2009.07.07

大学院のオープンキャパス

 本日,担当している「教師発達学」の講義を本学の大学院入学を考えている現職教員等に公開した。私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月6日から11日まで,大学院の講義を公開し,入学相談会を催しているからだ。つまり,大学院のオープンキャンパスである。やはり,本専攻の可能性は,実際に講義を体験してもらうと,伝わりやすい。
 なお,講義前には,コース選択や科目履修に関する個別の相談にも応じたし,研究計画についても講義後には,ゼミ指導の様子も見学してもらった。

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2009.06.24

大学の講義でも「ゆさぶり」

 大学の講義でも,「ゆさぶり」は大切である。本日は,それこそ,この概念を呈した斎藤喜博の取り組みについて講ずる際に,学生たちをゆさぶった。介入授業の是非について意見を述べさせていると,彼らの多くは,教師と子どもの人前関係を壊すと考え,介入授業に否定的な見解を示す。斎藤たちは,教師が「学ぶ」ことを大事にしていたこと,日頃から教室を開放していたことを告げても,彼らの思いは,覆らない。けれども,そこで,「でも,子どもたちが,介入に違和感を覚えつつも,それによってしっかり学べて,学力を高められるならば,それでよいのではないか」と私が切り返すと,(教員志望が強く,それゆえに子どものことを大事に思う,本学の)受講生たちは,はっとして,介入授業の新たな可能性を見いだすのであった。

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2009.06.18

ゼミ生同士の助け合い

 本日,講義終了後,ある学生を対象に,卒論指導をおこなった。彼が,先日のゼミを欠席したからだ。この個別ゼミに,自主的に(ボランティア的に)2名の学生が参加してくれた。ゼミ生同士の助け合いは,私の研究室経営の充実を示すバロメーターであるから,これはうれしいことだ(でも,その数や機会をさらに増やしてもらいたいのであるが)。その気持ちをたたえるために,彼女たちに,「香りの紅茶」をサーブした。

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2009.06.13

3週間遅れのお誕生日会にサプライズ

 本日,午後,卒論指導のゼミを実施した。各人が,この一ヶ月の成果を報告してくれた。観察記録のレポートやアンケートの案等が示され,全員で議論した。4時間かかった。
Cimg3005 さて,その打ち上げの席上で,ゼミ生が3週間遅れのお誕生日会を催してくれた。私に黙って,ケーキを居酒屋に持ち込んでくれ,「王様の冠(?」や「本日の主役」のたすき等を手渡してくれて,写真のようなこととあいなった。嬉しいやら,恥ずかしいやら--。彼らの企画力には脱帽である。みんな,ありがとう。

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2009.06.11

大学院の講義「教師発達学」を公開します(実践学校教育専攻「授業公開と入学相談会のご案内」)

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月6日から12日まで,大学院の講義を公開する。いわば,大学院のオープンキャンパスだ。私が前期に担当している科目「教師発達学」も,もちろん,公開されるものの1つだ。7日(火)の19:40~21:10が,講義時間帯である。予定では,この日は,受講生たる現職教員たちが,自らの授業力量形成史を整理・分析し,考察し,相互に批評し合う場面であると思う。教員の授業力量の形成の土台になる,重要な作業である。
 各講義の教室等は,下記の案内を参照されたい。なお,授業公開と並んで,大学院への入学に関する相談会も催される。興味のある方は,これにもぜひ参加されたい。「graduate_school_open_campus0907.pdf」をダウンロード

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2009.06.10

受講生の名前を呼び間違えて--反省

 今日の講義で,受講生の名前を呼び間違ってしまった。本人から「ショックです」と言われ,私も落ち込んだ。ていねいに謝ったが,それで済まされることではない。
 本学に赴任してから,これまでの在籍校に比べると少ない人数を指導できるので,できるだけ受講生の名前を覚え,講義中に,「○○さん」と固有名詞で呼ぶようにしている。加齢とともに記憶力は落ちる。また,ゼミ生ではない学生だから,週に1回(合計15回)しか会わないので,そもそも覚えること自体が難しい。けれども,名前を覚えるということは,その人の存在を尊重していることの証であるから,難しくても,教育者としては,やはりトライしなければならないだろう。

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2009.05.27

休校措置が解除されたが--

 例のインフルエンザ騒動による休校措置が解除され,本学でも,今週から,講義が再開されている。なんとなく,疲れる。ゴールデンウィークと休校措置で講義の実施が飛び飛びになると,復習に時間がかかるし,おそらく私も学生も記憶が薄れ,どうもリズムがつかめない感じだ。
 学校現場の対応も,様々である。今日は,某市の小学校教育研究会の総会で基調講演をするはずだったが,数日前に中止との知らせを受けた。そうかと思うと,休校期間中に,急に校内研修を催す学校が登場し,招聘されたりもした。
 いずれにしても,インフルエンザのせいで,今なお,落ち着かない。もう,あんな騒動が起こりませんように--。

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2009.05.18

突然,休校に

 昨日くらいから,兵庫県や大阪府内の学校が,インフルエンザ関係で休校措置となっている。人ごとだと思っていたら,なんと我が大学も,突然,休校に。これで,授業コマ数確保に頭を痛めることになる。しかし,休校(休講)しなければならない状況なのだろうか--我が研究室はクリーンな空気に満ちているのだが--。

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2009.05.05

夜間学部で学ぶ-その辛さと豊かさ-

 移動中の読書で,夜間学部で学ぶ社会人大学生を主人公に据えた小説を読んだ。その辛さと豊かさがリアルに描かれており,そうした学生を指導しているので,共感できた。
 時間がない,職場の理解が十分でない等,辛さは,理解しやすい。豊かさはあるのかと危惧される向きもあろう。けれども,その小説では,条件が整わない中で必死にがんばるからこそ得られるものがある,それは卒業した後に生かされると語られていた。そのとおりであると思う。我が学生にも,それを信じて,教職に就くための準備に勤しんでもらいたい。

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2009.05.01

教員養成段階で学生にどのような能力・資質を育むか

 本日,本学の柏原キャンパスに赴き,学長が主催なさっている「教員養成カリキュラム勉強会」に出席した。これは,本学の教員養成カリキュラムの現状や将来像について,自由に意見を述べ会う機会だ。
 教職の関する科目と教科に関する科目,理論と実践,必修と選択,レギュラーとエキストラ等々,教員養成カリキュラムは,対を成す概念を統合できるように,その骨組みを考えざるをえないという難しさがある。免許法の枠組みを遵守しつつ,大学としてのオリジナリティを呈さねばならないというのも,苦しいところだ。。
 私は,世界の趨勢を踏まえて,専門職としての力量=教師に求められる信念(態度等)・知識・スキルのうち,信念の育成を中核に据えるべきだと述べた。また,教師の力量に関するスタンダードを鏡として自らの能力・資質を省察するための機会や道具の提供,それを促すファシリィテーターやモデレーターの準備が,その条件整備になると指摘した。換言すれば,教育(実践)に関する「語りと探究」の進展を教員養成カリキュラムの範囲と配列に据えるべきであろう。
 それにしても,柏原キャンパスの自然の美しいこと。私の拠点がある天王寺キャンパスとは大きく異なる。まぶしい緑,すがすがしい鳥のさえずりに,気分が晴れる。ただし,その分,街から遠いのであるが--。

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2009.04.30

「自分に力がついたと思える授業は?」と問われて

 本日,学部の講義「教育学演習Ⅰ」で,「学びのコーディネータとしての教師」を題材として,受講生に経験を振り返ってもらい,また,信念・知識・技術を視点として,ある中学校教師の授業を分析してもらった。
 学生に,「小中学校時代に,自分に力(教科の学力)がついたと思える授業の特徴を思い出して,コメントしてください」と,リクエストした。残念なことに,一部の学生は,「そんなのなかった--」と答えた。この講義の数回前に「印象に残った授業や教師は--」と問うたら,それはすらすら出てくる。この違いは,なぜ生じるのか--。
 学校の授業は,その過程において,子どもが自身の学力の高まりを実感できるものであってほしいと思う。なお,幸い,上記の学生たちも,仲間と意見交換し,私の追質問に答えているうちに,「そういえば,ありました--」と言ってくれた。読者は,どんな特徴を彼が思い出したと考えるであろうか。彼は,教師が授業で複数のプリントを用意してくれた,つまり個に応じた指導で学力がついたと述べたのであった。

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2009.04.23

教育者としての資質が開花したか--

 今日は,りんくうタウン駅近くの航空保安大学校で,「初任教官研修」の講師を務めた。この大学校は,空港で働く専門家,例えば管制官を養成するための高等教育機関だ。その教育を担当する方は,実務経験を数多く積んではいるが,講義や実習という教える立場の経験は皆無に等しい。そうした方々に対して,「指導と評価の工夫」をこうじた。それが,9時から17時まで。長い長い講義であった。
 その後,天王寺キャンパスに戻り,「教育学演習Ⅰ」で,学級経営に取り組む教師の姿を映像で提示し,その秘訣,可能性と課題等について受講生に考えてもらった。それが終わるのが,21時。それから,修論指導が始まる。終わったら,22時を過ぎていた。
 なんと教育熱心なことであろう--。でも,特に疲れた感じもない。教育者としての資質が開花したか--。

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2009.04.22

子どもをしかって落ち込む教師の気持ち

 先日,卒論ゼミ生を説教した。彼らのうち,複数のものが,貸した文献を傷つけたり,汚したりしていたからだ。教員になって,やがて子どもたちに「学級文庫の本はみんなのものです。大切に扱いましょう。」と言うはずの彼らである。だから,説教めいたことを言うのは嫌だな,大人げないなと思いながら,反省を促した。卒論作成中には,私以外の方(例えば学校現場の先生方)に資料をお借りすることもあるだろう。そんな時にこんなことがあってはと思い,あえて苦言を呈したのである。
 しかし,当然ながら,あまり,よい気持ちはなれない。子どもをしかって落ち込む,小学校の先生と似たようなものであろう。もちろん,全員が真摯な姿勢で謝罪してくれ,また態度をあらためることを誓ってくれたから,それで救われたのであるが(その素直さが,本学の学生,私のゼミ生の特長である)。

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2009.04.21

卒論・修論のゴールイメージを持ってもらうために

 卒論や修論のゼミのスタートでは,先輩の論文を読んで,ゴールのイメージを持ってもらっている。たとえテーマが違っても,どのようなデザインで研究を進めるべきか,それをどのようにまとめあげていくべきかについて,具体例に接すると,そのコツのようなものが見えてくるからだ。それも,複数のものを読んで比較検討してもらうと,いっそう浮き彫りになるからだ。
 もちろん,それと並行して,テーマを設定するためにも,それを目的に焦点化していくためにも,文献を読んでもらってもいるけれども,私は,この先輩の作品に学ぶという活動を,論文作成を指導する過程で,けっこう大切にしている。

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2009.04.18

やっぱり8名の学生の指導を担当するのは大変かも

 本日は、本年度に卒論を作成する学生を対象とするゼミの第4回であった。学級経営,重要な他者としての教師,キャリア教育,名人教師の授業力量の形成,デジタルポートフォリオ,ICT活用指導力,小学校の外国語活動等,彼らの関心は,実に多様である。それぞれについて,研究計画を吟味した。4時間以上かかった。やっぱり8名の学生の指導を担当するのは,大変かも。しかし,救いは,皆,しっかり考えて,文献をまとめたり,計画を立てたりしてくれることだ。この頑張りを続けてくれるならば,なんとかなるか--。

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2009.04.14

我が実践学校教育専攻における講義の特長

 本日は,大学院の講義「教師発達学」の今年度のスタートの日であった。教職ファシリィテーターコースのコース必修科目であるが,他のコース生も含めて,20名以上が受講することとなった。
 本日はオリエンテーションとして,講義の概要(目標,内容・活動,を説明しつつ,自らの授業力量形成史を受講者に振り返ってもらった。例年そうであるが,我が大学院で学ぶ教師たちの属性(校種,年齢,教職経験,地域等)は,多様性に富んでいる。だから,例えば,本日,「教師の授業力量の中で,特に重要なものは?」とたずねてみると,様々な考えが示される。受講者は,自分では当然視していたことがそうではないことを知って,驚いている。それが,授業づくりや授業力量の形成に関する新しいアイデアの源泉となる。こうした点も,我が実践学校教育専攻における講義の特長の1つである。

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2009.04.08

今年も,実践学校教育専攻に新入生

 本日は,我が大学院(大阪教育大学・大学院教育学研究科・実践学校教育専攻)の院生に対する,ガイダンスの日であった。新入生に対して,カリキュラム,3つのコースの構造,必修科目の内容等が説明された。私も,自分が担当するコース(教職ファシリィテーターコース)の概要を解説した。
 新入生の多くは現在社会人として学校現場等に勤務している。それゆえ,様々な問題意識や研究的関心を抱いている。それに応えるべく,我々教員側も,その指導が充実するように努力せねばなるまい。

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2009.04.03

教師を目指すかどうかに悩んで

 本日,ある学生が研究室を訪れた。その学生は,教師を目指すかどうか,悩んでいるらしい。教育実習に行って,子どもに接する自信が無くなったそうだ。教育実習に行くと教職へのあこがれが強くなるのが通例であるが,こういうケースもあるのだ--。私は,決定を急ぐ必要はないこと(いくつかの進路を並行して考えてもよいこと),例えば教育関係のNPOや教育産業等,教職以外にも教育に関わる生業があること等を伝えた。自分の進路を決めるのは難しいことではあるが,しかし,それは様々な可能性があることも意味している。そのように,前向きに考えてもらいたい。

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2009.03.25

学生の興味に学ぶ

 昨夜,私が講義を担当している,大阪教育大学大学院の実践学校教育学専攻の修了生による修了パーティーが催され,私も参加した。
 ある教員が,修了生に対して,「皆さんの興味が私の専門の幅を超えて,指導をするのが大変でした。しかし,おかげで,皆さんと交わらなければ読まなかったような文献を読み,自分の研究の幅が広がったような気がします」といった内容のコメントを呈していた。「学生の興味に学ぶ姿勢」に感心させられた。本当にそうであると納得させられた。指導者も,自分の枠組みを学生に押しつけるのではなく,それを受け止めながらガイドする--それは面倒なことではあるかもしれないが,自らの研究を発展させることに役立つのだと。

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2009.03.19

自慢のゼミ生

 昨日は,平成21年度に卒論を作成する学生を対象とする,卒論ゼミの第3回であった。1月末に卒論を仕上げて提出をすませた,つまり卒業を控えた学生も3名参加し,後輩にアドバイスを送ってくれた。勉強になるからと言ってくれて--。まったくもって,自慢のゼミ生だ。こういう姿勢は,彼らが教師になった時に必ずや生きてくるだろう。

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2009.03.17

リーダーは大変だ

 本日,岡山大学教育学部を訪問した。私は,ここに,平成6年10月から平成12年3月まで勤務した。大阪大学時代は,学部・大学院を過ごした研究室に助手として採用される形だったので,岡山大学が初任地とも言える。思い出の地である。
 その時にお世話になった方がこの度定年を迎えられるので,ご挨拶にうかがった。あたたかく迎えてくださって,とてもうれしかった。その方も含めて,何人かの方にお会いすることができた。そして,そこで,学部(研究科)のリーダーたちの大変さを実感した。ある方は,低血圧だったのにリーダーになって無理をなさり,血圧が200にもなったそうだ(現在,降圧剤服用中)。ある方は,日課だったテニスがほとんどできなくなったとお聞きした。大学は今,次々と新たなアクションを起こすことを余儀なくされている。そのビジョンや枠組みを策定する立場にあるリーダーの心労は筆舌に尽くしがたいものがある。

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2009.03.12

『未来の教室-テクノロジーを教室に-」

 我が大阪教育大学は,平成21年度,開学60周年を迎える。そこで,記念事業として,5回の連続シンポジウムが催される。私も,10月3日(土)に,天王寺キャンパスを会場とするシンポジウムのコーディネータを担当することになった。タイトルは,「未来の教室-テクノロジーを学校に-」である。基調講演を,横浜国立大学の野中先生にお願いした。学校現場の教員,企業関係者も,パネリストとしてお迎えする。読者にも,ぜひ参加をご予定いただきたい。

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2009.03.11

『取り組もう!「学校評価」』(付録DVD)が完成!

P1120425 本日,『取り組もう!「学校評価」』(付録DVD)ができあがった。これは,私が,本年度,本学の学長裁量経費を得て大阪市教育委員会の総務部企画担当とプロジェクト(「学校評価」実践事例開発プロジェクト)を発足させ,作成したものである。次のような内容を含んでいる。


はじめに             
この冊子と付録DVDの使い方
目次
1.学校評価の基本的な考え方とそのサイクル
・年間スケジュール(例)
2.学校関係者評価委員会のメンバーの選定
3.学校関係者評価委員会の司会・進行
4.自己評価のための外部アンケートの作成
5.自己評価書の作成
・総括評価シート(例)
・項目別評価シート(例)
6.学校関係者評価書の作成
7.評価結果の公表
8.他地域の特色ある取組みの紹介
9.Q&A

~ 資料編 ~
・学校関係者評価委員会設置要項(例)
・学校関係者評価委員会の効果的なすすめ方<ロールプレイング台本> 
・保護者アンケート(例)
・児童・生徒アンケート(例)
・取組内容(指標)例
・自己評価書事例(平成19年度)
・学校関係者評価書事例(平成19年度)
・関係法令・規則 等
おわりに

 そして,いくつかのパートについては,上記の内容とともに,関係する映像やファイルが,付録DVDに収められている。これらは,冊子の内容を深めたり,自校の学校評価の営みに役立てる際に有用であろう。後日,すべての大阪市立学校園に冊子と付録DVDを配布する。残部を希望者に配布するかもしれない(検討中)。

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2009.03.06

香港大学にて,授業改革についてヒアリング

 本日,香港大学にて,授業改革についてヒアリングを実施した。香港大学は,香港で最も歴史があり,また最難関の大学である。いわゆるエリートを輩出する高等教育機関だ。それでも,講義をはじめとする授業については,outcome based approachが採用されているそうである。ただし,例えば社会科学院の講義科目にはインターンシップが加えられているが,その評価は,レポート等の形で,厳密に,アカデミックに評価されるという。言い換えれば,研究大学たるためには,講義が体験に終始するわけにはいかないと言う。このあたりは,同じ言葉を用いていても,大学によって,その内実には相違点もあるようだ。
P1080297 なお,社会科学院では,国際交流も重視しており,日本の文化等に関するセミナー開催の企画が進められていた。

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2009.02.25

大学人の冬は,入試漬けである

 今日も,大学入試にたずさわる。個別学力試験(前期)の監督だ。入試センター試験よりずっと短い時間ではあるが,受験生の緊張した面持ちを見ていると,こちらも身構えざるを得ない。だから,けっこう疲れる。まだ,後期分も残っている。大学人の冬は,入試漬けである。

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2009.02.18

また卒論指導が始まる

P1120422 先月から,平成21年度に卒業論文を作成する学生の指導が始まった。次年度は,担当が8人となった。これまでに経験したことがない数である。しかも,そのテーマも,学級経営,授業力量の形成,重要な他者としての教師,キャリア教育,デジタルポートフォリオ,ICT活用,小学校外国語活動と広がりを見せている。
 多少の不安を抱えながら担当を引き受けたが,本日の第2回目のゼミでは,各人が研究計画をレポートし,私と,またゼミ生同士でも,その妥当性等について意見を交換し,それなりの学びになったと思う。ちなみに,私は,目的が演繹的に導き出されていないこと(○○に興味があるので--といった言い回しになっていること),研究
方法の具体化が足らないこと,予想される結論の実践的有効性が意識されていないこと等を指摘した。
 次回までに,ゼミ生には,研究計画の修正と加筆に努めてもらうと同時に,先輩の卒論を読んでもらい,ゴールのイメージを持ってもらう。

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2009.02.15

教員になるための資質を磨いてほしい

 今年も,センター試験,大学院入試,編入学試験,そして2月下旬及び3月上旬に催される個別学力試験と,入試業務に追われている。昨日,本日は,編入学試験の業務に従事した。面接官を担当し,受験生の態度や考え方を評定することとなった。短い時間で人物像に迫るのは難しいが,それでも,同僚とともに,基準に従って評価を下した。
 合格者とは,次年度から時空をともにすることになる。今日の真摯な姿勢を保って,本学で教員になるための資質を磨いてほしい。

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2009.02.08

卒論発表会でも,振り返りが大切

P1120413 昨日レポートした,我がゼミ生の「卒論発表会」では,各人の報告(15分)とそれに関する協議(15分)を5ラウンド(5名分)終えて,小グループを組んで,発表会から学んだこと,得たものを振り返ってもらった。発表者にも,オーディエンスにも,それに従事してもらった。
 その結果を数名に披露してもらったが,「卒論は本人がテーマに強い関心を抱いていることが大切」「早めに取りかかることが肝要」「他のゼミ生の研究の計画や進捗状況を聞くことは自らのものの参考になる」等々,卒業論文作成の基本を再確認できるコメントが出てきた。これは,ただ発表と質疑応答が繰り返されるだけの取り組みでは出現しにくかろう。卒論発表会でも(何事も?),振り返りが大切であると再認識した。
 しかし,日頃の講義でも,こうしたアクションを大切にしているので,学生には,「まるで,授業(講義)みたいだ--」と評されてしまったが--。

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2009.02.07

卒論発表会を終えて

 本日は,平成20年度に私が卒論指導を担当した5名の学生が,自身の研究の概要と特徴等を報告する「卒論発表会」の日である。平成21年度のゼミ生,他のゼミの学生等を含めた,20名程度の参加者となった。
P1120409 5名の学生は,レジュメや資料を作成したり,プレゼンテーションを準備したりして,発表に備えた。そのおかげで,聴衆から様々な意見が示され,よい意見交換の機会が成立した。発表者にとっても,聞き手にとっても,ためになる発表会となった。みんな,お疲れ様でした。

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2009.02.04

修士論文の審査を終えて

 昨日,本日と,我が大阪教育大学大学院実践学校教育専攻では,修士論文の公開審査会が催された。私も,7本の論文の審査を担当した。特に,2名分は,いわゆる主指導教員として,2年間,問題の所在を明らかにするところから,最後に文章として完成するところまで,長い時間を共にした。本学で初めて担当する論文指導であったが,なんとか発表に至り,ほっとしている。よくがんばってくれたと思う。
 その他の論文もそうであるが,実践学校教育専攻の修士論文は,やはり実践的有効性,そして,それを産み出す当人の思いが大切である。また,それを補強するための理論的検討や先行事例の収集・分析が確かであると,それが読み手や聞き手に伝わりやすい。当然のことであるが,今日もまた,それを痛感した。

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2009.01.31

もうすぐ卒論発表会

 平成20年度,私は,5名の学生の卒論指導を担当した。昨日が卒論提出の締切であったが,幸い,5名とも提出することができた。本学で初めて卒論指導を担当する学生だから,ちゃんと提出できるかどうか,特に心配であった。だから,全員提出の運びとなり,昨夜は,ほっとした。
 彼ら自身の希望で,「卒論発表会」を催すことになった。日時は7日(土)14時~17時(1人15分発表,15分質疑応答),場所は天王寺キャンパス中央館の415室である。下級生や現職教員にも参加してもらう予定である。

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2009.01.30

「教職ファシリテーター論」のゴール

P1120380 本日,大学院・実践学校教育専攻で担当している科目「教職ファシリテーター論」がゴールを迎えた。これは,前期の「教師発達学」と同様,本専攻・教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。この講義では,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』(ぎょうせい,ISBN:978-4324078952)をテキストとして用いて,我が国の学校研究の歴史や他国の取り組みとの比較,そのモデルの検討,そして事例分析と進めてきた。そして,それらを踏まえて,受講生が,自校の実践研究の現状を分析し,その改善を図り,平成21年度の研究計画を策定し,報告し,互いに批評する。
 本日の報告や意見交換を聞いていると,受講生が,講義を通じて,学校研究の企画・運営に関する実践的知識を獲得したこと,それを所属校の実践研究の改善に活かそうとしていることが分かり,ほっとした。

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2009.01.28

講義内容を見直したり,まとめ直したりして,テストに臨む

P1120365 本日,大阪府立大学での4コマの講義を終えて,天王寺キャンパスに戻って,担当している講義「教育総論」のテストを実施した。この講義は,教育の思想や歴史に関するものである。欧米の教育思想家,我が国の戦後教育の変遷などを講ずる。テストは,今日の教育実践の映像記録(今回は,小学校の総合的な学習の授業づくり)を視聴させ,それと講義内容を絡ませた問題を大問で3つ用意している。例えば,「視聴した実践と『教育技術の法則化運動』における,教師の力量形成の違いを,2点指摘しなさい。」といった具合である。講義内容を覚えているだけでは解答できない。それを活用しないとダメだ(そもそも,覚えなくてもよい--テキストや資料の持ち込みは自由なので)。
 それにしても,我が学生の勉強熱心なこと。写真のように,ちゃんと,講義内容を見直したり,まとめ直したりして,このテストに臨んでいる。その姿勢が,なんとも言えず,かわいい。

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2009.01.27

またまたまたまた集中講義(大阪府立大学の教育方法学)

P1070731 今週,今年度4つめの集中講義を担当している。大阪府立大学の「教育方法学」である(大阪大学時代の後輩の依頼による)。内容は,欧米の教育方法史,我が国の戦後60年のカリキュラムの変遷,今日的な教育方法の工夫改善,そしてメディアの教育利用である。レジュメ16ページ,ワークシート8ページ,資料6枚を準備した。ビデオも10本以上用意した。1日目,2日目とまずまずの滑り出しだ。受講生は,欧米の教育方法史等のモデル図のポイントを把握して,実践事例を上手に分析してくれているから。
 それにしても,府立大学で4コマ,天王寺キャンパスに戻って2コマの授業。合計6コマは,小学校では12時間に値する。それを(健気に?)こなしている,自分を褒めてあげたい(誰も褒めてくれないので)。

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2009.01.22

大学生も放送教育の授業プランを作成

P1120347 本日,本学で担当している講義の1つ,「教育学特論Ⅱ」で,受講生に,NHK学校放送番組を活用した授業プランを発表させた。題材となったのは,小学校5年生社会「日本とことん見聞録」の第8回「車ができるまで」である。これを主メディアに据え,そして副次メディアにNHKデジタル教材を必ず用いるという条件で,12単位時間ほどの単元プランを作成してもらった。
 番組視聴後に子どもからでてくる疑問や興味を的確に予想するなど,大学生も,放送教育のプランを作成できることを,今年もまた実感した。もちろん,10コマほどかけて,放送教育の歴史と現状を解説し,たくさんの番組と実践事例にふれさせた後だから,できる作業ではあるが。

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2009.01.19

帰属意識や仲間意識が高まる

 ここ2日間コメントしてきたように,大学入試センター試験は,なかなか大変な営みである。けれども,我々大学人にとって,プラスに作用する面もある。それは,帰属意識や仲間意識の醸成である。学校行事が学級集団の凝集性を高めるように,研究発表会が教員の同僚性を豊かにするように,苦労が多いセンター試験を乗り切ることを通じて,所属大学への帰属意識が強められる。また,同僚に対する仲間意識も高められる。
 特に,私のように,所属大学で新参者だと,それが特にあてはまる。そうだとすれば,くたくたになるのであるが,その副次効果も見逃せまい。

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2009.01.18

没個性化に従うのは--

 センター試験監督者の試練は,時間の長さや手続きの複雑さだけではない。「では,今から携帯電話や時計などに関する注意事項を--」「机の上に置けるものは--」「では,この時間から,試験を初めて受験する人に--」等の表現を,何度も何度も何度も繰り返す。まるでロボットのように(しかも,そのロボットはとてもたくさん生産されていて,全国各地で同じように作動している)。没個性化に従うのは,精神的にめいる。聞き手たる受験生が「またか--」という表情をしていたり,そもそも聞こうとしていなかったりする様子を目にすると,その苦痛は倍増,三倍増だ。
 我々は,通常,研究者として,研究等において,独自性を発揮しようと努めている。文章を執筆したり,講演を担当したりする際にも,同じ表現を続けないように(適切に言い換えるように)工夫している。だから,この「没個性化アプローチ」は,ジャブのように,体にひびくのである。

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2009.01.17

この時期の試練

 この時期,毎年のように,大学のスタッフたる私たちに試練が訪れる。センター試験の監督業務等だ。そもそも,長い。丸二日に及ぶ。責任が重く,失敗は許されない。それなのに,例えばリスニングテストの手順の複雑なこと--(特に当初テストから再開テストに至る判断と手順は難解)。今日は,その危機には遭遇せずにすんだ--
本当によかった。
 あと何回,この試練に耐えることになるのか--。昔,大阪大学の助手時代に,センター試験の大変さを嘆いていたら,事務の方に「先生,あと何十年もやらないといけないですよー。」と言われ,その長き道のりに唖然とした。でも,折り返しくらいには来ただろうか(まだまだ?それとも,あともう少し?)。

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2009.01.15

NHKの学校放送番組とデジタルコンテンツのゆくえ

 本日,渋谷のNHKで,ちょっとした会議を催した。「2011年度以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の第8回ミーティングに向けて,NHKのスタッフとその内容を確認した。このプロジェクトは,地上デジタル放送がスタートし,新学習指導要領が全面実施になる2011年度以降に,NHK学校教育番組部は,どのようなサービスを学校現場に提供すべきかを,教師のニーズを把握したり,海外の取り組みと比較検討したりして,明らかにするものである。
 9月に中間報告書を提出し,プロジェクトは,第2ステージに入っている。半年後には,「NHKの学校放送番組とデジタルコンテンツのゆくえ」に関して,我々なりの結論を出し,提案書にまとめなければならない。何をどのように変えるべきか,具体的に示さねばならない。しかも実行可能なプランとして。そして,多くの番組利用者が納得できるものとして。もう少し議論を重ねないとこれらの基準はクリアできまい。
 それにしても,午前中だけの会議を終えて帰阪し,すぐに大学の委員会に出席,講義を2つ終え,そして卒論指導。その合間に大学のデジタル教材に関するプロジェクトの報告書原稿の執筆を終える。なかなか大変である--。

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2009.01.14

講義が順調だと気分も晴れる

 本日,学部3回生向けの講義「教育総論」の第13回を迎えた。この講義は,教育の思想や歴史について受講生に伝えたり考えたりしてもらうものだから,内容としては難しい。
 けれども,パワーポイントで要点を示したり,ワークシートを活用したり,実践記録を示したりして,自分なりに,そのデザインを工夫している。その気持ちが通じたのか,受講生は皆,真剣に私の話を聞いてくれるし,真摯な姿勢で課題に取り組んでくれる。
 テキストを持参するのを忘れる学生がいることが問題点であったが,今日は,全員が持ってきてくれていた。卒論・修論指導や原稿執筆で忙しく,なかなか元気が出ない日が続くが,講義が順調だと気分も晴れる--。

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2009.01.13

経緯や枠組みを語れるということ

 現在,デジタル教材の開発と活用に関する文章を執筆している。大学の仕事なので,やむを得ない。けれども,私は,この分野の専門家ではない(NHK教育放送番組部によるデジタル教材については,けっこう詳しいが)。だから,その経緯や枠組みについて,あいまいな部分がある。そこで,先日,友人であり,情報教育に精通している堀田さん(メディア教育開発センター)にこの件を相談したところ,示唆に富んだ助言を頂戴した(堀田さん,ありがとうございました)。
 ある分野の専門であるとは,そういうことが語れることであろう。事例をいくつか有しているだけでなく(点だけでなく),それをつなげた線や面を描けるか,さらに,それらを外国の営みと比較したりして立体的に示せるか--。私も,自分が専門としている,「授業研究と教師の成長に関する研究」の系譜や潮流をしっかり語れるよう,さらに研鑽を積みたい。

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2009.01.12

卒論評価の基準

 本日もまた,(自分の報告書原稿を執筆しながら)卒論の草稿を読み,その内容・表現等を点検している。卒論の締切は30日なので,本日チェックした論文には未完成の箇所があった。明日以降のゼミで小言を言わねばなるまい。
 ところで,私は,卒論を評価する枠組みを学生に提示している。つまり,次のような10の観点ごとに,3段階で評価し,それを統合して評定することをあらかじめ明らかにしている。ガイダンス時にこれを示し,了解できた学生について,その論文作成を担当させてもらう。月末に論文を提出する5名は,これに照らすと,どのような成績になるだろうか--。

【形式】
(1)分量
 A4サイズの用紙に,各ページ40字×35行で,30ページ以上,執筆する(図表を含むが,資料は含まず)。
なお,各ページのマージンは,上左右は25ミリ,下は30ミリ。
(2)構成
 タイトルに即して,4~5章で構成する。それらに,論理的なつながりがある。参考文献や謝辞等をきちんと記している。

【問題提起の意義】
(3)研究の必然性
 先行研究を引用しながら,研究の意義が主張され,研究の目的が示されている。
(4)研究の実践的意義
 研究で示される知見が学校現場の教師たちの取り組みに資する。

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2009.01.10

「学校リスクマネージメント」に関するフォーラム

 本日午後,大阪府教育会館「たかつガーデン」で,本学が教員養成GPプログラムとして推進している「学校組織の危機対応教育プログラム開発事業」の一環として,「学校リスクマネージメント」に関するフォーラムが催された。事業報告,講演,パネルディスカッションで構成された。
 事業報告の中には,私も参画した,アンケート調査や教員研修プログラムも紹介された。大阪教育大学に赴任してすぐこの事業推進メンバーを命じられた。事情がよく分からないままに活動してきたが,少しは,事業推進に貢献できたと思う。報告書原稿の執筆も終えたし,まとめのフォーラムの日を晴れて迎えられ,ほっとしている。

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2009.01.09

最後の最後まで文章を練って論文を仕上げてもらいたい

 本日も,(自分の報告書原稿を執筆しながら)卒論・修論の草稿を読み,その内容・表現等を点検している。既に,どの論文も,パーツはそろい,提出できる状態にはなってきた。しかし,ここから,どれくらい推敲するかによって,論文のできあがりは違ってくる。長い文章を綴っていると,どうしても独りよがりな内容・言い回しが出てくる。読み直してそれをどこまで克服できるか--自分との闘いである。自らの文章のつたなさを受け入れ,それを改善する作業は辛い。しかし,それを,何度重ねられるか--。そこに,論文作成の厳しさと,ある種の楽しさがある。私が指導する学生には,私の点検に基づく修正とともに,自己点検,あるいは友人同士の相互点検による修正も進めてもらいたい。最後の最後まで文章を練って論文を仕上げてもらいたい(それでも,完璧にはならないのであるが)。

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2009.01.08

やっぱりSmall is beautiful.

 大阪教育大学は,教員養成を目的とする単科大学だ。これまで私が勤務した大阪大学,岡山大学,大阪市立大学がすべて総合大学だったので,少々勝手が違う。さらに,研究室のある第二部(夜間部)は,1学年の定員が(編入学生を加えても)100名にも満たない。でも,だから,アットホームで,教員と学生のコミュニケーションが豊かだ。講義の際にも,全受講生の名前を覚えて,指名できるくらいである。
 今日も,この「Small is beautiful.」の恩恵を被った。ある学生と至急連絡を取りたかったのだが,メールを送っても,アドレスを聞き間違っていたのか,連絡がつかない。困ったなあと思っていたら,幸い,エレベーター前で彼に会えた。

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2009.01.06

次年度の学校研究のプランを考える

 大学院で「教育プロジェクト研究」という講義を担当しているが,この講義の後半は,ある小学校の研究主任を招聘し,当該小学校の学校研究に関する情報を提供してもらう。それをもとに,受講生は,その学校の実践研究を評価し,それを改善するためのプランを策定し,その研究主任にプレゼンテーションをするというものだ。受講生には,学校における実践研究に関するコンサルテーションのためのアイデアやスキルを高めてもらうことになる。
P1120325 いよいよ改善プランを策定する段階に至った。受講生は,改善のためのアイデアを持ち寄って,議論を繰り広げている。その様子を見ると,学校の実践研究について吟味することの楽しさを彼らが味わっているのが分かる。

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2009.01.03

論文点検の季節

 本日は,博士論文を作成なさっている方にお会いし,その内容や構成等に関して,相談に乗った。あと数日で提出しなければならないので,まだ正月気分が抜けない,こんな日のプチミーティングとなった。
 もともと,年末年始は,大学教員にとって,論文点検の季節だ。今年も,毎日毎日,卒論や修論を読み,その内容等を点検している。提出締切が間近に迫った彼らは皆,真剣だ。だから,それに報いるために,こちらもがんばらないと(来年は,卒論担当が8名--これまでにない数だ--大丈夫だろうか)。

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2008.12.30

またまた卒論・修論の点検で年を越す

 2008年度が終わろうとしているが,自宅に,卒論・修論の草稿が届き,その点検で年を越すことになる。私にとって,これは,年中行事の1つである。ただ,大学を変わると,その年だけは担当が(基本的には)ないので,これをパスすることのなる。昨年末がそうであった(大阪教育大学に赴任した年だったので)。
 1つひとつに論文を読み,構成や文章の修正ポイントを指摘していくのは,なかなか骨の折れることである。けれども,それは,大学教員の使命であり,存在の証でもある。だから,がんばるしかない(自分が執筆すべき原稿の提出締め切りが迫っているのであるが--)。

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2008.12.28

ICT活用の模擬授業(奈良教育大学大学院の「情報教育特論」にて)

P1070572 本日も,奈良教育大学大学院の「情報教育特論」の集中講義を担当した。先週,受講生に,ICT活用の実践プランを作成してもらった。そして本日,彼らに,そのプランに基づいて,模擬授業を実施してもらった。実物提示装置(書画カメラ)の利用,パワーポイントの活用といったICT活用の基礎的効果をねらうもの,自作ビデオクリップの提示によってICT活用の本質的効果を図るもの等,受講生は,自らのICT活用実践を発展させるべく,一生懸命模擬授業にチャレンジしてくれた。また,その後,平成21年度のICT活用プランを策定し,報告してくれた。
 年の瀬も押し迫った時期の集中講義であったが,受講生が熱心であったので,すがすがしい気持ちで奈良を後にした。

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2008.12.21

ICT活用の実践プランの作成(奈良教育大学大学院の「情報教育特論」にて)

P1070544 奈良教育大学大学院の「情報教育特論」で,受講生に,ICT活用の実践プランを作成してもらった。最終日(28日)には,彼らに,そのプランに基づいて,模擬授業を実施してもらう。プラン作成に先んじて,昨日は,教育の情報化の枠組みを私が解説し,本日は,受講生に,私が示した事例やテキスト(野中・堀田(編)『教室のICT環境』三省堂)のすぐれた事例に学んでもらった。そして,それらを踏まえながら,自らのICT活用の課題を同定して,それを解決するための実践プランを作成してもらった。

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2008.12.20

またまた集中講義(奈良教育大学大学院の情報教育特論)

 またまた集中講義を担当した(本年度3つ目)。奈良教育大学大学院の「情報教育特論」である。本日は,教育の情報化について,その全体像を示した。ICT環境の整備,情報活用能力の育成,校務の情報化,そしてICT活用について,その基本的な考え方を示し,実践事例を提示した。明日は,ICT活用の事例分析と実践プランの作成である。そして,最終日(28日)は,そのプランの実施(模擬授業と相互評価),21年度のICT活用計画の策定を予定している。
 履修者は,たったの4名。だから,とても密なコミュニケーションが実現する。そもそも,土日の開講は,受講生の希望である。それゆえに,とても熱心である。だから,講義を実施していても,疲れない。ただし,なぜか,講義室が寒い--。エアコンが集中管理のため,温度設定もできない(冷風が出てくる)。私も受講生も,コートを着用しての授業である。

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2008.12.13

探究と共同がキーワード

 本日,我が大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻が,新学習指導要領を踏まえた授業づくりに関してフォーラムを催した。
 本学の長尾学長の基調講演,それに続くパネルディスカッションという構成である。中学校教員,教育センターのスタッフ(いずれも本専攻の修了生),そして本専攻の教員(国語教育)にパネラーになってもらい,新学習指導要領と教師の力量形成について,情報や意見を交換した。学習指導要領の内容は流動的である,今回の指導要領が学校現場に期待するものはたくさんある,それらのすべてに応えることは難しい。だから,各教師・学校が学習指導要領の何に優先的に応ずるべきかを主体的に考えることが重要であることを共通理解した。つまり,学習指導要領への対応は,他でもない(例のカリキュラム・リーダーシップの特徴と同じく),探究と共同がキーワードになるというわけだ。

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2008.12.11

卒論指導の担当者を決めるにあたって

 大学の秋は,次年度の卒論指導の担当者を決める時期である。ここ2週間ほど,その相談をたくさん受けている。私を選ぶ理由も,多様だ。卒論のテーマが私の専門に近いことを強調する学生もいれば,講義で感銘を受けたことを一生懸命話す学生もいる。
 一人ひとりの理由や希望を聞いて,私が担当すべきかどうかを判断するのは,けっこう大変だ。しかし,このプロセスは,1年以上もコミュニケーションを続けるわけだから,不可避であろう。

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2008.12.04

講義で学校放送番組利用のベクトルを探る

 本日,学部の講義『教育学特論Ⅱ』において,NHK学校放送番組・小学校5年生理科の『ふしぎワールド』の「動物のたんじょう」を学生に視聴させた。そして,それをかつての理科番組『わくわくサイエンス』の同一タイトルのものと比較検討させた。
 番組としての見応えは,やはり『わくわくサイエンス』に軍配があがる。けれども,資料として用いるのであれば,マガジン形式を採用している『ふしぎワールド』の方が使いやすいのではないかという意見も登場した。放送番組利用のベクトルを彼らがよく把握していることが分かった。
 さらに,子どもの実態によってどのような方向性で利用するかが変わるのではないかというコメントも出てきた。実験観察に意欲を持てない子どもには,キャラクターが出演して,楽しい(?)クイズを投げかけてくれる『ふしぎワールド』を好むであろうが,意欲が高い子どもは,『わくわくサイエンス』を視聴し,自らも探究に取り組むであろうと,彼らは考察していた。
 講義で,学校放送番組利用のベクトルを探らせるのは,なかなかおもしろい。

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2008.12.02

12月13日の教育フォーラムに参加すると--

 我が大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月に続き,再度,オープンキャンパスを催す。それは,次のような3つの活動から成る(案内をアップロードする)。
(1)授業公開:平成20年12月8日(月)~13日(土) 18:00~21:10 
(2)入学相談会:平成20年12月11日(木)19:00~,13日(土)17:10~
(3)教育フォーラム:平成20年12月13日(土)15:00~17:00
 
P1120276
 教育フォーラムは,私がコーディネータを務めて,新学習指導要領を踏まえた授業づくりについて,大学研究者,教育センターのスタッフ,そして実践者による情報・意見の交換を繰り広げる。ぜひ,参加していただきたい。なお,このフォーラムに参加していただくと,私や他の研究者が,ベネッセ教育研究開発センターをとともに推進してきた「学力向上のための基本調査2008」の速報結果報告書をもれなくお渡しする。この調査は,「授業と結びつけた家庭学習充実のための取り組みの在り方を探る」という副題に示されるように,授業改善のターゲットを家庭学習にも広げ,家庭学習の量的・質的充実を図るアプローチ,その実態等についてレポートしたものである。「graduate_school_evening_class.pdf」をダウンロード

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2008.11.26

教育実習生も英語活動に取り組む

P1060835 昨日,本学の附属平野小学校で,教育実習生の研究授業を見学し,批評した。6年生の英語活動,5年生の道徳と理科である。彼らは皆,展開を練り,資料等をていねいに準備していた。よくがんばったとほめてあげたい(ただし,多少,評価に対する考え方が甘いのは,反省すべきではあるが)。
 それにしても,最近は,研究授業の教科等に「英語活動」を選んで実施する学生がいるのだ--。教師をめぐる状況が動いていることの証であろう。

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2008.11.21

またまた大学院のオープンキャンパス

 我が大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月に続き,再度,オープンキャンパスを催す。それは,次のような3つの活動から成る。
(1)授業公開:平成20年12月8日(月)~13日(土) 18:00~21:10 
(2)入学相談会:平成20年12月11日(木)19:00~,13日(土)17:10~
(3)教育フォーラム:平成20年12月13日(土)15:00~17:00
 授業公開では,私は,「教職ファシリィテーター論」と「教育プロジェクト研究」をオープンにする。前者は,校内研修・研究の理論・モデルを講ずるとともに,その事例について検討する講義だ。講義の最後には,平成21年度の校内研修・研究の計画を策定し,発表してもらう。後者は,ある小学校の研究主任を招聘し,その学校の校内研修・研究の改革プランを受講生で構想し,その研究主任に向けて提案するというものだ。興味のある方は,ぜひ,ご参加いただきたい。
 詳細は,ここを。

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2008.11.19

授業について真剣に考える

 昨日,食堂で夕食を取っていると,学生二人の会話が聞こえてきた。彼らは,少し前まで教育実習に行っていた。その際の授業について,彼らは,熱心に語っていた。道徳の授業で,教師が説話をする時間,そのタイミング等について,既に終わった授業のことなのに,子どもたちのワークシートを前にして,長い時間,話し込んでいた。授業実践を省察する態度に,感心した。
 食堂から研究室に戻る時,今度は,現在実習中の学生に会った。彼女は,昨日,初めて子どもを前にして授業を実施したそうである。上手に展開できなかったようで,悔し涙を流していた。
 授業について真剣に考える姿は,すがすがしい。

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2008.11.14

授業研究の潮流

 13日,大学院の講義「教職ファシリィテーター論」で,校内研修の企画・運営の工夫について講じた。この日は,学校研究のテーマ設定の工夫であった。その要件の1つは,「時代性」である。学校における実践研究のテーマは,時代や社会が求める教育課題に,ある程度応えるものでなければならないからだ。
 それは,当然,変化する。例えば,私の手元にある資料では,80年代半ばの授業研究のテーマが総括されているが,それらの見出しは,「指導案研究」,「教材精選・分析研究」,「発問・説明・助言・指示研究」,「合科・
総合学習研究」,「一斉授業の改善研究」,「学習の個別化・個性化研究」,「自己学習力研究」,「学習集団研究」,「学習意欲・態度研究」,「メディア教育・コンピュータ理解教育」,「学習評価研究」,そして「同和教育研究」であった。
 もし,同じ営みを進めるとしたら,どのような内容がリストアップされるであろうか。つまり,今日の授業研究のテーマは,どのようなものが重要視されるであろうか。院生は,この問いに対して,言語力の育成,習熟度別指導,ICT活用,特別支援教育,情報モラル教育等が呈してくれた。
 読者は,授業研究の潮流をどのようにお考えだろうか。

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2008.11.03

学生による「私のオススメ講義」

 本日は,平成21年度に,本学に編入学しようと考える人のための相談会であった。我々教員も説明,相談に従事するが,現役の学生もいろいろと希望者の相談に応じてくれていた。
 さらに,彼らは,自分たちでパンフレットも作成・配布してくれていたが,その中に,「私のオススメ講義」というページが設けられていた。そこには,8名くらいの学生の一押しの講義が紹介されていた。意外なことに,私の「教育総論」を2名の学生が選んでくれていた。この科目は,教職科目(必修)で,その内容は,教育の思想や歴史に関するものである。欧米の教育思想家,我が国の戦後教育の変遷など,理論を講ずる時間が少なくない。だから,相対的には,学生には人気がないだろうと思っていた(他の講義の方が,実践事例をたくさん紹介しているので,また比較的少ない人数できめ細かく指導できるので,むしろ肯定的に評価されていると思っていた)。けれども,今日の実践との連続線をグループで検討するといった活動を肯定的にとらえてくれていた。講義スタイルを自分なりに工夫しているだけに,この「オススメ」はうれしかった。

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2008.11.01

卒論作成にかける熱意(富山大学の高橋研究室)

 富山大学・人間発達科学部の高橋先生の研究室に赴いた。ひょんなことから,彼が指導する学部生の卒業論文の中間報告を聞き,それについてコメントすることになった。彼女たちが先月日本教育工学会に参加し,そこで熱心に学んでいた様子に感心し,それに関する記事を投稿したが,今回はさらに驚かされた。
 発表用に内容の濃いレジュメを作成している上,私に発表を聞いてもらうために,発表練習までしたという。それも,全員で。また,私とのプチ勉強会終了後には,全員が「木原先生との勉強会で学んだこと」を振り返って,長文のレポートを送ってくれた。彼女たちの卒論作成にかける熱意には,感動さえ,覚えた。
 専門や就学形式が違うので,その形や進め方は異なるだろうが,私のゼミ生も,高橋研究室の学生に負けない熱意を持ち,それを保ってほしいと思う(今のところ,大丈夫だ)。

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2008.10.30

またまた合格,合格,合格!

 先日,大阪市及び大阪府の本年度の平成21年度教員採用試験の第二次選考の結果が明らかになった。卒論指導を担当している学生3名が受験しているので,結果をとても気にしていたが,幸いにも全員合格だった。他の地域の選考も含めて,ゼミ生5名中,4名が合格となった。
 彼らは,私が大阪教育大学で初めて卒論指導を担当することとなった学生である。合格率80%という結果を得て,ほっとしているし,彼らの今後に期待してもいる。例えば,OB・OG勉強会を開催できるかも--と。
 もちろん,残念ながら合格できなかった学生にも,教員となってがんばってもらえるよう,次の試験での合格を祈念している。私の知り合いには,9度目の受験で合格した教員もいるから(そして,彼は,よき教員となっている)。そういえば,私も,かつて,大学教官の募集に応募し,何度も,選に漏れた(まあ,博士課程在学中に応募しているのだから,仕方ないとも思うが)。それは,悲しいことであったが,ある種の励みにもなった。彼も,そうであってほしいと願う。

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2008.10.22

秋は,卒論指導担当を決める時期

 本学(の第二部)では,12月末までに,現4回生が卒論指導教員(二部は5年制)を決めることになっている。一般の大学よりもその時期がやや遅いのは,編入学生が多いからだ。彼らに,最初の年で卒論を指導してもらう教員を決めろというのは,無理であろう。だから,早いにこしたことはないが,どうしても,この時期になる。
 先週の記事でも紹介したが,そのためのガイダンスをおこなうとともに,現在,個別の相談も受けている。今日も2件。今年度の担当は5名であるが,それくらいの規模がいわゆるゼミにはちょうどよい。果たして,次年度はどうなることやら--。いずれにしても,この個別相談がしばらくは続こう。

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2008.10.16

卒論ガイダンスにて

 本日,21:10から,次年度の卒論指導教員を決めるためのガイダンス(教育・心理系)が行われた。6人の教員に対して,希望する学生50名ほどが集まった(ただし,第二希望としてこの系を考えている学生もこの数には含まれよう)。
 3分強の時間で自分の研究内容や卒論指導ゼミの内容を伝えるために,パワーポイントでスライドを示した。なんとなく恥ずかしいけれども,読者にもお見せしよう。「kihara081016.pdf」をダウンロード

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2008.10.14

「学校における実践研究」の推進に関するQ&A集の改訂

 私は,かつて,松下教育研究財団(現,パナソニック教育研究財団)の支援により,『「学校における実践研究」の推進に関するQ&A集の改訂』を作成した。
 本年度も「教育プロジェクト研究」という講義を担当しているが,この講義では,この手引の改訂を課題の1つとしている。今年度の受講生は,まだ赴任していない者(2年後に採用される),特別支援教育にたずさわる者が多かった。それゆえ,もともとは,研究主任用のものだったQ&A集を,『若手教師が授業研究に参加するためのQ&A集』『特別支援教育における学校研究推進のQ&A集』に翻訳することになった。学校研究には一般則だけでなく,領域固有の問題への対応策が必要となろう。それをこの講義を通じて再確認している。

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2008.10.09

やっぱり高校生には,授業プラン作成は無理?

 本年度も,学部3・4年が受講する「教育学特論Ⅱ」を担当している。これは,我が学部の教育・心理学系の専門科目であり,放送教育の理論と実践に関する内容だ。その目標は,以下のとおりである。

わが国の放送教育の今日的な状況について,総合的・具体的に理解する。
・授業におけるメディアの活用,とりわけ学校放送番組の活用に関する歴史や現状を理解できる。
・わが国で現在放送されている,学校放送番組の特徴を考察できる。
・授業における学校放送番組の利用を実践しようとする意欲を持ち,そのプランを策定できる。

 先日,この講義を高校2年生が受講すると聞いて驚いた。高大連携の一環として,確かに我が学部の講義を高校生に受講してもらっているが,多くは一般教育科目だ。大丈夫だろうかと心配していたが,やはり授業プラン作成が無理だと考えたのか,受講を取りやめることにしたようだ。ほっとしたような,寂しいような--。院生(現職教員)の講義でこの件を話したら,「高校生が授業プランを作成できたら,自分たちの立つ瀬がない」とコメントしてくれたので,まあ,これも仕方がないだろう。

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2008.10.01

卒業論文作成に向けての助け合い

 本日は,ある学生の卒業論文作成に関する指導日であった。彼は,インターンシップ校で,自らICT活用に取り組み,それを卒論の柱に据える。私は,彼の他に4人の学生の卒論指導を担当しているが,彼らのテーマは,ICT活用となんの関係もない。にもかかわらず,今日は自主的に集まってくれて,いろいろなアイデアを当該学生に提供してくれた。このような関係性が構築されているのは,学級経営ならぬ,ゼミ経営がうまくいっている証であると思いたい。

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2008.09.19

ハルビン師範大学で日本の教育について講演

P1000349 18日午後,ハルビン師範大学で,大阪市立大学の矢野先生と,日本の教育について,大学生に講演をおこなった。我が国で育成が標榜されている学力の枠組み,それに応じた新学習指導要領の内容や特徴,それを体現した授業実践(ここが私の担当)を紹介した。
 聴衆たる学生からは,日中問題についてどのように指導しているのかといったシビアな問題,西洋と東洋の文化を融合・統合させるために教育に何ができるかといった思弁的な問い等が投げかけられ,少し戸惑いながらも,私たちなりに真摯な姿勢でそれらに答えた。

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2008.09.12

「学校リスクマネージメント」に関する教員研修プログラムの実施

 本日午後,大阪府教育センターで,本学が教員養成GPプログラムとして推進している,「学校リスクマネージメント」に関する研究プロジェクトの一環として,教員研修プログラムを実施した。今回は,同センターとの連携によるもので,センターが催す新任校長研修のあるパートに,事例研究,私の講義等を位置づけてもらった。
P1040499 写真は,事例研究の様子である。学校長から,例えば保護者からの苦情,授業時間以外の事故等に関する対応のアイデアが数多く出された。私は,学校リスクマネージメントに関するアンケート調査の結果を照会しながら,リスクへの対応は,その優先順位や適用の適否が状況に応じて変わること,それゆえ判断力を磨くことが大切であること,そのためには各学校における事例研究等を通じた研修が有用であることなどをコメントした。

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2008.09.07

卒業論文作成にあたって

 本日は,日曜日にも関わらず研究室に赴き,卒論指導をおこなった。1人に1時間をかけた(5名を担当しているので,5時間も費やすことになった)。
 一部の学生をのぞいて,すでに教員採用試験も終わった。今月末には,公立校実習も行われるが,それを経て,彼らは,これから,卒業論文作成の山場を迎えることになる。ある学生は統計データの解析に,ある学生はICT活用授業のプランの作成と実行に,そしてある学生は教員の自己研修の参与観察にという具合に,そのアプローチは多様であるが,本日の報告や議論を通じて,やはり,どのようなタイプの卒論であっても,先行研究や先行事例をていねいに洗い出し,それらをきちんと整理できていると,そしてそれが充実しているほど,研究の特徴が明確になり,また,論文の構成が説得力のあるものになっていた。当然のことjなのではあるが,今日もまた,それを痛感した。

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2008.09.06

平成21年度大学院入試(前期)

 本日は,平成21年度大学院入試(前期)が実施された。我が実践学校教育専攻の定員は,30名。これには至らなかったが,まずまずの数の志望者が受験してくれた。彼らは皆,昼間は職場で働き,そして夜間に勉学に勤しむことを望んで,本日の試験を受けた。その決意を今日はたくさん聞かせてもらい,こちらも身の引き締まる思いであった。
 後期の入試は1月末に実施される。また,そのための相談会等が12月上旬に催される。興味のある方は,本学大学院の実践学校教育専攻のホームページ等をご覧いただきたい。

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2008.08.30

修士論文を作成する際に

 本日は,私が所属している,大阪教育大学大学院の実践学校教育専攻(院生の大半が現職教員)の修士論文中間報告会が催された。様々な取り組みを聴いたが,やはり,自らの実践を題材にして研究を進めている院生のものが説得力があったと感じだ。彼らが実感を持って語っているからだ。
 もちろん,それにも落とし穴がある。自らの実践の現状がそのまま一般的な実践動向として把握されているケース,実践の制約(例えば対象とする教科や学年が選択的に決定されていない,教材開発すべきであるが教科書教材の利用に縛られている等)が研究のデザインをゆがめていることを当然視しているケース等もあった。
 教員のみならず,誰であっても,修士論文を作成する際に,理想通りには進められない。しかし,それを追究することで得られるものも多い。だから,妥協しないことが大切なのである。それも,最後の最後まで。

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2008.08.25

ゼミ生が「勉強になりますから--」と言ってくれて

 私は,大阪教育大学大学院の実践学校教育専攻の院生(その大半が現職教員)の修論指導を担当している。月末に,中間報告会が催されるので,26日に発表練習会を設定した。本番さながらに,定められた時間で分かりやすく報告してもらい,これまた決められた時間で質疑応答をおこなう。
 私はずっと彼らを指導してきたので,当然,聞かなくても内容が分かる。だから,初めて研究内容を初めて聞いて理解できるかどうか,私では確かには判断できない。そこで,卒論指導を担当しているゼミ生に協力を仰ぐことにした。理科系の研究室とは違い,大学院生と学部生はほとんど顔を合わせたこともない。そもそも,院生の研究テーマは,学部生のものと大きくことなる(ちなみに,修論のテーマは,保護者の参画プログラムの開発,暗黙知の伝承のためのツール等の開発である)。にも関わらず,事情を説明したら,急なリクエストにも関わらず,「勉強になりますから--」と言ってくれて,彼らが発表練習会に参加してくれることになった。うれしいことだ。彼らの教職に対する熱意には頭が下がる思いである。

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2008.08.24

教科における情報教育の実践プランの作成(奈良教育大学大学院「情報教育演習」)

 本日も,奈良教育大学で,大学院の集中講義「情報教育演習」を実施した。本日は,最終日であるが,情報教育の枠組みを再確認した後,受講生に,ある中学校の保健体育科における情報教育実践を分析・評価してもらった。また,自身のこの1年間の情報教育実践を点検してもらい,それらを踏まえて,2学期以降に実施する情報教育プランを策定・報告してもらった。
 教科における情報教育の実施は,そう簡単ではない。教科の目標・内容と情報教育のそれとの接点を開拓しなければならないからだ。生徒にコンピュータを使わせれば,それで教科における情報教育が成立するわけではない。それは,要するに,各教科の教材論に精通していなければできないことだ。だから,本日は,受講生に,教科における情報教育を展開しやすい教材,その取り扱いについて構想してもらった。

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2008.08.19

現職教員の修士論文作成

 大阪教育大学大学院の実践学校教育専攻の院生は,その大半が現職教員であり,昼間は学校等で勤務し,夜間に講義や演習に参加する。だから,終了要件に位置づけられている,修士論文の作成も計画的におこなわないといけない。月末に中間報告会が催されるが,私が指導を担当している学生2人には,昨年4月の入学直後から,その計画を策定してもらい,文献の読破,データの収集に努めてもらってきた。だから,中間報告会でレポートする内容には事欠かない。しかしそれだけに短い時間で何をどのように伝えるかという発表の構成が難しくなる。そのためにまず,先日,発表内容等を確認した。そして,来週は,実際に,発表練習をしてみる。
 いずれにしても,現職教員の修士論文作成は,この夏に山場を迎えることになろう。直接指導している2人にも,そして他の院生にも,それを乗り切ってもらいたいと思う。

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2008.08.17

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻へ

 大阪教育大学大学院の平成21年度の入試が9月6日(土)に催される。私が所属している,実践学校教育専攻でも,もちろん,当日,筆答試験や面接試験が実施される。
 入学願書の提出は,明後日の8月19日から22日である。7月7日から12日まで実施した,授業公開や入学相談会には,けっこうな数の参加者を得られた。それらの方々には,ぜひ,受験を経て,本学に入学していただきたいと思う。実践学校教育専攻で学べば,教育実践に関する理論を会得し,それを自らの実践に生かす術を手にできるから。また,そのために我々スタッフは様々な努力と工夫を重ねているから。

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2008.08.14

合格,合格,合格!

 13日,大阪市及び大阪府の本年度の平成21年度教員採用試験の第一次選考の結果が明らかになった。卒論指導を担当している学生3名が受験しているので,結果を気にしていたが,幸いにも全員合格だった。合格,合格,合格と吉報が続き,自分のことのように,うれしかった。他市等の教員採用試験を受けた学生もおおむね合格であり,今年度の採用試験は好スタートを切ったと言えよう。
 ちまたでは教員採用試験についていろいろと騒がれているが,我が学生は,真摯な態度で採用試験に臨んでいた。その準備に彼らが費やした時間は膨大である。彼らの努力が実り,第二次選考の結果も望ましいものであることを祈念してやまない。

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2008.08.10

情報教育実践事例の評価(奈良教育大学大学院「情報教育演習」)

P1030844 本日も,奈良教育大学で,大学院の集中講義「情報教育演習」を実施した。本日は,情報教育の枠組みを受講
生に会得してもらうために,情報教育実践事例の分析,評価活動を重ねた。小学校,中学校,高等学校の様々な
タイプの実践事例の記録映像を視聴してもらい,それを,情報活用能力の育成,その発達段階や教科等の独自性への配慮等を視点として,特長と課題・改善方針を論じてもらった。ていねいに分析を重ねて,受講生は,情報教育の枠組みを自分のものにしたように思う。もちろん,それは,彼らの向学心に支えられているが。

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2008.08.07

テストも工夫して(就実大学「教育方法論」)

P1030817 P1030819 6日,就実大学の「教育方法論」の集中講義も無事終了した。15コマ目にテストを実施したが,例によって,「思考力」を確かめる問いを立てた。ある実践記録を視聴させて,それについて,例えばペスタロッチやNHKの番組制作者ならばどのように評するかを考察しなさい,この実践記録と講義で紹介した○○の実践との異同を指摘しなさいといった問いである。我ながら,よく練られた問題であると思っている。ちなみに,解答に際しては,講義で配布した資料等は自由に参照してよいことになっている。つまり,知識を記憶しておかなくてもよいということになる。
 4日間を通して,この大学の学生たちのまじめさ,勉学意欲の高さに支えられ,充実した講義を実施することができた。食堂でお昼ご飯を食べていたら,受講生たちのグループが「先生,一緒に食べましょう」と自分たちのテーブルに誘ってくれた。これも,めったに体験できないことだ。職員の方々のサポートも手厚く,気持ちよく集中講義を終えることができた。
 ただ,次の集中講義が待っている--。今度は,奈良教育大学に10日に赴く(3日に続いて,日曜日なのだが--)。

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2008.08.06

集中講義疲れ?(就実大学「教育方法論」)

 昨夜は,ブログに記事をアップする前に寝てしまった。やはり,集中講義疲れであろうか。しかし,就実大学の「教育方法論」の集中講義は,快調である。昨日の講義内容は,小中一貫教育と中高一貫教育,放送教育の伝統と新展開,そして教育の情報化であったが,いずれの解説についても,受講生は一生懸命に耳を傾けてくれた。またビデオの事例分析等にも熱心に従事してくれた。
P1030793 例年のことであるが,この大学の食堂で提供されるランチは,とてもよい。これは月曜日のものであるが,これで450円である。味もいい。スペースも明るくて,広いし。

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2008.08.04

映像作品たる番組の教育的効果(就実大学「教育方法論」)

 今日も,岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施した。本日の内容は,オープン教育,総合的な学習のカリキュラム開発,キャリア教育,そして個に応じた指導である。
P1030802 今日の講義で,映像作品たる番組の教育的効果について再認識した。キャリア教育の実際,その意義と課題を考えさせるために,NHKの「人間ドキュメント」を受講生に視聴させた。これは,14歳の職場体験をドキュメンタリーとして描いたものだ。中学生が事業所等で何を感じ,どのような成長を示すか,またそれを受け入れる大人の姿勢をリアルに描いたものである。そのディテールに魅了され,受講生は,40数分の間,この番組に見入っていた。
 ただし,この作品は教育番組ではないので,それを視聴させるだけでは,講義は成立しない。番組視聴後に,職場体験に備えて教師が何を指導しているかを受講生に推測させ,検討させた。また,キャリア教育の動向や枠組みも資料を用いて説明したし,職場体験以外のアプローチ,例えば同じNHKの学校放送「10minボックス 職業ガイダンス」の活用等も紹介した。

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2008.08.03

集中講義と集中講義(奈良教育大学大学院「情報教育演習」)

 本日,奈良教育大学を訪れ,大学院の集中講義「情報教育演習」を実施した(3,10,21,24日)。岡山の就実大学での集中講義「教育方法論」を1,4~6日に実施するので,その合間を縫って,別の集中講義を実施するというわけだ。我ながら,よくがんばっていると思う。移動等で肉体的にも負担が少なくない(ちなみに,奈良から岡山へ移動して翌朝の就実大学での集中講義に備える)が,それ以上に,対象と内容が大きく異なるので,意識を切り替えるのに苦労した。しかし,現職教員たる受講生が熱心に学んでくれるので,4コマがあっという間に終わった。同大学の小柳先生もきめ細かくサポートしてくださったし。
 さて,本日の内容は,情報教育の枠組みの再確認,その歴史的検討や現状把握であった。「教室にやって来た未来」(苅宿俊文氏の実践),「デジタルでお米を学んだ」(菅原弘一氏の実践)等の実践記録を教材として用いて,情報教育の枠組みと実践の連結を図った。

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2008.08.01

学生の勉学意欲の高さに感心させられる(就実大学の集中講義「教育方法論」)

P1030783 今日から4日間(1,4~6日),岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を担当する。岡山大学勤務時代から,もう10年以上もここで,この講義を担当している。今年もまた,この大学の学生の勉学意欲の高さに感心させられた。講義内容を一生懸命ノートにしたため,こちらが出した問いをきちんと考えてくれる。当たり前と言えばそうなのであるが,履修者全員がそのような姿勢を示してくれる講義は,めったにない。
 当然,講義する側の姿勢も問われる。今日も,分かりやすい説明,臨機応変な展開に努めた。

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2008.07.30

学生が講義内容に興味を抱いて研究的アクションを起こしてくれた

 本日で2008年前期の講義が終了した。フィナーレを迎えたのは,『教育総論』と『教育実践の研究Ⅱ』である。前者は,教育の思想や歴史,後者は現代の教育方法について講ずるものだ。
 さて,本日,驚いたことがあった。『教育総論』の履修者のうち3名が,講義で解説した「大村はま」の実践に興味を持ち,鳴門教育大学を訪れ,その図書館に収集されている「大村はま文庫」の資料を見学したと報告してくれたのだ。講義に触発されて研究的アクションを起こしてくれるとは,教員冥利に尽きる。この講義,本学の必修科目であるから,ともすれば学生は受け身になりがちである。それを打破するために,毎回,その内容や構成を工夫してきたが,それが報われたようで,うれしかった。

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2008.07.09

授業見学者を迎えて

 昨日,担当している「教師発達学」の講義を本学の大学院入学を考えている現職教員等に公開した。私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月7日から12日まで,大学院の講義を公開し,入学相談会を催す。その一環である。
 見学者にも授業の内容が分かるように,この回の講義全体における位置づけ,90分の構成などを解説し,これまでの講義内容を簡単に説明した。これは,受講生にとっても,ちょうど学びを振り返るタイミングであったので,意義があることだった。そして,その後,この回のメインのトピック,すなわち教師の授業力量の形成を「ライフストーリー」として把握する考え方やその事例を紹介し,そして受講者自らのライフストーリーを分析・考察するための視点を確認した。
 一連の流れを持つ講義のある地点で急に見学者を迎えるのは,なかなか難しい。けれども,それは,我々が現職教員に講義等を通じて何を提供できるかを,我々がもっとも具体的に示し,そして彼らに極めてリアルに感じてもらえる機会である。昨日の見学者11名は,どのような印象を抱いたであろうか--。

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2008.07.03

講義の褒め言葉

 最近,講義の褒め言葉(と,私は思っている)を受講生からいくつか聞かせてもらって,うれしかった。例えば,教育総論という教育の思想や歴史を講ずるものを受けている学生が,「木原先生の講義は,他の講義の内容につながる」と評してくれた。また,現職教員の大学院生から,「受講後,学校で実践を進めていて,木原先生の講義の内容を思い出し,ああそういうことだったのかと思っています」というコメントをもらった。
 いずれも,講義で教育に関する理論を提供できていること,それが受講生のものになっていることの証ろう。私の授業は,改善点も少なくないが,本学の講義に期待される要件,教育に関する理論と実践のバランス,両者の融合については,とりあえず「おおむね満足できる状況」にあると考える。

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2008.07.01

その教師の授業づくりの過去・現在・未来

 本日,本学大学院・実践学校教育専攻で担当してい講義の1つ,「教師発達学」でベテラン教師の授業づくりについて講じた。拙著『授業研究と教師の成長』に載せた事例を参照しながら,ベテラン教師が,あえて苦手なものに挑戦していく意義,その進め方の特徴等を解説した。中堅教師の事例について,「この教師が経験を重ねてベテランになったとしたら,どのような授業づくりに挑むべきだろうか」,「それにはいかなるレパートリーを想定できるだろうか」と問いを重ねた。
 教師の授業づくりの過去・現在・未来を考えるのは,とても興味深い。それを踏まえると,他者の授業を見ても,それに関するコメントに厚みが生まれる。

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2008.06.28

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻の「パワーアップセミナー」

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻には,特別選考によって入学した,若い院生も所属している。彼らは,大阪府教員採用試験に合格した後,採用が2年間延期され,その間に本学で学ぶ大学院生だ(いわゆる教職大学院の枠組みであれば,「スーパー-ルーキー」などと呼ばれることもある)。私が担当する,現職教員向けの授業科目にも,数名出席してくれている。
P1120208 本学で課せられている,彼らの学びの1つに,「パワーアップセミナー」と題するセミナーの企画・運営がある。例えば,今回のテーマは,「学校(教員)の若年化に向けて」である。今日のセミナーでは,これに関するアンケートやインタビュー結果の報告,グループワークの展開などが設定されていた。小さな問題点はいくつもあるが,セミナーの企画・運営を通じて,彼らが学校現場の実態を把握し,現職教員等とコミュニケーションを繰り広げている様子から,このセミナーが彼らの力量形成に資するものであることを実感できた。

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2008.06.27

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻「授業公開と入学相談会のご案内」(再)

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月7日から12日まで,大学院の講義を公開する。私が前期に担当している科目「教師発達学」も,もちろん,公開されるものの1つだ。8日(火)の19:40~21:10が講義時間帯である。予定では,この日は,1)あるベテラン教師の授業力量形成史をたどり,2)それを参考にして,受講生たる現職教員たちが自らの授業力量形成史を整理・分析し,考察し,相互に批評し合う場面を設ける。このような,実践史の省察は,教員の授業力量の形成の土台になる,重要な作業である。見学者にとっても,きっと自らの授業力量形成のあり方を再考する機会となろう。
 各講義の教室等は,下記の案内を参照されたい。なお,授業公開と並んで,大学院への入学に関する相談会も催される。興味のある方は,これにもぜひ参加されたい。「open_campus_08070712.pdf」をダウンロード

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2008.06.17

中堅教師が目指す「授業力量の個性化」

 本日は,大学院で担当している講義「教師発達学」で,中堅教師の「授業力量の個性化」について講じた。中堅教師の授業づくりは,例えば柔軟な授業展開等に加えて,実践研究(アクションリサーチ)を通じた,個性的な授業づくりを図るという特徴がある。
 自己の授業づくりの課題が学校の研究テーマとマッチしない場合でも,逆に,そのギャップを克服しようとするエネルギーが新しいアイデアを生み出したという事例を紹介した。中堅教師の「授業力量の個性化」と学校における実践研究の接点の複雑さ,豊かさを物語るものだ。受講生の何人かが,「そうだ,そうだ」「なるほど」と,それにうなづいてくれていた。

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2008.06.12

卒業論文作成に対する現職教員のサポートに感謝

 本日,21時過ぎから,研究室で,私が卒論作成を指導している学生に対して,現職教員がサポートを展開してくれた。この学生は,学級経営に関する理論的・実践的研究に取り組んでいる。その一環として,「学級づくりに関するアンケート」を実施するのであるが,その内容や表現に対するコメントを現職教員にお願いした。お忙しい中,自らの学級経営を材料にして,学生に対して,適切なアドバイスを送ってくださった。
 このようなサポートがあるから,私が指導する学生は,教育実践に即した卒業論文を作成することができる。大感謝である。と同時に,それに報いるべく,逆に,こうした教員のリクエストにも応えていきたいと思う(まあ,今回コメントをお願いした教員からのリクエストには,まずまず応えてきているかな--例えば披露宴のスピーチとか--)。

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2008.06.08

大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻「授業公開と入学相談会のご案内」

 私が所属している,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻では,7月7日から12日まで,大学院の講義を公開する。私が前期に担当している科目「教師発達学」も,もちろん,公開されるものの1つだ。8日(火)の19:40~21:10が,講義時間帯である。予定では,この日は,受講生たる現職教員たちが,自らの授業力量形成史を整理・分析し,考察し,相互に批評し合う場面であると思う。教員の授業力量の形成の土台になる,重要な作業である。
 各講義の教室等は,下記の案内を参照されたい。なお,授業公開と並んで,大学院への入学に関する相談会も催される。興味のある方は,これにもぜひ参加されたい。「open_campus_08070712.pdf」をダウンロード


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2008.05.28

講義で学生から「先生って--」と言われて

 本学で「教育実践の研究Ⅱ」という講義を担当している。これは,我が国の最新の教育方法について講ずるものだ。本日は,小学校の外国語活動について,その実践動向を示した。また,それを支える教育メディアたる,NHK学校放送及びデジタル教材を解説した。その際に,我々が普及パンフレットと呼んでいる,「教育テレビ&ICT活用で授業力アップ」を配布した。これには,学力向上に向けた,様々な放送教育実践とその解説,さらには,学力向上のための指導力チェックリスト等が掲載されている。
Kihara_01 私はこの小冊子の監修者を努めているので,トップページに,写真入りで「大阪教育大学教授 木原俊行」と紹介されている。それを見て,学生があっけらかんとして言った。「先生って,教授じゃないみたいですね」と。貫禄がないということか--。学術的な迫力に欠けるのであろうか--。小冊子に載っている,このイラストがかわいいので,そう思われただけだということにしよう。

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2008.05.27

学校リスクマネージメントに関する教員研修の企画・運営

 本日も,摂津市教育委員会を訪れ,事務局のスタッフや小中学校の教員と打ち合わせをおこなった。例の「学校リスクマネージメント」に関する教員研修のプログラムの企画・運営のためだ。7月31日午後に,中学校区を単位として,すなわち,2小学校,1中学校の教員90名ほどの合同研修として企画・運営されることになった。学校リスクの枠組みに関する解説,いくつかの事例分析等で構成される。
 本日は,事例分析の題材についてかなりの時間を割いて議論した。結局,当日は,1)チャイムが鳴っても教室に子どもが戻っていない場合,2)子ども同士のトラブルに関する保護者からの要求への対応を題材として,それらのマネージメントを考察することになった。

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2008.05.25

教員採用試験対策の講習で講師を務めて

 24日土曜日に本学(天王寺キャンパス)で催された採用試験対策の講習会の講師を務めた。教職教養に関する,3つの活動を構成した。第一は,過去問題の解説である。教育課程や学習心理学,学校評価等,得意分野は問題文に関連する,様々な知識を整理した。第二は,予想問題の演習である。文部科学省のホームページに掲載されている答申等から問題を作成し,学生に解答させ,そのコツを伝授した。そして,最後に,道徳教育の充実や保護者対応をトピックとして模擬面接を実施した。1つのトピックについての発言を「立体的に構成」するよう,促した。
 参加した学生は,「ためになった」と言ってくれていたらしい(卒論指導を担当している学生からの情報)。けっこう準備に時間をかけただけに,そう言ってもらえてほっとした。

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2008.05.24

大学院・実践学校教育専攻の特別集中講義「大阪の学校づくり」

 本日午後,大学院・実践学校教育専攻の特別集中講義「大阪の学校づくり」に,ゲストとして参加した(担当は大脇教授)。今回のテーマは,「授業づくりの政策と実践」である。まず最初に,授業づくりに関する全国的な実践動向を私がこうじた。
P1020407 それに続いて,大阪府教育委員会の指導主事が大阪府の授業づくりに関する施策等を紹介した。また,彼女は,受講生に,小学校1年生にあいさつの重要性等を実感させるための活動プランを策定させ,模擬的に実施(いわゆる模擬授業)させ,相互評価させた。
 最後に,私が,コーディネータとなって,本日の3コマ(なんと5時間弱も)から,授業づくりについて新たに気づいたことやこれからの展望について,整理してもらった。長丁場の講義で多少疲れたが,受講生の振り返りを聞いてみると,授業づくりの考え方やアイデアが拡張されたことが分かったので,参加した甲斐があった。

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2008.05.22

教員採用試験対策の講習

 我が大阪教育大学,特に所属する第二部は,教員養成を目的とする組織である。卒業要件にも教員免許の取得が位置付けられている。だから,春から,教員有志による採用試験対策の講習会が催されている。24日の土曜日のものは,私が担当だ(19:00-21:00)。内容は,教職教養。これがまた,内容が幅広い。さらに,実際の問題を眺めてみると,けっこう難しい。受験生たる学生も,大変だ。でも,毎日必死で勉強している彼らの努力に報いるために,微力ながら,自分なりに協力したいと思う。

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2008.05.21

講義でいろいろ考える

 今年度は,学部のある講義でいろいろ考えさせられる。受講生の一部に,あまり態度のよろしくない学生がいるからだ。携帯電話でメールの送受信をする,サークル関係(?)の作業をやっている,講義室を出入りする等々だ。注意をしても繰り返す者さえ,いる。昨年度赴任してきて,我が大学にそんな学生がいない(極端に少ない)ことを誇りにしていただけに,少々残念だ。もちろん,それは,講義をする側の授業力が足らないと認識しなければならないだろうが--。でも,できる限り工夫しているのであるが--。

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2008.05.15

教師や授業づくり,学校について学ぶ文化

 現在,22時前だ。自分の研究室にいるのだが,隣の演習室で十数名の学部生がなんだかんだと議論を繰り広げている(壁が薄いせいか,声がよく聞こえる)。部屋を出たところで,知り合いの学生に会ったので,何をしているのかと聞いてみた。すると,ある講義でおこなう模擬授業の準備をしているとのことだった。教員に指示されたわけではなく,まったく,自主的にやっているらしい。自分の講義を履修している学生の様子にも感じることであるが,ここ(大阪教育大学の第二部)では,「教師や授業づくり,学校について学ぶ文化」を学生たちがよく育んでいる。すばらしいことである。感心したので,お菓子を差し入れした。

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2008.05.01

学校リスクマネージメントに関する行政研修の企画・運営

 本日,大阪府教育センターを訪れ,学校経営研究室のスタッフと,センターで催される管理職対象の行政研修の企画・運営について打ち合わせをおこなった。本学がGP事業として取り組んでいる,「学校リスクマネージメント」に関する事業の一環として,府の教育センターで催される管理職対象の研修に,この内容を盛り込むためだ。9月に義務教育学校の新任学校長に対して,11月に高等学校や特別支援学校の学校長に対して,学校リスクマネージメントの考え方の解説や事例研究等を柱とする,プログラムを企画・運営する。私の専門たる「授業研究と教師の成長」とは異なる分野であるが,研修の企画・運営として通ずるところもあるので,チャレンジしてみたい(しなければならない)。

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2008.04.30

大学生(教員志望学生)も,映像作品で学ぶ

 本日,大阪教育大学で講義を担当している「教育実践の研究Ⅱ」で,昭和20年代の「興味の中心」に基づく,子どもたちの問題解決学習の特徴と課題について講じた。その3分の1の時間に,伊那小学校の実践を映像化したテレビ番組視聴をあてた。30分も集中して視聴できるか心配だったが,あえて分断せずに,丸ごと視聴してもらった。
P1120189 私の心配をよそに,受講生たちは,30分間食い入るように,この作品を視聴し,子ども中心主義の授業実践の可能性と課題を真剣に考えていた。大学生(教員志望学生)も,それがすぐれたストーリー性やメッセージ性を有しているならば,映像作品による学びを成立させるのである。もちろん,ワークシートを用意して視聴後の討論をガイドしたり,受講生の意見を整理したりする役割を私もちゃんと果たしたのではあるが。

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2008.04.23

やっぱり「整備なき活用はありえない」

 今日も2コマの講義を担当したが,ある講義でプロジェクター等が使えなかった。映像を提示するのに,四苦八苦した。講義の時間も浪費した。プロジェクターを活用するプランを立てなければよかったと後悔した。大学も,小中学校と同じく,「(ICT環境の)整備なき活用はありえない」のである。

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2008.04.18

具体性のある研究計画でないと

 本日は卒論指導の日であった。3時間みっちりやっ た。卒論論文の作成計画を報告してもらったが,具体的な活動や作業として構想されていない場合が少なくなかっ た。私が指導する学生の大半は、学校現場に身を投じ,実践的なデータを収集する。それは,相手あってこその営みだから,その準備や依頼,連絡調整等にかなりの時間が必要になる。今日は,それを諭し,具体性のある研究計画を作成することの重要性を繰り返して語った。

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2008.04.17

ずっと「一緒にいたい」と思う教師

 本日は,学部の講義「教育学演習Ⅰ」の第2回目だった。この講義は,教師に関する研究のトピック,視点と方法を受講生に会得してもらうために,様々な教師の事例分析を繰り広げるものだ。講義のゴールは,教師に関する研究のリサーチプロポーザルを作成し,発表することになっている。
 今回のトピックは,「重要な他者たる教師」であった。該当する教師を想起してもらったり,ある部活動の指導事例を分析してもらったりして,重要な他者たる教師の特徴を実感してもらった。その過程で,受講生から,「重要な他者たる教師とは,子どもがずっと『一緒にいたい』,卒業しても大きくなっても会いたいと思う教師ですね」と言ってくれた。なるほど,この心理学の概念を実践的に表現すると,そうなるだろう。

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2008.04.16

記憶に残る授業

 本日は,学部の講義「教育実践の研究Ⅱ」の今年度のスタートの日であった。これは,必修科目ではないが,約20名の4・5年生が受講してくれた。この講義では,現在の小中学校等の指導法の工夫改善やカリキュラム開発について,その背景や特徴を解説する。また,その事例を紹介する。さらに,学生に,それらを比較したり,関連づけたりしてもらう。
 今日は,講義の概要を伝えるとともに,ウォーミングアップとして,「小中学校の授業で特に印象に残っているもの」をたずねてみた。書道の時間に「うちわのアート作品」を制作する,選択音楽の時間にケーナを製作し,演奏する等が報告された。学生には,それらの共通項を導出してもらい,その後,私が,それらと講義内容との連続性を説明した。我ながら,この「記憶に残る授業」の振り返りは,講義のよいスタートを創ってくれたと思う。

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2008.04.15

多様な舞台でがんばる教師たち

 本日は,大学院の講義「教師発達学」の今年度のスタートの日であった。必修科目となる教職ファシリィテーターコースのメンバーを含む,十数名が受講することとなった。
 本日はオリエンテーションとして,講義の概要(目標,内容・活動,を説明しつつ,自らの授業力量形成史を受講者に振り返ってもらった。それで分かったのだが,我が大学院で学ぶ教師たちは,様々な「異文化体験」を積んでいるものが少なくない。例えば,北海道や東京や島根で教員として勤め,大阪に移ってきた教師。例えば,特別支援学校に身を投じた教師,複数の校園種で奉職している教師等々である。多様な舞台でがんばるという経験は,彼らに,これもまた異文化たる夜間大学院で学ぶ意欲や姿勢等を創り出しているように感じた(そういえば,昨年度講義を受講した学生=現職教員たちにもそういう傾向があったような--)。

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2008.04.09

実践学校教育専攻に新入生

 本日は,我が大学院(大阪教育大学・大学院教育学研究科・実践学校教育専攻)の院生に対する,ガイダンスの日であった。新入生に対して,カリキュラム,3つのコースの構造,必修科目の内容等が説明された。私も,自分が担当するコース(教職ファシリィテーターコース)の概要を解説した。
 新入生も,先輩たちと同様,昼間に勤務しながら,夜間に授業を受ける。課題やプロジェクトに向かう。大変なことではあるが,それだけに得るものがある。2年間(長期履修生は3年間)がんばってもらいたい。同時に,自分も,本学で2年目を迎え,少し慣れてきた感もあるが,それに甘えることなく,講義や修論指導に勤しむつもりである。

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2008.04.06

合宿では、ハイキング

新入生歓迎セミナーの一環として、ハイキングが行われた。一時間以上歩いた。普段の運動不足がたたり、とっても疲れた。でも、新入生と話ができて、よかった。

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まわりに、雪。

今日は、大学の新入生歓迎セミナーの二日目だ。兵庫県の山中で合宿をしている。まわりには、雪。びっくりした。

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2008.04.05

合宿はよいことなのだが――

大学で新入生等を迎える上で合宿はよいことなのだが、バスに乗る時間が長いのは困りものである。今日は、おそらく、全国でけっこうな数の大学教員が同じ思いを抱いているに違いない。

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春は合宿

 大学では,「春は合宿」というのが合い言葉である。新入生(編入生)を迎え,彼らが大学になじめるように,その機会を設定する場合が多いからだ。とてもよいことではあるが,企画・運営する側は大変だ。しかし,幸い,大阪教育大学の第二部の場合は,2年生以上の先輩たちがそれをサポートしてくれるので,助かる。
 さて,私も,これから,引率者の一人として,兵庫県の山中に赴く。現地はまだ雪が残っているらしい。向こうから,携帯電話等で記事を投稿する予定。

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2008.04.03

卒論指導も計画が大切

 本日,ゼミ生を集めて,卒論指導の計画を練った。彼らは,7月に教員採用試験を受ける。9月には,公立校での教育実習が待っている(附属小学校では既におこなっている)。昼間に働いていたり,インターンシップを実施していたりする。だから,ゼミの時間を確保するのが難しい。それでもゼミの日を決めた(個別の相談は別途実施する)。計画がないと本人にとっても,また私にとっても,進捗状況の点検が難しくなり,どうしても研究に必要となる活動が遅れ気味になるからだ。そういえば,私が参画した大規模調査では,ICT環境の整備は,整備計画の有無によって変わってくることが明らかになった。何事も計画が大切である。

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2008.04.01

新年度のスタート

 本日は,新年度のスタートにあたる日である。昨年度は,辞令交付や各種手続きで忙しかったが,今年度は落ち着いたものだった。研究室にずっといたが,来客もなければ,電話もかかってこなかった。文献を整理したり,コンピュータのソフトウェアをインストールしたり,ipod touchを設定したりできた。
 もうすぐ講義やゼミ等が始まる。今日のような平和な(?)日は少なくなるだろう。それでも,今日のような「落ち着いてものを考えられる時間」を少しは確保したい(できるかどうか,分からないが)。

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2008.03.31

新しい大学で1年が過ぎて--

 3月下旬,大学では,定年退職や異動に伴う引っ越し作業をよく見かける。31日ともなれば,お世話になった方々にご挨拶にいかねばならない。私も,1年前,そうだった。あれから,早くも1年が過ぎた。少しは,大阪教育大学にも慣れたとは思う。まだまだ分かっていないこと,できていないことも多いが,ともかく,新しい大学で1年が過ぎた。
 数日前に,「教員の異動」に関する記事を投稿した。異動を自らの成長に役立てねばならないのは,私も同じである。この1年がそうなっていただろうか。例えば,教員養成に対する意識や手立てが豊かになったことは間違いあるまい。大学院における,現職教員に対する講義方法は,かなり工夫したと自負できる。それらとバランスをとるべく,英文学会誌の購読勉強会を始めたことも意義深いと考える。
 一方で,研究活動,とりわけ,データの収集・整理・分析等が計画倒れになった感がある。20年度は,それらの改善,そして(長期的,安定的に教育・研究にいそしむための)体力の向上に努めねばなるまい。

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2008.03.21

学校リスクマネージメントに関する教員研修の企画・運営

 本日,摂津市教育委員会を訪れ,事務局のスタッフや小中学校の学校長と打ち合わせをおこなった。例の「学校リスクマネージメント」に関する教員研修のプログラムデザインのためだ。それは,7月末に,中学校区を単位として,すなわち,2小学校,1中学校の教員100名弱の合同研修として企画・運営されることになった。学校リスクの枠組みに関する解説,いくつかの事例分析,シミュレーション等で構成される予定だ。
 学校リスクマネージメントは私の専門外ではあるが,授業研究やカリキュラム開発に関する研修の企画・運営で培ったノウハウや蓄積したアイデアを駆使して,研修プログラムを成功させたいと思う。教育委員会事務局のスタッフの方々が様々な面からサポートしてくださるので,それがとても心強い。

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2008.03.19

今日も学校リスクマネージメントに関する講演を聞く

 本日も,柏原キャンパスの小会議室で,大阪教育大学が推進しているGP事業の講演会が催された。例の「学校リスクマネージメント」に関するものだ。放送大学から講師を招聘し,「子どもをめぐる安全・安心とリスクマネージメントの課題」について勉強した。リスクの定義や分類,リスクマネージメントの進め方等について理解することができた。
 ただ,「授業研究と教師の成長」に関する研究に取り組むものの見地からすれば,教師たちは,リスクをマネージメントする必要があるが,同時に,リスクを冒してでも新しい授業づくりやカリキュラム開発にいそしまなければならないと思う。そうした矛盾に教師たちが遭遇することを重視すべきだし,教師を含めて,人は,リスクを冒すのを恐れるばかりに,ものごとに保守的な態度で臨みがちであることも無視できまい。

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2008.03.16

自分の教育力のテスト-20年度の集中講義予定-

 20年度も,いくつかの大学で非常勤講師を担当させていただく。すべて集中講義である(なるべくレギュラーでの非常勤講師はやらないようにしている)。就実大学ではもう10年以上も「教育方法論」を担当させていただいている。奈良教育大学は,前にも担当させていただいていたが,今度は大学院の講義だ。
 次年度,1年限りだと思うが,ある大学の「教育方法論」の担当を依頼され,本日は,その申請資料の作成に時間を費やした。この大学の学生さんの教育学,教育実践等に関する意欲や考え方は,どうであろうか。集中講義を担当するのはけっこう大変であるが,様々な大学の学生・院生に接することができるのは,楽しみでもあるし,また自分の教育力のテストにもなる。

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2008.03.10

学校リスクマネージメントに関する講演会に参加して

P1120157 本日午後,天王寺キャンパスの会議室で,大阪教育大学が推進しているGP事業の講演会が催され,私も参加した(というか,司会を仰せつかった)。このブログでも紹介している,「学校リスクマネージメント」に関するものだ。兵庫教育大学から講師を迎え,「学校における危機対応の課題」について話題提供をしていただいた。また,それをもとにして,参加者で意見交換を繰り広げた。
 危機管理には「状況判断の力量」がもっとも大切である,それを支えるものとして法規や事例に関する知識が役立つ,それらの力量はケーススタディやロールプレイニングなどによって育まれるといったことを学べた。そして,授業の創造に必要とされる力量と共通点が多いことを再確認した。

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2008.02.26

リスクマネージメントに関する講演会

 大学が採択してもらっているGP事業,「学校組織の危機対応教育プログラムの開発」事業に,私も参画している(専門が異なるので,あまり役に立っていないようにも思うが)。この事業の一環として,講演会が開催される。興味のある方は,どうぞご参加ください。「management_gp_080310.pdf」をダウンロード

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2008.02.17

入試業務に従事して

入試業務に従事して
 センター試験,大学院入試,編入学試験,そして来週及び3月上旬に催される個別学力試験と,年があらたまると,大学人は,入試業務に追われる。昨日,本日は,編入学試験の業務に従事した。入試業務は緊張感があるので,とても疲れる。けれども,受験生に接していると,彼らのひたむきさが伝わってくる。例えば,本学のカリキュラム等をリサーチしたり,教職のイメージを考察したりして,面接に臨んでいる。その努力には,頭が下がる。だから,入試をおこなう側も,彼らの姿勢に応ずるべく,弱音を吐かずに,がんばるしかない。
 それにしても,彼らに比べて,ほぼ四半世紀前の自分は--。反省しきりである。

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2008.02.05

修士論文作成の本格的なスタート

 昨日,本日と,我が大阪教育大学大学院実践学校教育専攻の修士論文審査会が催された。私は,異動したばかりだから,自分が指導した学生はいなかったが,いくつかの論文の審査を担当した。自分が審査を担当していない論文の発表もいくつか拝聴したが,それらはいずれも,ていねいに調査や実践に取り組んだ力作であった。
 そして,それを修士1年の学生,とりわけ現職教員の学生が熱心に聞いていたのが,印象に残った。彼らは,1年後の自分の姿を重ねているのだろう。そして,それは,私にもあてはまる。私も,自分が指導する学生が修士論文を作成することになる。私は,指導を担当する担当する学生には,理論やアイデアをぜひ実践化してもらいたいと願っている。それは,急に思いたってできることではない。だから,計画的に取り組まないといけない。いよいよ,修士論文作成が本格的にスタートすることとなる。

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2008.02.03

修士論文は,かけた努力と時間がものをいう

 明日,明後日と,我が大阪教育大学大学院実践学校教育専攻では,修士論文の発表会が催される。私も,いくつかの論文の審査を担当する。それでここ数日,それらを読破するのに,かなりの時間を費やした(ちなみに,今年度は異動したばかりなので,指導を担当した学生はいない)。
 本学の学生に限ったことではないが,やはり修士論文は,かけた努力と時間がものをいう。今回担当したものはいずれも,研究目的に即して資料を集めたり,調査を実施して自分なりの結論を導き出していた。もちろん,完璧な論文など存在していないので,論旨が整っていなかったり,問題の所在が演繹的に説明されていない箇所については,査読者としては指摘せざるを得ない。けれども,それを補って余りある特長が各論文にあったので,読み応えがあった。

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2008.01.31

今日で講義も(ほぼ)終わり

 今日で,今年度の講義もほぼ終わった(「ほぼ」というのは,翌週の火曜日に1つ補講があるからだ)。異動したせいもあって,今年は,講義の準備に相当の時間を費やした。受講生が課題に真摯に取り組んだり,テストや発表の準備にがんばる姿に,励まされてきた。大学院の講義では,実践学校教育講座の性格を意識し,学校等の現場に役立つ理論とスキルを獲得してもらえるよう,特にその構成に留意した。失敗もあったが,教育活動という側面からすれば,充実した1年であったと言えよう。

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2008.01.24

「先生って何者ですか?」

 昨日,「教育総論」の講義終了後,ある学生から,「先生って何者ですか?」とたずねられた。最初は何を聞かれているか分からなかったが,問い返してみると,要するに,私のバックグラウンドが知りたかったようだ。「教育総論」は,教育の思想や歴史に関して講ずるものである。ソクラテスからブルーナーまで講義の前半では,その系譜を整理した。中盤から後半は,我が国の戦後教育の変遷,その時代性を論じてきた。そして,それらを今の授業事例と関連づけて示した。それが,彼らには奇妙(?)だったらしい。小学校等の教師のような,そうでないような--。きっと,そうした境界性が自分の持ち味なのであろう。それが講義内容・方法に現れているというのは,よいことなのだろう。

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2008.01.17

卒論指導始まる

P1120046 私は,大阪教育大学で第二部(実践学校教育講座)の学生・大学院生を指導している。先月,平成20年度に卒業論文を作成する学生の指導担当が決まった。5人を担当することとなった。そのテーマは,学級経営から教員の自己研修まで幅広い。この5人は本学で初めて卒論作成を指導する学生たちである。ぜひ,よい成果を生み出してほしいと思うし,それをきちんとリードしないといけないと決意している。

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2008.01.15

「教職ファシリテーター論」のフィナーレ

 大学院・実践学校教育専攻で担当している科目「教職ファシリテーター論」のゴールが近づいた。これは,前期の「教師発達学」と同様,本専攻・教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。これまで,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』(ぎょうせい,ISBN:978-4324078952)をテキストとして用いて,我が国の学校研究の歴史や他国の取り組みとの比較,そのモデルの検討,そして事例分析と進めてきた。講義のゴールは,受講生が自校の実践研究の現状を分析し,その改善を図ることである。具体的には,平成20年度の研究計画の策定等となる。次年度の研究のプランを策定することが講義のフィナーレとなる。いかに,この講義が実践的であるかをそれは象徴している。
 なお,プランは,4つの規準で評価される。例えば,所属校の20年度の学校研究のテーマ設定が工夫されている(①自校の実践史と社会的要請の両面が反映されている,②各教員の実践に共通性と多様性が確認される)といった点がその1つである。

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2008.01.03

年末年始の恒例行事がない代わりに

 一般に,大学教員の年末年始は,とても忙しい。恒例行事たる,卒業論文や修士論文の内容・構成・表現のチェックがあるからだ。私も,例年,5つ以上のものを点検し,訂正事項を年明けに指示してきた。けっこうな作業量である。そもそも,人の文章を直すのは疲れる。
 大学を異動すると,その年は,担当する学生がいないのが通例であるから,これが免除(?)される。2007年4月に大阪教育大学に赴任した私は,この年末年始の卒論・修論のチェックは,まぬがれた。だから,普通はのんびりできるはずなのに,原稿執筆に相当の時間を費やすこととなった(ほぼ完成した)。また,学外の方の博士論文執筆の相談に乗ることとなり,その資料に目を通した。恒例行事がなくても,結局,忙しい――。

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2007.12.20

兵庫県教育委員会を訪問(略称:リスクマネージメントGP)

 本日午前,神戸市中央区の兵庫県教育委員会を訪問した。本学が推進している,文部科学省の「平成19年度専門職大学院等教育推進プログラム」の1つ,「学校組織の危機対応教育プログラムの開発 ―大学・学校・教育委員会の連携による学校リスクマネージメントシステム構築をめざした教員の養成・研修プログラムの開発―」(我々は,リスクマネージメントGPと称している)の一環たる,ヒアリング調査のためだ。リスクマネージメントの問題(学校安全の問題だけでなく,組織マネージメント全般ではあるが)は,自分の専門である「授業研究と教師の成長」とは直接関係ないのだが,学校現場に詳しいということで,私も,この開発研究プロジェクトのメンバーの1人となっている。
 このプロジェクトでは,いくつかの調査研究の結果を踏まえて,リスクマネージメントに関わる教員養成及び現職教育プログラムが開発され,実行される予定であるが,なにしろ採択が決まるのが遅いので,実に慌ただしいプロジェクトとなっている。けれども,大学に身を置く以上,専門とは異なる分野であっても,期間が短くても,ある程度は,こうした営みに貢献せざるを得ないのである――。

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2007.12.19

他校の実践研究の総括的評価(大学院の講義「教育プロジェクト研究」にて)

P1120015 大学院・実践学校教育専攻で私が担当する科目の1つ,「教育プロジェクト研究」も終盤を迎えた。この講義では,私が提供した視点で,ある学校の実践研究の特長と課題を分析してもらい,その改善に向けたレポートを作成してもらう。そのための材料を当該校の教師に説明してもらったり,改善レポートの妥当性等を吟味してもらったりする。極めて,リアルな講義だ。
 本日,受講生は,当該校の実践研究の総括的評価に着手した。これまでの観点別評価の結果を踏まえ,この学校の実践研究の短期的課題と中長期的課題,それらを改善するための方針等を発表した。

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2007.12.12

講義で「水道方式」に関して激論

 大阪教育大学で,教職科目の「教育総論」という講義を担当している。この科目では,教育の思想や歴史について言及する。最初は,欧米の教育思想や教育実践の系譜をモデル化して解説したが,中盤から,わが国の戦後60年の教育実践について,歴史的背景や社会状況を踏まえつつ,その特徴を語る。
 今日は,「水道方式」が題材であった。まず,それが生まれた社会的・時代的背景,その特徴等をテキスト等を用いて解説した。次いで,受講生に,例えば「一般から特殊へ」という原理に納得するか,それが今の算数指導の主柱足りうるか,自分が教師になった時にそれを取り入れて指導するつもりかなどを問うて,彼らに「水道方式」の意義と課題を考察させた。
 不思議なことに,途中から,学生が自主的に発言し,司会不在でも議論が成立した(私が司会術を発揮できないとは――)。彼らは勝手に発言するのであるが,それがちゃんと積み重なっていた。学生間で激論となった。こういう講義だとあっという間に時間が過ぎる。

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2007.12.11

小学校英語活動のティーム・ティーチング講義(「教育実践の研究Ⅱ」)

P1110984 担当している講義「教育実践の研究Ⅱ」でティーム・ティーチング講義を試みた。本日の講義の内容は,小学校英語活動である。私が,小学校英語活動の実践動向をレビューした後,それに資する教材を学校現場に提供してくれているNHKの番組制作者(宇治橋さん),その番組を活用した実践にトライしている教師(宮田さん)がそれぞれ,プレゼンテーションをしてくれた。
 特に宮田さんは,笑いも取りながら,また様々なアクティビティを駆使しながら,自分の英語活動への想いを熱っぽく学生に語ってくれた。初めての試みでバタバタしたところもあったが,今回のティーム・ティーチングは,成功の部類に入ろう。

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2007.12.06

9日に「大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻・教育フォーラム」を開催

 我々,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻のスタッフは,12月9日(日)15時から,ここ(天王寺キャンパス)で,教育フォーラムを催す。そのテーマは,「教師の力量形成・自己実現に資する大学院での学び-その意義・可能性-」である。講演やパネルディスカッションを通じて,現職教員が夜間大学院で学ぶ意義等について検討する。また,その実際がOBや現役院生から語られる。事前申し込みの締め切りは過ぎたが,当日参加もOKなので,案内をご覧いただき,参加をご検討いただきたい。
 なお,フォーラム終了後,実践学校教育専攻の入学相談会が催される。大学院進学を考えている方は,これへの参加もご検討いただきたい。「Forum071209.pdf」をダウンロード

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2007.12.05

研究授業後の協議会の事例分析(大学院の講義「教育プロジェクト研究」にて)

 大学院・実践学校教育専攻で私が担当する科目の1つ,「教育プロジェクト研究」で,研究授業後の協議会の事例(ある学校の実際の協議会を撮影したビデオ)を受講生に分析してもらった。授業のビデオを視聴してその特徴等を分析する講義は少なくなかろう(これも少ない?)が,協議会のビデオを視聴し,それをいくつかの観点から分析している講義は珍しかろう。
 受講生は,記録ビデオの視聴等を通じて,例えば学年団単位でしか授業についてのコメントが示されないこと,講師に1時間以上も時間を与えている(しかも伝達形式)ことなどを問題視していた。

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2007.12.04

講義でもポスターセッション(「教職ファシリテーター論」における学校研究の事例分析)

P1110956 本日,担当している大学院の科目「教職ファシリテーター論」で,ポスターセッションを実施してみた。テキストとして用いている,拙著『教師が磨き合う学校研究』の第3部の実践事例の特長と課題等の発表を2人1組で担当してもらった(ペアで1校を担当)。発表は,20分程度を2ラウンド(ただし,発表と言っても,ポスター作成者がプレゼンテーションをおこなうわけではない,議論は,聞き手の質問等から始まる)。
 事例分析の結果を発表してもらう時間の確保が難しく,ポスターセッションはいわば苦肉の策であったが,受講生たちには,この発表や討論のスタイルは新鮮に感じられたようだ。

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2007.11.16

教育実習の研究授業を参観

P1110390 附属天王寺小学校で実施された,本学4年生(二部)の基本実習の研究授業を3コマも参観した。細かな点はいろいろ問題点もあるが,全体として,子どもと真摯に向き合う姿勢には共感できた。だから,私も,一生懸命コメントを参観票に残した。

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2007.11.08

学校における実践研究に関するコンサルテーションのトレーニング

 大学院・実践学校教育専攻で担当する科目に,「教育プロジェクト研究」というものがある。これは,受講者がプロジェクトチームを組んで,いくつかの問題解決にあたるものだ。今年度は,2つのプロジェクトを課題として提示した。1つは,「学校における実践研究」推進に関するQ&A集の改訂作業だ。これは,無事終了し,学校研究推進リーダー養成プロジェクトで開発したQ&A集をバージョンアップすることができた。
 もう1つは,ある学校の校内研修・研究の改革プランの策定だ。これが,昨日,始まった。昨日は,対象校の中堅教員を招聘し,学校の状況,実践の歴史,今年度の研究計画を報告してもらい,受講者が対象校の全容を理解する場面であった。この後,この学校の研究テーマ,研修等の年間計画,授業研究(研究授業と事後協議会)についてそれぞれ吟味し,その結果を踏まえて,同校の校内研修・研究を総括的に評価する。また,その改善を図るための「20年度校内研修・研究計画」を策定する。このような過程は,学校における実践研究に関するコンサルテーションのトレーニングとして役立とう。

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2007.11.07

現職教員が夜間大学院で学ぶ意義

 我々,大阪教育大学大学院・実践学校教育専攻のスタッフは,12月9日(日)15時から,ここ(天王寺キャンパス)で,フォーラムを催す。そのテーマは,「教師の力量形成・自己実現に資する大学院での学び-その意義・可能性-」である。特に,現職教員が夜間大学院で学ぶ意義等について意見交換が繰り広げられる。また,その実際がOBや現役院生から語られる。案内をアップロードするので,ぜひ,ご参加いただきたい。「Forum071209.pdf」をダウンロード

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2007.10.18

『授業研究と教師の成長』が置いてあった!

 本日,委員会等が催されるので,本学の柏原キャンパスに赴いた。私は,いつもは天王寺キャンパスにいるので,めったに柏原キャンパスにはやって来ない。不幸にして,ミーティング間に時間があいてしまった。行くところもなく,図書館で教育学関係の図書を眺めることにした。ふと棚を見ると,拙著『授業研究と教師の成長』(日本文教出版,2004年)が置いてあった。博士論文をほぼそのまま単行本にしたものだから,学校現場の先生にはよく「難しいですね」と言われる,この本。誰も読んでないだろうと思ったら,数名が借りた記録が残っていた。ちょっぴり,嬉しくなった。

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2007.10.17

大学院における現職教員向けのプロジェクト学習2

Dsc05865 本日も,大学院実践学校教育専攻で現職教員の大学院生向けに開講している,「教育プロジェクト研究」の講義を実施した。この講義は,受講生たる,現職教員たちが,チームを組んで,期限までにアウトプットを出す。写真は,私が,松下教育研究財団の支援を受けて企画・運営した,学校研究推進リーダー養成プロジェクトのメンバーとともに作成した,『「学校における実践研究」推進に関するQ&A集』の改訂に取り組んでいる様子である。いよいよ来週は,プロジェクトの成果を報告することになる。どのような根拠に基づき,いかなる修正案を呈してくれるだろうか。また,それを通じて,彼らが,学校研究の企画・運営に関わる実践的知識をどの程度獲得するか,そして,プロジェクトマネージメントの方法論をどこまで会得できるだろうか。今から,楽しみである。
 なお,来週の発表会後は,もう1つのプロジェクト,ある学校の実践研究改革プランの策定に着手してもらう。

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2007.10.16

小学校の英語活動に関する特別講義(ご案内)

 大阪教育大学の第二部の講義で,私は,「教育実践の研究Ⅱ」を担当している。この講義は,「わが国の教育方法の今日的な状況について,総合的・具体的に理解する」ことを目標とし,そのために,戦後60年間の教育方法の潮流を概説するとともに,現在学校現場で推進されている授業改善事例を紹介する。
 そのうちの1コマ(12月11日火曜日の17:45~19:15)で,小学校の英語活動に関する特別講義を開講する。この講義では,まず,私が小学校の英語活動の実践動向を整理する。次いで,そのための教材たる,NHKの「えいごリアン」シリーズの考え方や作品をNHK教育番組部のディレクターが紹介する。そして,「えいごリアン」を活用した実践事例を岸和田市の小学校教員が報告してくれる。研究者,制作者,実践者が協力して,小学校の英語活動に関する実践的な知見を受講者に提示する。実に貴重な機会であると思う。
 せっかくの機会なので,この講義に,学校現場の教員にも参加してもらいたいと考える。場所は,大阪教育大学天王寺キャンパスの中央館2階の215教室だ(交通の便もよい)。興味やニーズのある方は,このブログの「コメント」にて,参加の意思表明をしていただきたい(この「コメント」は,ブログ上にはアップしません)。

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2007.10.10

大学院における現職教員向けのプロジェクト学習

 本日は,私が,大学院実践学校教育専攻で現職教員の大学院生向けに開講している,「教育プロジェクト研究」の第2回目であった。この講義は,受講生たる,現職教員たちに,チームを組んで,期限までに,アウトプットを出してもらう。15回の講義の中で,今回は,2つの課題を出した。1つは,私が,学校研究推進リーダー養成プロジェクトのメンバーとともに作成した,『「学校における実践研究」推進に関するQ&A集』の改訂である。そして,もう1つは,ある小学校の実践研究改善プランの作成である。
Dsc05856 写真は,1つの課題に取り組んでいる様子である。このプロジェクト学習では,年齢も校種も異なる教員が協力して,Q&A集の項目・内容・表現の改善に努めている。そして,その過程で,学校研究の企画・運営に関する実践的知識を吸収したり,再構築したりしている。

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2007.10.09

「わが国の学校研究の歴史や他国のものとの異同」を講ずる

 本日も「教職ファシリテーター論」等の講義を担当する。今日は,現職教員に,「校内研修・研究の歴史や国際比較」を講ずる。この講義は,中盤から後半にかけて,所属校の実践研究の改善プランを策定するといった,極めて実践的な内容を取り扱う。前半は,そのための考え方を鍛えるパートだ。拙著『教師が磨き合う学校研究』(ぎょうせい,2006年)に,理論編として,わが国の学校研究の歴史や他国のものとの異同を論じている部分があるので,それを解説する。
 歴史や体系は,直接には,受講者が所属する学校の校内研修・研究の改革に資するものではなかろう。しかし,それをある程度獲得してもらわねば,実践にも限界が生ずる。例えば,学校が変わったら,その実践研究の改善をどう図るべきかが分からなくなるかもしれないから。

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2007.10.02

「教職ファシリテーター論」等がスタート

 本日は,後期の講義のスタートである(昨日の月曜日は講義を担当しない曜日だったので)。大学院・実践学校教育専攻の「教職ファシリテーター論」等が始まった。これも,前期の「教師発達学」と同様,教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。今日は,教職ファシリテーター=○○主任・部長の役割について概説するとともに,講義の主柱を成す,校内研修・研究のコーディネーションについて,また研究主任の役割の基本的性格について,講じた。
 講義の日程は以下のとおりである。ちなみに,テキストは,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』(ぎょうせい,ISBN:978-4324078952)である。

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2007.09.13

長期休業中は,修論指導の山場

 7月末,9月初旬に続いて,今日は,修論指導に時間を費やした。90分以上,担当する2人の院生の文献講読,修論構想について点検したり,意見交換したりした。講義が始まると,修論指導を始める時刻が21:10を過ぎるので,長時間の修論指導は実施しがたい。必然的に,長期休業中に,修論指導の山場が訪れる。2人の院生は,それを理解してくれて,しっかりした成果を残してくれた(多少,注文をつけたくなる点もあるが)。

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2007.09.01

修士論文中間発表会にて思う

 今日は,我が大阪教育大学・大学院教育実践学専攻の修士論文中間発表会の日である。全部で32名の修士課程2年次の学生が修士論文の進捗状況を報告した。13時から19時近くまでかかった――。今年度は,本学に異動したばかりなので,修論指導を担当する学生がいない。だから,気楽に参加した。
 すぐれた修士論文は,総論と各論(具体論)を備えている。よい実践を計画・実施している研究であっても,それが○○教育のどこに位置づくのかが分からないと評価しづらい。逆に,抽象的な議論に終始していると,主張にオリジナリティが感じられない。
 修士論文で両方を満たすためには,やはり修士課程第1年次で総論を語るための活動,例えば文献講読,資料収集等がある程度充実していなければならないと感じた。ちょうど,明後日が,私が担当している修士課程第1年次の学生に対する指導日だ。今までもそうしてきたつもりであるが,いっそう心してかかろう。

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2007.08.31

受講生に講義を振り返ってもらって――

 今日で,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義が終わった。本日は,授業研究と教師の力量形成の接点として,ベテラン教師の授業力量の形成(特に,再共通化へのチャレンジ),そして教員研修の体系,それにおける校内研修・研究の意義と課題について,事例をひもときながら,講じた。
P1080848 講義の最後に,4日間で何が印象に残ったかを受講生にたずねてみた。そうすると,彼らにとって最も身近な「初任教師の力量」についてだけでなく,例えば教師の意思決定や個に応じた指導などが印象に残ったと,受講生は回答してくれた。
加えて,「教師が思い込みで新しいものを疎んではダメだ」「教師にも学ぶ意欲が必要」といった,講義全体を通じたテーマたる「授業研究と教師の成長」について言及してくれる学生が多かった。だから,一応,目標は達成できたと思う。

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2007.08.30

初任教師の姿への共感

 今日も,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義を担当した。本日は,カリキュラム開発について講じた後,授業研究と教師の力量形成の接点として,まずは初任教師の授業力量についてポイントを確認した後,事例を提供し,その分析を試みた。
 受講者は,教育実習を終え,教員採用試験を受けている4年生。だから,かなり実践的な内容を講じても,それをしっかり理解してくれる。特に,彼らが,初任教師の様子を示したビデオを食い入るように見て,それを共感的に理解している姿は印象的だった。

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2007.08.29

2つの「動物のたんじょう」へのコメント

 昨日から,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義を担当している。本日は,授業研究と教育メディア研究の接点という内容で,放送教育について講じた。
P1080836 その中で,小学校5年生用理科番組を2つ紹介し,その異同について受講生に検討してもらった。1つは,現在放送されている「ふしぎワールド」で,もう1つは,かつて放送されていた「わくわくサイエンス」である。同じタイトルの「動物のたんじょう」を比較してもらったのだ。受講生は,前者が知識・理解の徹底を図るためのものであり,後者が関心・意欲・態度を喚起するものであるという,両者の番組づくりの性格の違いに迫るコメントを残してくれた。
 それを受けて,私は,番組を含む教育メディアには,教師の授業力を補完する機能と,それを増強させる機能があること,それも両者の違いであることを補説した。

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またまた「授業研究論特講」が始まった

 昨日から,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義を担当している。一昨年,昨年に続く,担当だ。講義は,大きく5つのパート,「総論」(授業研究の意義,授業研究の類型-その目的,主体,分野,方法等-),「授業の設計・実施・評価」,「授業研究と教育メディア研究」,「授業研究とカリキュラム開発」,そして「授業研究と教師の成長」に分かれる。要するに,授業研究の基本的フレームワーク,カリキュラム開発等の他領域との接点などについて,理論的・実践的に講ずる。
P1080834 今年の受講生も,教員志望が強いゆえか,私が提供する学校現場のエピソードなどに熱心に耳を傾けてくれる。また,ケーススタディ等の実践的課題に一生懸命取り組んでくれる。あっという間に2日間が過ぎた――。

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2007.08.15

さらに和歌山へ(和歌山大学での集中講義「授業研究論特講」)

 本日は,下旬に実施する,和歌山大学での集中講義「授業研究論特講」の準備にかなりの時間を費やした。今回で3年目となる集中講義だ。自分が専門としている「授業研究」が講義名に掲げられているものを担当するのだから,準備にも熱が入る。受講生に授業研究の多様性がよく伝わるように,同時に彼らが教師たちのアクションリサーチをイメージ化できるように,昨年度までに作成したレジュメ,資料(活字,映像),ワークシートをリニューアルした。その構成は,次のとおりである。

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2007.08.10

講義の腕が上がった?

 今日で,就実大学における「教育方法論」の集中講義が終了した。テストの解答用紙に欄を設けて講義の感想を自由に書いてもらった。今年度は,不思議なことに,講義方法についての言及が少なくなかった。これまでだと,例えばオープン教育の可能性と課題,中高一貫教育の光と影など,講義の内容に関するものが多かった。
 例えば,「私が説明に用いていたから,ICT活用の意義を『直接体験』できてよかった」とか,「話し方が上手だ」「授業の進行の仕方が参考になった」「映像教材の利用や話し合いタイムが効果的だった」といったコメントが記されていた。そして,それらを総括するような「この講義が,そのまま(教育方法の)内容だと思った」というコメントが呈されたことは,素直に喜んでよかろう。講義の腕が上がったかな?
 けれども,それは,実は,受講生の熱意によるものだ。彼らがしっかり聞いてくれるから,また熱心に議論してくれるから,やりがいがある。講義を工夫しようと努力する。大学であっても,授業=講義は教師と学習者の共同による,創造的な営みなのだということを,受講生の感想コメントから再確認した。

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2007.08.09

講義で番組の「丸ごと視聴」を試みたが――

 今日は,就実大学の「教育方法論」の集中講義の3日目であった。午前中にキャリア教育を概説し,そして午後の2コマにおいて,放送教育を講じた。1つは放送教育の伝統についてあり,もう1つは放送教育の新しい挑戦(デジタル化への対応)についてであった。現在の学校放送番組のラインナップの説明には,例のパンフレットも用いた。
P1080288 さて,放送教育の伝統といえば,『山の分校の記録』というテレビ放送教育黎明期のドキュメンタリーを受講生に視聴してもらうに限る。放送メディアの学習効果をあますところなく語っているからである。ただ,いかんせん,50分と長い。だから,これまでも利用する際には「分断視聴」に甘んじてきた。「丸ごと視聴」にこだわる全放連のメンバーに習い,今年こそは止めずにと決意し,視聴活動を開始したが――。途中でビデオを止めて,ストーリーを予想させたり,感想を聞いたりしてしまった。何人かの受講生の集中力が切れていたからだ。
 この挫折にめげず,また「丸ごと視聴」にチャレンジしてみようと思う。

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2007.08.03

集中講義の充実に向けて

 今日も,就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施した。中国地方は,昨夜,台風が通過して,受講生の中には,2日には帰宅できなかった者もいたようだ。それでも,3日にはちゃんと出席して(多少眠そうだったが),がんばっていた。昨日も述べたが,この大学の学生の真面目さには頭が下がる。
P1080169 だからというわけではないが,こちらも,1日4コマの講義の構成を工夫している。得意の「先行オーガナイザー」を示す,前日・前時の内容を振りかえらせる等はもちろん,写真のように発表等も取り入れる。本日は免許を取得しようとする教科に関して,選択教科の内容・活動を構想させて,提案させ,それを選択する気持ちになるかを学生間で相互評価させてみた。総合的な学習の時間のカリキュラムについては,出身中学校の3年間の全体計画を作成させ,これもまた数名にレポートさせた。
 集中講義は短期決戦である。その充実は,講義内容の構造性,その活動の多様性,担当者の技のレパートリー等に依存している。時々,受講生に作業ばかりさせている集中講義を目にすることがあるが,私は,それは避けたいと思っている。「実習」ではなく「講義」に位置づけられている科目ならば,彼らに「伝えるべきこと」,その体系があるはずだから。

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2007.08.02

今日からまた集中講義(就実大学「教育方法論」)

P1080158 今日から4日間(2,3, 9,10日),岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を担当する。岡山大学勤務時代から,もう10年以上もここで,この講義を担当している。毎年のことながら,この大学の学生の勉学意欲には感心させられる。一生懸命ノートをとっている,こちらが出した問いをきちんと考えてくれる。夏の暑いときでも集中力がとぎれない。
 彼らの真面目さは,我が大阪教育大学の二部生の姿と同様,とても貴重なものだ。それに応えようと,こちらも,講義に熱が入る(「分かりやすく説明してほしい」というリクエストに応えるために,いつも以上に内容を絞り込み,言葉を選ぶ)。

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2007.07.26

今日で講義が終了!

 本日は,教育学演習Ⅰの最終回を実施した。私にとって前期の最終講義となった。大阪教育大学に赴任して「教育総論」「教育実践の研究Ⅱ」「教育学演習Ⅰ」(学部),「教師発達学」(大学院)の講義を担当したが,いずれも,当初のスケジュールどおりに講義を進めることができた。出張や学生大会による休講もすべて補講で対応した。
 1つひとつの講義には反省すべき点も多いが,毎回の講義の準備とテスト等の工夫については,それなりの水準を達成できたと思う。授業評価アンケートがどのような結果になるか,分からないが――。
 後期は講義コマ数が増えて,6つ。各講義の充実に向けた,いっそうの努力が求められよう。

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2007.07.25

テストに向けて,こんなにも準備してくれて――

 今週は,前期の講義の最終週となる。本日は,「教育総論」と「教育実践の研究Ⅱ」のテストを実施した。
前者は,教育の思想や哲学,歴史について講ずるものである。それゆえ,テストは,ある実践記録(映像記録)を提示し,それを教育思想家がどのように評価するかを予想させたり,歴史的教育実践との異同を考察させたりするスタイルを採っている(我ながら,工夫したテストだと自負している)。
P1080095 ところで,受講生がしっかりとテストに向けて講義内容を再確認している姿に驚かされた。例えば,テキストやこれまで配布した資料にインデックスをつけてくる学生がいた。写真のように,自分なりに講義内容を再整理してくるものまでいる。テストに向けて,こんなにも準備してくれて,教師冥利に尽きる。

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講義が終わったら,握手を求められた――

 本日,大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』の最終回を迎えた。この講義では,教師の授業力量について,理論・モデルや事例を講じてきた。
 本日は,受講生(全員,現職教員)に,自らの授業力量形成プランを報告してもらった。いずれも,来し方を振り返り,自らの授業力量を省察して,今後の授業力量形成について具体的に語っていた。手前みそだが,よいフィナーレを迎えられたと思う。
 ところで,講義が終わったら,ある受講生(年輩男性教師)から握手を求められた。拍手とかお礼を言ってもらうことはこれまでにもあったけれども,握手というのは初めてで,新鮮であったし,それなりに講義が充実していたことを示すものだと思う。
 なお後期の大学院の講義では,「校内研修・研究」について,その方法論を解説したり,いくつかの事例を検討したりして,体系的に学んでもらう講義「教職ファシリテーター論」等を担当する。

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2007.07.18

講義の最後をどのように迎えるか

 本日,前期に担当した講義のうち,2つのものが最終回を迎えた(次週はテスト,正確にはそれが最終回だろう)。いずれも,第1回から第13回までの内容を総括したり,再確認したりする場面を設けた。
 例えば,受講生に,各回の内容を,「魅力ある教育実践だと思う」「自分も教師になったら取り組む」という観点から,4件法で評定してもらった。また,ある授業記録を見せて,それが講義の内容のどれと関係深いかを考察させたり,講義で解説した教育実践家がそれを見たらどのようにコメントするかを予想させたりした。
 いずれにしても,講義の最後は,受講生が学んできた内容を振り返り,それを再度自分のものにする仕掛けが必要となる。その成果は,もちろん,次週のテストで明らかになろう。

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2007.07.12

大学院の講義で,受講生に自らの授業力量形成プランを作成してもらう

 大阪教育大学に勤務するようになって,4ヶ月目を迎え,そろそろ前期の終わりが近づいている。大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』では,教師の授業力量について理論・モデルや事例を講じてきた。
P1070905 各回でも,理論や事例を鏡にして,自らの授業力量を考えてもらってきたが,最終場面では,授業力量に関する理論等をさらに吸収してもらうために,受講生(全員,現職教員)に,自らの授業力量形成プランを作成してもらい,また報告してもらう。
 その様式や評価規準等を示しておこう。読者ならば,どのようなプランを描くだろうか――。「kihara-report.pdf」をダウンロード


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2007.07.11

大学における授業評価

P1070915 今週、我が大学は,授業評価ウィークを迎えている。各講義を10分前に終了し,十数項目から成る授業評価票を評定や自由記述で埋めてもらう。
 項目は,各講義共通のものと独自のものが設定される。また,同じ項目で講義担当者も評定等を試み,受講生と講義担当者の評価のズレを確認できるようにもなっている。果たして,どのような結果が戻ってくるか――。
ユニークなのは,授業評価の実施に学生がイニシアチブを発揮することである。教員には評価票を返却しにくいからだろうか(無記名であるが),配布から回収,そして事務方への提出まで(担当の?)学生がやってくれる。

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2007.07.04

「もう辞めたら――」と言われた教師たち

 昨日,大学院の講義「教師発達学」で,教師のライフストーリーについて説明したり,事例を紹介したりした後,受講生(いずれも現職教員)に自らの実践史を整理させ,分析させた。
 それぞれの転機や実践の連続・発展性を確認してもらった後,最後に,応用編として,「ライフコースリサーチ」的な分析にも着手してもらった。つまり,同世代の教師たちの実践史に共通する点を見いだしてもらうという課題を与えた。
 不思議なことに,教職経験10年ほどの教師たち3人が皆,2年目くらいの時期に,管理職等から「お前なんか,もう辞めたら――」などという手厳しい言葉を浴びせかけられたと回顧していた。そして,「なにくそ――」と思って教師としての力量形成に努めたとのことであった。その3人の勤務地や校種は違っているにもかかわらず,こうした類の体験を共通に確認でき,しかも,他の「コホート」はそうした体験を語らなかったのであるから,これには,なんらかの時代・社会的要因が影響を及ぼしているはずだ――。

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2007.06.27

「実践学校教育専攻」で学ぶ

 先日,大阪教育大学の大学院教育学研究科(修士課程)の学生募集要項ができあがった。本学大学院は,18もの専攻を有しているが,私は,「実践学校教育専攻」で講義等を担当している。この専攻は,現職教員のための夜間大学院である。10年以上の歴史を誇る。スクールリーダーコース,教職ファシリテーターコース,そして授業実践者コースから成る。
 私は,教職ファシリテーターコース用の講義を提供しているが,ここでは,例えば教師の授業力量の高め方,校内研修・研究の企画・運営方法といった実践的問題を,その背景にある理論も踏まえながら,学習できるように講義等のデザインや教材を工夫している。
 天王寺キャンパスの立地条件のよいところにあるので,関西の学校現場の教員に,「実践学校教育専攻」で学ぶことをぜひご検討いただきたい。
 ちなみに,入試も,口述試験・小論文・研究計画書で構成されており,いわゆる学力検査は割愛されている。9月8日(土)が入試日である。

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2007.06.13

目標や評価規準の焦点化-自身の講義の反省も含めて-

 昨日訪れた中学校の研究授業では,多くの場合,複数の目標とそれに応じた評価規準が用意されていた。まず授業の導入で意欲を持たせ,課題を提示して,生徒に,その解決に向けた思考を繰り広げさせる。さらに,思考の結果を生徒間で発表させ,交流させる。その中で明らかになったことを知識として教師がまとめるという流れだ。確かに,活動としては多様なものが設定されているが,例えばある授業は8時間扱いの単元の最初の時間だから,つまるところ,当該事象に対する「関心・意欲・態度」を喚起することが大切であった(私が「重点目標」をたずねたら,授業者もそう回答していた)。
 多くの目標や評価規準を用意すると,ていねいな指導や学び直しの機会の保障が難しくなる。だから,目標(評価規準)の焦点化は,「わかる授業」への王道である。昨日もまたそう思った。
 しかし,分かっていても,できない場合もある。恥ずかしながら,本日の私の講義もそうであった。今日は,小中学校の連携と中高一貫教育とをセットで講ずることを試みたが,前者に講義時間の大半を費やし,中高一貫教育に関する説明が不十分になったり,受講者に討論させる時間を保障できなかったりした。これまで,中高一貫教育だけに90分を費やしていたのに,ついよくばってしまった結果,慌ただしい,まとまりのない講義となった。反省するとともに,次回に,そのリカバリーを図ることを決意した(はや,その再設計に着手した)。

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2007.06.08

学校インターンシップでがんばる!

 大阪教育大学は,大阪市教育委員会などと提携して,学校インターンシップを企画・運営(単位化)している。教員志望学生が学校で教師たちの営みにふれたり,補助的活動に従事したりして,実践的指導力を高めるためのカリキュラムだ。大学側の指導担当者の1人として,昨日,ある小学校に,あいさつに出かけた(合意書の交換も必要だったので)。
P1060654 学校長が,「学生さんがよくやってくれて,我々も助かっている」と言ってくださり,安心した。ちょうど,この日からインターンシップを始める学生の様子を見ることもできた。教師と子どものやりとりを一生懸命メモしていた。今はまだ観察の域を出るものではないが,この熱心さがあれば,そのうち彼女も,教師を支援できるようになるだろう。自分のため,学校のため,そして子どもたちのために,がんばってもらいたい。

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2007.05.31

大学における「あいさつ」の効用

 大阪教育大学に赴任して,2ヶ月が過ぎた。この二月,何度,学生とあいさつを交わしたことだろう。1日に何十回もやっているわけだから,相当な数にのぼる。こんなことは,これまでに勤務した3つの大学ではなかったことだ。講義等を担当している天王寺キャンパスは学生数が少ないので,学生と顔見知りになりやすいということはあろうが,しかし,まだ私の講義を受けていない学生がほとんどのはずだ。それなのに,相当数の学生が,「おはようございます」「お疲れ様でした」と声をかけてくれる。講義終了後の「ありがとうございました」なんて,もう涙ものである。
 赴任して2ヶ月で,大阪教育大学の一員としての自覚や誇りを持てるのに,この学生のあいさつは間違いなく影響を与えている。あいさつの効用だ。だから,最初は恥ずかしかった私も,最近は,笑顔と元気のよい声で応えるようにしている。
 なお,彼らの「あいさつ」は,ちょっと前の中学校等にみられたような,無理強いされたものではないことは明らかだ。もし,形式主義に基づくものであったら,ダブルバインドであったら,私に上述したような気持ちを抱かせなかっただろうから。

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2007.05.09

木原流の「生活綴方」の解説等

 大阪教育大学で,教職科目の「教育総論」という講義を担当している。この科目では,教育の思想や歴史について言及する。最初は,欧米の教育思想や教育実践の系譜をモデル化して解説したが,中盤から,わが国の戦後60年の教育実践について,歴史的背景や社会状況を踏まえつつ,その特徴を語る。
 今日は,その2回目で,生活綴方による社会科教育の展開たる,「山びこ学校」の取り組みを解説した。そして続けて,コンピュータやビデオをツールとして用いて,子どもたちが自らの生活実践を記録し,編集し,交流するという実践記録を提示した。両者の異同について探ってもらうためである。こういう比較もけっこうおもしろい。受講生も最初は戸惑っていたが,次第にリアリズムやヒューマニズム,そして集団主義という生活綴方的教育方法の原理を実感してくれたから。

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2007.05.08

教職1年目の様子(大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』にて)

 本日,学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』の5回目の講義を迎えた。本日から,講義も第2のパートに入った。それは,若手・中堅・ベテラン教師の授業力量とその形成の特徴に関するものだ。第1のパートが授業力量に関する枠組みの概説=総論ならば,今回から6回は各論にあたる。
 今日は,教職1年目の様子を振り返ってもらったり,私が明らかにしてきた1年目の教師の1年間の成長(とその限界)について紹介したりした。前者では,受講生たる現職教員たちが「昨日のことのように覚えている」と言いながら,当時を語ってくれたのが印象的だった。また,私が追跡した事例と彼らの経験がかなりオーバーラップしていると述べてくれたのも,自信になった。

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2007.05.04

教育研究者も放送番組で学習しないと――

 講義で学生に実践事例を紹介するために,私は,教育関係の放送番組があれば,できるだけ視聴し,必要があれば録画することにしている。今日も,22時過ぎから,BSでカナダの小学校のいじめ撲滅プロジェクト,それに取り組む若き学校長が描かれている番組が放送されていた。いじめ問題がユニバーサルであること,学校長のリーダーシップ,教師とカウンセラーのパートナーシップなど,様々なトピックが印象に残った。
 新聞のテレビ欄を眺めてみると,教育問題,学校の様子を扱った番組が少なからず放送されている。忙しくなると,そのチェックを怠りがちになるが,地道に努力を重ねるよう,心がけている(録画のシステムも向上しているし)。講義で学生に実感を抱かせるためには,映像教材,しかもナレーション等もきちんと入った番組が効果的であるから。教育研究にたずさわる学者も,放送番組で学習しなければならないのだ。

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2007.05.02

Small is Beautiful.

 大阪教育大学に勤務して,1ヶ月が過ぎた。勤務のシステムにも,講義のサイクルにも慣れてきた。先日もコメントしたように,現職教員たる大学院生はもちろんのこと,教員を目指す学部生の熱心さにはよく驚かされる。
 天王寺キャンパスには,夜間に学ぶ学生だけが通っているので,1学年の人数は少ない。学部の定員は90名(うち編入学生が50名)だ。大学院の定員は,今年から増えたとはいえ,30名だ。大阪大学,岡山大学,そして大阪市立大学に奉職した私からすれば,この規模はとてもsmallなのである。
 けれども,それだけに,雰囲気がアットホームだ。学生が,よくあいさつをしてくれるし,話しかけてもくれる(質問にもよく来る)。私が担当する,ある科目は,必修科目であり,卒業までに全員が受講する。だから,顔見知りになりやすい。
 かつて佐藤学氏(東京大学)が,学校改革に関する論述の中で,複数の学校が統合して大規模になり,スケールメリットを駆使した学校経営を展開するタイプの改革について異論を呈し,「Small is Beautiful.」という原理に基づく学校づくりの重要性,そこにおける教師と子どもの関係性構築の可能性を力説していらっしゃったが,自分もそういう大学に勤めてみて,それを実感している。もちろん,大学経営全体としては,両者の原理の両全を目指すべきなのであろうが。

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2007.05.01

自らの授業力量のチェック(大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』にて)

 本日,大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』の4回目の講義を迎えた。本日は,ここまでの講義前半部分の中間まとめにあたる。ここまでの講義内容(授業力量の枠組み,その実際等)を踏まえて,受講者たる現職教員に,自らの授業力量を点検・評価してもらった。また,その結果を受講者間で交流してもらった。
 私の講義は,いわゆるミドルリーダー向けのものであるが,受講者の振り返りをまとめてみると,彼らの信念はそれなりに熟し,また,その技術は経験によって蓄積されてはいるが,実践的知識が足らない,整理されていないということになろうか。読者にも,チェックリストを用いて,自らの授業力量の省察を試みてもらいたい。「teacher_development_w4.pdf」をダウンロード


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2007.04.25

「教育,教育,そして教育」

 大阪教育大学の講義も3週目に入った。今日も,学部生の教職に関する科目の講義が2つ。「教育総論」と「教育実践の研究Ⅱ」だ。
 前者は,先週に続き,欧米の教育思想・実践,その系譜をモデル化して示した後,現代の小学校の授業の中にそれを見いだすという活動に受講生を従事させた。後者は,生活単元学習の特徴を,実践事例を解説しながら,講じた。
 どの講義でも,学生が熱心に私の話に耳を傾け,ワークシートの問題に取り組んでくれる。教職を目指す学生たちには,授業や学校や教師について考える,それを自分のものにしようとする文化がある。だから,教育と教育学を語るのが,私も楽しい。夜間の講義は大変だという人もいるが,担当する講義で,学生と「教育,教育,そして教育」の時を過ごせるのは,この上ない幸せである。

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2007.04.18

講義が終わったら質問攻めだった――

 大阪教育大学の講義も2週目に入った。今日は,学部生の教職に関する科目の講義が2つ。「教育総論」と「教育実践の研究Ⅱ」だ。
 前者は,教育の思想や哲学,歴史について講ずるものである。前回のオリエンテーションに続き,本日は,受講生に,欧米の教育方法史について,受講生に,概説した。また,それを踏まえた演習的作業として,ある授業記録を彼らに視聴させ,「この実践をコメニウスが見たら,どう評価するだろうか」等の問いを投げかけ,考察させた。
 驚いたことに,60名程度の受講生の1割が,講義終了後に,質問をもってやって来た。質問攻めだ。「ベル・ランカスターの助教法が登場した社会的背景についてもう少し詳しく教えてもらいたい」とか「ヘルバルトの4段階教授の『連合』と『系統』の違いがよく分からないので,もう一度教えてもらいたい」などなどのリクエストだ。今回のねらいは,教育方法史の枠組みを設定することであるから,確かにそれぞれの教育思想家・実践家の取り組みの説明は急ぎ足だった。それを反省させられた。
 それにしても,我が大学の学生の真面目なこと。私はまだ18日しか本学に在籍していないが,彼らの勉学意欲や教職に対する姿勢を誇りに思う。

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2007.04.13

大阪教育大学のホームページに私のデータも

 この1週間で,(前期に)担当する講義をひととおり終えた。学生と会い,講義室を利用し,だんだんルーチンが分かってきたように思う。
 さて,昨日,大阪教育大学の第二部及び大学院実践学校教育専攻のホームページに,私のデータが載ったり,このブログとのリンクが設定されたりした。本学のホームページはよく整備されていて,ほとんどの教員について,職歴や専門や行政等のデータを閲覧することができる。だから,「教員組織」の欄に名前が載っているだけでデータを閲覧できないという状態は,なんだか,まだ本学の一員と認められていないようで,ちょっぴり寂しかった。私のデータも閲覧できるようになって,また少し,大阪教育大学の一員であるという実感が強まった。
 そう言えば,小中学校の教員の場合には,どうであろうか。いかなる瞬間に,学校の一員としての自覚が芽生えたり,強まったりするのであろうか。ちょっと興味がある。昔,少し調査したことがあるが,1つの指標は,「その学校で用いられる独特の用語,言い回し」を理解できるようになり,それを自分でも使用するようになるということであった。

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2007.04.11

「生涯学習」食堂

 私は,全国各地の大学食堂で,食事をしている。それぞれの食堂に特徴があるが,この4月から私が勤務している大阪教育大学・天王寺キャンパスにもまた,個性的な食堂がある。生協ではなく,民間の経営なので,そもそもメニューも,岡山大学や大阪市立大学のものとは異なっている。グラタンが4種類くらいあるのには,驚かされた。この間誰かがオーダーしていた「きつね丼」なんて,どんな食べ物なんだろうか――。
 この食堂の最大の特色は,ここを訪れる人の多様性である。12時前くらいまでには,けっこうご年配の方が多い。キャンパス内に放送大学の学習センターがあるからだろう。12時半にチャイムが鳴ったかと思うと,中高校生が大挙してやってくる。やはり敷地内に,附属中高等学校があるからだ。今日なんか,私が食べている後ろで,女子高校生数名が席が空くのを待っていたので,すごいプレッシャーになった――。夕方になると,夜間に学部・大学院で学ぶ学生がやってくる。それも,高校を出たばかりのフレッシャーから,学校長まで,様々だ。
 ここは,キャンパス内で学ぶ老若男女が集う,「生涯学習」食堂なのだ。

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2007.04.10

大阪教育大学での初講義

 本日,大阪教育大学で初講義を迎えた。大学院・実践学校教育専攻の『教師発達学』だ。修士1年の教職ファシリテーターコースの必修科目となっている。今日は,受講生に,自らの実践史について語ってもらったり,授業力量で重要であると考える要素について発表してもらったりした。講義スケジュールは,以下の通りである。
第1回:講義内容・方法に関するオリエンテーション
第2回:「授業力量」の要素や構造についての解説
第3回:自らの「授業力量」の点検
第4回:「授業力量」に関する相互批評
第5回:「若手教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第6回:「若手教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第7回:「中堅教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第8回:「中堅教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第9回:「ベテラン教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する解説
第10回:「ベテラン教師」の授業力量の形成課題と課題克服へのアプローチに関する事例検討
第11回:自らの授業力量形成史の整理
第12回:自らの授業力量形成史の分析・考察(レポート作成)
第13回:自らの授業力量形成プランの作成1
第14回:自らの授業力量形成プランの作成2(レポート作成)
第15回:自らの授業力量形成プランの報告・相互批評

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2007.04.09

小中学校の教員のインダクションプログラム

 一昨日,昨日と大阪教育大学・第二部の新入生・転入生合宿セミナーの模様をお伝えした。これは,学生にとってだけでなく,私にとっても,インダクション(就任)プログラムとして機能した。学生の気質を理解したり,大学や教員文化を実感したりするのに,同僚や学生と寝食を共にする機会があるのは実に貴重であった。長い時間,また閉じられた空間に身を置くと,本音や裏話が聞けるようになる。次第に,こちらから質問したりもできるようになる。また少し(いや,かなり),大阪教育大学の一員になったという気持ちが大きくなった。
 小中学校の教員の場合はどうであろうか。どのようなインダクションプログラムが存在しているであろうか。どのような機会に,所属校の一員であるという実感を持てるであろうか--。

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2007.04.08

帰途に

合宿セミナーも終わりに近づいた。今、和田山である。あと3時間くらいで天王寺キャンパスに到着の予定。

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出石に到着

歴史の街、出石に到着。城趾へ。

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地学のレクチャー

現在、高原で地学のレクチャー受講中。たいへん勉強になる。

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ハイキング

現在、何十年ぶりのハイキング中。

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長い夜だった

合宿セミナーの夜、同僚から、大阪教育大学の一員になるためのレクチャーを受けた。長い夜になった。

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2007.04.07

宿舎に到着

合宿セミナーの宿舎に到着した。初めての鉢伏高原だ。

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最初の休憩

今、最初の休憩だ。高速のサービスエリア。バスの中では学生の元気のよさに圧倒され続けている。

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新入生・編入生合宿セミナーへ

 これから,大学の行事,新入生・編入生合宿セミナーに出かける。これは,新入生・編入生に対する初年次教育の一環だ。今年度赴任した,私にとってもそうである。しかも,場所は,行ったことがない,鉢伏高原だ。さらに,規模が大きい。大阪市立大学の教育学教室の旅行とは違い,なんと教員も入れて100名以上が参加し,バス3台を連ねる。どういうことになるやら--。また途中でもレポートしよう。

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2007.04.06

やっぱりネットワークに常時接続できると――

 本日,情報処理センターから,研究室のコンピュータをネットワークにつなげるためのIPアドレスを付与してもらった。これまでFOMAのカードによる接続でしのいでいたが,常時接続の環境で仕事ができるようになった。やはり,気分が違う。大学の公式メールアドレスも発行してもらったし,またひとつ大阪教育大学の一員だという気持ちが大きくなった。

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2007.04.05

新しい研究室

P1050731 前週からの引越騒動も一段落といったところだ。新しい研究室にも,少しずつなじんできた。これまでで最も広いスペースを頂戴しているので,写真のように,小さな研究会を開くのにも不自由はしない(プロジェクターも購入し,プレゼンテーションができる状態にした)。ここが,「授業研究と教師の成長」に関する知的交流の舞台になるように,研究的活動を企画・運営したいと思う。読者の皆さんにも,ぜひ一度訪ねていただきたい

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2007.04.02

諸手続は大変だ――

 本日,大阪教育大学の柏原キャンパスにて,辞令を頂戴した。その後,諸手続についてのレクチャーを受けたのだが,それに相当の時間を費やした。意外に面倒なことだ。けれども,小中学校の先生方もきっと,異動があれば,こうした事態に対処なさっているに違いない。だから,私も,めげずに,1週間後にスタートする講義等に備えたいと思う。

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2007.04.01

今日から大阪教育大学の一員として

 今日,4月1日から,大阪教育大学の一員となる(辞令交付は明日だが,内定通知を頂戴しているので,オープンにしてもよいだろう)。実践学校教育学講座の教授として赴任する。これは,現職教員向けの夜間大学院である。
 「教師発達学」「教職ファシリテーター論」「教育プロジェクト研究」といった講義を担当するが,それらは,主として,研究主任等のミドルリーダーの力量形成を意図した内容・形式で構成されている(日を改めて,紹介する)。その他,第二部の小学校教員養成5年課程の講義も担当する。
 この新しい舞台においても,自分なりに教育・研究に励む所存である。読者の皆様には,応援等をお願いしたい。

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2007.02.26

今日も入試関係業務に従事

 本日も,入試関係業務に従事した。留学生の口述試験の面接だ。
 高等学校を卒業してまもなく,渡日し,日本語検定試験,本学の第2次試験を受験する。その上で,本日は作文と口述試験が課される。すべてクリアするのは,大変なことだ。本日受験した留学生たちも皆,一生懸命受け答えをしていた。立派である。私なんか,何十回も仕事で海外に行っているが,留学の経験は皆無なのに――。

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2007.02.25

第2次試験で監督を務める

 本日,大阪天王寺の夕陽丘予備校で,我が大阪市立大学文学部の第2次試験(前期日程)が実施され,私も監督業務に従事した。国語120分,外国語100分の試験だ。500名近くの受験生が,試験問題と格闘した。そう言えば私もちょうど四半世紀前に――。
 監督する度に感じるが,うちの大学を受ける受験生は,態度がよい。あいさつもよくするし,こちらの指示をきちんと守ってくれる。そういうわけにはいかないのだが,みんな合格してもらいたいという気持ちになった。でも,本学での監督業務も,これが最後――。

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2007.02.15

大学院入試は大変だ

 今日,明日と,大阪市立大学・大学院文学研究科の入試日だ。本日は,午前中が語学,そして午後が専門科目の試験が実施された。午前中,試験監督を担当した。3時間ぶっ続けで問題を解く。
 そういえば私も,21年前に,英語とフランス語で大学院入試に臨んだ。あの時は耐えられたが,今,3時間も(午後も入れれば6時間も)解答を続けられるだろうか――。
 なお,解答する方だけでなく,監督する方も大変なのである。この3時間の長いこと,長いこと――。

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2007.02.13

最後の口頭試問

 13日は,修士論文及び卒業論文の口頭試問の日だった。本年度末で大阪市立大学を離れるので,これが本学での最後の口頭試問となった。今年,論文作成を指導したのは,3名の学生(修士論文1名,卒業論文2名)だった。そのトピックは,幼小連携,読解力の育成(以上,卒論),デジタルコンテンツを利用するための教師の実践的知識であった。
 学生によっては途中停滞した時期もあったけれども,最終的には,それなりに整理された論文を作成してくれた。試問も,多少つまずいたが,なんとかこなしてくれた。
 3人とも,よくがんばりました。おかげで,最後の口頭試問を気持ちよく終えられました。

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2007.02.03

演習もエンディング

 1日,担当している大学院の講義,「学校教育学研究演習2」が最終回を迎えた。エンディングは,演習のテキストやそこでの討論の内容の振り返り,総括だ。
 この演習では,『教師のライフヒストリー』(アイヴァー・F・グッドソン著,藤井泰・山田浩之編訳,晃洋書房)と『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)を用いて,教師の営みを立体的に,とりわけ時代や社会の様相にからませて把握することに努めてきた。
 それらを自分のうちにいっそう豊かに蓄積するために,次のような問いを設け,受講生のリフレクションを促した。
1.テキスト『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)で紹介されたエピソードの中で最も印象に残っているもの,その理由
2.山崎氏の研究方法(論)のうち,自分の研究にも採り入れたいと思う要素等
3.アイヴァー・F・グッドソンらの取り組みと山崎氏の取り組みの異同
4.演習での発表や議論で大切にすべきこと
 受講生のコメントを聞いていると,彼らは,この演習によって,教師の営みを多面的に理解する視座を確かなものにしたようだった。我ながら,大阪市立大学での講義を締めくくるにふさわしい1コマになったと思えた。

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2007.01.29

講義のエンディング

 29日,担当している講義「教職概論」が最終回を迎えた。エンディングは,講義内容の振り返り,総括だ。
 これまでの講義では,教師の営みに対して,理論的・実践的に,また様々な側面から迫ってきた。それらの中で最も印象に残ったものを選びその理由とともに述べる,ある実践記録を視聴してそこに確認できる講義内容をリストアップするといった活動に従事してもらい,それらを通じて各回の内容の関連づけや重みづけを促すわけだ。
 さらに,教師をなにかに喩えさせ,このなりわいの特色を再表現させた。加えて,これからの教職課程の履修において,また教員を目指すものには教職に就いてからも,講義内容を深めてほしいという願いを伝えて,講義のエンディングとした。その瞬間,講義終了を告げるチャイムがなった。予定していた内容をきちんとカバーし,定められた時刻に講義をぴたっと終えられて,ちょっぴり気持ちよかった。これが自分にとっては,最終講義だったし--。

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2007.01.22

教師に関する国際比較

 本日,担当している講義「教職概論」で,外国の教師の様子を提示した。私が訪問した国々の教室で撮影してきた写真,教師や授業に関する放送番組(一部のものは,私が関わって制作されたもの)等を題材にして,日本の教師の営みと外国の教師たちのそれを比較するのである。
 例えば,学習規律・習慣の形成,いじめ問題への取り組みなどは,少なくともいくつかの国の教師たちに共通にして確認できる課題だ。
 一方,タイの地方の学校の教師たちは,日本の教師に比べてずっとたくさんの内容の仕事をこなしていること,フィンランドの教師たちは課題学習,プロジェクト学習を重視した授業づくりを推進していることなどは,わが国の教師たちの特徴を再確認させてくれる。
 教師に関する国際比較は,その国の教育制度や学校文化などを踏まえねばならない。しかも,それぞれの国の教職には,時代に応じて変わる要素・側面もある。知的な興味が湧くテーマだ。教育学の知見を総動員することになる研究課題だ。いつか,本格的にやってみたいようにも思う。具体的には,学校を基盤とする,同僚性に基づく実践研究に関する国際比較になるだろう――。

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2006.12.31

原稿執筆と卒論・修論チェックで2006年が終わる――

 大晦日の今日も,『教育基本用語』の原稿執筆を続けた。しかしそれ以上に,卒論・修論チェックにも時間を割いた。この作業であるが,担当している学生全員分の全頁に,朱字で訂正案を記していくので,数日はかかる。早くも1月2日には修論を作成している学生に会い,点検結果をフィードバックすることになるので,のんびりしていられない。
 この年末恒例行事は,大学教員である限り,不可避である(それらの提出時期にもよるが――)。でも,紅白歌合戦も見ずに,団らんも無しで,一人で机に向かって年の瀬を迎えるのも,なかなか趣がある。あと何回,こうした大晦日を迎えるだろうか――。

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2006.12.21

大阪教育大学の夜間大学院(実践学校教育専攻)の第2次学生募集

 18年度前期に非常勤講師として科目の1つを担当させていただいた,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻が次年度の大学院生を追加募集している。その概要を紹介しよう。1月5日から11日までが出願期間であり,2月3日(土)が試験実施日だ。この実践学校教育専攻は,夜間の課程で,現職教員が主たる学生だ。次のような3つのコースで編成されている。

授業実践者コース」(Fresh Teacher Course):授業実践の基礎理論と技術を学び、実務経験を通してプロ教師としての実践的指導力を培う
教職ファシリテーターコース」(Mentor Teacher Course):授業分析・診断の理論と技術を学び、指導的な教員として他教員に助言したり,校内研究・研修を企画実施したりする能力を高める
スクールリーダーコース」(School Leader Course):学校づくりの理論と技術を学び、学校の組織開発と教育活動の組織化を進める組織的リーダーシップ能力を高める

 次年度も,私は「教職ファシリテーターコース」で提供される科目,「教師発達学」や「教職ファシリテーター論」等を担当する予定だ。
 読者にも,ぜひ,この専攻で学ぶ可能性を検討していただきたい。

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2006.12.20

『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)

 18年度後期に私が担当している,大学院科目「学校教育学研究演習2」では,2つのテキストの読解を進めている。1つは,『教師のライフヒストリー』(アイヴァー・F・グッドソン著,藤井泰・山田浩之編訳,晃洋書房)であり,これについては,既に輪読を終えた。今週より,もう1つのテキスト『教師のライフコース研究』(山崎準二著,創風社)が題材となる。私もこれまで斜め読みはしていたが,演習の題材となるということで,昨日本日と第一章,第二章を精読した。この著書のもととなった山崎氏の研究は,質問紙調査と事例調査を上手に組み合わせて,教師の力量形成の世界に多元的,構造的に迫るものである。再読して,その特長をあらためて感じた。
 概念や方法論についての叙述はやや難解ではあるが,特に事例研究の知見の紹介部分が,実践者にとっては,自らの実践を相対化するための視点や道具を提供してくれているという意味で,とても読み応えがあると思う。

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2006.12.19

学習指導法に関する議論が楽しい

 1月に外国出張のため休講措置をとるので,今週は,月曜日・木曜日と2回も,学部の講義,「教育学演習IV」を実施している。今日も大学でその準備に時間を割いた(テキストの内容を再度確認した上で,学生に示す問い,討論のポイントを用意する)。しかし,これが,けっこう楽しい。今年度,この演習では,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)をテキストに指定し,その読解を進めているのだが,戦後60年の様々な教育実践,とりわけ学習指導法について検討している。
 それは,当該教育実践,学習指導法が登場した時代背景,さらには,その思想,人間観や教育観,授業観にまで踏み込んだ議論を要請する。複雑だが,知的興味をかきたてられる。こういう内容で定期的,継続的な研究会を企画・運営してもよいかなとまで思う。

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2006.12.18

「授業づくり」を何に喩えるか(I先生の講義から)

 18日,担当している講義「教職概論」に,ゲストスピーカーとして,学校現場から,I先生をお招きした。授業づくりの実際について,学生に語っていただくためにだ。今年も,たいへん示唆に富んだお話をしていただいた。P1030759
 冒頭から,圧倒された。受講生に日本地図,世界地図を描かせた後,「授業づくりは,地図を描いたり,活用したりする営為に似ています。」と結論を呈する。そして,例えば「全体像を捉えることが大切,スケールを変えて描く,目的に応じて使い分ける」等々,その理由を解説してくださった。極めて,分かりやすく,また適切なメタファだと思う。読者の皆さんは,「授業づくり」をどのように喩えるだろうか。
 その後も,授業の基盤・授業の成果,授業づくりの方法,教育実習生に伝えたいこと(具体的目標),授業づくりのポイント(総括)と続いた。

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2006.11.27

こんな身近にも「未履修問題」

 27日,担当している講義「教職概論」において,「カリキュラム・プランナーとしての教師」というタイトルで,今日の教師に必要とされるカリキュラム開発能力について講じた。もちろん,その題材は,「総合的な学習の時間」の取り組み,特にその全体計画についてだ。
 本学の1年生の大半は,平成15年度に高等学校1年生となった,現行の高等学校教育課程1期生だ。だから,卒業までに,3から6単位分,総合的な学習の時間で学んでいるはず。けれども,聞いてみると,そうではない学生が少なからずいて――。こんな身近にも「未履修問題」があるとは――。

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2006.11.23

地道な努力が「司会力」を高める(第45回なにわ放送教育研究会にて)

 昨日も報告したが,22日夜,NHK大阪で,第45回なにわ放送教育研究会が催された。その際,ある教諭が実践報告等の司会・進行役を務めていたが,(私には)見通しを欠いた,場当たり的な進行に思えた。しばらくだまっていたが,改善される様子がなかったので,注意するとともに,自分が司会をさせてもらった。
 しかし,この教諭は,反省し,努力した。私が司会・進行役を果たしている間,私がだれにどのように問いかけるかを書き取っていた。こうした地道な努力は,きっと彼の司会力を高めてくれるだろう
 そういえば昔,大学院生だった頃,私も,演習で毎回,(質問ではないが)コメントのシミュレーションをやっていた。指導教官が投げかける問いに対して,先輩の院生がどのように発言をするかを予想していた(しかも複数)。また,それに対して指導教官がどのようにリアクションするかも,考えていた。さらに,もし次に自分が指名されたら,どのようにコメントするか,違った切り口を常に探していた。私にちょっとした司会力があるとすれば,それは,20代のこの努力の積み重ねのたまものだと思う。

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2006.11.20

「個に応じた指導」の浸透

 本日,自分が担当している講義「教職概論」において,「学力観」の再構築や「個に応じた指導」の展開について,その動向を整理し,その事例を示した。講義前半の教師の普遍的な力量に続いて,今日の教師に特に必要とされる力量を論じるためにだ。
 「個に応じた指導」,とりわけ習熟度別指導を小中学校で受けた経験があるか否かを受講生にたずねてみたが,けっこう多くの学生が「経験がある」と回答してくれた。その割合は,毎年増えているような気がする。習熟度別指導や少人数指導には可能性とともに問題点もあるが,いずれにしても,「個に応じた指導」が学校現場に浸透しつつあることは間違いないだろう。それゆえ,こうした新しい指導法を駆使する能力・資質がこれまで以上に,今日の教師には必要とされよう。

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2006.11.06

「生徒指導の実際」を講ずるための事例知識(Y先生の講義から)

 6日,担当している講義「教職概論」に,ゲストスピーカーとして,学校現場から,Y先生をお招きした。生徒指導の実際について,学生に語っていただくためにだ。今年も,魅力的な講義を展開していただいた。
 P1020043 生徒指導を特効薬(緊急手術)たる事件対策と漢方薬たる集団づくり=自尊感情&つながりづくりに分類した上で,両者が1日の生徒指導の中でどのように発生するのかを「仮想:教職2年目大阪市郎の生徒指導日誌」として,構造的かつ具体的に学生に示してもらった。また,その典型的事例をZ中学校の「仮想:生徒指導週間報告」を用いて,示していただいた。
 毎年のことであるが,このような整理や事例知識は,とても私では学生に提供できないと痛感させられる。まあ,私も,授業研究,学校研究,カリキュラム開発についてならば,ある程度,こうしたエピソード知識,事例知識を有してはいるだろうが,大学ではそんな機会はないだろうなあ。あ,でも,現職教員を相手にした大学院等では,それらを役立てる講義等が存在するかもしれない。そういえば,本年度前期に非常勤講師として担当した『教師発達学』(大阪教育大学大学院実践教育学専修,受講生は現職教員がほとんど)では,教師の力量形成に関する事例知識を駆使した,事例研究を導入していた。

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2006.10.26

「大村はまと国語単元学習」(平成18年度「教育学演習IV」)

 本年度後期,学部の講義のひとつで,「教育学演習IV」を担当している。テキストは,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)である。
 本日は,このテキストの「大村はまと国語単元学習」のパートを担当者にレポートしてもらった。次いで,NHK教育テレビの『わくわく授業』を用いて彼女の実践の様子やインタビューへのコメントなどを,私が紹介した。それらを踏まえて,彼女の実践の時代背景,普遍的価値,そして今日的展開について議論を繰り広げた。我ながら,今日も,なかなか実りある演習になったと思う。

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2006.10.19

「無着成恭と生活綴方」(平成18年度「教育学演習IV」)

 先日もレポートしたように,本年度後期,学部の講義のひとつで,「教育学演習IV」を担当する。今年は,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)をテキストに指定し,その読解を進めている。
 前回は,私が序章をレポートし,戦後教育実践を俯瞰した。本日からいよいよ各論に入った。今日は,「無着成恭と生活綴方」について,テキストと参考文献に基づき,議論した。無着成恭のライフストーリー,『山びこ学校』誕生の経緯,その意義と課題などについて担当者がレポートし,その特徴について意見交換を繰り広げた。
そして最後には,今日『山びこ学校』のような実践はどのような形で展開されるべきか,その精神を受け継ぎながらもいかなる要素を変えるべきかについても,発展的に検討した。こういう考察はおもしろい。そう感じる私は,やっぱり,(○○ではなくて),ピュアな教育学が好きなのだと思う。

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2006.10.16

大学の講義でもやっぱり丸ごと視聴(?)

 本日,自分が担当している講義「教職概論」において,「重要な他者」としての教師像を受講生にイメージしてもらうために,NHK総合テレビのプロジェクトXの「駅伝日本一 運命のたすきをつなげ」という番組を視聴してもらった。これは,兵庫県立西脇工業高校の駅伝チームを指導する教師のライフストーリーを主柱に据えたものだ。生徒に近づく,彼らを見つめる,彼らに聞く(たずねる,教えてもらう),それらを踏まえて生徒と対話することを繰り返している様子をこの番組からつかんでもらうことが,そのねらいだ。
 それにしても,45分の番組を分断して利用しようとしたら,例えば中島みゆきの歌のイントロをスキップしようとしたら,受講生から「えー」というブーイング。番組利用は,やはり,大学の講義でも「丸ごと視聴」が基本なのかもしれない。次回から,私も,チャレンジしてみよう。

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2006.10.12

『時代を拓いた教師たち』を読む(平成18年度「教育学演習IV」)

 18年度後期,学部の講義のひとつで,「教育学演習IV」を担当する。今年は,『時代を拓いた教師たち-戦後教育実践からのメッセージ-』(田中耕治編著,日本標準)をテキストに指定した。講義概要は次のとおりである。

 「今日,学力低下問題や授業崩壊などがマスコミ等で取り沙汰されている。そして,それらに連動して,教師の「授業力」についての関心が高まっている。
 しかし,我が国の小中学校の教師たちは,伝統的に,自らの授業技術,授業に関わる実践的知識を高めるための営みを繰り広げてきた。それは,世界にも類を見ない,教師文化である。本演習では,下記のテキスト,戦後60年間の代表的な教育実践の記録の購読とそれらに関する討論を通じて,戦後60年間の教師たちの授業力向上の取り組みの実際にふれるとともに,その意義,特徴,背景などを探る。
これらの活動を通じて,受講生には,教師の授業力を,その普遍性と時代性を視野に入れて考察する能力を獲得してもらうことを期待する。」

 本日は,先週のオリエンテーションに続いて,いよいよテキストの購読に入った。序章のレポーターは私であった。レジュメの作り方,発表の仕方,補足資料の準備方法などをモデル化するためには,演習のスタートを講義担当者が切るのがよいと,私は考えている。特に,この著作の序章は,戦後60年の教育実践史が足早に語られているので,整理するのは,至難の業であった。私は,著者の本章の主張点を,「1.本書で取り上げる『教育実践』は,それぞれの時代と社会状況に真正面から立ち向かい,すぐれた成果を残したものである,2.それぞれの『教育実践』は互いに影響するとともに,先達の教育実践の蓄積の上に自らの教育実践を構築している,3.『実践記録』読解・作成の効用」とまとめてみた。
 本書は,15の教師(グループ)を窓口にして,戦後教育実践を俯瞰することができる好著である。このブログの読者にも,一読をお勧めする。

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2006.09.26

やっと終わった集中講義――

 本日で,宝塚造形芸術大学での集中講義が終わった。この夏,3つの大学で集中講義を実施した。自分の大学でも2日だけだが,やはり集中講義をおこなった。
 集中講義は,4日間連続だから,その担当者が疲れるのは当然だ。けれども,受講生の真剣さや真面目さがそれを小さくしてくれる。大学によって,受講生によって,講義への熱意や態度が大きく異なるのだけども――。

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2006.09.23

またまた集中講義(今夏3校目,宝塚造形芸術大学「教育の方法及び技術」等)

 一昨日から4日間(21,22,25,26日)と,宝塚造形芸術大学で,教職課程科目「教育の方法及び技術」等の集中講義を担当する。美術と情報の免許の取得を希望する学生さんが対象である。P1000450 P1000467
 講義の途中で「トイレに行きたい」と言い出す学生が1コマに数名出てくるのに閉口していたが,選択教科の授業づくりのアイデアが豊かなのには,感心した。それまでに視聴させた児童・生徒中心主義の実践記録も参照してくれたのであろう。例えば,校舎の壁画作成プロジェクト,新聞等の比較検討といった,非日常性を尊重した,授業デザインがいくつも呈された。

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2006.09.21

授業分析(教育学研究法Ⅱの実習)

 20日,前日に引き続き,教育学研究法Ⅱの集中講義を実施した。本日は,学生に,19日に見学し,記録した授業についての分析活動に取り組ませた。彼らは,評定尺度法と自由記述法を用いて,当該授業の特長と課題を抽出していった。そして,それを報告し,相互評価した。P1000433 少人数グループでの分析作業や議論を重ねて,彼らは,読解力育成のための指導の要件,その構造などについて,検討できた。実際に卒論に取り組む際には,彼らが「読解力の育成」を研究課題に据えるとは限らない。むしろ,そうでない場合がほとんどであろう。けれども,こうした研究アプローチの理法と技法は,多くの場合に有用であろう(と思いたい)。

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2006.09.20

学校での授業見学(教育学研究法Ⅱのフィールドワーク)

 19日,所属している大阪市立大学・文学部の専門科目,教育学研究法Ⅱの活動の一環として,守口の小学校に受講生を引率し,そこで第4学年国語科の授業を見学させ,記録させた。受講生は,授業を見学して,付箋紙に肯定・否定の印象を残す(自由記述法)とともに,対象とした授業が読解力の育成をねらっているので,その観点から設定された10項目に従って5段階評価を試みた(評定尺度法)。P1000322
 なかには,小学校を訪れるのは,自分が小学校を卒業して以来だという学生もいるほど,経験が少ない学生たちだが,学校を訪れる前に観察の方法論を解説していたこともあって,大変熱心に,またていねいに,当該授業の特長と課題を探っていた。

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2006.08.31

「授業研究論特講」のテスト

 本日は,和歌山大学教育学部で担当させてもらった,集中講義「授業研究論特講」の最終日であった(野中先生,そしてセンターの津名さん,4日間お世話になりました!)。最後は,もちろん,テストを実施した。このテストでは,講義の枠組みに従い,けっこう幅広い内容を問うた。Dsc05678 Dsc05681 具体的には,ある小学校6年生の社会科「15年も続いた戦争」の実践記録映像を視聴してもらい,その後,以下のような問いに解答してもらった。
1.この実践の授業設計あたって,教師たちはどのような点で苦労・工夫したでしょうか。2点予想しなさい(10点×2)。
2.講義で紹介した「実践的研究の課題領域のマトリクス」の「教材・教材」を視点として,この実践の特徴を記しなさい(10点)。
3.「メディアの利用」を視点として,この実践と講義で紹介した岡山市立平福小学校高学年の総合的な学習の実践の異同を指摘しなさい(10点×2点)。
4.この実践を計画・実施・評価している教師たちの姿と講義で視聴した青森県弘前市等の初任教師たちの様子を比較し,両者の違いを「授業力量形成」の面から説明しなさい(10点)。

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2006.08.30

総合的な学習の時間の全体計画

 和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義も3日目を迎えた。今日は,授業研究とカリキュラム開発の接点(カリキュラムの語源,計画・実施・結果カリキュラム,カリキュラム開発の主体等)について説明した後,総合的な学習の時間,選択教科,少人数(習熟度別)指導をトピックに取り上げて,典型的な事例を紹介した。同時に,カリキュラム開発の推進による授業改善の具体的展開を受講生に検討してもらった。
 「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発については,育成する学力,そのための指導と評価の工夫改善以上に,学校としての全体計画が重要であることを解説し,それを,1)出身中学校のカリキュラムとして構想する,2)ある小学校の高学年のカリキュラム(児童の学習の様子)から,当該校の中学年のものを推論するといった分析作業に受講生に従事してもらった。
 本日の講義の終わりに受講生に感想を述べてもらったが,数名が,総合的な学習の時間の授業づくりについて,「これまでは長くても1年間のプランしか考えられなかったが,(今日の講義で)小学校4年間等のものを考えられるようになった」と感想を述べてくれた。一応,本日の講義のねらいを満たすことができたかな――。

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2006.08.28

今年も「授業研究論特講」が始まった

 本日から,和歌山大学教育学部教育実践教室の専門科目「授業研究論特講」の集中講義を担当している。昨年に続く,担当だ。講義は,大きく5つのパート,「総論」(授業研究の意義,授業研究の類型-その目的,主体,分野,方法等-),「授業の設計・実施・評価」,「授業研究と教育メディア研究」,「授業研究とカリキュラム開発」,そして「授業研究と教師の成長」に分かれる。要するに,授業研究の基本的フレームワーク,カリキュラム開発等の他領域との接点などについて,理論的・実践的に講ずる。
 昨年同様,受講生は,教員志望が強いゆえか,私が提供する学校現場のエピソードなどに熱心に耳を傾けてくれる。また,ケーススタディ等の実践的課題に一生懸命取り組んでくれる。あっという間に3コマが過ぎた――。
 講義終了後,誘ってくださった野中先生(4日間お世話になります!)やそのゼミ生と食事を共にしたが,我が教室にはない,ゼミ文化の楽しさ,豊かさにふれて,少々うらやましくなった。

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2006.08.17

集中講義「授業研究論特講」近づく

 本日は28日から4日間和歌山大学教育学部で開講する,集中講義「授業研究論特講」の準備に時間を費やした。この講義は,授業研究とカリキュラム開発,教育メディア研究,そして教師研究を接続して,授業に関する記述的・処方的・臨床的研究を包括的に講ずるという,私にとっては,自分の来し方を語るような講義だ。それだけに準備にも熱が入る。既に昨年度に講義の枠組みは定めており,それは見直してみても妥当であると判断したが,昨年度の経験を踏まえて,今回,レジュメ・資料・ワークシートを改変した。
 ちなみに,ねらいや内容は次のとおりである。

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2006.08.15

学生の講義に対する感想(就実大学「教育方法論」)

 8月上旬に就実大学で担当した集中講義「教育方法論」のテストの採点が終わった。テストも,私としては工夫して実施している。学生に,授業記録映像を視聴させ,それを講義中に私が解説した内容によって評価させたり,紹介した事例と比較させたりする。思考力が問われるテストだ。ゆえに,テキストやレジュメなどは,あらゆるものをテスト中に利用してもよい。そこに解答が書いてあるわけではないから――。
 ところで,テストの余白に,講義の感想を書いてもらったが,これがなかなかおもしろい。全体として,「楽しく」学べたという印象を述べてくれた学生が多かった。そして,その理由として,映像資料の提示や発表や話し合い活動の導入,声の大きさやノリ(?)を挙げてくれていた。
 自分にとって,最大の讃辞は,「他の講義で理解できなかった内容が分かるようになった」「(講義で紹介したビデオで中学生が言っていたように)分かるって楽しい」といったものだ。私は,自分の講義は,できるだけ「体系的」なものにしたいと考えている。それゆえ,これまでの講義で断片的に獲得した知識や思考が,私の講義で,接続されたり,事例を伴った実践的知識・思考になったりしたのであれば,とてもうれしい。

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2006.08.10

講義を受ける学生の態度

 学校現場では,いわゆる授業規律が問題視されることが少なくない。例えば,話を聞く姿勢が悪いといった点である。大学の講義でも,それが気にならないと言えば,ウソになる。教室で帽子をかぶったままであるとか,ジュースを飲んだり,パンをかじったりしている様子を見て,気分を害することもある。
 けれども,私は,当該学生が,講義に集中しているならば,そうしたふるまいを目にしても,注意しないことにしている(逆に,携帯メールの送受信や他の講義の準備等は,集中していない証だからダメ)。大学の講義は,しつけや礼儀作法を教えるところではないからだ。要は,その学生が講義内容を一生懸命考えていることが大切だと思うからだ。Dsc05338
 実際の今日の集中講義でも,帽子をかぶったまま,膝を立てて私の話を聞いている学生がいたが,彼女は,実に熱心に私が与えた課題に取り組んでいた。他の学生との議論にも積極的に参加していた。
 学生の学びを表面的な態度だけで評価しないように気をつけたいものだ。

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2006.08.03

今日も集中講義(就実大学「教育方法論」)

 今日も,就実大学で,「教育方法論」の集中講義を実施した。2日目は受講生の疲れがピークに達するので,演出的活動を多めにしている。例えば,選択教科や総合的な学習のプラン作成,中高一貫教育に通学するかどうかの意思決定シミュレーションなどに取り組んでもらった。Dsc05248
 ただし,私の指導方針は,「教える」こと,例示することを大切にしている。だから,いきなり演習をさせることは避けたい。本日も,例えば選択教科のプラン作成であれば,そのユーティリティプレーヤー的性格のモデル化,いくつかの学校の取り組み例の紹介などを経て,演習活動に着手させた。

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2006.08.02

今日から集中講義(就実大学「教育方法論」)

 今日から4日間(2,3, 9,10日),岡山の就実大学で,「教育方法論」の集中講義を担当する(集中講義シリーズの第1弾だ)。その内容は,以下のとおりである。Dsc05238Dsc05240 岡山大学勤務時代から,もう10年以上もここで,この講義を担当している。今年から,男子学生の履修者が増えて多少雰囲気が変わったが,それでも,この大学の学生の勉学意欲には感心させられる。一生懸命ノートをとっている,こちらが出した問いをきちんと考えてくれる。夏の暑いときでも集中力がとぎれない。この真面目さは,他の大学の学生にはない魅力だ――。

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2006.07.28

現職教員が働きながら大学院で学ぶ(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 昨日,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」の講義が終了した。講義後,受講生たちに誘われ,寺田町の居酒屋に行った。受講生とは言っても,誘ってくれたのは,みんな現職教員。全員,自分よりも年輩だ。後からやってきた彼らの同級生(やはり現職教員で,私の講義を受講していない院生)が,私を見て,「誰かと思った,学生にしては』若いから」なんて不思議なコメントを出してくる状況だ。M2の方々の修論作成に向けた「決起集会」と聞いたので,誘われても最初は「遠慮します」と言っていたのだが,自分より年輩の大学院生のパワーに押されて,参加させていただいた。
 講義をやっているだけでは分からない,「現職教員が働きながら大学院で学ぶ」ことの可能性と問題をいろいろと聞かせてもらった。もし次年度もこの講義を担当するならば(このあたりは定かではない),この日の彼らの思いやこだわりを踏まえて,いっそう講義のデザインを工夫しなければならない(もちろん,今回も自分なりに精一杯工夫したつもりではあるが)という気持ちにさせられた。

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2006.07.27

「教師発達学」の講義フィナーレ(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 本日,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」の講義がフィナーレを迎えた。最終回は,次年度に実施するアクションリサーチの構想を練り,それを発表するというものだ。具体的には,次のような問いを設定した。Dsc05139

 あなた(所属校)が,次年度に計画・実施する,アクションリサーチの構想を,次の項目に従って提案しなさい。なお,その際,教育実践家が取り組むアクションリサーチの特色を十分に踏まえること
1 研究テーマ
2 問題の所在(研究の必然性)
(1)自らの実践史や状況から
(2)社会的意義から
3 研究の方法
(1)どのようなアクションを起こすのか,その工夫はなにか
(2)アクションをどのようにして評価するのか
4 研究成果の公開方法

 Dsc05145 講義の内容(教師の授業力量とその形成)に実に整合的な,また現職教員にとって役に立つテストだと自負しているのだが――。
 ちなみに,講義の後半は,この構想の発表会に充てた。

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2006.07.26

この夏の集中講義

 この夏,3つの大学で集中講義を担当する。まず8月上旬に,岡山市の就実大学人文学部で教職科目「教育方法論」を担当する。これは,いわゆる「教育の方法・技術」に該当する講義で,我が国の教育方法の変遷とか今日的課題,授業におけるメディア利用の理論と実際などについて講ずるものだ。この講義の担当は,もう10年くらい続いている。岡山大学勤務時代は毎週1回の講義であったが,7年前に大阪市立大学に異動してから,集中講義による実施となった。
 続いて,8月下旬に,和歌山大学教育学部で,「授業研究論特講」を開講する。教員を目指す学生たちに,授業の設計・実施・評価やカリキュラム開発に研究的に取り組む意義や方法を解説する。
 そして,9月下旬には,宝塚造形芸術大学で,教職科目「教育の方法・技術」を担当する。美術や情報の免許の取得を希望する学生たちが,対象だ。授業風景をイラストにかかせると,学生が喜々としてそれに取り組む。
 この他,大阪市立大学・文学部・教育学コースの専門科目「教育学研究法Ⅱ」も,9月中旬に集中講義として実施する(担当は7コマ分だけだが)。これは,授業研究の方法を学生に会得してもらうために,学校現場での観察等に取り組む,フィールド研究の実習だ。
 とにかく,この夏は(も?),集中講義で半分くらいが終わりそうだ。

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2006.07.16

大学院生に対する指導等のカンファレンス(第3弾)

 15日,東京大学情報学環の山内研究室で,研究会を開催した。この会では,堀田さん(NIME),小柳さん(奈良教育大学),山内さん(東京大学)が,そして私が,堀田さんが指導している大学院生(現職教員)の修士論文の構成等を聞いて,その意義と課題についてコメントしてくれた。そして,それを題材として,現職教員の大学院生に対する指導等について,意見を交換した。Dsc04902
 彼(女)らの大学院での学びには,多様な可能性がある。と同時に,たくさんの課題もあるが,修士論文の作成に向けて「気合いが入っている」と胸を張って言い切った,あのチャレンジ精神があれば,それもなんとか克服できるに違いない。

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2006.07.15

2つの「動物のたんじょう」(「教育メディア論」にて)

 先日もご紹介したように,本年度前期,文学部の専門科目の1つ,「教育メディア論」の講義を担当している。この講義は,この講義では,放送教育の理論と実践を体系的に解説する。テレビ学校放送番組のスタート,昭和40年代の学校放送番組の最盛期,メディアミックスの取り組み,番組とマルチメディア・インターネットの複合利用,NHKによるデジタル教材などについて講ずる。また,各時代の代表的な番組や実践事例を紹介する。
 義の後半では,受講生にそれをさらに自分のものにしてもらうために,演習的活動を導入する。彼らは,小学校5年生の理科番組『ふしぎワールド』の第5回「動物のたんじょう」を活用した,メディアミックスの授業プランをグループで作成し,発表し,相互評価する。8時間程度の扱い,単元の評価規準を満たす,番組とデジタル教材を単元のどこかで必ず活用するといった条件を満たし,児童の実態を想定して,指導計画を完成させるわけだ。
 メディアミックスの授業プランを構想する参考として,10年前の『わくわくサイエンス』のやはり「動物のたんじょう」を受講生に視聴させた。この番組は,当該年度の日本賞の初等教育部門の最優秀賞を受賞した作品だ。ハムスターを題材にして,受精の仕組みを示すだけでなく,出産にかける雌ハムスターの様子を1人の少女の目線で追った秀作だ。
 2つの「動物のたんじょう」に対する受講生の反応は大きく異なる。現行のセグメント方式の『ふしぎワールド』に比べて,ドキュメンタリータッチの『わくわくサイエンス』の方が彼らの反応はずっと豊かだ。ハムスターの様子に思わず笑ったり,ストーリー展開に涙ぐんだりしている。あれほど反応が違うとは思わなかった。どちらも子どもたちの学習に役立つ放送番組だが,放送番組「固有の」教育機能は,やはり『わくわくサイエンス』のような構成で強調されるように思う。私が古いだけなのかもしれないが――。

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2006.07.14

2030年度の教育課程

 大学の前期の講義も終わりに近づいた。担当している「教育方法学Ⅰ」の講義もまとめの段階に入りつつある。その一環として,学生に,「2030年度の教育課程」を構想するという課題を与えている。今から四半世紀先の社会状況,教育制度,子ども文化などを予想し,それらにマッチした教育課程を編成するという演習活動だ。
 発想が豊かでないと,自分が小中学生だった時代の教育課程,あるいは現状に縛られてしまう。それを解き放つために,例えば総授業時数を半分にしてみたらとか,ある教科をなくしてみたらと揺さぶりをかけている。
 ちなみに,この課題に対する評価規準は以下のとおりである(あらかじめ受講生に明示している)。
1.「教育課程を考えるにあたっての前提」「教育課程表(小学校・中学校)」「教育課程の特徴と課題」の項目のすべてを記入し,期限を守って提出する(完成・提出点 10点)。
2.2030年の時代・社会的背景を正確に予想し,それに整合的な教育課程を編成している(時代・社会点 10点)。
3.機能的学力と実体的学力,カリキュラムの分化と統合について,そのバランスに留意している。(バランス点 20点)。
4.小学校と中学校の教育課程に適切な接続と段階性を確認できる(系統点 10点)。
5.全体として,特色ある教育課程を構想している(特色点 10点)。

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2006.07.03

『ふしぎワールド』を活用した,メディアミックスの授業プラン(「教育メディア論」にて)

 本年度前期,文学部の専門科目の1つ,「教育メディア論」の講義を担当している。この講義は,この講義では,放送教育の理論と実践を体系的に解説する。テレビ学校放送番組のスタート,昭和40年代の学校放送番組の最盛期,メディアミックスの取り組み,番組とマルチメディア・インターネットの複合利用,NHKによるデジタル教材などについて講じてきた。また,各時代の代表的な番組や実践事例を紹介してきた。
 講義の後半では,それをさらに自分のものにしてもらうために,演習的活動を導入する。受講生は,小学校5年生の理科番組『ふしぎワールド』の第5回「動物のたんじょう」を活用した,メディアミックスの授業プランをグループで作成し,発表し,相互評価する。8時間程度の扱い,単元の評価規準を満たす,番組とデジタル教材を単元のどこかで必ず活用するといった条件を満たし,児童の実態を想定して,指導計画を完成させるわけだ。
 受講生には,セグメント方式のこの番組の特徴をどう活かすか,番組・デジタル教材の活用と観察をいかに連結させるか,番組では扱っていない「ヒトのたんじょう」を単元に位置づけるか否かなどを吟味して,プランを練ってもらいたいと思う。
 ちなみに,次のような評価規準を明示して,プランの作成に取りかからせている。

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2006.06.29

教師の実践研究の継続・発展(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 本日も,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」の講義を担当した。本日は,教師の実践研究たる,アクションリサーチの特徴,その事例について,解説したり,問題提起したりした。Kyoushi060629_003一般にアクションリサーチには,問題解決的,事例開発的という性格を帯びる。さらに教師たちが着手するものには,自分自身に採っての必然性,そしてそれゆえに生まれる,継続・発展性が大切だ。それらを解説した後,いくつかの事例について紹介し,教師の実践研究の可能性を受講生に検討してもらった。
 例えば,放送教育の実践研究に長年たずさわってきた小学校教師が伝統的な放送教育実践たるラジオの聴取と並行してデジタル教材を活用している姿,地図を核にして社会科教育の実践を継続してきた教師がGISや異教科ティーム・ティーチングに挑戦する姿を受講生に示した。
 さらに,音楽教育実践に熱心に取り組んできた教師が,学校研究の領域が道徳になったことで自己実現しにくくなったが,過去と現在・未来の実践を接続させようともがく姿を提示し,その術を私と受講生で共同的に考案してみた。Kyoushi060629_002 最後に,特に,これから教職に就く受講生に,「そう簡単には,一生を捧げられるアクションリサーチトピックにはめぐり逢えないけれども,それを追究しようとする姿勢が大切です」と締めくくった。

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2006.06.05

やっぱり「山の分校の記録」?

 本年度,我が大阪市立大学の文学部専門科目で,『教育メディア論』を担当している。この講義では,放送教育の理論と実践を体系的に解説する。
今日で講義は第7回目である。ここまで,テレビ学校放送番組のスタート,昭和40年代の学校放送番組の最盛期,メディアミックスの取り組み,番組とマルチメディア・インターネットの複合利用と放送教育の歴史をここまでたどってきた。
 本日から,今日の放送教育の枠組み(番組編成)と実践(デジタル教材の配信と活用)を解説するが,その前に,ここまでの講義の内容で印象に残っていることを受講生にたずねてみた。80名近くの受講生の7割近くが,テレビ学校放送黎明期の実践記録として紹介した「山の分校の記録」が最も印象に残っていると回答する。テレビが,あんなにも,子どもたちの意欲,創造性を高め,地域開発の意識を強めることに驚いたからだと,彼らはその理由を語る。
 実践のすごさが学生に強烈なインパクトを与えるのか,ドキュメンタリーの構成の巧みさがなせる業なのか――。おそらくは,その両方なのだろう。それにしても,あれから50年近くの歳月が流れている。「山の分校の記録」を越える放送教育実践が生まれ,その記録番組が制作されることを期待したい。

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2006.05.18

教員志望学生の学習環境(英国視察第1日目)

 英国の17日午後,ブライトン大学教育学部を訪問し,そこの施設を見学した。カリキュラム開発センター,教授リソースセンターの充実ぶりに驚かされた。前者であれば,ナショナルカリキュラム関係の資料(解説書やハンドブックなど)が教科ごとにずらりと並ぶ。後者であれば,実際に授業で用いる教材(図書,ビデオなど)が豊富に用意されている。Dsc03582 Dsc03585
 教員志望学生たちは,ここで,カリキュラムや授業についての実践的知識を培っていた。日本の大学にも,例えば教育実践総合センターなどには,教科書の陳列コーナーとか視聴覚教材の保管庫などはあるが,この大学のような規模ではないし,収集されている資料・教材のレパートリーはとてもかなわないと思う。
 教員志望学生の学習環境のモデルを目にしたような気がした。
 この後,お隣のサセックス大学の書店に赴き,カリキュラムコーディネータやサブジェクトリーターに関する書籍を購入した。

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2006.04.13

「教師発達学」の講義スタート(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 本日,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」の講義をスタートさせた。受講生の大半が現職教員であると聞いていたが,ふたを開けてみると,半分は,ストレートマスターだった(ただし,大阪府の教員採用試験に合格し,採用を2年間待ってもらっている学生だ,大阪教育大学が推進している教員養成GPの取り組みの一環)。まだ正式には教壇に立っていない青年たちから,中堅・ベテラン教師,さらには学校長までが一緒に講義を聴いているのだから,こちらとしては少々やりにくい。ただ,受講生はみんな熱心だから,なんとかなるだろう(そう願いたい)。Dsc03221
 本日のオリエンテーションでは,自己紹介を兼ねて,私自身の研究歴を語りつつ,授業研究と教師教育の研究の動向を話した。そして,受講生たちに,「授業力量形成の契機」について回顧してもらったり,その共通項(臨床性,共同性,個別性)を確認したりした。

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2006.04.12

「教師発達学」の内容(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 明日,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」の担当が始まる。この実践学校教育講座は,夜間の課程で,現職教員が主たる学生だと聞く。本日,その内容の詳細を説明するプリントを作成した。この講義の内容は,次のようなものを予定している。講義の前半は授業力量とその発達に関する概説,後半は授業研究や学校研究を通じた力量形成,そして,フィナーレは,受講生自らの力量形成プランの作成だ。受講生の大半が現職教員であると聞く。この内容でよいのか,私も手探りの状態がしばらく続くだろう。

第1回 オリエンテーション(授業研究と教師教育の関係)
第2回 教師の授業力量(教師の信念・知識・技術)
第3回 教師の反省的成長
第4回 授業力量の発達過程
第5回 初任教師の授業力量の発達
第6回 ベテラン教師の授業力量の発達
第7回 授業研究の類型
第8回 授業力量の比較研究
第9回 アクションリサーチの事例と構想
第10回 学校研究(校内研修・研究)の意義・成立要件
第11回 学校研究の計画策定
第12回 学校における授業研究会のデザイン
第13回 学校を基盤とするカリキュラム開発
第14回 自らの授業力量形成プランの策定
第15回 総括

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2006.04.07

新年度のスタート

 5日の入学式,6日のガイダンス,そして本日は個別ガイダンスと,教務委員としての仕事が続く。新年度がスタートし,なにかと落ち着かない。先日から行政研修への協力依頼が続くが,日程を決めた上での依頼なので,すべてアウト。これもまた,こちらが悪いような気持ちにさせられる。Dsc03191
 気分転換に,個別ガイダンスの合間に桜を撮影した。

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2006.02.16

「最終講義」に思う

 この時期,大学では,年度末で定年を迎えられる教授等の最終講義が催される。昨日,我が大阪市立大学・大学院文学研究科でも,ある教授の先生が,学生や卒業生,そして私たち大阪市大の教員に,カント哲学に関する講義をしてくださった。
 それを拝聴しながら,ふと思った。私は,このような形で特別な最終講義を催すだろうかと。また,もし催すとして,どこでどのようなメンバーに向かって,そしていかなるテーマやトピックで,最終講義に望むだろうかと。
今ならば,博士論文と同じように,教師の授業力量形成について,とりわけ,「授業研究や学校研究を通じた教師の力量形成」について講ずるだろうが,あと20年経ったら,どうだろうか――。
 なお,最終講義まであと20年強(そんなに体力がもたないかもしれないが)とすると,私の研究者人生も,もう半ばを過ぎたことになる。あと20年ほどでできる研究の量や質を考えると,焦燥感にかられた。

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2006.02.14

卒業論文・修士論文の評価

 本日,我が大阪市立大学・文学部・教育学コースでは,卒業論文口頭試問会を開催した。休憩をはさんで,10:00から20:20まで続き,大変な日程だった。私は,12論文の試問に参加した(主査を務めたのは4論文)。
 昨年度もそうだったが,いくつかの論文については,審査する教員によって評価が分かれる。私は,問題「意識」はあまり問わない。問題の所在は,演繹的,合理的に決まると考えるからだ。執筆する学生の「こだわり」は,論文の背景にはなっても,論文の構成に反映すべきものではないと考えるからだ。
 むしろ,問題の所在と研究デザインの整合性,実証的データの取り方,分析の手続きといった点を,他の教員に比べて重視する傾向にあると言えよう
 しかし,論文の評価が分かれることはよいことだ。多様な専門性,方法論を保有するスタッフが揃っている証だから。

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2006.02.12

「反省的実践家としての教師像」はイメージしづらい?

 昨日と本日,後期に担当した講義「教職概論」のレポートの採点に忙殺された。10年目の教師の6月の1週間の行動をシミュレーションするという課題だが,昨日も報告したように,各レポートを6つの観点で採点した。300部以上のレポートを評価するのに膨大な時間が必要だったが,やっと終わった。
 採点してみると,評価の観点のうち,「反省的実践家としての教師像:教育実践の見直しとやり直しに留意している」というものを満たすのが,受講生には,難しいようだった。「授業を反省する」とか「子どもへの対応を見直す」とは記しているものの,それにどのような材料で取り組むのか,そして省察の結果,いかなる改善に向けたアクションに取り組むのかが,何割かの受講生にはシミュレーションしづらいようだった。講義では,即時的な対応,授業間の再設計,単元終了後の次なるプランの策定などを紹介したのだが――。

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2006.02.11

レポートの観点別評価(教職の1週間のシミュレーション)

 後期に担当した講義「教職概論」のレポートの採点に苦しんでいる。300部以上,観点別に評価しているからだ。
 このレポートの課題は,「1.テーマあなたが,卒業後すぐに教職に就いたとします。それから,10年後に,あなたは,教師として,どのような取り組みを進めているべきでしょうか。就職してから10年後の6月のある週を念頭に置いて,その週の月曜日から金曜日までの営みをシミュレーションしてください。」という,「考える力」が問われるものだ。
 また,レポートは,次のような観点で評価される。
 (1)完成:示された形式を遵守している(10点)
 (2)正確さ:記述に誤りがない(10点)
 (3)実際性:教師の日常的な営みを「具体的に」叙述している(10点)
 (4)内容の充実(30点)
 ①教職の特性:教職の「無境界性」を踏まえている
 ②反省的実践家としての教師像:教育実践の見直しとやり直しに留意している
 ③今日の社会が求める教師像:21世紀の教師に期待される新しい力量とそれに応じた取り組みについて言及している
 この観点別評価にとても時間がかかる。あとどれくらい時間を要するだろうか――気が遠くなりそうだ。

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2006.02.02

非常勤講師で「教師発達学」を担当(大阪教育大学の大学院・実践学校教育講座の講義)

 私は,大阪市立大学に赴任してから毎年,いくつかの大学で非常勤講師を担当している。本務校での仕事や学校現場でのフィールドワークに差しつかえのないように,いずれも,夏休み等に集中講義でやらせてもらっている。
 ところが,次年度,例外的に,毎週担当する講義の非常勤講師も担当しそうだ(予定)。それは,大阪教育大学の大学院・実践学校教育専攻の「教師発達学」である。この実践学校教育講座は,夜間の課程で,現職教員が主たる学生だと聞く。かつて,岡山大学の大学院・教育学研究科・学校教育臨床専攻の講義で,「学習開発学」等を担当していた。久しぶりの教員向けの夜間独立専攻での講義等となる。
 予定している講義の内容等を紹介しておこう。

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2006.01.30

講義のフィナーレをどうデザインするか(「教職概論」最終回)

 30日,今年度後期に担当していた講義「教職概論」が最終回を迎えた。履修人数が多くて難儀したが,なんとか最終回までたどり着いた。
 ところで,講義のフィナーレは,科目の特性を踏まえて,きちんとデザインしなければならない。「教職概論」のねらいは,教職について複眼的に考えること,自らの教職への志向性を再確認することにあるので,その2つを最終回ではおさえることとなる。
 本日の講義ではまず,講義の枠組みを再確認した後,それをもとに2つの実践を分析した。たとえば,中学校社会科の教師の事例は,様々な手段を用いて(高度情報通信社会と教師の専門性),子どもたちの学力向上を測っている(学力保障と新しい指導法)。それは,フィンランドの教師が目指すものと軌を一にしている(社会・文化と教師)。それ