トゥルクでは,確かに一斉指導が多い(フィンランド訪問第5日目)
トゥルク市郊外のElisenvaaran Kouluを訪ねた。第7学年から第9学年までの225人の子どもを擁する学校である。この日も,9時前から14時近くまでずっと見学やインターネットを続けて,学校の1日を追った。
今日もたくさんの授業を見学したが,教師たちは,教科書の内容を分かりやすく説明したり,子どもたちに質問を投げかけたりして,一斉指導を続けていた。昨日の小中学校もそうであった。この度,ご一緒させていただいた,東京学芸大学の高橋先生は数年間フィンランド訪問を重ねていらっしゃるが,去年も,一昨年も,同様の状況だったとおっしゃっていた。確かに,思考力育成のための子どもの能動的な学習は少ない。数校しか訪問していないので,一般化はできない。けれども,フィンランドの学校では,一斉指導は,それなりの存在感を示しているように思われた。また,それを,1教室の子どもの人数の少なさ,指導者の提示教材の工夫などが支えているように感じられた。
The comments to this entry are closed.
Comments