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2014.06.30

広島県教育センターにて

 広島県立教育センターに行った。自分の生まれ故郷で催される教員研修会に協力する際,「木原先生は,地元広島のお生まれで--」などと冒頭に紹介されると,ちょっと照れる。
 さて,今回の研修は, 「こうすればまわる!校内研修」講座というものであった。私は,「授業改善を軸にした校内研修の企画・運営上の工夫」について講じた。広島県の学校の実践事例をたくさん盛り込んだ。それが功を奏したのか,約2時間の講義中に,受講者はとても熱心にその内容に身を投じてくれた。それは,彼らが残したメモの量,相づちをうつ姿,驚きや賛同のつぶやきに示される。そして,最後は,立ち上がって拍手してくれる人が登場。その熱意は,必ずや各学校の校内研修の活性化をもたらすであろう。

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2014.06.29

学会発表の全体討議の司会・進行は難しい

 本日は,日本カリキュラム学会の第25回大会(於:関西大学)に参加した。今回は,自身の発表はなく,自由研究発表の司会役を仰せつかった。司会は多くの場合二人で担当する。今回は,私は,主として,4つの個別の発表後に設定されている「全体討議」の進行役を果たすこととなった。同じセッションであっても,各発表の内容等は少なからず異なる。しかし,共通項を導出して,各発表をつないだ議論を繰り広げなければ,全体討議の時間帯を設定する意味がなくなる--というわけで,今回は,「算数・数学」「連続・発展」をキーワードにして,(全部というわけにはいかないが)複数の発表を結ぶ議論を呼びかけた。なかなか難しい--。ふー。

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2014.06.28

阿倍野小学校のICT活用の進展(「大阪市学校教育ICT活用事業」のモデル校)

1406281 本日午前中,「大阪市学校教育ICT活用事業」のモデル校の1つである,阿倍野小学校で,タブレット型PCや電子黒板等を活用した6つの授業が公開され,それに関する協議のための分科会,全体報告や私のミニ講演などが設定された。6つの公開授業は,ICTの基本使いと応用使いに分類されており,後者では,活用型授業のための応用教材の発掘,ジグゾー学習やプロジェクト学習の展開等,ICT活用を通じた授業,教育のイノベーションが進展していた。

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2014.06.27

研究授業が終わった後も学び合いが続く

 京都府の長岡京市立長岡第九小学校は,京都府総合教育センターが企画・運営する「『教師力向上』教育実践力継承事業」の開発実践校である。この事業は,各学校に「教師力向上」に資する取り組みを推進してもらう事業だ。各校を担当する大学研究者が定められ,彼らは,1年間に5回程度,学校を訪問し,授業を見学したり,授業研究会に参加したりして,各校の取り組みにアドバイスを送る。
P1020705P1020720 長岡京市立長岡第九小学校のアドバイザーは私である。研究授業を見学した。同校の研究主題「算数的活動の指導を通した,自ら学び,考え,伝え合う児童の育成~九小のなかまと学ぶ楽しい算数~」に即して,第5学年の算数科の授業において,いくつかの算数的活動が導入され,それを通じた伝え合いが目指された。この研究授業,子どもたちにとって,とても知的に楽しい学びであったと思う。それは,授業後の子どもたちの様子に象徴される。研究授業が終わってからも,子どもたちは,自然に黒板の発表ボード等に集まり,口々に,もっと他の「まとまり」の作り方があると自他のアイデアを共鳴させていた。多くの教師たちに見学される(中学校の教師がたくさん見学に来ていたので),緊張感に満ちた授業だったのに,それがとりあえずのゴールを迎えても,まだ学び合いを続ける姿勢を示す,しかも楽しそうに--子どもたちが学びに浸る姿を眺めることができるのは,教育学者として,とても幸せなことである。見学者が退散した後も研究授業の教室に残っていてよかった(実は,何か起こりそうな気配を感じていた)。

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2014.06.26

NHK学校放送『できた できた できた 学校生活編』の活用(第135回なにわ放送教育研究会)

P1000499 今夜,我が研究室で第135回なにわ放送教育研究会が催された。今回は,来秋の近畿の放送・視聴覚教育の研究大会の会場校の教師たちが,NHK学校放送『できた できた できた 学校生活編』の活用についてレポートしてくれた。この番組は,私たちの研究グループが数年前にその必要性をNHKの教育番組制作チームに説いたことから,制作,放送へと展開した番組である。マガジン形式で,「学びの基礎力」の具体的イメージ,それがなぜ求められるかを分かりやすく,しかも何重にも及んで子どもたちに示唆している。それを受けとめて番組を利用することの大切さを,本日の研究会の参加メンバーは共通理解した。

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2014.06.25

管理職が校園内研修にどう関わるか

 川西市の教育情報センターで,市内の幼稚園・小学校・中学校の教頭を対象とする研修会が催された。私が協力したパートのテーマは,「管理職が校園内研修にどう関わるか」である。それは,直接的なリーダーシップと,研究主任等の実践的なリーダーシップのサポートに分かれる。それぞれについて,事例をひともきながら,解説したり,協議したりしてもらった。例えば,前者は,学びのモデルを示す,教師たちのために「学び」の時間やリソースを確保する,教師たちに「学び」のプランの策定を促しそれを徹底する,自校の教師たちの「学び」を説明・公開する等である。
 いずれにしても,管理職には,学校における教師たちの学び合いを尊重する姿勢が求められよう。

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2014.06.24

もうすぐ教員採用試験

 7月,8月は,教育大学,教育学部にとって,重要なシーズンである。いわゆる教員採用試験が各地で催されるからだ。学生たちは,春からずっと,それを突破するために努力を重ねている。筆答試験,集団・個人面接,エントリーシートの記入等,それも多岐にわたる。
 現役学生だけではない。卒業生たちも,運悪く現役合格できなかった場合は,講師として学校に勤務しながら受験することになる。本日,21:20くらいから,卒論ゼミ生OBの面接練習につきあった。どんな質問が出てきそうであるか,それに対してどのように応答すべきか,いかにしてあわてずに応えられるか等々,一緒に考えたり,模擬面接につきあったりした。がんばれ,卒論ゼミ生OB。

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2014.06.23

つくば市立春日小中学校のすぐれた授業

P10206421 つくば市の小中一貫校春日学園(つくば市立春日小学校,同春日中学校)は,パナソニック教育財団の第40回実践研究助成の特別研究指定校である。「ICTを活用した 思考力・判断力・表現力を育む授業づくり~協働学習ツールとタブレットを活用した論理的思考力の育成~」というテーマに基づいて,2年間実践研究を繰り広げる。特別研究指定校には,アドバイザーが配置され,専門的な見地から,各校の実践研究の企画・運営を支援する。私は,春日小中学校の担当となり,2年間で7回訪問することになった。
P1020615 第2回目の訪問では,3コマの授業を見学させてもらった(うち,1コマは4つの<学習指導案のある>公開授業である。多くの教師が,電子黒板を軽やかに利用して,分かりやすい説明や明確な指示を実現させていた。また,子どもたちに,思考ツールを駆使させて,論理的思考力の育成が図られていた。さらに,コンピュータ室では,2年生や3年生が軽々とプレゼンテーションの準備を進めていた。今後,タブレット型PCを増やして,それらの授業のさらなる充実を目指すと先生方はおっしゃっていた。頼もしい限りである。

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2014.06.21

6月は学会活動の第一のピーク

 今日は,東京工業大学を訪れた。日本教育工学会のシンポジウム,総会,理事・評議員会に出席するためだ。毎年,第三土曜日に催されている。そういえば,先週は,日本生活科・総合的学習教育学会に参加するために,さいたまに行っていた。来週,28・29日は,日本カリキュラム学会が(家からかなり近い)関西大学で開催され,自由研究発表の司会役として,これにも参加することになる。この他,日本教師教育学会や日本教育方法学会の発表申し込み締め切りも6月末や7月初旬である。6月は,研究者にとって,学会活動の第一のピークだ。

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2014.06.20

鹿毛雅治著『学習意欲の理論』(金子書房,2013 年)

 先日,日本教育方法学会から,同学会の紀要たる『教育方法学研究』第39巻が届いた。私は,同学会の理事として,投稿された論文の査読を担当した。また,今巻では,書評の1つを担当した。鹿毛雅治著『学習意欲の理論』(金子書房,2013 年)である。鹿毛氏とは,授業研究について研究交流をおこなっている関係があり,私が,書評を担当させていただくことになった。同著の魅力について,多面的に語ったつもりである。校正前の原稿をアップするので(初稿校正時に少し手を入れた),興味のある方は,ご一読いただきたい。「Gakushuiyoku_Kage.pdf」をダウンロード

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2014.06.19

教師と子どもの関係をどのようなショットで描くか

P1000490 本日の講義「教育学演習Ⅰ」で,教師と子どもの関係性について,学生といろいろと考えた。先週,先々週の講義で,世界の国々の教師,子ども,授業,学校の様子を表す映像を学生たちに視聴させた。それを比較対照にして,我が国の教師と子どもの関係,その象徴的な姿をどのようなショット(一枚の写真)で描くかと,私は,彼らに問うた。ある学生は,一斉指導のチョーク&トーク,子どもたちのノートテイキングの様子を教室後方から撮影すると述べた。また,別の学生は,まるで家族のように密に接している(対話している)姿を撮ると語った。私だったら,どのような映像を撮影するか--いろいろあって,1つには決めにくい(自分で問うておきながら)。しかし,教室で,子どもたちの思考が熟してきた時に,教師が○○○○をかけている瞬間を映像に残したいとは思う。

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2014.06.18

乗り過ごしが続いて

 今朝,ある教育委員会を訪問するために,近鉄大阪線に乗っていた。うとうとして気がついたら,降車すべき駅の次の駅に電車が停まっていた。あわてて降りて,逆方向のホームへと走った。幸い,早めに出かけていたので,約束した時刻に到着することができた。それにしても,つい先日も同じようなことがあった。疲れているのか,気がゆるんでいるのか,たんなるボケか--よく分からないが,いずれにしても,よい徴候ではない。なんとかしよう(ちょっと睡眠時間が少ないかな)。

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2014.06.17

日本教育工学協会の大会やセミナー

 私は,日本教育工学協会の副会長を拝命している。会長は,東北大学の堀田さんだ。彼のイニシアチブの下,協会は,全国大会やセミナー等を催している。全国大会の今年度開催地は京都である。その公式サイトに協会ホームページからアクセスできる。
 また,年に3回の「教育の情報化」実践セミナーは,今年度,8月18日に島根大学,12月6日に奈良教育大学,そして27年2月14日に富山大学で開催される予定だ。もうすぐ,8月のセミナーの詳細が協会ホームページにアップされる予定である。

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2014.06.16

学会の若手メンバーに編集を助けてもらって

 私は,日本教育工学会の理事の一人として,編集委員会の幹事を務めている。そのため,ショートレター編集委員会の委員長を拝命している。120本近い投稿論文の査読を進めるのは,なかなか大変だ。いくつもの難局を迎えたが,その度に,若手研究者の自主的な提案や活動に救われている。ありがたい話である。自分は,30代の時に,今の若手ほど,ボランティア精神豊かに,学会活動に従事していなかった。たくさんの時間とエネルギーを編集活動に費やしてくれている,編集委員会のメンバーに心より御礼申し上げる。そして,私は,彼らの努力が報われるように,なんらかのアクションを起こさねばならないと思う。

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2014.06.15

ICT活用に挑戦し続ける教師のライフヒストリー

 横浜国立大学の野中先生を代表者とする研究プロジェクトの一環で,ICT活用に挑戦し続ける教師のライフヒストリーを比較検討している。それぞれの教師たちの語りがとても豊かで味わいがある。そして,彼らがICT活用を含む教育の情報化に携わってきた軌跡はとても興味深い。飛行機の中で,さいたまのホテルの狭い部屋(しかもベッドが傾いている!)で,そして自宅や研究室で,ICT活用に挑戦し続ける教師たちの人生に共感的に接している。

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生活・総合的学習教育学会第23回大会に参加して

 さいたま市で開催された,日本生活科・総合的学習教育学会の第23回大会に参加した。さいたま市立仲町小学校で第4学年の福祉に関する学習の授業を見学し,それに関する協議会に出席した。体験学習を経て学習課題を設定する場面であったが,ウェッビングマップを多元的に作成させるという,子どもたちに学習課題を精錬させるための支援が導入されていた。
 午後は,自由研究や課題研究のセッションが設定され,大阪教育大学附属平野小学校の教員が発表したので,それを応援しに会場に出かけた。

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2014.06.13

久しぶりのさいたま

 久しぶりに「さいたま市」にやって来た。かつて放送教育関係の仕事(全放連の授業研究会,全国大会等)で,よく浦和を訪れた。また,ずいぶん前に(岡山大学教育学部附属教育工学センター所属時代),埼玉大学を会場にして催されたセンター協議会に出席するために大宮に来たと思う。
 今回は,日本生活科・総合的学習教育学会に参加するためだ。同学会の大阪支部の代表として,地域世話人会に出席しなければならない。その前に,明日は,公開授業の見学,自由研究や課題研究のセッションにも参加する。

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2014.06.12

講義で「世界の教師」を学生に考えさせる

P1000483P1000484 学部の専門科目「教育学演習Ⅰ」の第8・9回目の講義では,学生に,世界の様々な国々の授業,学校,そして教師に接近してもらう。そして,それらを日本のものと比較検討し,異同を見極めてもらう。そのために,私が訪問した国々のうち,英国,米国,カナダ,中国(香港も),フィンランド,タイ,モンゴルの学校の様子を写真で映す。さらに,シンガポールの学校を取材した番組も学生に視聴してもらう。学生たちが「教師」の多様性を実感していく姿を見ていると,それらの国々の学校を訪問する経験が私にとっても貴重なものであったことを再認識できる。

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2014.06.11

学生が本格的なワークショップを体験して

P1000455P1000452 先週に続き,担当している講義「教育実践の研究Ⅱ」において,「ワークショップによる学び」を計画・実施した。これは,受講生に,授業とワークショップの接点を見いだしたり,社会教育のワークショップによる学びの可能性を考察するための力量を獲得させるものである。SCSKのCAMPのスタッフの協力を得て,学生にワークショップを体験してもらった。短い時間ではあるが,彼らは,豊かな材料や道具を利用できる本格的なワークショップの活動(「くうそうしょくぶつずかんワークショップ」)に浸り,その意義を体感していた。

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2014.06.10

教師たちが授業改善についてプレゼンテーション

P1020429P10204491 京都府久世郡久御山町立久御山中学校の教師たちは,京都府教育委員会の学力向上システム開発校となって,子どもたちの学力向上のための取り組みを多面的に展開している。本年度も,同校は,習得型授業と活用型授業について,授業改善のための視点をリストアップし,それぞれの教師がいくつかのものを選択して,授業に体現している。授業公開ウィークの終わりに,共通の視点を選んだ教師間で交流し,さらにグループの代表が全体の前でプレゼンテーションを行った。そのプロセスは,すぐれた授業の展開によく似ている。

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2014.06.09

学力向上に資する自己教材化

P1020278 京都府舞鶴市の白糸中学校の教師たちは,京都府教育委員会の「学力向上システム開発校」として,授業改善等に努めている。例えば,家庭学習の時間確保に生徒会がイニシアチブを発揮したり,写真のように,自らの家庭学習の軌跡を眺め,それを点検できるプリントを子どもに提供したりしている。
P1020347 さらに,例えば3年生の国語では,学級で句会を催し,子どもたち自らが評価規準に即して最優秀句を選ぶ過程を導入して,学ぶ意欲を高めていた。
 それらの特長を私なりに表現するとすれば,「自己教材化」である。自分たちの学びの過程や成果を次なる学習の教材とするアプローチである。

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2014.06.08

すぐれた研究主任は,すぐれた学び手でもある

 『これならうまくいく! 笑顔と対話があふれる校内研修』(石川晋・大野睦仁著,学事出版,2013年)を読んだ。著者のお二人は,それぞれ,研究主任としての経験が豊富な方でいらっしゃるようだ。それによって蓄積された叡智が,この著書の中には,たくさん収められている。研究主任としての引き出しを増やしたい教師にとって,たくさんのアイデアを得られるであろう。なお,本書では,たくさんの書籍が引用されている。前述した経験知が研究者や他の実践家の考え方・枠組みを参照しながら語られているため,読みやすいし,説得力がある。すぐれた研究主任は,すぐれた学び手でもある。

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2014.06.07

今日は,文献収集の日

 今日は,お昼間に,科研のミーティングの打ち合わせ。我が研究室に,代表者・分担者3名が集って,本年度の研究計画について,予備的研究の知見の集約の仕方について,その学会発表の予定について,議論した。その過程で,いくつかの先行研究に接することになり,夕方から深夜までCiNiiにアクセスして,様々な文献を収集した。それは,我々にとって,ランニングによる基礎体力の向上に等しい,欠かせぬ活動である。

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2014.06.06

第41回 教育工学研修中央セミナー(IMETSフォーラム2014)

 第41回 教育工学研修中央セミナー(IMETSフォーラム2014)が7月31日,8月1日に,港区立三田中学校(東京都港区三田4−13−13)で開催される。1973年に始まった,伝統あるセミナーである。私も,最初は,30そこそこの年齢の時に登壇した。それから20年近く経っている。
 今回は,開会行事の後の講演というスターターの役割を務める。そのタイトルは,「『学び合い』を通じた思考力・判断力・表現力の育成」である。その内容は,次のとおり。

 今日,子どもたちの学力を高めるために,授業デザインにおいて彼らの「学び合い」を重視する営みが増えています。それには,いくつかの方向性があります。例えば,子どもたちが互いの学びを交流し,また讃えあって,学ぶ集団として組織化されることを目指す実践は「学び合い」のひとつの可能性を示しています。また,彼らが役割分担に基づいて学習を推進し,その成果を統合して共同的な思考を繰り広げる様子も,「学び合い」の代表的存在です。後者のような,「学び合い」と「思考力・判断力・表現力の育成」を交差させる実践は,その舞台たる教材や学習の文脈に,「学び合い」を誘発し発展させる工夫があると,さらに子どもの学力向上に大きな影響力を有します。
 加えて,こうした類の授業の成立と充実は,教師たちが授業づくりに関する「学び合い」を,学校内で,また学校間で展開する中で実現します。また,いっそう豊かなものになります。

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2014.06.05

実践学校教育専攻で修士論文を作成するということ

 私は,大阪教育大学大学院の実践学校教育専攻で,基本的には,現職教員の院生を指導している。彼らは,昼間,授業を担当し,校務分掌をこなして,夜,大学院で講義を受講する。修士論文も執筆する。昼夜がんばり続ける。だから,学びに費やす時間とエネルギーは相当なものだ。
 しかしながら,日中学校で勤務する状態で修士論文を作成するからこそ,うちの院生たちは,所属する学校で,自分のクラスで(他の教師のクラスを借りてではなく),真の実践研究を企画・運営できる。リアルな文脈に基づいて,授業改善や学校改革に資する研究を展開できる。
 本日の修論ゼミでも,ある中学校の研究推進リーダー教師が3週間後に迫った授業研究会におけるファシリテーションについて,極めて具体的に,また問題解決的に,自身の構想を精錬させていた。

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2014.06.04

附属学校園の研究に何を期待するか

 先日,ある小学校を訪問した際に,その学校の教師たちから,先の2月に催された大阪教育大学附属平野小学校の授業研究発表会に参加した感想を聞かせてもらった。彼らは,3年生理科の授業について学ぶものが多かったとコメントしてくれた。その授業は,「じしゃくランド!」というタイトルの単元に位置づくものだった。子どもたちは,磁石の性質を生かした遊びやゲームを考案し,互いが考案したものを利用して楽しく活動する。そして,それを通じて磁石の性質を学び直す。教科における探究的な学習の成立と充実を図ったものだ。生活科や図工科等の理科以外の教科の要素が入ってくる。それは,邪道なように見えて,子どもたちの学びの連続・発展には欠かせぬ側面であると実感できたと,その教師たちは語ってくれた。
 附属学校園の研究は,このような提案性のあるものであってほしい。次の学習指導要領でスタンダードになるような(各教科の)学習内容,それを体現する典型教材,そして,それを生かす指導法や評価法をだいたんに,未完成であっても,アピールできるからこそ,附属学校園ならではの研究ではないか。私は,自分の師匠にもそう教えられたし,多くの附属学校園が企画・運営する実践研究に接して,そう実感している。

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2014.06.03

すぐれた教材(学校放送番組)は時代を越えて子どもの学びに資する

P1000384 本日,大学院の講義「教師発達学」で,教師の授業設計,とりわけ教材研究の力量に関する比較研究の知見を紹介した。私が20年近く前に試みた,NHK学校放送番組の利用に関する,若手教師とベテラン教師に対する聞き取り調査の結果である。両者を比較すると,後者が,主体的で,そして非線型的な教材解釈を繰り広げること,それに基づいて,多様な番組利用が構想されることが明らかになった。
 それにしても,その題材となったNHK学校放送『わくわくサイエンス』「動物のたんじょう」にはハムスターを題材とする番組であるが,視聴者に,生命の連続性を,知的に,また情的に,巧みに訴えかける構成と表現が採用されている。今,子どもたちが視聴しても,しっかりと思考してくれる,またそれが多元的に展開するに違いなかろう。すぐれた教材(学校放送番組)は,時代を越えて子どもの学びに資するのである。

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2014.06.02

活用型授業を単元単位で,カリキュラム的検討に基づいて

P1020260 津山市立佐良山小学校で,本年度2回目の授業研究会が催された。同校は,今年度から,研究主題を「思考力・表現力をのばすための指導法の工夫~各教科における活用型授業を通して~」と定め,全教員が研究授業を実施することになっている。今日は,4時間目に1年生生活科の研究授業が催された。
P1020234 子どもたちが学校探検で発見した,学校の「ひみつ」を題材とするクイズを作成するという授業であった。授業者は,子どもたちの「見つけたよカード」にていねいに目を通し,振り返りのための映像を用意したり,クイズの例を示したり,子どもたちにきめ細かく接したりして,子どもたちが学校施設の位置や特徴,学校で働く人々の役割等に気づき,それにクイズにしつらえながら,それらと自分との関わりを考察することを促していた。そもそも,そのために,何度も学校探検に従事する単元計画が構想されていた点も,思考力等の育成にとって功を奏すると思う。
 私は,研究授業のそうした特長を確認しつつ,活用型授業は本時レベルではなく単元単位で設計すること,そのためには,そのような重点単元を年間指導計画において配置するカリキュラム的検討が求められることを説いた。

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2014.06.01

大阪市立阿倍野小学校でタブレット型PC等を利用した授業を公開

 6月28日(土)午前,大阪市立阿倍野小学校で,タブレット型PCや電子黒板を利用した授業が公開される。同校は,「大阪市学校教育ICT活用事業」のモデル校の1つである。6つの授業が公開され,それに関する協議のための分科会が催される。また,授業公開の前後には全体報告や私のミニ講演なども実施される。ぜひ,参加されたい。

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学校における実践研究を外部組織・人材がどう支援するか

 本日は午前中から夜までずっと,あるインタビューのデータを整理するのに時間を費やした。長崎大学の寺嶋先生,高知大学の島田先生との共同研究の一環として,いくつかの学校の実践研究の軌跡,それに外部組織・人材がどのように関与し,支援したのかを整理しているのだが,私担当分のインタビューデータを読み,観点に即して該当のコメントを抽出し,圧縮して,表に入れ込むのに,かなりの時間を費やした。しかし,学校研究の発展のために,それを支えるネットワークが幾重にも構成されていることが分かり,知的な興味が高まった。
 ただ,大阪で行ったインタビューの音声データを東京の文字起こし業者に依頼してプロトコル化してもらったのだが,違った言葉になっているケースが少なくない。やはり,関西の言葉に慣れていない人には聞き取りにくいのか--。プロトコルを読みにくい--まいった。

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