それが次のように定義されている。
「原著論文の内,実践研究は,教育方法,学習・発達相談,心理臨床等の教育の現実場面における実践を対象として,教育実践の改善を直接に目指した具体的な提言を行う教育心理学的研究を指す。この場合,小・中・高校の学校教育のみでなく,幼児教育,高等教育,社会教育等の教育実践を広く含めるものとする。」
その要点は,「教育の現実場面における実践を対象」としていること,「教育実践の改善を直接に目指した具体的な提言」を示していることではないだろうか。理論と実践の統合を旨とする教育学において,学術研究論文と実践研究論文の区別をつけることは難しい。
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