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2013.12.11

『「考える力」を育てる学び合い活動 各教科・領域の21事例を一挙公開! 』出版!

P1090581 先日,明治図書から,大阪教育大学附属平野小学校の実践をまとめた書籍が刊行された。『「考える力」を育てる学び合い活動 各教科・領域の21事例を一挙公開!というタイトルだ。思考力等の育成と学び合い活動の接点を実践的に追究した成果を上梓したものである。本ブログの読者にも,ぜひとも手にとっていただきたい。
 私も,研究の第三年次に学校長となったので,研究同人に加えてもらった。そして,巻頭文を書いた。次のとおりである。

はじめに

 我が大阪教育大学附属平野小学校の教職員は,平成22年度から,「学び合い活動を通して個の『考える力』を育てる授業づくり」を研究テーマに掲げて,いわゆる思考力・判断力・表現力(以下,思考力等)の育成に関わる実践研究を繰り広げてきました。思考力等の育成は,新学習指導要領に基づく教育活動で重視されるべき事項の1つです。実は,本校では,学校教育目標を「ひとりで考え ひとと考え 最後までやりぬく子ども」と定め,伝統的に「考える力」の育成を推進してきました。また,それに資する教授-学習活動やカリキュラムを構成してきました。本校の思考力等の育成に向けた実践の蓄積は,極めて豊かであると自負しております。

 そうした礎の上に,ここ数年間は,それまでに培ってきた思考力等を育むための実践を発展させるべく,いくつかの課題に取り組んできました。最初は,「考える力」の明確化を図りました。この高次な能力の特質を踏まえながら,低中高学年という発達段階に応じた,その具体的な現れ方を検討し,整理しました。次いで,そのための指導法の工夫にも取り組みました。学習が社会的な営みであること,個人思考と集団思考は相互作用的に発展されるべきものであることを前提として,本校では,思考力等の育成における,子どもたちの「学び合い活動」を重視しています。さらに,「考える力」の育成に資する「評価活動」のあり方も追究してきました。具体的には,「考える力」と「学び合い活動」と「評価活動」の三者がどのような関係にあるのかをモデル化し,各教科等で「考える力」を評価するための視点と方法を,「学び合い活動」を意識しながら,明らかにしていきました。

 本書は,これらの実践研究の成果を世に問うものです。本書において本校が提案している考え方や実践事例は,現在,多くの学校現場でチャレンジが重ねられている,思考力等の育成,そのための授業改善に対して,示唆に富むものであると考えております。

 もちろん,教育研究にゴールはありません。本校の研究についても,不十分なところも少なくないでしょう。それらについて,読者から,ご指導・ご鞭撻を賜りたいと存じます。本書の内容等について,また,それを含む本校の研究全体に関して,ご意見をお寄せいただければ幸甚です。本書がよき教材として機能して,本校の教職員と読者の皆さまの「学び合い活動」が展開されることを祈念しております。

 2013年8月31日
 大阪教育大学附属平野小学校 学校長 木原俊行

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