学校長は,学校をどのように変えていくか
ある小学校の新任学校長と話をした。当該小学校に赴任して,1ヶ月と少しの学校長は,学校の実態を徐々に把握し,その課題を明らかにしつつある。そして,それを改善するための方途を探っている。新任学校長として,いかなる形で自分のポリシーやヴィジョンを示すか,悩んでいた。
それでよいと思う。経験的には,たった2年だったし,学部や大学院の教授職のまま(兼務で)その任に就いた中途半端な学校長であったが,私もそうだった。何をどこまで変えていくか--それを考え,自分の中で反芻してスタッフに伝えていた。
自分が置かれた状況で,学校長として何をすべきか--誰も教えてくれないし,マニュアルもない。おそらく,自分の望みどおりにはならないし,さりとて前例踏襲というわけにもいかない。学校改革という問題解決に真摯に取り組むしかないし,その持続が,学校長として発揮すべき「真の」リーダーシップを会得する可能性を高めてくれると思う。私も,もう少し在職期間が長かったら,もう少しはちゃんとしたリーダーシップを発揮できたかもしれない(組織の長は向いていないので,やっぱりダメだったとも思う)。
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