2009.12.12

授業記録を活かした協議

P1130218 昨日の目黒区立下目黒小学校の田端教諭の研究授業を見学する際に,全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力の育成』」のメンバーは,クラスの5グループにはりついて,その言動を記録した。そのために,座席表と記録の視点を記したシートが用意された。研究授業後の協議では,それを活かして,どのような子どもがいかなる反応を番組に対して示していたのかが,詳細に検討された。
 一般には,記録をとっても,それが活かされない協議も少なくない。せっかく記録を残すのであれば,それを活かした協議のデザインが構想されて然るべきである。

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2009.12.11

1日に2コマの研究授業(しかも,社会と道徳)

P1130177 本日,目黒区立下目黒小学校の田端教諭が,研究授業を実施した。しかも,ダブルで(4時間目は社会科,5時間目は道徳)。全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力の育成』」の一環である。前者は,教科指導における人間力の育成の可能性を探るものである。また後者は,今年度新たに放送されている学校放送番組『カラフル!』,それも外国の子どもたちの葛藤等を撮影した教材(外国の放送局が制作したもの)を活用して,子どもたちに,家族愛等を考えさせるものである。特に後者は,父親がPKO活動のためのコソボに赴くことになった,アイルランドの家庭で,少年が不安や寂しさに耐えている様子,それらの感じ方に関する兄や妹との違い,そうした状況における母親との絆の再構築等が描かれている作品であり,その扱いには,様々な可能性と課題がつきまとう。
 田端教諭は,クラスの子どもとの信頼関係の下,深い教材解釈とていねいな準備,そして,きめ細かな指導によって,放送教育と人間力の育成の接点,その多様性を実践的に明らかにしてくれた。時間不足だけが問題として残ったが,彼女のナイスチャレンジによって,事後協議会の議論は深まり,このテーマの実践的知識が蓄積された。

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2009.12.05

平成22年度教育放送企画検討会議

 本日,東京・渋谷のNHKで,平成22年度教育放送企画検討会議が催され,私も参加した。この会は,次年度のNHK学校放送番組,幼児向け番組等の編成,新番組,デジタル教材などのコンセプトや内容が制作者から紹介され,それについて学識経験者や学校現場の実践家が意見を述べる機会だ。昔は,最若手の研究者(学識経験者のテーブルでは末席に位置する)としてこの会合に出席していたが,とうとう先頭になってしまった。
 次年度,新しい番組が始まるようだ。それらに,私たちが昨年度及び今年度の前半に取り組んできた「2011年度以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の知見や提案が生かされていて,うれしかった。

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2009.11.23

学校放送番組の活用は,教師の学びを促す

 本日,渋谷のNHKで,全国放送教育研究会連盟の研究プロジェクト「放送学習による『人間力育成』プロジェクト」のミーティングに参加した。このプロジェクトでは,授業研究を重要視するが,今年度も7月10日に続き,12月11日に,実施する。目黒区立下目黒小学校の田端教諭が,今年度新たに放送されている『カラフル!』を活用して,子どもたちに,家族愛等を考えさせる授業を実施する。本日は,その指導案を検討した。
 議論の過程で,「学校放送番組の活用は,教師の学びを促す」を再認識した。NHKの学校放送番組は,毎年度,その編成が変わる。新番組は,当然,新しい教材であるから,その利用自体が,教師にとって新たな挑戦となる。また,学校放送番組の利用は,教科書や副読本(道徳の場合)の利用との連結や差別化を考えざるをえなくなる。それにもまた,工夫が求められる。さらに,放送番組は,活字資料以上に,子どもたちの反応を多様に導き出すので,その予想や対応への備えに腐心することになる。
 こんな検討は面倒だろう。しかし,それが,教師の力量形成に資することは,自明である。放送教育に取り組む教師は,成長志向の教師と言ってよい。私にとって,放送教育は,教育メディア研究であると同時に,いや,それ以上に,教師の成長に関する研究として把握したいフィールドである。

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2009.11.18

松浦教諭の研究授業の構想を聞いて-そのチャレンジ-

 今夜,我が研究室を,守口市立橋波小学校の松浦教諭が訪ねてきた。彼は,今月27日に,第5学年社会科の研究授業を実施する。所属校の研究主題は,「主体的に考え,表現する子を育てる」である。それに迫るために,彼が選んだ単元は,「情報化した社会の様子と国民生活のかかわり」である。この内容は,新学習指導要領に登場した,新しいものである。先行事例は,皆無であろう。しかし,だからこそ,やりがいがあると彼は言う。学校放送番組『日本とことん見聞録』の視聴を導入して医療ネットワークの存在等を示唆し,それを活用させて,地域の福祉ネットワークの構築について,子どもたちに思考・表現させると聞いた。私は,高齢者が「豊かに生きる(たんに困っていることをたすけてもらうだけでなく)」ためのネットワークの意義やその具体的な取り組みについて聞き取りや資料活用に子どもに取り組ませることを提案してみた(彼がそのとおりにするかどうかは分からないが)。
 よく分からないが,本時では電子黒板の活用も組み入れないといけないという事情もあるそうだ。学校研究のテーマに迫る,新しい学習内容の指導に取り組む,新しいメディアを活用してみる等,二重三重の課題を伴う研究授業に,松浦教諭は果敢に挑戦する。まだ作成途中の指導案は,既に7ページ(ワークシート案を含む)である。この授業,あまりの難題に,失敗するかもしれない。けれども,そのチャレンジは,彼の今後の授業づくりに,同僚のそれに,必ず資するであろう。なお,彼は,指導案をA4判2ページに圧縮する方が大変です(不可能です)と,私の昨日のブログの内容について語ってくれた。

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2009.11.13

番組と子どもとの出会いを大切に

 広島市立白島小学校を訪問し,同校の授業を見学した。同校は,「共に学び合う子どもを育てる-放送・機器の活用を通して-」という研修主題の下,授業研究を重ね,その成果を,研究発表会を開催してオープンにしている学校である。本日は,6つの授業が公開された。それは,実に多様であった。番組等の利用についてであれば,まず,教科・領域が幅広い。国語,道徳,理科というレパートリーが示された。その方法については,丸ごと視聴もあれば,分断視聴もあった。番組を全員で視聴させる場合も,子どもたちにクリップを選択させる場合も登場した。
P1110967 また,2年生の道徳の授業については,『ざわざわ森のがんごちゃん』視聴後の展開を複数構想し,授業中に即時的に妥当なものを選択するというプランが作成されていた。番組と子どもとの出会いを大切にしようとする,指導者の姿勢に共感させられた。

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2009.11.12

『2011以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究 最終報告』

 先日,いわゆる「NHK2011」,すなわち,「2011年以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の報告書が刊行の運びとなった。2011年以降のNHKの学校向けサービスの全体像,番組の編成や構成,デジタル教材の配信や教員向けサポート等について,1年半かけて,6名のメンバー,NHK・日本放送教育協会のスタッフでまとめあげた。私は,この研究プロジェクトの主査であったが,報告書が完成して,ほっとしている。
 報告書には,放送教育歴史年表,新番組やデジタル教材の活用イメージをまとめたショートストーリー,米国の放送局の教員研修サービス等の資料も載せられている。これらも貴重な情報であると思う。
 報告書に興味のある方は,NHK青少年・教育番組部の放送教育担当スタッフ(I谷さん,U橋さん,M間さん)に照会してみるとよいだろう。

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2009.10.31

新番組の利用可能性を追究するための授業研究

 本日,渋谷のNHKで催された,全放連の研究プロジェクト「放送学習による人間力の育成」のミーティングに出席した。12月に,目黒区立下目黒小学校の田端教諭が試みる,NHK学校放送番組の新番組「カラフル!」を利用した授業実践のプランを検討した。この番組(の半分の回)は,NHK学校放送がEBUとタイアップして提供する,外国の子どもたちの生活やがんばる姿を描いている。しかし,これには,利用しにくい要素が少なくない。番組では当然視されている外国についての基礎情報を子どもたちは有していない,作品の構成も独特のものがあり視聴能力が問われる等々だ。
 それでもなお,全放連のプロジェクトメンバーは,この番組を使って人間力の育成を図る授業実践を構想する。新番組の利用可能性は,授業研究を通じてしか確認できないからである。

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2009.10.29

授業の比較研究

 本日,講義で,メディアミックスによる授業づくりについて講じた。私が学部生だった頃,水越先生や田中先生が金沢市内の小学校の教師3人に,同じ放送番組『みどりの地球』「熱帯雨林」を主メディアに位置づけながら,そして2時間扱いという制約を同じく下ながら,しかしコンセプトが異なる授業を構成してもらった。
 私も,数年前,5年生の社会科番組を共通項にしながら,異なる学力の育成を5人の教師に図ってもらった。なぜ,同じ番組を利用しても異なる授業が生まれるのか,その妥当性をどのように保障するかなど,授業の比較研究を通じて得られる知見は,少なくない。

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2009.10.28

第60回放送教育研究会全国大会にて

P1110532 昨日から,愛知県豊橋市や岡崎市等で,第60回放送教育研究会全国大会(第13回視聴覚教育総合全国大会と合同大会)が催されている。第2日目は,全国放送教育研究会連盟等の基調報告(写真),校種別の分科会などが実施された。小学校分科会は,2時間30分に5件もの発表。しかも,内容にもほとんどつながりがない。私は,この分科会の助言者だったが,それゆえに,少々コメントしにくかった。それぞれの実践は,それなりに工夫されたものではあっただけに,研究会で複数の発表(実践)間の接続を図ることの重要性と難しさをあらためて感じた。

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