掲示物の内容を真に子どもたちのものにする
和歌山県有田川町立鳥屋城小学校の授業を見学した。キレイで明るい校舎の教室で,子どもたちが一生懸命,学習課題に向かっている姿が印象的であった。同校の教師たちは,それを支え,促すべく,ノート指導,家庭学習,授業のめあての明確化,書くことの重視などに腐心している。その1つに,「やさしい話し方,あたたかな聞き方」を示唆する掲示物があり,どの教室にも,それが用意されていた。ある教室で,それに書き込みがしてあることに気づいた。学級担任によると,「やさしい話し方,あたたかな聞き方」の例が他にもあることを子どもたちと確認して,書き加えたということだった。掲示物の内容を真に子どもたちのものにする,よいアプローチだと思った。
もう1つ,ユニークな掲示物を校長室前の廊下で見つけた。おみくじ形式の掲示物である。子どもたちは,おみくじを引いて,「大吉」などと書いてある部分をめくり,そこで,健康に関する様々な注意事項を記した文章に出会うという。これもまた,子どもを掲示に惹きつける,たのしい手だてだと思った。
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