今日も札幌市内の小学校の学力向上の好事例に学ぶ
本日は,教職大学院の院生(現職教員)とともに,札幌市立発寒西小学校に出かけた。この学校も,基礎学力の定着に向けて,学習規律の徹底やICT活用等に特色ある取り組みを実践している学校である。昨年度のM1とともに,この学校を1年前に訪れている。1年間で,学校長のビジョンに基づいて,スタッフが組織的に教育実践の改革に取り組み,その成果を導き出していることがよく分かった。そのための「選択と集中」の原理やそれを徹底するための術について,私も院生も学んだ。
本日は,教職大学院の院生(現職教員)とともに,札幌市立発寒西小学校に出かけた。この学校も,基礎学力の定着に向けて,学習規律の徹底やICT活用等に特色ある取り組みを実践している学校である。昨年度のM1とともに,この学校を1年前に訪れている。1年間で,学校長のビジョンに基づいて,スタッフが組織的に教育実践の改革に取り組み,その成果を導き出していることがよく分かった。そのための「選択と集中」の原理やそれを徹底するための術について,私も院生も学んだ。
教職大学院の院生(現職教員)とともに,札幌市立福井野小学校に出かけた。基礎学力の定着に向けて,学習規律の徹底やICT活用等に特色ある取り組みを実践している学校である。院生たちは,同校の授業を見学したり,学校長や学力向上プロジェクトリーダーにヒアリングしたりして,その詳細を学んだ。
習熟度別指導の体制づくりなどにおいて他学年の教員のサポートを得る,学力向上サポーターや開放図書館のスタッフの協力を生かす等,チームによる学力向上を実現している点も院生の実践の参考になったであろう。
昨日,本日と,もろもろの仕事で,ずっと大学の研究室や講義室に詰めていた。あっという間に,日曜日の夜となった。特に,夏に催される学会のエントリー関係の作業が続いた。1つは,看護学教育学会関係のものだ。自分が連名となっている2つのものを添削した。また,昨日から,ある国際学会にエントリーされたabstractの審査作業にも時間を費やした。
本日,パナソニック教育財団の第43回度実践研究助成の特別研究指定校に応募した学校の申請書の審査会が催された。5人の専門委員が7つの観点に基づいて申請書類の内容を評定し,その結果を交流した。また,それらの学校の実践研究の可能性等を意見交換した。その結果,5つの候補校が選出され,選考委員による最終決定の原案が作成された。学校の実践研究の評価について,4人の委員(1名欠席だったので)でよい議論ができたと思う。
今日は,高知大学大学院総合人間自然科学研究科の講義「カリキュラム開発論Ⅱ」の集中講義の最終日であった。本日は,4コマの講義であったが,受講生を3チームに分け,それぞれのチームで,卒業した中学校が文部科学省指定研究開発学校のステイタスを得たら,どのような新教科・領域を創設するかについて,そのコンセプト,その年間指導計画,その単元指導計画を作成してもらった。登場したものは,「旅をしよう科」「サバイバル科」「あ!to home」(領域)である。
各チームは,論理的,創造的に,そして子どもが当該教科等で楽しみながら資質・能力を高めることができる教科等を構想し,発表してくれた。講義の最後の振り返りにおいても,「学校を基盤とするカリキュラム開発」の意義や可能性について,自分の言葉で表現してくれていた。学びの豊かな,よい集中講義となった。ありがとう,がんばってくれた,高知大学の大学院生たち。
今日は,高知大学大学院総合人間自然科学研究科の講義「カリキュラム開発論Ⅱ」の集中講義の3日目であった。本日は,4コマの講義のうち,3コマ分は,文部科学省指定研究開発学校の事例分析に費やした。小中高等学校の研究開発の全体傾向をおさえた後,小学校3校,中学校3校の事例に関して,その特長,課題,将来性について検討した。そして最後の4コマ目では,いよいよ,大学院生たちにチームを組んでもらい,彼らが卒業した学校を研究開発学校に見立ててもらい,新教科・領域を構想してもらった。大学院生たちは,中高等学校の教員を目指すものが多いが,新しい教科の必要性や可能性について知恵を出し合い,ユニークな教科を考え始めた。大したものである。明日の最終日は,その構想を具体化してもらい,発表して相互批評してもらう。
今日は,高知大学大学院総合人間自然科学研究科の講義「カリキュラム開発論Ⅱ」の集中講義の2日目であった。午前中は,カリキュラム・マネジメントやカリキュラム・リーダーシップについて講じた。午後は,学校を基盤とするカリキュラムの好事例たる,文部科学省指定研究開発学校について,その沿革,制度について話題提供し,開発事例をもとに,その可能性や限界について受講生に考えてもらった。
本日から4日間,高知大学大学院総合人間自然科学研究科の講義「カリキュラム開発論Ⅱ」の集中講義を実施する。11人の履修者である(皆,若い)。テーマは,「学校を基盤とするカリキュラム開発」である。本日は3コマ。オリエンテーションで講義内容・方法・ゴールを確認した後,カリキュラムとカリキュラム開発の概念を講じた。学部でもそれらは学んでいるだろうが,それを深めるべく,様々な「ゆさぶり」発問を投げかけた。
日野市立平山小学校を訪問した。同校は,文部科学省の研究開発学校として「生きぬく科」を基軸とする,防災等に関するカリキュラム開発に取り組んできた。本日,その成果を公開する研究発表会が催された。4年間のカリキュラム開発の努力は,授業デザインの精錬をもたらしていた。すなわち,子どもたちは,ICT活用を通じて,安全や防災等に関して多面的に思考し,また,それに基づいてある問題状況における意思決定にたずさわっていた。
本日,「大阪市学校教育ICT活用事業」の先進的モデル校の1つである,阿倍野小学校で,タブレット型PCや電子黒板等を活用した7つの授業を公開し,それに関する協議を含むワークショップが実施された。同校の教師たちは,ICT活用による主体的・対話的で深い学びを多様な教科で実現してくれた。また,それに教科横断的な視点が加わり,カリキュラム・マネジメントの取り組みとしても提案性があった。
阿倍野小学校の授業公開は4年間で10回を数えている。もう授業公開は恒例行事となっているが,開催するごとに授業にも,公開のプログラムにも新しい試みを取り入れている。そのチャレンジ精神や学び続ける姿勢に敬意を表したい。
本日は,我が大阪教育大学大学院連合教職実践研究科のFD活動の日であった。18:00~19:30過ぎまで,部局内教育研究活性化経費によるプロジェクトのうち,カリキュラム改革関連のものの報告が3本あり,それを題材にして,教職大学院の次世代カリキュラムについてスタッフ間で意見交換をした。
私も,自らがリーダーを務める,教科教育の要素を組み入れた科目開発の成果をメンバーとともに報告した。プロジェクトメンバー外のスタッフから,建設的な意見等を頂戴できた。また,その他の報告に関しても,チャレンジングな科目開発が呈され,教職大学院のカリキュラムの新たな方向性が示唆された。
今日も含めて,今年度も,教職大学院のスタッフらしく,皆,FD活動に熱心に取り組んだ。
亀山市立神辺小学校の教師たちが,今日もまた授業研究会に取り組んだ(本年度の第26回目の全体研修会)。本年度は,研究主題を「わかった できた 楽しいな~ねらいに迫る学び合いの創造」と定めているが,それは,前年度の反省を踏まえて,「学び合い」に焦点化したものである。本日は,第1学年の算数の授業が公開され,そのデザインや様子について,教師たちは熱心に議論を展開していた。
本日の授業研究の協議の司会役を果たしていたのは,同校の研究主任である。彼は,昨年度,三重県教育委員会が企画・運営した授業研究担当者に対する連続研修講座で,校内研修の企画・運営に関して,1年間学び続けた。その成果は,本日の進行の巧みさ,論点の整理,議論の結果を個々の教員が自らの営みに適用する構想タイムの設定などに表れていた。行政研修における学びを校内研修の企画・運営に活かした好例である。
四度,尼崎市立立花西小学校を訪ねた。同校の教師たちは,今年度も,「学び合い,ひびき合う子ども~書く力を生かして伝え合う授業をめざして~」という研究テーマを設定して,国語科の授業づくりを工夫している。本日の研究授業では,3年生の子どもたちが,ことわざを題材とする報告文を書くにあたって,ことわざの使用を生活に適用する場面を構想し,文章化する活動に従事していた。
当該研究授業は,本年度のこれまでの研究授業とそれに関する協議を踏まえ,学び合いの際の学習課題の焦点化,学び合いを経た学習のゴールのモデル化,比較思考の重視といった「学び合いの条件整備」に指導者が腐心していた。それゆえに,子どもたちが,ことわざに関する実践的思考を連続・発展させていた。
立花西小学校の教師たちは,授業研究を連続・発展させて,学び合いに資する手だての共有財産化を進展させている。
日曜日だが,研究室に赴いた。20日から23日まで,高知大学大学院教育学研究科の「カリキュラム開発論Ⅱ」の集中講義を担当するので,その準備のためである。この講義では,主として,学校を基盤とするカリキュラム開発に関して講ずるとともに,研究開発学校の事例分析や所属校等における新教科・領域の構想に受講生に取り組んでもらう。そのための資料作成にたくさんの時間を費やした。
それにしても,久しぶりの集中講義だ。4日間15コマの講義に体力がもつだろうか--。たぶん,大丈夫かな--。
本日も,大阪教育大学附属平野小学校で,授業研究発表会が催された。第2日目は,各教科・領域の授業が公開された。また,新教科「未来そうぞう科」の授業も2つ公開された。それらを題材とする協議会も教科・領域ごとに実施された。多くの教科・領域の公開授業において,教材開発・単元開発が試みられ,探究的な学びが繰り広げられていた。新教科のカリキュラム開発が進展するとともに,それが既存の教科の授業改善をもたらしている--それは,研究開発学校の1年目の成功を物語るものであろう。そうした,新教科「未来そうぞう科」創設の意義,その授業化やカリキュラム構成の留意点,そして「未来そうぞう科」と各教科等の関連などが,授業研究発表会の最後のパートであるシンポジウムで論じられた。
本日,大阪教育大学附属平野小学校で,授業研究発表会の第1日目が催された。研究テーマは,「未来を『そうぞう」する子ども」である。今日の第1日目は,全体会と講演の後,同校が文部科学省研究開発指定校として取り組んでいる,新教科「未来そうぞう」の6つの授業が公開された。また,それを題材とする協議も学年ごとに実施された。授業における細かな問題点はあったが,新教科の理念,そのカリキュラムフレームワーク(系統と配列),学びのプロセスモデル等々には提案性があった。研究開発学校1年目としては上出来であろう。明日も,授業研究発表会は続く。
昨日,本日と,大阪教育大学大学院実践学校教育専攻では,修士論文の公開審査会が催された。私は,連合教職実践研究科に異動した後も,それ以前に入学していた(入学が決まっていた)大学院生の修士論文作成をこの2年間,指導し続けてきた。最後の大学院生の研究テーマは,「看護教員のレジリエンスが求められる状況とその発揮に関する研究-ライフストーリーを手がかりにして-」であった。彼女は,文献研究と事例研究を重ねて,看護教員のレジリエンスの特徴に接近した。また,それを踏まえて,看護教員が自己のレジリエンスに向き合うための研修プログラムを考案した。副査の先生方にも,その枠組みや実践的意義を認めてもらえて,よいフィナーレを迎えることができた。私の大学院二重生活もこれで,無事,終焉を迎えた。
ところで,本日の審査に,修論ゼミOBが3人参加してくれた。慰労会にも出席してくれた。それもまた,うれしいことだった。実践学校教育専攻の院生指導はもうない(かもしれない)が,この10年間の修士論文指導によって培われた絆は,貴重である。
今年度,文部科学省「情報通信技術を活用した教育振興事業『教育の情報化の推進に関する調査研究」の企画検証委員会委員を拝命している。主査は,東北大学大学院の堀田教授である。本日,その会議が催された。会議時間は2時間しかないのに,たくさんのことを議論しなければならないという厳しい条件であったにもかかわらず,極めて建設的な議論が繰り広げられた。要するに,事務局や作業部会の原案に対する委員等の意見を適切にピックアップし,原案をよりよいものにしつつ,決めるべきことは決め,そして次なる課題とすべきことは留保した。主査のリーダーシップによって会議が建設的に進んだ。私は,数分しかコメントしていないが,それでも会議にちゃんと貢献したような気持ちで(たぶん,それほどしていないだろうが,少なくともそういう気分になって)帰阪できた。
三重県総合教育センターで,「平成28年度授業研究担当者育成研修実践交流会が催された。この事業の重点推進校の17の小中高等学校・特別支援学校の授業研究担当者が本年度所属校で授業研究の充実を目指して繰り広げたアクションをポスターで発表し,それに80人ほどの教師や指導主事が交わった。
重点推進校の授業研究担当者たちは,1年間のアクションを上手にポスターに表現した。それは,彼らが校内研修の企画・運営について考え続け,工夫し続けた成果を物語るものであった。
そして,それを促し,支えた,三重県教育委員会事務局研修企画・支援課のスタッフたちの努力にも敬意を表したい。この研修講座は6年目を迎えるが,彼らは,毎年,研修の内容や活動を刷新し続けた。それも,担当者の提案を皆で協議し,またその実施に全員が協力して,取り組んできた。そのチャレンジ精神や学び続ける姿勢が,重点推進校の授業研究担当者たちの成長にに,そして,彼らの所属校における校内研修の充実に,再帰したのである。
平成29年2月17日「大阪市学校教育ICT活用事業」の先進的モデル校の1つである,阿倍野小学校で,タブレット型PCや電子黒板等を活用した7つの授業が公開され,それに関する協議を含むワークショップ(予定)が実施される。阿倍野小学校は,平成25年度から,それらのICT活用に取り組んできた,実践の蓄積のある学校である。今年度,OSの異なるタブレット端末を利用することになったが,それにも負けず,教師たちは,ICT活用×アクティブ・ラーニング×カリキュラム・マネジメントのチャレンジングな実践をデザインしている。その一端が公開される,この日,ぜひ,阿倍野小学校に足を運んでいただきたい。「abeno_elementary_school_170217.pdf」をダウンロード
本日,我が大阪教育大学大学院連合教職実践研究科では,全体リフレクションミーティングを催した。1年次生はプレゼンテーションで,2年次生はポスターで,それぞれの1年間や2年間の取り組みを報告した。それを院生,教員,そして院生の実習校等の関係者間で,批評した。また,2年次生については,3つのコースの代表が,自身の実践課題研究成果報告書の概要を全員に対してプレゼンテーションした。
実践研究の過程や成果,さらなる課題をめぐって,多様な議論が繰り広げられた,よい報告会となった。院生の皆さん,よくがんばりました。
堺市立登美丘西小学校小学校に出かけた。ここも,浜寺小学校や西陶器小学校と同様に,堺市教育委員会より「総合的な学力向上研究」の委嘱を受け,「思考力・判断力・表現力を育む言語活動の充実」というテーマを定めて,実践研究を推進している。本日,研究発表会を催し,4つの授業を公開するとともに,研究報告等をおこなった。同校の研究推進リーダー教師の一人が我が大阪教育大学大学院連合教職実践研究科の大学院に在籍している。彼女は,学校実習の一環として,登美丘西小学校の実践研究の活性化に取り組んだ。実態把握,カリキュラム開発,校内研修の企画・運営等に時間とエネルギーを注いだ。また,学校の管理職や同僚の先生方も,大学院生の提案を受けとめ,様々な活動に協力してくださった。
そのような営みに加えて,学部卒院生が登美丘西小学校で学校実習に取り組んでいる,大学院生の指導教員が学校の実践研究の講師役を果たす等々,本学と登美丘西小学校の接点は数多く開発されている。いわゆる,米国の教職開発学校(PDS=Professional Development School)のようである。
和歌山県西牟婁郡の上富田町立上富田中学校の授業を見学する機会を得た。研究授業ではないが,どの授業も,そこにちょっとした工夫が取り入れられていた。グループ学習のための資料を教科書から抜粋してパウチまでかけて提供する(社会科),教科書で示された教材の実物を入手して提示する(数学)等の取り組みである。その工夫に影響を受けて,同校の子どもたちは,学びに夢中感を示していた。
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