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2014.12.17

学力向上と指導の徹底

 本日,ある中学校を訪問し,そこで授業を見学したり,学校長等へのインタビューを試みたりした。それは,文部科学省の平成26年度の委託研究「平成26年度学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」の一環である。「全国的な学力調査の結果の統計分析とともに,それに基づいて選定した学校へのきめ細かい実地調査を通して,上記の課題の解決において高い成果をあげている学校で実施されている優れた指導方法を実証的に明らかにする」ためであった。当該の学校は,小規模校(各学年単学級)であるが,それを生かして,教師たちが指導する教科を越えて,学び合いや言語活動の充実,ICT活用を徹底して実践していた。そして,すべての教科の担任者が1人なので(1人の教師が3学年を指導するので),そうした指導の工夫があらゆる学年で,年度をまたいで実践される。さらに,すぐ隣に小学校があるので,小学校の教師とも,そうした取り組みを共有するという。すなわち,学校が大切にしようとしていることが,多面的・多元的に繰り広げられ,徹底されている。すぐれた成果を導き出している学校の教師たちの語りには,指導を徹底すること,その意義に関する言及が多かった。

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