教科学習における探究の好事例
昨日,久しぶりに大阪教育大学附属平野小学校に出かけた。附属小学校のエースとも言える,研究部長が理科の研究授業を実施したからだ(そして,彼女は,大阪教育大学大学院実践学校教育専攻の大学院生で私の指導学生でもある,昨日は前校長としてではなく,現指導教員として授業を見学した)。
授業は,小単元「創ろう!阿蘇ミュージアム」(10時間配当)の2時間目に位置づくものだ。写真(上)のように,子どもたちは,阿蘇山のジオラマづくりにいそしむ。そして,それを通じて,土地のつくりの複雑さを実感する。また,単元後半では,ジオラマ以外の展示物の作成にも取り組み,阿蘇ミュージアムを自作する。単元の前半と後半の間には,修学旅行の一環で実際に阿蘇山を訪れる。
「学びを創り続ける子どもの育成」という学校研究のテーマに即すると,それは,しばしば,教科学習から,合科・総合的な学習にと展開する。「創ろう!阿蘇ミュージアム」においても,既に子どもたちは,理科の授業の中で,ジオラマを作成しながら,図工科や社会科や算数科の学びの要素を取り込んでいた。ミュージアム制作となると,さらに,国語科・音楽科・家庭科などにも関連づけられるであろう。
この授業が「学びを創り続ける子どもの育成」に資するものであることは,写真(下)の子どもたちの姿に象徴されている。これは,休憩時間になっても活動を続ける様子だからだ。何重もの意味で,この実践は,教科学習における探究の好事例と言えよう。
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