「学び合い」を通じた思考力・判断力・表現力の育成
港区の三田中学校で催された,IMETSフォーラム2014で,講演を担当した。タイトルは,「『学び合い』を通じた思考力・判断力・表現力の育成」である。
その内容は,以下のとおりだ(配布されたレジュメの文章)。学び合いについて,体系的に語ったつもりである。
今日,子どもたちの学力を高めるために,授業デザインにおいて彼らの「学び合い」を重視する営みが増えています。それには,いくつかの方向性があります。例えば,子どもたちが互いの学びを交流し,また讃えあって,学ぶ集団として組織化されることを目指す実践は「学び合い」のひとつの可能性を示しています。また,彼らが役割分担に基づいて学習を推進し,その成果を統合して共同的な思考を繰り広げる様子も,「学び合い」の代表的存在です。後者のような,「学び合い」と「思考力・判断力・表現力の育成」を交差させる実践は,その舞台たる教材や学習の文脈に,「学び合い」を誘発し発展させる工夫があると,さらに子どもの学力向上に大きな影響力を有します。
加えて,こうした類の授業の成立と充実は,教師たちが授業づくりに関する「学び合い」を,学校内で,また学校間で展開する中で実現します。また,いっそう豊かなものになります。
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