« 活用型授業を単元単位で,カリキュラム的検討に基づいて | Main | 附属学校園の研究に何を期待するか »

2014.06.03

すぐれた教材(学校放送番組)は時代を越えて子どもの学びに資する

P1000384 本日,大学院の講義「教師発達学」で,教師の授業設計,とりわけ教材研究の力量に関する比較研究の知見を紹介した。私が20年近く前に試みた,NHK学校放送番組の利用に関する,若手教師とベテラン教師に対する聞き取り調査の結果である。両者を比較すると,後者が,主体的で,そして非線型的な教材解釈を繰り広げること,それに基づいて,多様な番組利用が構想されることが明らかになった。
 それにしても,その題材となったNHK学校放送『わくわくサイエンス』「動物のたんじょう」にはハムスターを題材とする番組であるが,視聴者に,生命の連続性を,知的に,また情的に,巧みに訴えかける構成と表現が採用されている。今,子どもたちが視聴しても,しっかりと思考してくれる,またそれが多元的に展開するに違いなかろう。すぐれた教材(学校放送番組)は,時代を越えて子どもの学びに資するのである。

|

« 活用型授業を単元単位で,カリキュラム的検討に基づいて | Main | 附属学校園の研究に何を期待するか »

Comments

The comments to this entry are closed.