2009.10.12

教育工学若手研フィナーレ

Dsc01271 昨晩,堀田さん(玉川大学),小柳さん(奈良教育大学),山内さん(東京大学),そして私の4人が集まり,堀田さんの博士学位取得のお祝い会を開催した。この4人は,1998年から定期的に集って,教育工学研究,とりわけ実践研究のデザインや方法論,データの取り方や知見のまとめ方(論文化)等について意見を交換し,議論を重ねてきた。その時は,30歳前後の4人だったから,教育工学若手研究会と名付けて,集いを持ったり,研究プロジェクトを企画・運営したりしていた。全員が学会誌に論文を掲載させ,博士論文を作成して学位を取得することをゴールに定めていたが,先日,堀田さんが学位を取得し(おめでとう!),そのゴールを迎えることとなったので,お祝い会兼解散式を催したわけである。写真は,各人が博士号取得の際に,他のメンバーからプレゼントされるボールペンだ。
 私自身の博士論文作成の折にも,3人に,いろいろサポートしてもらった。メンバーは,所属も,研究課題も異なるけれども(だからこそ?),それは,貴重なものであった。よい仲間に巡りあえて,よかった。

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2009.10.01

学者が学校現場の営みに関わる時に

 秋は,学校現場を訪問し,実践研究に関与する機会が多い。その時,学者(研究者)は,どのようなスタンスを抱くべきか。先日の日本教育工学会のシンポジウムで似たようなことをたずねられ,次のような点に気をつけているとコメントした。
 1)授業実践の主体は教師であるから,最後の意思決定者は彼らであるという態度を堅持する。
 2)授業づくりを語るための枠組みやモデルを有し,それを明解に語る。
 3)上記の枠組み等に即した,豊富な事例を持ち,それを提示できる。
 4)学術の概念・用語と教育現場のそれを相互に翻訳できる。
 こういう態度や能力をどのように培っているかという点も質問されたが,それについては,モデリング,換言すれば,指導教官や先輩から徒弟的に学ぶことが多かったように思うと答えた。

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2009.09.21

「ヨーロッパの学会で発表したら--」と言われて

 昨夜の日本教育工学会第25回全国大会の懇親会にて,教育工学研究の大家たる,ある先生から,私がシンポジウムで発表した内容について,コメントをしていただいた。それは,「カリキュラム・リーダーシップに関する理論的・実践的研究-語りと探究のコミュニティの可能性と課題」は,ヨーロッパの学会等で提案すると,なおいっそう学術的に高く評価されるであろうというものであった。カリキュラム・リーダーシップの概念は,アメリカ発なのであるが--。
 また,その方は,私が「私の発想や取り組みは教育工学的ではないんです--」と言い訳すると,教育工学会にこだわることなく,関心を共にする学術コミュニティに自我関与すればよいのであって,「(ひとつの)学会(の枠組み)に,研究者が『合わせる』必要はない」とさらりと言われた。これについても,いろいろ考えるところである--。私は,教育「何」学を研究していることになるのだろうか--。

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2009.09.20

シンポジウム「変革を支える教育工学:サスティナビリティとスケーラビリティ」(日本教育工学会第25回全国大会)

 本日も,日本教育工学会第25回全国大会に参加した。そして,シンポジウム「変革を支える教育工学:サスティナビリティとスケーラビリティ」に登壇した。私は,「カリキュラム・リーダーシップに関する理論的・実践的研究-語りと探究のコミュニティの可能性と課題」というタイトルで,カリキュラム・リーダーシップの概念の台頭とその背景を整理し,そのモデルを提案するとともに,それを実践に適用している様子やそれで果たしている役割についても,報告した。その結果を,組織社会学や経営学の専門家がコメントしてくれた。自分がやっていることの意義や課題について再検討できた。

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2009.09.19

日本教育工学会第25回全国大会始まる

 本日から3日間,東京大学(本郷キャンパス)を会場として,日本教育工学会第25回全国大会が開催される。昨年度までは,担当理事として,大会企画委員会委員長を務めねばならず,3日間ずっと気が張っていた。今年からは,もう少しリラックスして,参加できる。
 シンポジウム1B「学習指導要領のスタートに向けて,『教育の情報化』のために,教育工学は何をすべきか」では,各登壇者がそれぞれの立場から,教育の情報化の施策や学習指導要領,実践の現状等についてレポートしていた。それらは正鵠を射たものであったと思うが,現行の施策等を前提とした議論に留まっていたように思う。学会が催すシンポジウムであるから,さらに踏み込んで,これまで培ってきた教育工学的知見から,施策等を批判的に検討し,さらにそれをリードする(次の施策を生み出す論理を呈する)ことも話題にしてもらいたかった。2時間という短い時間設定だから,難しいのであろうが--。

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2009.09.11

無事帰国して

P1100355 第3回IAACS(カリキュラム研究に関する国際学会)での発表を終え,会場を後にして26時間後,大阪,関西空港に到着した。事前に南アフリカ共和国は危険であるという注意を受け続け,私を含むチームは多少不安を抱いて出発したが,ほとんどそれを感じることなく,むしろ,南アフリカ共和国の人々の思いやりや親切にたくさんふれることができた。学会では,世界中の国々の研究者たちに会い,いろいろな情報を得た。また,発表については,日本の学校の教師たちの取り組みの可能性,それを(前提の異なる)各国の研究者に伝えることの難しさを再確認した。長い旅だったが,よい経験となった。
 ちなみに,この学会は3年に1度催される。次は,2012年に,ブラジルのリオデジャネイロでの開催と聞いた。

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2009.09.10

Lesson Studyへの熱い眼差し

 ケープタウンの9日16時から,IAACS(カリキュラム研究に関する国際学会)での発表が始まった。大阪市立大学の矢野先生,愛知江南大学の森さんとの共同発表だ。タイトルは,「Development of a vital model of curriculum leadership」である。カリキュラム・リーダーシップに関する文献研究,ケーススタディを通じて考案した,3つのモデルを呈した。
 発表,質疑応答とも,まずまずの出来か--。教育課程行政の概要を説明しなかったため,我が国の学校におけるカリキュラム・リーダーシップの意義について,さらに説明が必要になった。外国の聴衆は,我々が前提としている枠組みをもう少していねいに説明する必要があることを痛感した。
 しかし,発表後に複数の聴衆から補足説明を求められたのは,カリキュラム・リーダーシップの舞台の一つたる,授業研究の方法論であった。ここでも,Lesson Studyには,熱い眼差しが注がれている。

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2009.09.09

カリキュラムと教室実践

P1100342 また今日も,カリキュラム研究に関する国際学会でいくつかの発表を聴いた。今日は,1つ共感できる,また説得される発表があった。それは,トルコの教員志望学生の「カリキュラム」に関する思考に関するものであった。発表者は,カリキュラム,そして授業,学校,教師等々に関する講義をおこない,そこでの学生の会話を記録・分析した。それをマップに位置づけると,「カリキュラム」と「教室実践」は対極に位置づくという。つまり,前者は,国家が定める枠組みであり,机上のものであり,教室における営みと乖離していると学生は認識しているというわけだ。トルコの教員たちの思考はどうか,我が国の教員志望学生の場合は--等々,いろいろ考えさせられた。

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様々なスタイルの発表を聴いて

P1100340 今日も,カリキュラム研究に関する国際学会でいくつかの発表を聴いた。それにしても,様々なスタイルの発表があるものだ。何の資料もないトークだけのもの,パワーポイントの画面を読み上げるだけのもの(つまり文字ばかりのスライドが続く)などは,20年以上も学会参加を続けている私も,見たことがないものだ。そうかと思うと,写真のようなビジュアルなポスターを利用した発表もある(いわゆるポスターセッションではないので,口頭で発表していたが)。それぞれのスタイルがあってもよいのだろうが,しかし,やはりトークだけのものを聴くのは骨が折れる。

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2009.09.07

More Appreciative--

P1100320 国際学会もいよいよ発表が始まった。最初の基調講演では,華東師範大学の研究者が,孔子とデューイの指導を比較検討しながら,国際的なカリキュラム研究に求められる要件を呈していた。その講演の中で,彼が,含蓄のある表現を用いていた。それは,「More Description, Less Evaluation--」と「More Appreciative, Less Critical--」である。なるほど,研究交流の際には,これを旨とするのがよろしかろう。そういえば,私が学校現場の教師たちと交わる時には,自然にこれに即しているようにも思う。

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2009.09.06

ケープタウンからステレンボッシュへ

 ケープタウンに到着して3日目に,ステレンボッシュに移動した。ここのホテルを会場にして,国際カリキュラム学会が催される。我々のグループの発表準備にも熱が入ってきた。

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2009.09.04

ようやくケープタウンに

 日本時間の4日19時頃,南アフリカ共和国のケープタウンにようやく到着した。まあ,順調な旅だったと言えるだろう。長旅にも関わらず,まずまず元気であるし。しかし,初めてのアフリカ訪問で,初めて経験に戸惑うこともある。二度とアフリカに来ることはないかもしれないので,それを人生の糧にしたい。読者にも,日本から,学会発表が成功するよう応援していただきたい。

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2009.08.30

いよいよ南アフリカ共和国での学会発表

 9月6日~10日に,南アフリカ共和国のケープタウンで,国際カリキュラム学会の第3回大会が催される。大阪市立大学の矢野先生,愛知江南短期大学の森先生とともに,カリキュラム・リーダシップの理論的・実践的モデルを報告する。発表日も9日と決まった。10日に続いて,今日も,我が研究室で,発表準備に勤しんだ。我が国の学校を基盤とするカリキュラム開発,それを牽引するカリキュラム・リーダーシップの構造をどのように分かりやすく表すか--プレゼンテーションのスライドの構成・内容・表現を吟味した。後は,もう機中と現地での詰めとなる。

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2009.08.23

情報モラル指導(教育工学会の夏の合宿研究会にて)

P1100081 本日も,日本教育工学会の「夏の合宿研究会」が,和歌山大学を会場にして実施された。本日のトピックは,「情報モラル指導」」である。4人の登壇者が,それぞれの立場から,情報モラル指導の考え方,具体的な工夫,課題等について報告してくれた。
 情報モラルの指導は,子どもの実態(例えば携帯電話の所持率等),家庭の理解や協力,教育行政の考え方等,教師の授業力量以外の要因に強く影響を受けることをあらためて感じた。

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2009.08.22

教科指導における,児童生徒のICT活用(教育工学会の夏の合宿研究会にて)

 本日,明日と,日本教育工学会の「夏の合宿研究会」が,和歌山大学を会場にして実施される。そのテーマは,「新学習指導要領における情報教育の役割」である。講演・ワークショップ・パネルディスカッション等で構成される。
P1100071 本日,私も,横浜国立大学の野中先生とともに,「“教育の情報化に関する手引”の要点と授業実践への活かし方」というワークショップの司会進行役を果たした。手引に記された教科指導におけるICT活用のうち,児童・生徒のICT活用を含んだ授業プランをグループごとに作成してもらった。そのポイントは,「教科の目標と情報活用の実践力の育成との接点をどのように見いだすか」である。9つのグループから様々なプランが出てきたが,私は,最後に,接点は,「その教科における思考・判断が(一般的な)情報活用によって促される場合」「その教科固有の技能・表現が展開される場合(そして,それが思考・判断のいっそうの充実に資する場合)」に分けられることを指摘した。そして,後者は,当該教科の親学問の研究者が繰り広げている活動をアナロジーにすればよいのではないかと述べた。

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2009.08.19

もうすぐ日本教育工学会の夏の合宿研究会(8月22・23日に和歌山大学で)

 日本教育工学会の「夏の合宿研究会」が,8月22・23日に和歌山大学を会場にして,実施される。そのテーマは,「新学習指導要領における情報教育の役割」である。講演・ワークショップ・パネルディスカッション等で構成される。
 私も,横浜国立大学の野中先生とともに,「“教育の情報化に関する手引”の要点と授業実践への活かし方」というワークショップの司会進行を仰せつかっている。このワークショップでは,参加者に,教科指導におけるICT活用の模擬授業,指導プランの作成等に従事してもらう予定であるが,それに先んじて,野中先生が,同手引の叙述内容の特徴を解説してくださる。その資料原稿を本日,目にした。非常に分かりやすく,新学習指導要領におけるICT活用や情報教育等の実践方針が整理されている。この解説を聞くだけでも,合宿研究会に参加する意義があると思われる。
 研究会は,直前まで参加申込を受け付けているようである。読者にも,再々度,参加をご検討いただきたい。参加なさる場合は,ここから。

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2009.08.13

教育工学会の夏の合宿研究会にて模擬授業等のワークショップを(8月22・23日に和歌山大学で)

 一月ほど前にもご案内したが,日本教育工学会の「夏の合宿研究会」が,8月22・23日に和歌山大学を会場にして,実施される。そのテーマは,「新学習指導要領における情報教育の役割」である。講演・ワークショップ・パネルディスカッション等で構成される。
 私も,横浜国立大学の野中先生とともに,「“教育の情報化に関する手引”の要点と授業実践への活かし方」というワークショップの司会進行を仰せつかっている。このワークショップでは,参加者に,教科指導におけるICT活用の模擬授業,指導プランの作成等に従事してもらう予定だ。特に模擬授業が盛り上がりそうである。詳細は,ここを

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2009.08.10

南アフリカ共和国での学会発表近づく

 9月6日~10日に,南アフリカ共和国のケープタウンで,国際カリキュラム学会の第3回大会が催される。大阪市立大学の矢野先生,愛知江南短期大学の森先生とともに,カリキュラム・リーダシップの理論的・実践的モデルを報告する。今日は,我が研究室で,発表準備に勤しんだ。日本では当然の授業研究等の校内研修をどのように紹介するか,発表の構成や表現について協議した。
 それにしても,長旅だ。3日に関西空港を発ち,香港・ヨハネスブルグを経由して,4日のお昼くらいにやっとケープタウンに着く。帰りも10日朝に出発するが,関西空港に戻るのは夕方だ(翌日には,大学院入試も控えている)
。ハードな日程であるが,しかし,簡単には訪問できない土地や経験できない仕事だから,がんばるしかあるまい。

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2009.07.28

シンポジウム「未来の教室-テクノロジーを学校に-」の案内パンフレットできる!

 先日もご照会したが,10月3日(土)に,本学開学60周年記念のシンポジウムが開催され,私も,パネルディスカッションのコーディネータとして参加する。シンポジウム全体のタイトルは,「未来の教室-テクノロジーを学校に-」である。この会では,野中先生(横浜国立大学)に基調講演とパネルディスカッションへの登壇をダブルでお願いしている。案内パンフレットが次のように完成され,配布されている(野中先生の笑顔がひときわ目立つ)。全国の野中ファンの方,ぜひ,ご参加を。

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2009.07.18

今日もdispositionsについて議論する

 本日,我が研究室で,「教師の力量形成に関する研究会」(第6回)を開催した。今日の参加者は,7名だった。だから,7本の学会誌論文を材料にして,教師の力量とその形成について,5時間以上議論した。
 今日も,教師の力量に関する今日的なトピックである,dispositionsの育成と評価に関して,様々な点から議論した。それは,天性のものなのか,それとも育めるものなのか。後者であれば,その方法論は。信念とは,どう異なるのか。知識や技術との関係は--こうした点について,いくつもの疑問や意見が交錯した。
 そして,dispositionsを教師の力量の要素としてとらえるとしても,あるいは,その前提に位置づけるとしても,これを強調する限り,教師の力量の記述や育成においては,その個別性(多様性)を重視するべきであるという点は共通理解できた。

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2009.07.16

教育工学会の夏の合宿研究会へ(8月22・23日に和歌山大学で)

 日本教育工学会は,毎年,夏の合宿研究会を催している。私が,担当理事として委員長を拝命している,企画委員会の主たる活動の1つである。今年は,8月22・23日に和歌山大学を会場にして,実施される。そのテーマは,「新学習指導要領における情報教育の役割」である。講演・ワークショップ・パネルディスカッション等で構成される。私も,横浜国立大学の野中先生とともに,「“教育の情報化に関する手引”の要点と授業実践への活かし方」というワークショップの司会進行を仰せつかっている。読者も,ぜひ,参加をご検討いただきたい。詳細は,ここを。

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2009.07.12

カリキュラムに関するリーダーシップとマネージメント

 本日,千葉・幕張の神田外国語大学で催された,日本カリキュラム学会で「我が国におけるカリキュラム・リーダーシップ実践の展開-実践的リーダーの役割に注目して-」というタイトルで口頭発表をおこなった(大阪市立大学・の矢野先生,愛知江南短期大学・森先生との共同研究発表)。
 今回は,カリキュラム・リーダーシップの主体とその関係性に関する概念モデルを呈し,そして,それを事例に適用することを通じて,我が国のカリキュラム・リーダーシップ実践の特徴と課題を考察した結果についてレポートした。予想どおり,リーダーシップとマネージメントの違いについての意見,実践的リーダーの役割を強調することについての意見が出てきた。我々は,マネージメントという概念を否定しているわけではない。それを,リーダーシップに内包させ,それ以外の民主的,創造的側面とのバランスを保ったモデルを呈しようとしているのであるが,それが,なかなか伝わらない。「昔から,マネージメントという概念には,民主的,創造的な意味が込められていた」というコメントも示されていたが,それならば,なぜ,米国等において,カリキュラム・リーダーシップをキーワードとする論文や著作が増えているのか。過去の概念や枠組みを積極的に,また拡張して解釈すれば,カリキュラム研究の新しい動きもそれに吸収されてしまうのかもしれないが,そうしたスタンスは,学術や実践の発展を遅らせるだけではないだろうか。

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2009.07.09

カリキュラム・リーダーシップ実践の検討

 12日午前,千葉・幕張の神田外国語大学で催される,日本カリキュラム学会で,研究発表をおこなう。タイトルは,「我が国におけるカリキュラム・リーダーシップ実践の展開-実践的リーダーの役割に注目して-」である。またまた,矢野先生(大阪市立大学),森先生(愛知江南短期大学)との共同研究発表である。今回は,3人で3年間進めてきた科研費の研究の総括を行う。すなわち,カリキュラム・リーダーシップの主体とその関係性に関する概念モデルを呈し,そして,それを事例に適用することを通じて,我が国のカリキュラム・リーダーシップ実践の特徴と課題を考察する。

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2009.06.20

シンポジウム「学力の評価について考える」(日本教育工学会のシンポジウム)

 東京大学本郷キャンパスの福武ホールで,日本教育工学会の総会に合わせたシンポジウムが催された。そのテーマは,「学力の評価について考える」である。登壇者は,私を含めて,以下のとおりであった。
■司 会
 美馬のゆり(はこだて未来大学)
■登壇者
 1.学力評価を管理する立場として
  田仲誠祐(秋田県教育庁)
 2.学力評価を分析する立場として
  猿田祐嗣(国立教育政策研究所)
 3.比較教育から学力評価を研究する立場として
  垂見裕子(お茶の水女子大学)
 4.教育工学から学力評価を研究する立場として
  木原俊行(大阪教育大学)
 私は,ベネッセ教育研究開発センターを事務局とする「総合学力研究会」の総合学力・教育力調査の結果を参照しながら,学校を基盤とする学力向上アプローチの意義と事例を報告した。シンポジウムの詳細は,後日,日本教育工学会のニューズレターで紹介されるので,ご覧いただきたい。

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2009.05.14

附属の研究会の分科会で助言者を務める

 本日,本学の附属平野小中学校の教師たちが研究室を訪問してくれた。私に,同校の「総合的な学習の時間」に関する研究の助言を求めてのことである。これまで,相当の数の附属の実践研究にたずさわってきた。いくつかの附属の公開研究発表会では,全体会における講演を仰せつかった。
 にも関わらず,分科会の助言者の役割を果たす機会はなかった。教科別の分科会では,私のような,教育方法一般の研究者は出る幕がないからだ。接点は「総合的な学習の時間」分科会だけだが,これは,長く田中博之氏が担当なさってきた。同氏の転出により,私がその任にあたることになった。11月6日(金)に研究会が催され,そこで,私も,「助言者」デビューを果たすことになろう。もちろん,その前にも,授業研究会等で関わりをもつ。例えば,6月下旬の授業研究会などにも参加する。

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2009.05.10

我が国の教師たちにとって「語りと探究」はどのような営みとして位置づいているか

 日曜日だけれども,我が研究室で,2月に1回開催している,カリキュラム研究会を開催した。先日も別の記事で紹介した著書,Wiles J.(2009)Leading Curriculum Development. Corwin Press.CA.の第2~4章の輪読だ。その内容を確認しながら,カリキュラム・リーダシップの本質である「語りと探究」が,我が国の今日の教師たちにとって,どのような営みとして位置づくかについて,議論を繰り広げた。それは授業研究の基本精神とも言えるので,教師が手慣れたものであると考えうるか,それとも,語りや探究のパートナーが地域住民や保護者に広がっているので,彼らは,それをむしろ不慣れな,それゆえ背を向けたくなるものと考えるのか--。経験的には,学校や地域によって,この概念のとらえ方に違いがあり,その格差が大きくなっているという状況にあるように思えるが--。

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2009.05.08

カリキュラム・リーダーの「説得力」

 本日も,,Wiles J.(2009)Leading Curriculum Development. Corwin Press.CA.の第2章「カリキュラム・リーダシップの基本課題」を読み続けた。カリキュラム・リーダシップの基本課題として,著者は,1)目標の同定,2)(成功に資する)共同,3)方策の提示,4)期待される目標に到達するためのコーディネーション活動を掲げている。
 そして,それらを遂行するためのアクションをリストアップしているのであるが,コミュニケーションに関わるものが少なくないと感じた。それらは,「(保護者や地域住民と意思疎通を図るために)教育用語の使用を避ける」「孤立を克服し,共通理解に至るために)グループワークを駆使する」等である。
 この章の提言の1つに,「カリキュラム・リーダーには,説得力が必要だ」という叙述があったが,そのような「説得力」は,どのような要素や側面で確認されるだろうかと考えた。まず,当該教師が,子どもたちに豊かな学びを提供し,確かな学力を育んでいるという事実が必要とされよう。実践を語る際の視点の広さや修辞の巧みさも,説得力に含まれよう。カリキュラム研究に長けているとか,多種多様な実践事例を見聞きしているといった,知識の量も説得力のパーツになろう。
 読者は,同僚・子ども・保護者等を新たな実践に誘う際に,何を道具や武器にして彼らを説得しているだろうか。

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2009.05.07

期待される10の学習成果

 本日,10日に開催される,カリキュラム研究会での発表に備えて,Wiles J.(2009)Leading Curriculum Development. Corwin Press.CA.の第2章「カリキュラム・リーダシップの基本課題」を読み,レジュメを作成した。
 そこに,カリキュラムの遂行によって会得が期待される,10の学習成果が記されていた。要するに,学校で学ぶことによって子どもたちが身につけることが期待される能力・資質だ。次のようなものであった。
1.自尊感情
2.他者理解
3.基本的なスキル
4.持続的な学習能力
5.社会的責任
6.精神的肉体的健康
7.創造性
8.経済的な営みへの参画
9.世界を理解するために蓄積した知識を活用する
10.変化への対応
 読者は,このリストに賛同するであろうか。賛同するとして,もし順位を付けるとしたら,何を上位に据えるだろうか。あるいは,足らないとしたら,それは何であろうか。

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2009.04.28

ケープタウン(南アフリカ共和国)へ

 先日,国際カリキュラム学会から,審査の結果,第3回大会(9月7~10日)における発表への申込が受理されたという連絡が入った。ここ数年,大阪市立大学の矢野先生,愛知江南短期大学の森先生と共同で取り組んできた,カリキュラム・リーダシップの理論的・実践的モデルを報告することとなった。
 それにしても,ケープタウンとは--。そもそも,アフリカにも,南半球にも行ったことがない。どこを経由して,現地に到着することになるのだろうか(おそらく,直行便はないだろう)。英国や中国等の行き慣れたところと違って,相当下調べが必要だろう。

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2009.03.30

第35回全日本教育工学研究協議会全国大会(つくば大会)

 私は,日本教育工学協会(JAET)の常任理事なるものを拝命しており,今日は,その会議に出席した。この協会は,教育工学に関する学術的・実践的交流のための組織である。毎年,秋に全国大会を催している。
 平成21年度の第35回全国大会は,つくば市を会場にして,10月30日・31日に大会が開かれる。毎年の大会同様,授業公開,研究発表(分科会),基調講演やパネルディスカッション等で構成される。
 同地域は,我が国のコンピュータ教育のメッカとも言える場所である。それゆえ,私も,授業公開等を楽しみにしている。読者も大会への参加をぜひご検討いただきたい。

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2009.03.22

今日も,教師の力量に関して集中的に学ぶ

 本日,我が研究室で,「教師の力量形成に関する研究会」(第5回)を開催した。今日は諸事情による欠席者が多く,参加者は,6名だった。しかし,それでも6本の学会誌論文を材料にして,教師の力量とその形成について,5時間くらいじっくり議論した。
 私は,教師の力量に関する今日的なトピックである,dispositionsの育成と評価に関する論文(それに関する思弁的検討)の内容と特徴をレポートした。いつもながら,研究会が終わるとくたくたになるが,それでもなお,こういう機会は学徒たる我々の基礎・基本と言えよう。

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2009.02.01

カリキュラム・リーダーシップモデルの提案

 日曜日だけれども,我が研究室で,科研のとりまとめに関するミーティングを催した。「学校を基盤とするカリキュラム開発におけるリーダーシップ・グループの役割のモデル化」というタイトルであるから,カリキュラム・リーダーシップの主体,その関係性,それぞれの主体が果たすべき役割(アクション)について,構造的なモデルを呈するつもりである。本日のミーティングでは,研究代表者として,これまでの文献研究,事例研究の成果を踏まえて,その試案を示した。分担者から意見を頂戴し,修正することになったが,カリキュラム・リーダーシップの中核が研究主任等のミドルリーダーが発揮する実践的リーダーシップであること,それに同僚の協働的リーダーシップや子どもの応答的リーダーシップ,管理職の組織的リーダーシップが関わること等については,ある程度,認めてもらった。
 各人が担当章を仕上げて冊子にまとめ,あと少しで,この研究プロジェクトも一応の終結を迎える。

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2009.01.11

「学習共同体」創造のステップ

 昨日も,ここ数年続けている,カリキュラム研究会が開催された。ここのところずっと,カリキュラム・リーダーシップに関する文献を輪読している。前回,今回(そして次回)の題材は,Dale L. BrubakerのRevitalizing Curriculum Leadershipである。
 今日私が報告を担当したのは,第8章「学習共同体の創造」である。そこには,学習共同体を創造するためにカリキュラム・リーダーが刻むべきステップは,1)コミュニティ構築に興味を抱く人々間で経験を共有させること,2)それに必要となるモデル等を提供することであるという主張が記されてあった。

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2009.01.02

英文献と格闘する

 一昨日の誓いに従い,本日,英文献の読解を試みた(11日に催される,カリキュラム研究会での発表が間近に迫っているという現実的事情もあるのだが)。いや,格闘した。Dale L. BrubakerのRevitalizing Curriculum Leadershipという書物の第8章「学習共同体の創造」を読んだのだが,その内容が腑に落ちない。そもそも知らない単語が多い上,カリキュラム・リーダーシップとそれがどうつながるのかが判然としない文が続く--。でも,この文献が提案する内容は,全体として知的な魅力にあふれているので,もう少し読み進めれば,きっと得るものが見えてくるはず--。そう信じて,明日もがんばろう。

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2008.12.27

教師の力量に関して集中的に学ぶ

P1070555 本日,奈良教育大学で,「教師の力量形成に関する研究会」(第4回)を開催した。9名の研究者が集い,それぞれが英文雑誌からピックアップしてきた論文を報告した。また,それを題材にして,この領域の研究課題,論文の独自性や提案性等について意見を交換した。さらに,「共通論文」を設定して,それについては全員が読破し,意見交換に備えるという取り組みも実施した。
 例えば,教師の学びが子どもの学びに与える影響の効果測定の重視,それが世界的な動向であること等を把握した。また,レジリエンス(回復力)といった,教師の力量に関する新しいトピック等を共通理解した。

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2008.12.23

ポスト義務教育段階における人間力の育成

 本日,(休日にも関わらず),我が研究室で,大阪市立大学の矢野先生を研究代表者とする,科研費の研究プロジェクトのミーティングが催された。そのタイトルは,「ポスト義務教育における人間力育成を図る教育プログラム開発のための基礎的研究」である。私も,分担者の一人となっている(昨年度,このプロジェクトの研究活動の一環として,矢野先生と渡英して,シックスフォームカレッジ等に出かけた)。
 本日は,この2年間の各種訪問調査の結果を共有化しつつ,それらを位置づける「人間力育成モデル」の特徴について意見を交換した。

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2008.11.18

デジタル・リテラシーに関する国際セミナー

 12月5日午後,奈良教育大学を会場にして,デジタル・リテラシーに関する国際セミナー「学校・家庭・地域において今後の子どもたちのデジタル・リテラシーを考える」が催される。同大学の小柳氏が企画・運営するものだ。英国やオーストラリアから,この分野の研究者が集い,意見を交換する。参加をお勧めする。「nara_univ. of Education.pdf」をダウンロード

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2008.11.16

カリキュラム・リーダーは専門的自叙伝から学ぶ

 昨日は,ここ数年続けている,カリキュラム研究会が開催された。ここのところずっと,カリキュラム・リーダーシップに関する文献を輪読している。前回,今回(そして次回)の題材は,Dale L. BrubakerのRevitalizing Curriculum Leadershipである。
 昨日私が報告を担当したのは,「専門的自叙伝から学ぶ」である。カリキュラム・リーダーが自らの日常や実践史を分析し,それを他者と共有する意義,その手続き,その事例について述べてあった。

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2008.10.18

歴史番組活用に関するワークショップ(第15回日本教育メディア学会年次大会)

 昨日の記事でもお伝えしたように,本日,明日と愛知淑徳大学で,第15回日本教育メディア学会年次大会が催される。本日は,午前中にNHK学校放送番組『見える歴史』の活用に関するワークショップ,午後には自由研究と課題研究というメニューである。
P1050524 午前中のワークショップでは,番組,デジタル教材におさめられた「利用ガイド」「視聴シート」などについていろいろと手厳しい意見が登場した。私は,番組のコンセプトや基本的な構成は間違っていない,今の学力向上に必要な要素が番組等に盛り込まれていると思うのだが--。

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2008.10.17

メディア環境移行期における学校放送番組・デジタル教材の活用傾向に関する考察(第15回日本教育メディア学会年次大会にて)

 明日から,愛知淑徳大学を会場にして,第15回日本教育メディア学会年次大会が催される。それゆえ,本日夜,名古屋入りした。この学会の初日の課題研究Ⅰ「デジタル時代の放送教育」において,亀井さん(椙山女学園大学),森田さん(早稲田大学)と共同発表をおこなう。タイトルは,「メディア環境移行期における学校放送番組・デジタル教材の活用傾向に関する考察−小中学校の教師に対する質問紙調査の結果から−」である。いわゆるNHK2011で取り組んでいる,放送教育の実態と展望に関する調査研究の結果の一端を報告する。
 今回の発表は,自分よりも若い2人との共同であり,私としては初めてのケースとなる。意見を述べたり,任せたりと,どの程度,またいかなる形でイニシアチブを発揮するか(しないか)が難しい。でも,2人の意欲や視点に学ぶところがあり,よい経験となっている。

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2008.10.13

日本教育工学会第24回全国大会終わる

 11日から,上越教育大学を会場として,日本教育工学会第24回全国大会が開催された。本日が最終日である。午前中は一般研究,午後は課題研究のセッションが設定され,研究的議論が繰り広げられた。そして,その間に,大会企画委員会が催された。私は,委員長として,その議事進行を担当しなければならなかった。大会報告の内容・書式・日程などを確認するとともに,大会の企画・運営のあり方について,委員から幅広く意見を募った。
 2年間の委員長職も,実質,今日で終わりである。細かな点について配慮が十分でなかった点はあれど,とりあえず第23回と24回の大会の企画・運営をやり遂げられて,ほっとしている。ご協力いただいた委員各位,そして上記の大会の開催校・実行委員会メンバーに厚く御礼申し上げる。

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2008.10.12

教師教育の再考(日本教育工学会第24回全国大会のシンポジウム2)

 12日午後,日本教育工学会第24回全国大会のシンポジウム2「教師教育の再考-専門職としての教師の資質能力の基準とその育成方法-」が開催された。「教職実践演習」の可能性と課題がけっこう話題となっていた。上越教育大学では,教職大学院では「即応力」(臨床力+協働力)を育というコンセプトを確立しているらしい。分かりやすい表現であると思った。
 例えば,成果が厳しく問われる,そのための基準の明確化が求められる等の教師教育をめぐる「厳しい状況」が多く訴えられた。それはそうだと思うのだが,私自身は,教師たちの教職への志向性,チャレンジ精神等が認められ,評価され,また促される仕組みを充実させるという視点がそれらにおいて強調されるべきだと考えた。還元すれば,政治的な潮流と連動した厳しい状況に応じるためのものではなく,それを超克するための教師教育研究を,つまり,制度に応じるだけでなく,むしろ制度をリニューアルするための学術的営みを進めたいと感じた。

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2008.10.11

日本教育工学会第24回全国大会始まる

 本日から3日間,上越教育大学を会場として,日本教育工学会第24回全国大会が開催される。本日,大会企画委員会委員長として,シンポジウム1Bの司会進行役を果たした。このシンポジウムは,実践研究の方法論,その知見の論文化に関するものだ。2つの報告,それに対するコメントを経て,会場から意見等を募ったが,手が上がらず,困惑した。仕方がないので,失礼は承知しながら,フロアの方を数名指名して,意見を表明していただいた。
 司会進行にまずい点はあったが,それでも,実践研究の方法論等について,登壇者から,またフロアから意見をたくさん聞けたので,これでよしとしよう。

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2008.10.10

学部生も学会に参加(富山大学の高橋研究室)

 明日から上越教育大学で日本教育工学会が催される,そこに赴く途中,富山に立ち寄った。富山大学・人間発達科学部の高橋先生と打ち合わせがあるからだ。そこで,高橋研究室の学部生8人とも会った。彼女たちは,明日からの教育工学会に参加するという。学部生も学会で勉強するとは,大したものである。また,そうした風土を育み,保たせる指導をなさる高橋先生も立派である。

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2008.10.08

日本教育工学会第24回全国大会(上越教育大学)

 10月11日(土)~13日(月),上越教育大学を会場として,日本教育工学会第24回全国大会が開催される。例年通り,シンポジウム,課題研究,一般研究,そしてInternational Sessionで構成される。大会企画委員会委員長として,日本教育心理学会や日本教育方法学会の年次大会と開催期間が重なっていることを危惧していたが,幸い,参加者数や発表件数は,それほど少なくなっていない。日本教育工学会が発展していることの証であろう。
 担当理事として,この委員会の副委員長を4年,そして委員長を2年務めた。これで,きっと勇退(?)させてもらえるであろう。気持ちよく委員長職を終えるためにも,大会が盛会となることを祈念している。

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2008.10.07

今年も,小中学校の合同研究発表会(本学の平野学校園)

 11月8日(土)に,大阪教育大学附属平野学校園の幼稚園と小中学校が合同研究発表会を催す。私も,(今年は何の役割も与えられていないが)参加する。この研究会に参加すれば,幼稚園の保育,小中学校の授業をたくさん見学できる。また,各教科等が連携テーマを設定して推進している小中の授業モデルや一環カリキュラム等について,情報を得ることができる。休日の土曜日であるが,参加してみようではないか。

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2008.09.29

カリキュラム・リーダーシップの台頭

 昨日,モンゴルからの帰国直後であるが,カリキュラム研究会に参加した(といっても,会場は,我が研究室なのであるが)。Revitaling Curriculum Leadershipという書籍の輪読を進めている。その中で,カリキュラム・リーダーシップの台頭,その歴史的背景について議論した。

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2008.09.15

日本教師教育学会第18回研究大会(第2日目)

 本日,新宿の工学院大学で催されちた,日本教師教育学会第18回研究大会の第15分科会「現場における教員研修」の3番目(10:00-10:30)で,口頭発表をした。タイトルは,「『学校における実践研究』の継続・発展を評価するための基準の作成」だ。
 いくつか有意義な質問やコメント(自分の研究の特長を認める批評,問題点を指摘する意見等)をもらえたから,まずまずといったところか。それ以上に驚いたのは,同じ分科会の他の3発表で,拙著が引用されていたことだ。また,何名もの知らない先生から,例えば「本を読んで勉強させてもらっています」等,声をかけられた。やっぱり,私には,その研究内容からすると,このコミュニティの方が合っているのか--。

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2008.09.14

日本教師教育学会第18回研究大会(第1日目)

 本日明日と,新宿の工学院大学で催される,日本教師教育学会第18回研究大会に参加する。本日は,午前中の第8分科会(教師の成長と研修(1))と午後のシンポジウム「21世紀における教員の資質向上論をさぐる-世界の教員政策と日本-」に参加し,ある発表には質問を投げかけてみた。
 明日15日は,午前中の第15分科会「現場における教員研修」の3番目(10:00-10:30)に発表する。タイトルは,「『学校における実践研究』の継続・発展を評価するための基準の作成」だ。実は,この学会で発表するのは初めてである。どのようなリアクションがあるだろうか--。

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2008.09.08

「学校における実践研究」の継続・発展を評価するための基準の作成

 14日・15日と,工学院大学で,日本教師教育学会第18回研究大会が催される。私も,15日午前の第15分科会「現場における教員研修」の3番目(10:00-10:30)に発表する。タイトルは,「『学校における実践研究』の継続・発展を評価するための基準の作成」だ。概要は,以下のとおりである。

 「発表者は,学校における実践研究の継続・発展を評価するための基準を開発するために,まず,平成18年度にある財団の実践研究助成を受けた5つの小中学校を訪問して,そこで聞き取りや授業観察等を実施し,継続・発展の実態を把握した。特に,研究主任等には,研究のテーマや研究活動がどのような形で継承されているか,それは19年度の授業やカリキュラムのいかなる部分に反映されているか等について,ヒアリングした。
 次いで,それらによって得られたデータを整理して,「学校における実践研究」の継続・発展を形成的に,また総括的に評価するための基準を複数の観点にわたって作成した。
 発表では,このような基準を作成する意義,作成のための基礎データの収集方法,それらの整理結果,作成した基準の枠組みや詳細を報告する。」

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2008.08.09

日本教育工学会第24回全国大会(10月11日~13日,上越教育大学)

 日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。本日,第24回全国大会の大会企画委員会が催された。委員が協力して,300件以上の一般研究について,そのセッションを定め,発表順や座長を定めた。私は,同委員会の委員長を拝命しているので,本日の委員会の司会・進行に責を負っていたが,土曜日にもかかわらず委員会に出席してくれたメンバーのおかげで,順調に作業を進められた。彼らのボランティア精神に厚く御礼申し上げる。また,それが報われて,大会が成功裏に終わることを祈念している。

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2008.07.21

研究者にも(にこそ)学習コミュニティが必要

 本日,我が研究室で,「教師の力量形成に関する研究会」(第が回)を開催した。前回に続き,8名の研究者が集い,それぞれが英文雑誌からピックアップしてきた論文を報告した。また,それを題材にして,この領域の研究課題,論文の独自性や提案性等について意見を交換した。さらに,「共通論文」を設定して,それについては全員が読破し,意見交換に備えるという取り組みも採用した(その内容に関する意見交換の時間も,長めに確保した)。
 自らの発表の準備も,共通論文の論点の整理も,そして他者の報告を理解するのも,なかなか骨が折れる。さらに,司会進行役もローテーションで担当しなければならないし,討論中も突然指名されたりするので,朝10時過ぎから夕方5時まで,気を休める時がほとんどない。ある方のお言葉を借りれば,まるで「トライアスロン」のような勉強会である。
 しかしそれでもなお,研究者にも,いや研究者にこそ,このような学習コミュニティは必要である。学術的知識の獲得,その思考の精錬は,他者との対話によって実現し,また促進されるから。

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2008.07.20

カリキュラムに関する,マクロとミクロの歴史を共鳴させて

 昨日午後,我が研究室で,カリキュラム研究会をが開催された(隔月開催)。James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadershipの第9章の内容について,担当者が報告し,全員で議論した。この章では,カリキュラム開発を民主的に推進するためには,それに関するネットワークを拡充する必要があること,そのネットワークでは,カリキュラムの学術的・個人史的知見が共通の基盤や指針となることが述べられていた。
 著者等は,カリキュラム研究の系譜を整理し,それが2人のカリキュラム研究者のライフストーリーに確認できることを論じて,この本を締めくくっている。カリキュラムに関する,マクロとミクロの歴史を共鳴させて論を締めくくるというのは,見事なレトリックである。

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2008.07.06

日本カリキュラム学会で司会を担当して

 昨日の発表に続き,本日は,日本カリキュラム学会第19回大会のある自由研究発表セッションにて,司会を仰せつかった(もうお一人は,帝京大学の市川博先生だった)。このセッションでは,英国のパーソナライズド・ラーニング,ドイツの教師のICT活用指導力,そして,(フランスの)ドクロリー法に関するものであった。共通点は,「外国の教育」というだけ--。総合討論における論点の設定が難しかった。まあ,それでも,最初の発表の内容に関連して,自分が把握していた英国のパーソナライズド・ラーニングの本質について,正鵠を射たアドバイスを送れたと思うので,司会として最低限の役割は果たせただろう。

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2008.07.05

カリキュラム・リーダーシップに関する学会発表(日本カリキュラム学会第19回大会)

 本日,鳴門教育大学を会場にして催された日本カリキュラム学会第19回大会にて,矢野先生(大阪市立大学)及び森先生(愛知江南短期大学)と,カリキュラム・リーダーシップに関する学会発表をおこなった。これまで取り組んできた文献研究,国内外の学校視察を通じて得られた知見を呈した。
 けっこう多くの方から質問や意見を頂戴したので,それなりにインパクトはあったのかと思う。ただ,カリキュラム・マネージメントとカリキュラム・リーダーシップの違い,カリキュラム・リーダーシップのモデルの特徴等を短い時間で伝えるのはとても難しかった。

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2008.06.30

「カリキュラムに関する語りと探究の充実」

 本日,我が研究室で,矢野先生(大阪市立大学)及び森先生(愛知江南短期大学)と,7月5・6日に鳴門教育大学で催される,日本カリキュラム学会第19回大会の発表準備に勤しんだ。ここで,我々は,「カリキュラム・リーダーシップのモデル開発」と題する発表をおこなう。一昨年度から3人で推進している,カリキュラム開発に必要とされるリーダーシップに関する理論的・実践的研究の中間成果をレポートするのだ。カリキュラム・リーダーシップ概念が台頭した背景,それとカリキュラム・マネージメントの違い,国内外の学校におけるカリキュラム・リーダーシップ実践の分析等を通じて,カリキュラム・リーダーシップの本質が教師たちの「カリキュラムに関する語りと探究の充実」にあることをモデルとして示すことになった。詳しくは,当日(5日の13:50~)の発表をお聞きいただきたい。

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2008.06.21

学校を基盤とする学力向上アプローチ

 本日,日本教育工学会の企画委員会が企画・運営する,シンポジウムが開催された。私は,午前中の「科研費による研究プロジェクト『学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究』の研究成果を中心として」というタイトルのものに登壇した。教員や児童生徒を対象とする,2つの大規模調査の結果を踏まえて,学力向上とICT活用の関係,その問題点を指摘した。
 主張点は,学力向上は,子どもの学力実態や学校が置かれた条件を踏まえて,個別的なアプローチを採用せざるをえない,それにおけるICT活用の位置付けも一般解は存在しないという点である。また,学力向上とICT活用の接点を各学校が開拓すべく,学校のリーダーが手腕を発揮しなければならない,だからその研修の充実こそがICT活用と学力向上の関係を築く際の最重要課題であるという問題である。

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2008.06.15

日本教育工学会のシンポジウム(21日の土曜日に開催)

 私が理事を拝命している日本教育工学会では,毎年6月に,総会開催に合わせて,シンポジウムを企画・運営する(今年度は,来週の土曜日,21日だ)。午前・午後と2つのシンポジウムが用意されるが,今回,午前は「科研費による研究プロジェクト『学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究』の研究成果を中心として」というテーマで,そして午後は「我が国の高等教育の行方と教育工学~経営,経済,社会的視点を活かして~」というテーマが設定された。
 私も,午前のシンポジウムに登壇する。与えられた役割は,教員や児童生徒を対象とする,2つの大規模調査の結果を踏まえて,学力向上とICT活用の関係,その問題点を指摘することである(昨日,本日とそのレジュメづくりに追われた)。
 興味のある方は,ぜひとも参加されたい。

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2008.06.01

信州大学教育学部の大学院GPのフォーラムでアクション・リサーチについて講演

P1020500 昨日に続き,妙高青少年自然の家で,信州大学教育学部の大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)フォーラムに参加した。まず,このプログラムの各部会の取り組みについて拝聴し,その後,「教師によるアクションリサーチの充実に向けて」というタイトルで講演を担当させていただいた。これまでの四半世紀に及ぶ学校現場との交わりを踏まえ,1)教師像と教師の力量の再確認,2)教師によるアクション・リサーチの事例と特徴,3)教師によるアクション・リサーチへの研究者の貢献などについて話題提供させていただいた。また,私が学校と交わる際に堅持しているポリシーやそれを成立させるためにおこなっているトレーニングも開陳した。
 結局、話題提供と意見交換で,2時間以上を費やした。とても疲れたが,授業研究やアクション・リサーチについて学部をあげて議論したり,プロジェクトを企画・運営できるというのは,うらやましい限りである。

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2008.05.17

カリキュラム・リーダーシップのモデル開発

 本日も我が研究室で,矢野先生(大阪市立大学)及び森先生(愛知江南短期大学)と,ミニ研究会を開催した。3人で推進している,カリキュラム開発に必要とされるリーダーシップに関する理論的・実践的研究の学会発表準備のためだ。本日は,国内外の学校視察を通じて得られた知見を比較検討し,カリキュラム・リーダーシップが発揮される学校の授業や研修等の特徴を明らかにした。それらを構造化したモデルを,7月上旬に開催される日本カリキュラム学会第19回大会(於:鳴門教育大学)で提案したい。

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2008.04.26

カリキュラムの評価と(再)設計をつなぐ「組織化」

 本日午後,我が研究室で,カリキュラム研究会をが開催された(隔月開催)。James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadershipの第6~8章の内容が報告され,議論された。著者たちは,カリキュラム開発の過程を設計,実施,評価,組織化と定めている。この「組織化」とは何か。カリキュラムの評価と(再)設計をつなぐ概念や営みである。具体的には,カリキュラム開発の主体,それに関わる人材の再設定ということであった。つまり,カリキュラム開発のメンバーのリニューアルである。それによって,学習者に民主的な社会を生きる力をつける(教材・自己・社会の理解を充実する)可能性が高まるという。カリキュラム開発の進展をそれに関わる人々の関係性のネットワーク化と把握する観念は,文化論的で,なかなか斬新だ。

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2008.04.25

カリキュラム・リーダーシップを尊ぶ学校では

 本日は,ほぼ一日,明日開催する「カリキュラム研究会」の発表準備に追われた。カリキュラム・リーダーシップに関する文献,James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadershipの第8章「ローカルな学習共同体を構築する」が私に与えられた発表分担だ。この章では,民主的な市民を育成するための民主的なカリキュラム開発には,学校の教職員の学習共同体,保護者や地域住民までも含む関係者の学習共同体が必要となること,その成立要件等が述べられている。
 専門家たる学校の教職員の学習共同体では,例えばキャリアや特別支援等の一般的な教科とは異なる指導を担当している教師たちのカリキュラム開発への参画をいかに促すかを説いていた。民主的な社会を担う子どもたちの学びを促す学校,つまりカリキュラム・リーダーシップを尊ぶ学校では,カリキュラム開発のシーンにおいても,スタッフの民主的な関係性が重んじられている
 今後,カリキュラム・コーディネータ等の実践的リーダーの力量やその育成に関する研究をデザインする際はに,この視点も投入することにしよう。

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2008.04.12

「カリキュラム・リーダーシップのモデル開発」

 本日我が研究室で,矢野先生(大阪市立大学)及び森先生(愛知江南短期大学)と,ミニ研究会を開催した。3人で推進している,カリキュラム開発に必要とされるリーダーシップに関する理論的・実践的研究の中間まとめのためだ。これまで取り組んできた文献研究,国内外の学校視察を通じて得られた知見を整理した。7月上旬に開催される日本カリキュラム学会第19回大会(於:鳴門教育大学)で口頭報告を予定しているからだ。そのタイトルは,「カリキュラム・リーダーシップのモデル開発」になりそうだ。カリキュラム・マネージメントやスクール・リーダーシップとの違いを明らかにし,それに必要な要素や構造をまとめて,その特徴をモデル的に表現することになった。

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2008.03.28

「勉強すれば,分かる」

P1120163 本日,我が研究室で,「教師の力量形成に関する研究会」(第2回)を開催した。本日は,8名の研究者が集い,それぞれが英文雑誌からピックアップしてきた論文を紹介した。また,それを題材にして,この領域の研究課題や論文の独自性や提案性等について意見を交換した。今回は,「共通論文」を設定して,それについては全員が読破し,意見交換に備えるという取り組みも採用した(その内容に関する意見交換の時間も,長めに確保した)。
 8本の論文の内容を頭に入れ,その内容等を批評するのは,なかなか大変なことだ。質問や意見がシャープでないと,それも指摘されるし--。
 論文間をつないで,教師の力量形成に関する研究の動向を整理するのは,さらに負荷のかかることであるが,しかし,それだけに見えてくるものがある。例えば,本日であれば,教師の力量のうち効力感等に関する研究が増えているとか,それを高めようとする営みが最終的に児童・生徒の学力向上に結実しているかという視座で検討されていることが明らかになってきた。「勉強すれば,分かる」のだから,しんどくても,また夏に集まることを誓って,別れた。。

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2008.03.15

今日もカリキュラム・リーダーシップについて学ぶ

 本日午後,我が研究室で,「カリキュラム研究会」を開催した。大阪市立大学時代に同僚や院生等と始めた研究会である。隔月開催を旨としている。現在,カリキュラム・リーダーシップに関する文献,James George Henderson & Rosemary Gornik(2006) Transformative Curriculum Leadership. Prentice Hall College Divを輪読中である。今日は,第5章と第6章を担当者が報告し,その内容を全員で討論した。それを通じて,民主的なカリキュラム開発が,授業では,いくつかの探求的な問いとして,また多面的で力動的な評価として展開されることを再認識した。

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2008.03.09

教師の力量に関する研究会の開催

 12月に続いて,28日午後,私の研究室を会場にして,教師の力量形成に関する研究会を開催する。これは,教師の力量形成に関する英語論文の報告会であり,各人が論文を選んで,それを参加者に紹介する。同時に,全員が共通して読破する論文を定めて,その内容に関して集中的に議論する。前者は,論文の内容をコンパクトに整理する能力が問われるし,後者は,論文内容の読み込みの深さがためされる。いずれも厳しい取り組みであるが,そうした状況に自らを追い込んで勉強したいという同志が,今回も8名集まる。継続したい営みである。

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2008.02.22

教師の力量形成を考えるコミュニティ

 京都教育大学の教育実践総合センターが毎月のように開催している(これはすごいことだ),「教育について考えるシンポジウム」で講演を担当させていただいた。タイトルは,「教師の力量とその形成 -授業実践者として,学校改革の担い手として-」である。博士論文をまとめた『授業研究と教師の成長』とその姉妹編たる『教師が磨き合う学校研究』のエッセンスを事例とともに紹介したという感じだ。16字スタートという変則的な時間設定にもかかわらず,けっこうな人数が集まっていたことに驚かされた。教師の力量形成を考えようとする,京都教育大学の教員や学生,京都市等の学校の教員のコミュニティの厚み,彼らの熱心さに感心させられた。

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2008.02.10

中国の高等教育システムの変遷

P1120145 本日午後,カリキュラム研究会に,中国のハルビン師範大学の鄭さん(大阪市立大学・大学院文学研究科の修了生)を迎えて,勉強会を開催した。彼女は,中国の高等教育システムの変遷をレポートしてくれた。社会システムの変化に応じて大学の制度や教育課程のどこがどのように変わってきたのかをきちんと整理して説明してくれたので,理解が進んだ。今回の勉強会は,2月に1回催している研究会の特別編であるが,鄭さんのおかげで得るものが多かった。
 ちなみに,ベテラン(?)もがんばらないといけないということで,矢野先生(大阪市立大学・教授)と私も英国の教育改革の動向やカリキュラム開発の事例をレポートさせてもらった。dog

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2008.01.27

コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証的研究

 本日は関西大学総合情報学部で催された科研の会議に出席した。同学部の久保田賢一教授が代表者を務めておられる「コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証的研究」の分担者になっているから
だ。私は,「英国の教育改革と日英交流学習の展開」について,訪問調査の結果をレポートした。
 関西大学の大学院生,修了して大学等に務めて独り立ちしている若手研究者などが精力的に研究活動を繰り広げている様子に,特に学校現場や海外で企画・運営されているプロジェクトに参画している姿に,毎回,感心させられる。

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2008.01.26

日本教育工学会第24回全国大会(10月11日~13日,上越教育大学)

 私が理事を務めている,日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。前回大会に続き,今回も大会企画委員会の委員長を拝命している。本日,第1回目の大会企画委員会を催し,その枠組みを定めた。シンポジウムについては,新たに,ソーシャルネットワーキングサービスに関する内容を扱うものを設定した。昨年度好評であった実践研究の方法論や論文化に関するものも開催することにした。さらに,開催校の特色を踏まえて,教師教育に関するテーマのシンポジウムも用意することにした。学会理事として,また大会企画委員会委員長として,多くの会員に,この大会に参加していただきたいし,ご発表もお願いしたい。

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2008.01.05

カリキュラム・リーダーシップに関する文献講読会

P1120038 本日午前中,我が研究室で,「カリキュラム研究会」を開催した。大阪市立大学時代に同僚や院生等と始めた研究会である。隔月開催を旨としている。
現在,カリキュラム・リーダーシップに関する文献,James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadership. Prentice Hall College Divを輪読中で,今日は,第3章「反省的探究を充実させる」と第4章「3S教育のためのデザインと計画」を担当者が報告し,その内容を全員で討論した。
 民主的なカリキュラムを創造するために,教師たちにいかなる探究やデザインプラットホームの作成が求められるのかについて,議論を重ねた。時間をオーバーし,午後から別の予定があった私は,あやうく昼ご飯を食べそこねるところだった(結局,コンビニのパスタ――)。

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2007.12.27

教師の力量形成に関する研究会を開催

P1120022 本日午後1時から6時過ぎまで,私の研究室を会場にして,9名のメンバーで,教師の力量形成に関する研究会を開催した。これは,教師の力量形成に関する英語論文の報告会であり,各人が論文を選んで,それを参加者に紹介するというスタイルが採用された。私は,「不確実性」「葛藤」に関する文献研究をレポートしたが,他のメンバーからはリフレクション,ポートフォリオ,実践研究,実践的知識,談話分析等々に関する文献の内容を紹介してもらえたので,この会を通じて教師の力量形成に関する研究の動きをとらえることができた。
 それにしても,9つの論文の内容を理解するのは,とてもハードである。ある参加者は,「運動不足の人が,急にスポーツクラブに行ってハードな運動を試みた」ようなものだったと,その厳しさを回顧していた。しかしながら,こういう研究会の必要性を再確認した参加者は,3月にも同様の研究会を開催する(報告を準備する)ことを誓った。次回は,共通に読破してくる論文も定める予定。

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2007.12.24

今日も英語文献と格闘(でも,それがけっこう心地よくて)

 今日も,一日中,部屋にこもり,英語文献と格闘した。今度は,年明けの5日に催される,「カリキュラム研究会」での発表準備だ。
 大阪市立大学時代に同僚や院生等と始めた研究会は,現在,カリキュラム・リーダーシップに関する文献講読を継続している。私に与えられた課題は,James George Henderson & Rosemary Gornik (2006) Transformative Curriculum Leadership. Prentice Hall College Divの第3章「反省的探究を充実させる」の報告である。カリキュラム開発という問題解決に従事する際に必要とされる「反省的探究」の概念,その多様性等について論じた文章だ。
 26ページの読破と発表資料作成にチャレンジしたが,20ページで挫折し,資料完成は明日以降になってしまった。しんどい作業ではあるが,こうして文献と格闘するのは,けっこう心地よくもある。

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2007.12.22

教師の力量形成に関する英語論文の報告会

 今日は,一日中,部屋にこもり,教職の特徴たる不確実性や葛藤に関する論文,Deborah Helsing(2007)Regarding uncertainty in teachers and teaching. Teaching and Teacher Education, 23, 1317-1333を読んでいた。27日午後に催される勉強会の準備だ。これは,教師の力量形成に関する英語論文の報告会であり,各人がすぐれた論文を選んで,それを参加者に紹介する。報告できない人は,報告会に参加する権利が与えられない。私の研究室が会場なのだが,英語論文を読み,レジュメを作成していないと,私も部屋から追い出される。そうならないために,本日,内容を整理し,レジュメ等にまとめた。参加の権利を得て,ひと安心。

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2007.09.30

日本教育方法学会で意見交換

 今日も,京都大学で開催された,日本教育方法学会第43回大会に参加し,自由研究を拝聴した。また,いくつか,疑問点等を発表者に投げかけてみた。
 奈良教育大学の小柳先生のご発表「異校園種連携研究における研究主任の役割に関する研究」などは,私が現在取り組んでいるトピックにとても近く,積極的に意見交換した。
 それにしても,これで,土日祝日を5日間連続で学会参加・発表等に費やした。少々くたびれた――。

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2007.09.29

日本教育方法学会第43回大会で2件の発表

 本日,明日と,京都大学で,日本教育方法学会第43回大会が開催されている。私も参加し,午前中の課題研究Ⅰ「世界における日本の授業研究の意義と課題-校内研修としての授業研究を中心にして-」において,「校内研修による反省的授業実践文化の創造-授業研究の継続・発展を促す『装置』への注目-」と題して,発表した。また,午後の自由研究1では,「学校における実践研究の推進に資するリーダーシップグループ-研究主任と他のリーダーの協力に着目して-」というタイトルで,研究発表をおこなった。
 いずれも,まずまずの反響があった――。同時に,私の提案は,原理や哲学を尊重する(と思われる)本学会では異色なのかもしれないと感じる,意見交換もあった。
 なお,学校をあげて授業研究を推進していることで有名な浜之郷小学校で研究主任をなさっていた方と意気投合した。本を読んだり,放送番組を見て,同校の取り組みは私の考える「学校研究」とは性格が異なると思っていただけに,意外であったし,共感し合えたことはうれしかった。

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2007.09.24

調査の構成に関する言及

 3日連続で,日本教育工学会の第23回全国大会に参加した(早稲田大学所沢キャンパス)。課題研究でいくつかの発表を聞いたが,調査の構成について言及しないものが多く,戸惑った。例えば質問紙調査の項目,インタビューの観点について紹介されるが,それがどのような論理(理論,先行研究等)によって導き出されたのかがよく分からない。その調査による知見の妥当性を聞き手が検討できない。学術研究として報告する以上,調査の構成に関する言及を大切にしたいものだ。

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2007.09.16

日本教育工学会でのポスター発表の準備等

 22日~24日,早稲田大学の所沢キャンパスを会場にして,日本教育工学会第23回全国大会が催される。第2日目の23日午前,私は,「e-Learningプログラムを通じた『学校研究』の企画・運営に関わる実践的知識の獲得」というタイトルで発表をする。今大会から本格的に導入されたポスター発表にチャレンジするのだ。昨年度,教育心理学会で一参加者としてその様子を目にしたが,聴衆を惹きつけられるか否かは,ポスターの構成やデザインで変わる(もちろん,内容がしっかりしていることが前提であるが)。
 先日からポスターの作成に取りかかり,プロトタイプを貼ってみた。これで聴衆を魅了できるのか――。私の学会発表の回数はもう50回を超えているだろうが,ポスター発表は初体験なので,どうなるものやら予想がつかない。でも,それが心地よい(?)緊張感をもたらしてくれる。
 2日目の全体会では,大会企画委員会の委員長として,壇上で「あいさつ」をしなければならないと先日聞いた。シャイな私は,こちらはもっと苦手である。
 1日目にはシンポジウムの司会が,そして3日目には連名発表が設定されている。忙しい3日間になりそうだ。

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2007.09.02

カリキュラム・リーダーシップに関する文献を読破

 昨日・本日は,2ヶ月に1回程度開催しているカリキュラム研究会の開催日であった。1年ほど前から輪読を試みてきた,Allan A GlatthornらによるCurriculum Leadershipの内容を分担して報告し,その内容等について討論した。この著書は15章(資料も含めると468ページ)から成る。2月に1回程度の研究会では,読破するのにかなりの日数を要した。けっこうしんどい作業であったが,メンバーは,達成感を得られたので,さっそく次の文献講読にチャレンジすることを決めた。次回は,11月に,天王寺キャンパスの私の研究室で開催の予定。

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2007.08.18

残る夏休みをどう過ごすか

 今日は8月18日だ。大学の夏休みはまだ1月以上残っているが,小中学校の場合は,あと2週間を切るくらいになっているだろう(北海道等はあと1週間もないくらいだろう)。
 来週,いくつかの学校で催される研修会に参加する。いずれも,2学期以降の学校研究の内容や手順を検討したり,確認したりするものだ。秋に公開研究会を開催する学校については,いわゆる指導案検討を試みたりする(あまり細かい点にまで踏み込むものではないが)。
 拙著『教師が磨き合う学校研究』には,第2部にて「長期休業期間における学校研究の推進-夏休みに何をすべきか-」という節を設けて,夏休み等の学校研究の活動を論じている。それを指標にして,残る2週間に何をすべきかを再考してもらいたい。
 なお,残る時間が多いからといって,私たち研究者ものんびりしているわけにはいかない。秋になって講義が始まるとその準備等に相当の時間を費やすことになる。だから,この時期に,講義期間中にはできない活動に従事しなければならないからだ。とりあえずは,9月2日(日)に開催される「カリキュラム研究会」の発表準備(カリキュラムリーダーシップに関する洋書の担当章のレジュメ作成等)を進めないと――。

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2007.07.08

今日は,カリキュラム学会でお勉強

 本日も,日本カリキュラム学会に参加した。昨日は新参者なのに発言しすぎたという反省(?)に基づき,本日は,基本的には各報告を拝聴することにした。
 世界の授業研究の動向とそれに基づく日本の授業研究の課題,校内研修におけるワークショップとカンファレンスの異同等について,勉強することとなった。特に,前者については,私も,来る9月29・30日に京都大学で催される,日本教育方法学会第43回大会の課題研究「世界における日本の授業研究の意義と課題-校内研修としての授業研究を中心として-」における提案を仰せつかっているので,興味深く報告を聞き,そして,自分の研究との接点や差異点を確認した。

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2007.07.07

カリキュラム学会で討論

P1070826 本日,埼玉大学を会場にして催された,日本カリキュラム学会に参加した。「カリキュラム・リーダーシップ概念の検討」というタイトルで,矢野先生(大阪市立大学)が私を含むメンバーで推進している共同研究の中間成果を発表したからである(写真はその様子)。
 質問や意見に,共同研究者として応じた。特に,カリキュラム・リーダーシップとカリキュラム・マネージメントの異同,関係性に関する討論において,2,3コメントした。また,同じセッションの他の研究発表に対して,質問を呈したりした。
 この学会には昨年も参加したが,他の方の発表や討論を聴いているだけであった。今年は,複数回発言したので,参画の度合いを高めたと言えよう。そもそも学会員になったし――。来年度は,もしかして,自ら発表かも――。

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2007.07.01

「世界における日本の授業研究の意義と課題-校内研修としての授業研究を中心として」

 日本教育方法学会第43回大会が,9月29・30日に,京都大学を会場にして催される。その課題研究Ⅰには,「世界における日本の授業研究の意義と課題-校内研修としての授業研究を中心として」というテーマが設定されている。
 私も,提案者の1人となった。その題目を,「校内研修による反省的授業実践文化の創造-授業研究の継続・発展を促す『装置』への注目-」と定めた。学校における授業研究を活性化させるための仕組み,例えば研究紀要の作成や研究発表会の開催について論ずるつもりである。
 第1日目の午前中だから,あまり人が集まらないかもしれないが,このテーマは,私が,自らの研究者人生において最も大切にしたいと考えている領域の1つだから,精一杯がんばろうと思う。

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2007.06.23

カリキュラム・リーダーシップに関する研究発表

 本日,2ヶ月に1回程度開催している,カリキュラム研究会を,我が大阪教育大学天王寺キャンパスで催した。内容は,前回に続き,カリキュラム・リーダーシップについてである。今回は,2件の発表である。まず,1件目は,矢野先生(大阪市立大学)のご発表。カリキュラム・リーダーシップの主体や要素,カリキュラムマネージメントとの異同,台頭の背景について,2時間近く議論した。その成果の一端は,日本カリキュラム学会の全国大会(7月7・8日,埼玉大学)で報告される。
 続いて,私自身の発表。タイトルは,「学校研究の企画・運営におけるリーダーシップグループの役割-研究主任は他のリーダーとどう関わっているか-」である。学校研究を発展させるために,研究主任が他のリーダー(学校長やプロジェクト・リーダー等)をいつ,いかなる側面で協力・共同しているかを2つの事例を比較・検討しながら,明らかにしようとするものである。これは,9月末の教育方法学会で発表の予定。

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2007.06.20

第2回日中教育工学研究推進フォーラム

 昨日,本日と関西大学(千里山キャンパス)にて,第2回日中教育工学研究推進フォーラムが催された(主催:日本教育工学会)。
 日中双方から,教育工学研究の事例が報告され,比較検討された。私は,例の「教室のICT環境の将来像について-地域・学校の特色等を活かしたICT環境活用先進事例に関する調査」の一環として行われた,「教育の情報化」の実態把握に努めた,1万校を対象とする質問紙調査の結果を報告した。中国の研究者は,都会ほど「ICT環境の整備」が遅れていることが不思議でならないようだった。

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2007.06.16

日本教育工学会の6月シンポジウム

 私が属している日本教育工学会では,毎年,6月に総会と合わせて,シンポジウムを開催している。午前,午後の2部制だ。午前の部シンポジウム1のテーマは「高等教育における教育実践の成果をどのように共有し活用するか」,午後の部シンポジウム2のテーマは「新しい教育課題に教育工学は何ができるか~現代的問題に挑む~」である。
 シンポジウム1では,4つの大学の教授法の開発,授業評価,FD(ファカルティ・ディベロップメント)等が紹介され,異同が確認された。各大学が高等教育の改善に果敢にチャレンジしていることがよく分かったが,学生に「何を」指導するか,学ばせるかという「カリキュラム論」が足らないような気がした。それによって,指導や評価のあり方は変わるから。

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2007.05.27

カリキュラム・リーダーシップに関する研究発表

 本日,矢野先生(大阪市立大学),森さん(愛知江南短期大学)と研究会を開催し,カリキュラム・リーダーシップについての議論を繰り広げた。この概念が浮上してきた背景,カリキュラムマネージメントとの異同,その特徴などについて,3時間近くも検討した。
 その成果の一端を矢野先生が日本カリキュラム学会の第18回大会(7月7・8日,埼玉大学)で報告する予定である。第1日目の自由研究発表Ⅰのセッションだ。私も,同席し,矢野先生をサポートする。

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2007.05.26

日本教育工学会の「夏の合宿研究会」

 日本教育工学会では,毎年,夏(あるいは秋に)と冬に,合宿研究会を開催している。本年度,前者については,7月28日・29日に,富山大学黒田講堂会議室を会場として,実施される。テーマは,「次世代の教室のICT環境と学力向上を考える」である。
 会場を取り仕切るのは,同大学の高橋純さんだ。彼は,NIMEの堀田さんと仕事をしながら,学校現場でのICT活用に関して,実践的な知見をたくさん有している。様々なセミナー等で活躍した経験から,こうした研究会の企画・運営にも長けている。だから,参加すると,ICT活用に関するアイデアを手にして,帰途につけるに違いない。私も,パネルディスカッションのコーディネータをおおせつかっていることもあり,フル参加する。読者も,参加をご検討いただきたい。

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2007.05.20

学術研究会における質問-その難しさ-

 昨日もレポートしたように,19日,北星学園大学で,日本教育工学会の研究会(JSET07-2)が催され,私も参加した。
 何度か,「よくない質問」を耳にして,がっかりした。学術研究会における質問は,難しい。教育工学会の場合であれば,質疑応答の時間は,5分あるかないかだ。だから,まず明快さが求められる。だいたい「質問が3つあります――」などと始まるのは,その時点で,あまりよい質問ではないだろうと予想がつく。3つの質問自体の説明に時間を要するし,それにまともに答えていたら,もう時間いっぱいになるからだ。
 さらに,質問の内容に問題があるケースに遭遇すると気がめいる。それは,発表者が伝えている「研究の目的」に即さない内容が質問される場合だ。例えば,研究主任の力量形成を目的とするe-Learningプログラムのデザインや実際,効果について,発表者が言及しているとしよう。それなのに,「参加する教師たちは,どうやって学習する時間を捻出したのか」「昨今,教師は忙しくて研究どころではないだろう」「e-Learningのシステムは高額なので,普及は難しいと思われる」などの発言が出てきたりすると「あーあ」と思いながら,発表者はやむなく回答することになるだろう。質問者が自分の興味とか知りたいことをストレートに発表者にぶつけるだけでは,討論にはならない。それらの多くは,発表が終わってから,個人的に教えてもらえばよいことだ。
 学術研究会における質問は,発表の主旨に即し,その本質的な問題点を,論理的に,また明確に主張することを目的として営まれるべきものだ。それならば,発表者と質問者の間に対話が成立するから。また,発表者も学べるし,他の参加者も議論に加われるから。
 もちろん,私も目指しているとはいえ,常にそれができているとは限らない。しかし,そうありたいと,いつも,努力しているつもりだ。自分が述べたいことを反芻し,相手にとって,会場全体にとって意味がある問いや意見になるかを再確認してから,質問を投げかけるようにしている。
 もう,独りよがりの質問を出すのはやめよう。学術研究会を建設的な議論の場にしよう。

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2007.05.19

「情報教育ミドルリーダーのコンピテンシーに関する研究」(JSET07-2「地域教育力と情報教育」での研究報告)

 本日,北星学園大学で,日本教育工学会の研究会(JSET07-2)が催され,私も参加した。鳴門教育大学の藤村さんが,中川さん(メディア教育開発センター)や私と共同で進めてきた情報教育の実践的リーダーに関する研究の知見を報告してくれた。
 情報教育マイスター研究会の機会に参加者に回答してもらった「情報教育マイスター・セルフチェックシート」の結果を上手に整理して,情報教育を牽引するリーダーに特に必要とされる能力・資質を明らかにしてくれた。そして,その中に,私が主張するカリキュラム・コーディネーションに関わる能力・資質が位置づいていることについても言及してくれた。
 P1060201 ただし,情報教育ミドルリーダーと教育情報化コーディネータや情報化推進リーダー教師との違いについての質問が呈されたように,情報教育ミドルリーダーを現実の学校でどのような存在として具体化するかについては,さらなる検討を要するであろう。私の立場からすれば,それと研究主任の役割との異同についても吟味する必要がある。
 それにしても,寒い。気温も,たった10度--。

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2007.05.13

学力向上と学校におけるICT活用

 本日,聖心女子大学で開催された科研の打合会に出席した。そのテーマは,「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」である。昨年度と本年度に企画・運営されており,聖心女子大学の永野和男先生が代表者である。
 私は,総合学力研究会(事務局:ベネッセ教育研究開発センター)が実施している「学力向上のための基本調査2006」の結果から主張できる,学力向上とICT活用の連関,その実証的知見について報告書にまとめる。また,18年度に実施した,文部科学省委託事業地域・学校の特色等を活かしたIT環境活用先進事例に関する調査研究」の一環たるアンケート調査の結果をそれに重ねて,ICT環境の整備と学力向上の連関についても若干の考察を試みる。
 さらに,和歌山の小学校で繰り広げられる,ICT活用の関する事例研究にも(少しだけ)参画する予定である。

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2007.05.06

カリキュラム・リーダーシップの今日的意義や特徴等

 本日,2ヶ月に1回程度開催しているカリキュラム研究会で,カリキュラム・リーダーシップについての議論を繰り広げた。その今日的意義や特徴,カリキュラムマネージメントとの異同,リーダーシップを発揮する主体などについて,3時間近くも意見を交換した。
 その成果の一端を,代表して,矢野先生(大阪市立大学)が日本カリキュラム学会の全国大会(7月7・8日,埼玉大学)で報告する予定である。私も,同席するつもりである。

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2007.04.22

自主勉強会に参加する姿勢

 研究者間の学術的交流,教師たちとの実践研究会など,私は,様々な自主勉強会に参加している。それに,継続的に参加するのは,けっこう大変なことだ。体調が悪い,締め切りが明日に迫った課題がある,(遠くの場合は)旅費の確保が難しい等々で,参加を見合わせたくなることもある。
 けれども,「できれば参加したい」くらいの気持ちで臨んでいる自主勉強会から得るものは,多くない。やはり,歯を食いしばっても,継続的に参加している会だと,得るものも多いように思う。読者は,どう思われるだろうか。生身の人間だから,どうしても出席がかなわない場合もある。それは,仕方がない。要は,その勉強会に対して,どのような姿勢で向き合っているかが大切なのだ。また,継続的参加を満たすための戦略(スケジューリング,貯蓄など)を有しているかが,それが実りあるものになるかどうかの分かれ目なのである。
 研究者も実践家も,時々,自主勉強会に対する自己のスタンスを点検・評価した方がよいだろう。

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2007.02.27

またまた英国訪問

 今,成田空港である。これから英国に出かけ,数日間,カンファレンスに参加したり,現地の学校を訪問したりする。1月上旬に訪問したばかりだが,トピックが異なる。今度は,国際交流学習のカリキュラム開発,それを企画・運営するリーダーシップグループの役割に関するヒアリングだ。既に現地では,矢野先生(大阪市立大学・大学教育研究センター),森先生(愛知江南短期大学,大阪市立大学・大学院文学研究科の卒業生)が待ってくれている。3人は,カリキュラム研究会のメンバーであり,私が代表者となっている科研のチームを構成している。ちなみに,3人とも卯年生まれである。
 訪問にあたっていろいろ困難も出ているが,協力して,よい成果をあげて帰国したい。

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2007.02.23

「教育学フォーラム」で知的な時間を過ごす

 本日午前中,私が所属している,大阪市立大学・大学院文学研究科・人間行動学専攻・教育学専修が自主的に運営しているフォーラムが開催された。今回は,3月から哈爾浜師範大学に勤務することになった院生が,在日中国人の子育ての類型化,家族・親族等のネットワークについてレポートしてくれた。教育学教室には様々な専門性を持っているスタッフがいるし,院生の研究的関心も幅広い。それゆえ,このようなフォーラムを開催しても議論が拡散し,深まらない危険性もあるが,ある研究課題について多面的,重層的に検討できる可能性もある。今日は,発表者のレポートの工夫によって,それが成立したと思う。知的な時間を過ごせた。
 けれども,これが,私にとって最後の「教育学フォーラム」参加となった。今年度末をもって,本学を離れるから。

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2007.02.11

日本教育メディア学会の2007年度第3回研究会-メディア・リテラシー教育教材の評価ワークショップ-

 本日,福山大学で,日本教育メディア学会の2007年度第3回研究会が催された。今回は,メディア・リテラシー教育がテーマである。まず,研究動向等に関するレポートが呈され,続いて教材評価のワークショップが企画・運営された。私は,そのコーディネータとして参加した。
 P1050093 かつて総務省の音頭で開発されたメディア・リテラシー教材を視聴し,その内容等についてフリーディスカッションを繰り広げた。その中から,私は,1)教材の効果は,メディア・リテラシー教育の枠組みをどのように設定するかに依存しているから,その全体像をガイドブック等で示す必要がある,2)教材でねらうものが自分の学級・学校に適合的なものであるかどうか,教材を改変したり,メディアミックスに取り組んだりする必要性などを自ら見いださなければならないし,そのアイデアプロデュースをガイドする必要性もあるといった点を整理し,指摘した。

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2007.02.04

リーダーシップとカリキュラムの計画策定

 4日,2ヶ月に1回程度開催しているカリキュラム研究会で,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第4・5章を輪読した。第4章:The Politics of Curriculumに関しては,連邦政府,州政府,専門団体,裁判所,学校,教室という多元的,多面的なポリティクスの構造がよく整理されていて,勉強になった。
 第5章のCurriculum Planningについての議論では,学区と学校という,2つの主体によるカリキュラムの計画策定,ことに,リーダーシップとカリキュラムの計画策定の関係性が巧みに整理されていた。また,カリキュラムの計画策定がゼロからでなく,これまでのカリキュラムの実態把握,その改変によるものであることが主張されていて,それが印象に残った。
 次回は,今日少しだけ意見交換をした第6章:Improving the Program of Studyの読解となる。3月14日に大阪市立大学で開催の予定。

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2007.01.28

若手研究者の成長

 本日,関西大学総合情報学部の久保田教授を研究代表者とする科研「コミュニケーションを重視したデジタル学習環境に関する実証研究」のミーティングが催され,私も,分担者として出席し,自らの取り組みを報告した。英国の教育改革,同ICT環境の整備,ICT活用をドラスティックに進展させた学校の事例等について言及した。
 ところで,この科研のメンバーには,私よりも若い研究者が3,4名選ばれている。みんな,私の指導教官だった水越先生,それから久保田先生や黒上先生のもとで育った研究者である。彼らの最近の取り組み,私たち年長者の報告に対するコメントを聞かせてもらった。しっかりしてきたと思う。若手研究者の成長は著しい。自分たちも,研究に真摯に向き合い,学究的研鑽を積まねばならない。研究者としては当たり前のことなのだが,若手の成長を目にして,この真理を再認識した。

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2007.01.27

実践研究のデザインや論文化(日本教育工学会第23回全国大会)

 昨日もレポートしたが,私が理事を務めている日本教育工学会では,9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパスで第24回全国大会を開催する。この大会に向けた,第1回の大会企画委員会が本日開催された。
 シンポジウムの1つに,実践研究のデザイン,その結果の論文化に関するものを設定することになった。おそらく,私も,司会進行として参加する。学校現場に即した研究をどう企画・運営し,記録し,まとめるかは,多くの人が悩んでいる問題だ。これらを十分に吟味するために,具体的な研究事例をとりあげ,それを学会の編集担当理事等が批評するというスタイルを採りたいと考えている(予定)。けっこうユニークなセッションになると思うので,参加をご検討いただきたい。

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2007.01.26

日本教育工学会第23回全国大会(9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパス)

 私が理事を務めている,日本教育工学会では,毎秋,年次大会を開催している。なりゆきで,平成19年度のこの全国大会(9月22日~24日,早稲田大学所沢キャンパス)の大会企画委員会の委員長を拝命することになった。少々荷が重いのだが,がんばるしかない(とはいえ,次の理事選挙で落選すれば,自動的に解任されるわけだが――)。明日,第1回の大会企画委員会が開かれるので,ここ数日は,その資料作成にかなりの時間を費やすことになった。
 ポスターセッションを導入する,大会講演論文集をCD-ROM付きにするといった,新しい試みに取り組む予定である。多くの会員にご参加・ご発表いただきたい。

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2006.12.27

アメリカのカリキュラムの歴史

 25日,2ヶ月に1回程度開催しているカリキュラム研究会で,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第2・3章を輪読した。自分が担当した第3章:Curriculum Theoryに関しては,主として,カリキュラム「理論」の分類を報告した。彼らによれば,それは,構造志向,価値志向,内容志向,そして過程志向に大別できる。説得力のある類型論であった。
 第2章のCurriculum History: The Perspective of the Pastの内容にも,知的興味が湧いた。アメリカのカリキュラムの流れ,例えば保守-革新の往復,進歩主義的教育の多義性などを再認識でき,とてもためになった。

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2006.12.24

カリキュラム研究会の準備

 本日は,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第3章Curriculum Theoryを読破し,レジュメを作成した。明日,2ヶ月に1回程度開催している,カリキュラム研究会で,この章の発表を担当するからだ。
 この章では,カリキュラムに関する理論が極めて整然とまとめられている。とりわけ,「過程志向」のカリキュラム理論について,これまでの研究知見が詳細にまとめられていた。これがスクールリーダーに最も必要だと著者が考えているからであろう。
 明日,他の章,例えばカリキュラムの歴史などについても,他のメンバーから報告を受ける。明日も,カリキュラムについて大まじめに考える日となろう。

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2006.11.26

学力向上とICT活用の関係

 26日,聖心女子大学文学部の永野研究室で開催された科研の打合会に出席した。それは,本年度と次年度に企画・運営される「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」だ。私は,「B:学力向上とICT活用との関連分析」,「C:教育現場でのICT活用の効果の実証」グループのメンバーになっている。具体的には,「理想型」の学力実態を示す学校の比較研究,デジタルコンテンツの利用に関する教師比較研究に従事する。
 今日は,ベネッセ教育研究開発センターと共同で実施している,「学力向上のための基本調査2006」「指導の状況に関するアンケート(教諭対象)」中のICT活用指導関連項目から,学校のICT活用スコアを算出し,それと学力プロフィール(国語,算数・数学,読解力,学びの基礎力,生きる力の高低)の連関に関する知見を報告した。

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2006.11.10

今日も,カリキュラムについて大まじめに考えた

 本日は,2ヶ月に1回程度開催している,カリキュラム研究会の日だった。これは,大阪市立大学の大学院生やOBと企画・運営している,カリキュラムの理論と実践に関する研究的交流の舞台だ。今回は,前回に続き, Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第1章Nature of Curriculumを矢野先生がレポートし,その内容について議論した。今日も,カリキュラムの類型など,カリキュラム論の基礎・基本について,大まじめに考えた。また,著者の主張を踏まえ,学校長がカリキュラム開発において発揮するリーダーシップについても検討した。

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2006.11.05

課題研究のコーディネーション(日本教育工学会第22回全国大会)

 日本教育工学会第22回全国大会も,3日目を迎えた。午前中の一般研究4のセッションに続いて,午後は,最終セッションたる課題研のセッションが運営された。
 私は,「教師教育の新展開-指導力の体系とその育成方法の再考-」の司会進行を務めた。このセッションは,教員養成・現職教育の新しい動き,例えば教職大学院の創設を踏まえて,教師の力量の体系化,新しい力量,例えばICT活用指導力の育成方法などについて検討するものだ。
 2時間30分の時間しかないのに6件の発表を設定したため,討論の時間が窮屈になった。内容的にも少々広がりすぎたか――。あるトピックやテーマに,いくつかの発表を連結させて迫ろうとする,課題研究のコーディネーションは難しい。今回もまたそう感じた。
 このブログの読者であの課題研究に参加なさった方がいらっしゃったら,感想をお聞きしたい。

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2006.11.04

他者の研究発表についての検討(日本教育工学会第22回全国大会)

 昨晩,院生と夕食をともにしながら,日本教育工学会第22回全国大会2日目の一般研究3のセッションへの参加について議論した。1日目に論文集を手にしているのだから,明日までに,各人(私も入れて4人)が,規準に基づいて,すぐれていると思われる研究発表を選び,それを翌朝(つまり4日朝)に照らし合わせようということになった。
 規準は,1)目的・方法・結果・考察が整合的である,2)学術的な体系を意識し,それに位置づけて自らの研究の独自性を主張している,3)教育現場の営みに対するなんらかの貢献を期待できる,4)表現の了解性が保障されている,5)その他よい部分があるといったものだ。
 4日朝,(院生を会場まで私が運転して運びながら――),「お勧めの」研究発表を大学院生に報告してもらった。もちろん,私も披露した。意見が一致した研究発表もあれば,そうでないものがあり,研究発表のあり方についてしっかりと議論できた。
 午後,発表を聞いてその内容等も考慮しながら,再度,他者の研究発表についての意見交流を図る。

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2006.11.03

日本教育工学会第22回全国大会(関西大学・総合情報学部)

 本日から3日間,高槻市の関西大学・総合情報学部で,日本教育工学会第22回全国大会が催される。
本日は2つの一般研究セッションとシンポジウム1(A,B)が設定された。私が指導している大学院生が午前中,私が午後,研究発表をおこなった。院生の発表も自分のものも,けっこう多くの方に聞いていただけた。ありがたい話だ。読者の中に発表をお聞きになった方がいらっしゃったら,感想をお聞かせいただければ幸甚である。
研究以外にも,共同研究仲間,知り合いの学校現場の先生方等々,たくさんの知り合いに再会できたのも嬉しかった。
 それはそうと,開催校の先生方のご尽力であろうが,各部屋の会場係の学生(だと思う)がとてもきびきびしていて,また礼儀正しくて,気持ちがよかった。

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2006.10.29

日本教育工学会第22回全国大会での研究発表

 11月3~5日,日本教育工学会第22回全国大会が関西大学で催される。私は,3日15:40~18:20の一般研究発表2の「教師教育(2)」セッションの4番目の発表だ。タイトルは,「学校研究推進リーダー養成のためのe-Learningプログラムの開発研究」である。松下教育研究財団の研究活動助成を受けて推進している,LTプロジェクトのデザインや中間成果についてレポートする。学校の実践研究を牽引するミドルリーダーがその力量を高めていくための研修課題・方法,その工夫について,具体的に提案してみたい。
 なお,同日午前中の一般研究発表1の「教育メディア(1)」セッションでは,私が指導している大学院生が,「ベテラン教師が授業においてデジタルコンテンツを活用するための実践的知識-小学校のベテラン教師と若手教師の比較を通して-」というタイトルで発表する。彼女は,NHK学校放送番組『にんげん日本史』のデジタル教材を授業にどのように活用するかについて,複数の教師にていねいにインタビューした結果を比較・検討して報告する。あ,このセッションは,堀田大先生(NIME)や高橋先生(富山大学)もご発表なさるようだ――。

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2006.10.01

学会発表は練習すればするほど――

 10月1日に催された日本教育方法学会第42回大会(第2日目)では,私の他にも,大阪市立大学大学院の学生数名が,研究発表をした。昨夜,2名の院生の発表練習に,つきあった。
 P1000624 論旨が明快でない部分を指摘し合ったり,どんな質問が投げかけられるかを予想したりする。昨晩の練習が生きて,配付資料が読みやすくなった。口頭での説明も筋が通ったと思う。やはり,学会発表は練習すればするほど上手になる。前もって準備したものを批評され,修正するのは気が重いことではあるが,その努力は必ず実る。特に,若いうちは,吸収力があるので,磨かれ方が著しい。今回の2名の院生の努力をほめてあげたいと思う(ただ,練習会はもっと早くに,大阪にいる間に開催したいものだ)。

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発表への反応は今ひとつ?

 本日,福島大学で催された第42回日本教育方法学会で,「カリキュラム・コーディネータの養成を志向したe-Learningプログラムの可能性と課題-参加者に対する追跡調査の結果を踏まえて-」というタイトルの研究発表をおこなった。奈良教育大学の小柳さんと,(私としては久しぶりに)共同で,開発した教員研修プログラムの枠組み,実際,成果,とりわけ参加者の追跡調査の結果をレポートした。
 e-Learningの効果を参加者の所属校におけるアクションにおいて確認するという,研究トピックは,教育工学会等ではかなり関心が高いように思っていたが,今回の聴衆の反応は今ひとつだったかも。質問は出たが,「追跡調査」の結果に関するものではなかったし,それほどたくさん手が挙がるわけではなかったからだ。今回の発表のネタは新規性といい,実践的有効性といい,けっこう自信があったのだが――。やはり舞台を選択し間違えたか――。発表後に「興味があるので資料を送っていただきたい」と寄ってきた人もいたけれども。

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2006.09.30

第42回日本教育方法学会に参加

 今週末は,福島大学で,第42回日本教育方法学会が催されている。私も,昨晩,郡山を経由して,福島入りした(甲府同様,遠かった――)。これで,3週連続で,学会への参加となる。誰かのように,「自分をほめてあげたい」。
 2日間で19の自由研究セッションが設けられている。本日,授業研究や教師の力量形成に関する研究を中心に,4件の発表を聞いた。質問もしてみたが,思弁的な研究,学校現場を意識しない研究が多いように思え,どうもしっくりこない。自分の発表は明日だが,「カリキュラム・コーディネータの養成を志向したe-Learningプログラムの可能性と課題-参加者に対する追跡調査の結果を踏まえて-」というeCCプロジェクトのレポートにどのようなリアクションがあるのか,少々不安になった。

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2006.09.29

指導の状況に関する比較研究(大都市-地方都市間,小中学校間,そして日中間)

 本日,COE上海サブセンター・教育学関係プロジェクトの一環として,華東師範大学・教育科学学院の杜成憲教授をお迎えして,研究会を開催した。共同で実施した「指導の状況に関するアンケート」の分析結果を交流するために,である。調査は,(1)学校の概要,(2)学力観,(3)教科学習の工夫改善(少人数指導,習熟度別指導,補充学習,発展的な学習,宿題等の課外指導),(4)総合的な学習の概要(実施時間数,カリキュラム開発の体制,目標と内容,指導体制,実践上の課題),(5)小学校5年(中学校2年)の総合的な学習の代表的実践(領域,目標,指導の工夫と成果,評価),(6)教員研修(教科指導に関わる力量形成,総合的な学習のカリキュラム開発に関わる力量形成,その他)から成る。P1000567
 これらについて大都市-地方都市間,小中学校間,そして日中間で回答傾向を比較してみると,項目によって,大都市-地方都市間の違いとして顕著である場合,日中間や小中学校間で差があるものと,多様であった。

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2006.09.24

日本教師教育学会に入会

 ここ数日レポートしてきたが,23日,24日と,山梨大学を会場にして,日本教師教育学会の第16回研究大会が開催された。2日間参加してみて,自分の研究関心にかなり合致していると思い,入会して帰阪した(これがまた4時間半くらいかかったのだが――)。
 「あなたの専門はなにですか」と問われたら,「授業研究と教師の成長です」と答えることにしている私としては,入会が遅すぎたのかもしれない。何人かの方と話をしたが,拙著『教師が磨き合う「学校研究」』の刊行もご存知であったから。まあ,これから,少しずつ,この学会でもがんばってみようと思う。
 P1000534 ところで,この大会の運営で感心したのは,「論文交換コーナー」の設置である。よいアピール,コミュニケーションの舞台になると思った。

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日本教師教育学会に初参加

 23日,24日と,山梨大学を会場にして,日本教師教育学会の第16回研究大会が開催されている。私は会員ではないし,甲府は遠いのだが(新大阪から,4時間30分くらいかかる)が,これに参加してみた。日本カリキュラム学会,教育心理学会に続く,学会「他流試合」の第3弾だ。P1000507P1000513
 教師の力量形成のみならず,教師たちのバーンアウトとか,教員養成・現職教育の歴史や国際比較など,教師に関する研究が多面的に繰り広げられていた。自分は,教師の授業力量にやや絞りすぎるきらいがあるので,教師に関する研究の多様性については,たいへん勉強になった。方法論についての真摯な意見交換にも,好感が持てた。ただ,知見の新規性,実践的有効性などに関する議論が少ないように思い,その点が残念だった。

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2006.09.19

教育心理学会のポスターセッション

 昨日も報告したが,16~18日,岡山コンベンションビューローを会場にして,日本教育心理学会第48回総会が開催された。私も,あるシンポジウムに登壇した。
 さて,現在,教育心理学会の総会(大会)では,一般研究発表はすべて,口頭報告ではなく,ポスターセッションとなっている。750件を超える発表を運営するためには,また報告者とオーディエンスの議論を確保するためには,ポスター形式がベターであるという判断であろう(さらに,準備委員会等の負担軽減の問題もあろう)。
 P1000281 写真は,ある有名な教育心理学者のポスターの前で,彼女と若い研究者(おそらく大学院生)が密に議論している様子だ。この姿は,ポスターセッションの可能性を如実に物語っている。研究の知見について,時間を確保し,遠慮せずに意見交換するためには,やはり,部分的にでも,この発表スタイルが採用されるべきであると思った。

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2006.09.18

確かな学びを創りたい-教育実践への3つのアプローチ(日本教育心理学会第48回総会の準備委員会企画シンポジウム)

 16~18日,岡山コンベンションビューローを会場にして,日本教育心理学会第48回総会が開催された。私は,学会員ではないが,準備委員会に招聘されて,「確かな学びを創りたい-教育実践への3つのアプローチ」の指定討論者の役割を果たした。このシンポジウムの話題提供者は,豊田弘司さん(奈良教育大学),秋田喜代美さん(東京大学),向後千春さん(早稲田大学)だ。今回,授業研究やカリキュラム開発を専門とする研究者として,3つの提案等をお聞きしてその異同を整理するとともに,学校現場のニーズ,それらから期待される,教育心理学研究のあり方についてコメントしたP1000289
 果たして,私のコメントがシンポジウムの討論,ひいては教育心理学会における学力問題や教育実践研究の発展に寄与するものになったのか。いつもとオーディエンスが異なるので,よく分からない。そして,私を含む,登壇者やフロアの対話によって,全体として,確かな学び,それに対するアプローチを検討できたのか。もし,あのシンポジウムに参加なさった方がいらっしゃったら,ぜひ,感想をお聞きしたいものだ。

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2006.09.17

学力向上と学校におけるICT活用

 17日,岡山シティホテルミーティングルームで開催された科研の打合会に出席した。これは,本年度と次年度に企画・運営される「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」だ。聖心女子大学の永野和男先生が代表者である。
 私は,「B:学力向上とICT活用との関連分析」,「C:教育現場でのICT活用の効果の実証」グループのメンバーになっている。具体的には,「理想型」の学力実態を示す学校の比較研究,デジタルコンテンツの利用に関する教師比較研究に従事する。本日の会合では,前者について,ベネッセ教育研究開発センターを事務局として我々が実施している「学力向上のための基本調査2006」の結果から主張できる,学力向上とICT活用の連関,その実証的知見についてレポートした。

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2006.09.13

「確かな学びを創りたい-教育実践への3つのアプローチ」(日本教育心理学会第48回総会準備委員会企画シンポジウム)

 今月16日から18日まで,岡山コンベンションビューローを会場にして,日本教育心理学会第48回総会が開催される。準備委員会が企画するシンポジウムの1つに,「確かな学びを創りたい-教育実践への3つのアプローチ」というものがある(18日13:00~15:30)。私も,指定討論者として登壇することになった。学会員ではないが,このシンポジウムの企画・司会者たる,青木多寿子さん(広島大学,もと岡山大学教育学部の同僚)から依頼され,畑違いは承知であるが,参加することになったのだ。
 話題提供者は,豊田弘司さん(奈良教育大学),秋田喜代美さん(東京大学),向後千春さん(早稲田大学)だ。私とともに,指定討論を担当なさるのは,田中俊也さん(関西大学)だ。私の他は,皆さん,教育心理学会員だ。的はずれなことを言って浮かないようにしなければならないが,さりとて,わざわざ呼んでいただからには,教育心理学とは異なるアプローチで問題に迫らなければならないだろう。このあたりのさじ加減が難しい――。

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2006.09.10

学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)に関する研究発表

 昨日もレポートしたが,11月3・4・5日,日本教育工学会第22回全国大会が関西大学で開催される。私は,一般研究発表の「教師教育」セッションで,昨年度から,松下教育研究財団の研究活動助成を受けて企画・運営している,学校研究推進リーダー養成プロジェクト(LTプロジェクト)の中間成果について報告する。本当は,課題研究発表の「教師教育の新展開-指導力の体系とその育成方法の再考-」で発表したかったのだが,申込件数が多く,コーディネータとしては遠慮せざるを得なかった(もちろん,他にすぐれた発表があるのだから,私の力不足も否めないのだが――)。それだけに,この一般研究発表を成功させたいと思う。あと2ヶ月近くあるが,発表準備をしっかりやろうと決意する。
 そうは言っても,大会企画委員会副委員長としては,自分の発表よりも大会の充実に努力を傾注しなければならないことも少なくないが――。

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2006.09.09

日本教育工学会第22回全国大会の一般研究発表

 9日,東京・田町のキャンパスイノベーションセンターで,教育工学会の大会企画委員会が催された。今回は,関西大学で催される,第22回全国大会(関西大学)の一般研究発表のプログラムを組むという,最も重要な委員会だった。私ももちろん,同委員会の副委員長として参加した(これで4年目となる――)。
 全員で,各セッションの部屋割りを考えたり,各セッションの運営ルールを確認したりした。その後,私は,主として教師教育や授業研究などのセッションについて,発表のラインナップを定めたり,座長候補者を提案したりした。
 発表件数が史上最大(500件を超えた)となった今大会の成功を祈念している。

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2006.09.08

カリキュラムについて大まじめに考える

 本日は,2ヶ月に1回程度開催している,カリキュラム研究会の日だった。これは,大阪市立大学の大学院生やOBと企画・運営している,カリキュラムの理論と実践に関する研究的交流の舞台だ。今回は,まず,現役大学院生と私がそれぞれ,10月1日(日)に第42回日本教育方法学会の自由研究で発表する研究について,レポートした。ここでは,カリキュラム開発研究の潮流や眼目について意見を交換した。
 その後,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第1章Nature of Curriculumをなんと矢野先生がレポートし,その内容について議論した。カリキュラムの定義,類型など,カリキュラム論の基礎・基本について,大まじめに考えた。こういう研究グループを構成し,研究的議論を繰り広げることができるのは,大阪市立大学の教育学教室の関係者ならではだろう。知的刺激のあるイブニングだった。

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2006.09.03

カリキュラム開発におけるリーダーシップについての勉強会

 3日,三重県津市で,科研「学校を基盤とするカリキュラム開発におけるリーダーシップグループの役割のモデル化」の打合会を開催した。これは,私が代表者を務め,大阪市立大学の矢野先生,愛知江南短期大学の森さん(大阪市立大学・大学院文学研究科・教育学専修の出身者)に分担者になってもらっている,小グループでの研究プロジェクトだ。実は,今日の会場は,矢野先生が所有なさっている別荘をお借りしたものだ(こんな静かなところに別荘なんて,うらやましいなあ)。Dsc05817
 3年間に及ぶ文献研究,事例研究,日英比較研究を通じて,我が国の小中学校におけるカリキュラム開発におけるリーダーシップグループの組織化,その役割のモデル化を図る。
 本日は,Allan A. GlatthornらによるCurriculum Leadershipの第9章Supervising the Curriculumを読解した。この本は,カリキュラム開発におけるリーダーシップについて包括的にまとめたものだ。たいへん勉強になる。
 次回は,第10~12章を読破するために,合宿形式で実施する予定である。

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2006.07.21

日本教育工学協会の常任理事会

 日本教育工学協会の常任理事を拝命することになった。本日,本年度第1回常任理事会が開催され,出席した。
 本会は,教育工学の普及促進等に関わる様々な活動を展開している。今秋,熊本で催される,全日本教育工学研究協議会全国大会もその1つだ。今年度で32回を数えるらしい。この全国大会は,公開授業,シンポジウム,講演会の他に,研究発表の機会(分科会)が設定される。発表申込は,今月末で,また100件に達した時点で締め切られるようなので,希望者はできるだけ早く対応しないと――。

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2006.07.16

聖心女子大学を訪問して

 16日,聖心女子大学文学部の永野研究室で開催された科研の打合会に出席した。これは,本年度と次年度に企画・運営される「学力向上と学校におけるICT活用の効果に関する総合的・実証的研究」だ。私は,「B:学力向上とICT活用との関連分析」,「C:教育現場でのICT活用の効果の実証」グループのメンバーになっている。具体的には,「理想型」の学力実態を示す学校の比較研究,デジタルコンテンツの利用に関する教師比較研究に従事する。Dsc04908Dsc04907
 ところで,聖心女子大学を初めて訪れたが,とても落ち着いた雰囲気なので驚いた。こんな街中にあるのに――。

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大学院生に対する指導等のカンファレンス(第3弾)

 15日,東京大学情報学環の山内研究室で,研究会を開催した。この会では,堀田さん(NIME),小柳さん(奈良教育大学),山内さん(東京大学)が,そして私が,堀田さんが指導している大学院生(現職教員)の修士論文の構成等を聞いて,その意義と課題についてコメントしてくれた。そして,それを題材として,現職教員の大学院生に対する指導等について,意見を交換した。Dsc04902
 彼(女)らの大学院での学びには,多様な可能性がある。と同時に,たくさんの課題もあるが,修士論文の作成に向けて「気合いが入っている」と胸を張って言い切った,あのチャレンジ精神があれば,それもなんとか克服できるに違いない。

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2006.07.10

カリキュラムデザインとはなにか(カリキュラム研究会での議論)

 9日,日本カリキュラム学会参加後,大阪市立大学に行き,カリキュラム研究会を開催した。これは,大阪市立大学の大学院生やOBと企画・運営している,カリキュラムの理論と実践に関する研究的交流の舞台だ。今回は,私の「英国の初等中等教育の実践動向」の報告後,大学院生が「教師の『カリキュラムデザイン能力』の構造や形成過程に関する研究」のプロポーザルを提案した。
 この提案を聞いて,参加者は,「カリキュラムデザイン」の概念の明確化に努めた。例えば,カリキュラムとどうとらえるのか(学習の履歴なのか,全体計画なのか,ある領域等に固有のカリキュラムを念頭に置くのか否か等),あるいは,カリキュラムデザインと授業デザインは何が異なるのか等について,熱心に議論を繰り広げた。
 また,提案が教師間の比較やライフストーリーを方法論に採用しようとしているので,それらと研究目的との整合性についても検討した。
 参加者は,カリキュラム研究を異なるアプローチで展開している。それらは,教育方法史,中等教育論,自己教育論,そして,(私のように)教師教育や教師の力量形成論などだ。こういう異なる角度からカリキュラムの多様性に迫ることができる研究コミュニティは実に貴重である。次回は,9月開催の予定。

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2006.07.09

日本カリキュラム学会に初参加

 8日,9日と,奈良教育大学を会場にして,日本カリキュラム学会の第17回大会が開催されている。私は会員ではないが,9日の午前中,これに参加してみた。カリキュラム開発や教師の力量形成に関する発表が設定されていたからだ。
 教育工学会では皆無の「レジュメを読み進める形での発表」に少々戸惑ったりしたが,報告内容には自我関与できるものも少なくなかった。入会すべきか――。
 なお,入会していない学会の大会に参加して経験する,この「自分探し」「他流試合」の第2弾は日本教育心理学会(岡山大学,これは,シンポジウムへの登壇依頼による),第3弾は日本教師教育学会(山梨大学)だ。

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2006.06.17

日本教育工学会の6月シンポジウム(「2007年以降の教員の大量退職に伴う教育現場の諸問題 ~若手教員の授業力向上戦略を探る~」)

 私が属している日本教育工学会では,毎年,6月に総会と合わせて,シンポジウムを開催している。午前,午後の2部制だ。
 午前の部シンポジウム1のテーマは「ICTの教育利用と学力向上」,午後の部シンポジウム2のテーマは「2007年以降の教員の大量退職に伴う教育現場の諸問題 ~若手教員の授業力向上戦略を探る~」である。
 今回,私は,シンポジウム2に登壇者になった。司会は山西潤一先生(富山大学),他の登壇者は,西原幹男(東京都教育庁人事部選考課長),釜田聡先生(上越教育大学),澤本和子先生(日本女子大学)である。私は,問題は,若手教員の授業力向上そのものではなく,それを促す,中堅・ベテラン教員の「若手教員との関係構築力」が重要であること,換言すれば,問題視すべきは,中堅・ベテラン教員の若手教員に対するアドバイスやメンタリングの質であり,さらに彼ら自身が授業力を高めようとする姿を示しているか否かであり,それらをいかに組織化するかというマネージメントであることを主張した。
 2時間のシンポジウムに4人が登壇したわけだが,やはり時間不足で,各主張をからめるのが難しい――。なんとなく消化不良に終わったような――。

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2006.05.03

カリキュラム研究の多元性に迫る(カリキュラム研究会の開催)

 本日,三重県の津市を訪れた。大阪市立大学の大学院生やOBとカリキュラムに関する研究会を開催するために(また,そのうちの数名と科研の打ち合わせをするために)。先日このブログで紹介したように,私は,「カリキュラム開発研究の動向と課題」について報告した。
 他のメンバーは,カリキュラム評価の実践動向(国内外),カリキュラム史研究,学校現場のカリキュラムの実際などについて報告してくれた。
 この研究会のメンバーは,「カリキュラム」を結合子にして異なる専門性を共鳴させ,カリキュラム研究,教育研究の多元性,複雑さに迫ろうとしている。これから10年続けることを誓って,研究会をお開きにした(そんなに長生きできるかなあ,ちょっと不安)。次は7月に開催する(2ヶ月に1回開催の予定)。

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2006.05.01

カリキュラム研究会に備えて

 明後日,大阪市立大学の大学院生やOBと,カリキュラムに関する研究会を開催する。同じ釜の飯を食ったメンバーで研究会を開催できるのは,とてもよいことだ。今日は,そこでの報告の準備に時間を費やした。私は,「カリキュラム開発研究の動向と課題」について報告する。その要点は,次のとおりである。
「学校を基盤とするカリキュラム開発」が自明視されている
それゆえ,カリキュラム開発のマネージメント,そのためのリーダーシップ論が強調されている
しかしながら,その詳細な記述や,その処方のためのプログラム等の開発に関する研究はまだ成熟していない

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2005.11.27

勉強熱心な教師

 昨日,大阪教育大学天王寺キャンパスで第5回スクールリーダー・フォーラムが開催され,私も参加して,基調講演「教員の授業力量形成の現状と将来-『リーダー層教員』たるカリキュラム・コーディネータを中心に-」を担当した。数週間前に講演原稿を仕上げた際に,このブログで,フォーラムの開催を案内した。
 しかし,それ以上は,誰にも直接にはフォーラムの開催について紹介したわけではないのだが,LTプロジェクトのメンバーになっている,ある男性教師が,ブログを読み,自主的にフォーラムに参加していた。現在,研修主任を拝命しているので,その役をうまく果たすために勉強しに来たとのことであった。大半の参加者が管理職や指導主事で,それらの人々がネクタイを締め,スーツを着ている中で,教職10年目のその教師がセーターにスニーカーという格好で参加していたのは,妙に目立ったが――。
 彼は,プライベートでは小さな子どもを2人も抱えている家庭状況にあるので,決して土曜日のフォーラムに参加しやすいわけではあるまい。1週間前に開催された,LTプロジェクトのオフミに参加したばかりであったし。だから,その姿勢に感心させられた。もちろん,このフォーラムへの参加だけが教師にとっての「学び」の舞台ではないが,こうした熱意や意欲は,必ずや彼の成長に資すると思う。また,LTプロジェクトがその契機を彼にもたらしたのであれば,自分としては非常にうれしい。

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2005.11.26

第5回スクールリーダー・フォーラム開催される!

 26日,大阪教育大学天王寺キャンパスのミレニアムフォーラムを会場にして,第5回スクールリーダー・フォーラムが開催された。これは,大阪府教育委員会と大阪教育大学の合同プロジェクトで,スクールリーダーの能力・資質やその力量形成についてディスカッションする機会だ。
 今回は,「リーダー層教員の力量形成-量的確保と質的向上-」というテーマで催されたが,私は,基調講演「教員の授業力量形成の現状と将来-『リーダー層教員』たるカリキュラム・コーディネータを中心に-」を担当した。教師の授業力量に関する3つのモデル,それを充実させるための「コーディネーションのための知識とスキル」の実体と事例,それらを育成するための研修のデザインとプログラムなどを報告した。
 参加者の顔ぶれは,高校の管理職の方などが多いと聞たい。マネージメントについての話を期待なさった方には,私の授業研究,カリキュラム開発を軸とする学校改革,そのためのコーディネーションを繰り広げるミドルリーダー(カリキュラム・コーディネータ,学校研究推進リーダーなど)の役割や資質の話題は役に立ったのだろうか。
 講演途中で,「英国の初等中等学校の校長は,自ら進んで授業を担当し,子どもとの接点,授業のセンスを維持しています」とコメントした際は,けっこう反応があったし,「研究主任は,同僚の授業の特長を豊かな言葉で,的確にコメントできないといけないですね」と指摘した際には,頷く方も多かったようには思ったのだが――。やはり,教育方法学や教育工学と学校経営学の対象や課題にはズレがあるのだろうか――。

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2005.11.10

戦後教育実践からのメッセージ(『時代を拓いた教師たち』日本標準)

 先日『時代を拓いた教師たち』(田中耕治編,日本標準)を購入し,読んだ。この本は,戦後教育実践の代表的なものをセレクトし,それを研究者が解説しているものだ。古くは,無着成恭の「山びこ学校」,大村はまの「単元学習」,斎藤喜博の「介入授業」,遠山啓の「水道方式」などから,新しいところでは,向山洋一の「教育技術の法則化運動」など15の実践が取り上げられている。
 各実践は紙幅が限られている中で的確に当該実践の特徴がまとめられているし,それぞれの実践をさらに詳しく検討するためのブックガイドも示唆に富んでいる。
 我々も大学院時代, Japanese Models of Teachingという勉強会を運営し,我が国の指導法の比較検討作業を進めていたが,このような形できちんとまとめることができなかった。それだけに,こうした著書が刊行されたことをうれしく思うとともに,これを乗り越える企画を打ち出したいという気持ちを抱いた。

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2005.11.06

第5回スクールリーダー・フォーラム

 11月26日(土),大阪教育大学天王寺キャンパスのミレニアムフォーラムを会場にして,第5回スクールリーダー・フォーラムが開催される。これは,大阪府教育委員会と大阪教育大学の合同プロジェクトで,スクールリーダーの能力・資質やその力量形成についてディスカッションする機会だ。
 今回は,「リーダー層教員の力量形成-量的確保と質的向上-」というテーマで催される。これまでのフォーラムでは管理職に関する議論が多かったようだが,今回は,教務主任などの組織的リーダー,研究主任などの教育的リーダーなど,いわゆるミドル・リーダーに焦点があてられる。
 私は,このフォーラムの基調講演を担当する。ここ数年重ねてきた,カリキュラム・コーディネータの役割,期待される力量とその形成などについて,モデルを示し,事例を紹介する。
 基調講演後には,「リーダー層教員の人材不足と育成体制」というタイトルのシンポジウムが催されるが,これには,山崎博敏先生(広島大学),服部憲児先生(大阪教育大学),それから現職教員や教育行政職員が登壇される。
 予想以上に,参加希望者が多くなっている(参加申込の出足が速い)ようだ――。参加希望は,ここのメールアドレスをご利用ください。

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2005.10.18

今日から英国調査(これで3年連続,通算6回目)

 今,18日午前7時半。伊丹空港でこの記事を書いている。これから,成田経由で,ロンドンに向かう。25日まで,彼の地で,小中学校を訪問する。同国の学校におけるカリキュラム開発,特にコーディネータの役割について,資料や情報を収集する。PSHEプログラムを持つ学校のカリキュラム拡充プログラムや優秀児教育のコーディネータにヒアリングを試みる予定だ。
 今回は,いわゆる「教育工学若手研究会」のメンバー,堀田さん,山内さん,小柳さんが一緒だ。だから,心強い。調査の他にも,研究のことをいろいろと話せそうだ。
 そうした成果をこのブログでレポートしたい。インターネット環境にも依るが――。

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2005.10.03

学会における「質問」の難しさ(日本教育方法学会第41回大会)

 昨日,一昨日,鹿児島大学教育学部を会場にして,日本教育方法学会第41回大会が催された。私自身も久しぶりに,この学会の自由研究セッションで発表したし,院生や研究生もそれぞれ,初めての者も含めて,何度も練習して,研究発表に臨んだ。彼らの発表にはもちろん悪いところ,弱い部分があるが,少なくとも,研究の目的をはっきり述べること,それに応じた結論をアピールすることはできていたように思う。
 発表に対して,いくつかの質問を受けた。その中には,残念ながら,自らの思いを述べているだけで,研究の論理的一貫性や方法論の妥当性に対する,理性的な質問とは思えないものがあった。
 学会における「質問」は難しい。実は発表よりも,その人の研究力が問われる。発表者の研究の枠組みを理解し,その上で,当人さえ気づいていない,論理の破綻を鋭く指摘しなければならないからだ。自分の価値を相手にぶつけることが学会における質問ではないと私は思う。それでは,建設的,学術的な議論にならないからだ。
 自分自身そうありたいと願って学会会場に足を運んできたつもりであるが,いっそうそれを徹底したい,しなければならないと思う。

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2005.10.02

学会発表のスタイル(日本教育方法学会第41回大会・自由研究)

 本日,鹿児島大学教育学部を会場にして,日本教育方法学会第41回大会が始まった。午前中は課題研究Ⅰ「世界における授業研究の新しい挑戦と展望」に,午後は自由研究発表8のセッションに参加した。後者では,私が受け入れ窓口となっている,本学大学院の研究生がコミュニティスクールの実践についてレポートした。私も応援演説(?)をやった。
 ところで,先週の教育工学会と比べて,圧倒的にレジュメを読み進める形式での発表が多い。ほとんどパワーポイントを用いたプレゼンテーションを目にすることがなかった。所変われば,スタンダードも変わる。少々面食らった。明日の自分のプレゼンが浮かなければいいのだか――。

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2005.10.01

学会における質疑応答のシミュレーション(日本教育方法学会第41回大会・自由研究)

 10月1,2日に,鹿児島大学教育学部を会場にして,日本教育方法学会第41回大会が開催される。前日にあたる今日,2名の大学院生等の発表資料やプレゼンテーションを再度点検した。
 2人とも先週練習したときよりも,構成がよくなっている。やはり,周到な準備は大切だ。その努力は必ずやよい成果をもたらしてくれるに違いない。
 今日は,質疑応答のシミュレーションもやってみた。用語の分かりにくいところ,説明のズレ,定義の甘いところなど,発表しない院生が聴衆の立場になってコメントしてくれた。私も,聞き手が突っ込みそうなところを予想し,それに対する回答例を示した。このシミュレーションが役に立つとよいのだが――。

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2005.09.23

学力向上をめざした授業実践(日本教育工学会第21回全国大会・シンポジウム1B)

 9月23日,徳島大学を会場とする,日本教育工学会第21回全国大会が始まった。今日は一般研究とシンポジウムが催された。後者のテーマは,「学力向上をめざした授業実践」である。学力向上に資する授業実践を3人の実践者が語り,それを関係する研究者が解説するという,なかなかユニークな形式でシンポジウムは進められた。
 報告された3つの実践は,よく練られたものだ。その設計ポイントは,学力向上を標榜する学校に招聘されて研究授業を見せてもらい,それを批評する際に私が用いる視点と,かなり重複するように感じた。ただ,多くの学校と共同的関係を築いている私の立場からすると,「授業実践」をカリキュラムレベル,学校経営レベルに位置づけてレポートしてもらいたいとも思った。
 明日は,よく似たテーマ「学力向上と教育工学」でシンポジウム2が開催され,私も登壇する。その際に,「学校を基盤とする学力向上アプローチ」を強調したい。

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2005.09.22

学会発表前の最後の練習(日本教育工学会第21回全国大会・一般研究)

 9月23,24,25日に,徳島大学を会場にして,日本教育工学会第21回全国大会が開催される。今日,院生とともに大阪を出発し,夕刻,徳島に到着した(大阪-徳島間の全行程を私が1人で運転!)。徳島ラーメンで腹ごしらえをした後,3人の院生の学会発表の練習会を催した。発表論文分も含めれば,少ない学生でも3回,多い学生はその倍くらい,指導してきた。これが最後の練習だ。全員,少しずつ,発表内容に筋が通ってきている。やはり練習すればするだけ,発表の内容や形式は充実する。
 しかし,完ぺきな発表などは存在しないから,さらに努力を重ねる必要もある。今日は,もう大きな変更点は指摘できないので,より分かりやすく,より主張点がはっきりするよう,自分なりにアドバイスした。
 3人の院生には,いっそう精進してもらいたい。

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2005.09.18

学力の重層性,多面性(日本教育工学会第21回全国大会のシンポジウム2を間近に控えて)

 9月23,24,25日に,徳島大学を会場にして,日本教育工学会第21回全国大会が開催される。私は,2日目のシンポジウム2「学力向上と教育工学」で,「学校を基盤とする学力向上アプローチ」と題する提案をおこなう。
 私の提案は,2つの前提に基づく。1つは,学力の重層性,多面性だ。そして,もう1つは,学力を育成する主体,その方法論の多様性だ。前者は,古くは,廣岡亮三先生(水越先生の先生!)の3層4領域論,最近では,吉崎先生の基礎的学力AB,応用的学力,実践的学力の4分類などがある。私たち総合学力研究会のメンバーは「学びの基礎力」の重要性を提案しているし,私個人としては,「確かな学力」の構造モデルを主張している。
 マスコミの知識・理解偏重,我が教育工学会での議論に時々感じてしまう情報活用能力特別扱いなどに対して,教育実践研究のスタンス,とりわけ教師や学校の成長,カリキュラムの進展を記述したり,処方したり,支援したりする立場から,異論を呈してみたいと思う。

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2005.09.15

うちの院生の発表(日本教育工学会第21回全国大会・一般研究)

 9月23,24,25日に,徳島大学を会場にして,日本教育工学会第21回全国大会が開催される。一般研究は約380件が予定されている。シンポジウム,課題研究をあわせると,430件ほどになる。
 この大会で我が教室,すなわち,大阪市立大学・大学院文学研究科・人間行動学専攻・教育学専修の院生が3人発表する。一人目は,大会初日の最初の一般研究セッションで,「児童の自己評価能力を育成する指導方策のモデル化」というタイトルの発表だ。これは,1年間,ある小学校教師の自己評価能力育成の実践を追跡した研究の報告だ。1年間に及ぶ長期追跡結果がアピールポイントだろう。二人目は,1日目の15:40からの教師教育(2)のセッションで,「日本の学校における初任教師の実践イメージの変容」と題する報告をおこなう。これは,諸外国の実践イメージ研究の知見との異同を語るのが強み。三人目は,大会最終日の10:00からの教育メディア(4)のセッションで,「『小学校英語活動』におけるWeb教材の活用可能性と課題」についてプレゼンテーションする。これは,私も連名発表となっている。小学校英語活動向けに開発されたWeb教材を比較検討し,知見の妥当性をユーザーたる実践者の目を通して確認するという,多面的アプローチを特長としている。
 今日は,発表の練習日だった。全員,「おおむね満足できる」基準に到達せず,後日,補充をすることとなった。

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2005.08.07

日本教育工学会第21回全国大会(一般研究等のプログラム編成を終えて)

 9月23,24,25日に,徳島大学を会場にして,日本教育工学会の第21回全国大会が開催される。6日,東京は田町で,そのプログラム編成のための大会企画委員会が開催された。私は,一昨年から,同委員会の副委員長を拝命している(ちなみに,本年度は,岩手県立大学の鈴木克明先生が委員長)。一般研究は約380件が予定されている。シンポジウム,課題研究をあわせると,430件ほどになる。そのラインアップを定め,座長候補を決定するのは,そう簡単なことではない。毎年,けっこう疲れる。しかし今年度は,委員の迅速な対応で,予定した時刻よりもずいぶん早く,編成を終えることができた。副委員長として,ほっとした。
 ちなみに,自分自身は,2日目のシンポジウム2の登壇,3日目の課題研究の司会を担当する。特に前者は,清水前会長や永野副会長などとの同席で,私一人が若輩者の登壇ラインナップにちょっと戸惑い気味である。まあ,テーマが「学力向上と教育工学」だから,そうした試みを繰り広げている学校現場の声を代弁しないといけないので,登壇を引き受けざるを得なかった。

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2005.08.04

学会発表までのアプローチ(教育方法学会発表要旨集用原稿の作成)

 本日,9月29・30日に,鹿児島大学を会場にして催される,日本教育方法学会の自由研究発表を予定している者で,発表要旨集用原稿の読み合わせをおこなった。3人の院生や研究生のものについて,私なりにコメントした。また,今後,彼ら同士のさらなる点検を促しておいた。
 学会発表までのアプローチは,当たり前だが,ていねいな方がよい。原稿の字数を埋めるのはそう難しくないし,当日のプレゼンテーション用のスライドもすぐ作れる。しかし,大切なことは,読み手や聞き手を魅了する発表となるように,その構成や表現に工夫を重ねることである。もちろん,何度も見直しをしても,原稿や発表は完璧にはならない。しかし,見直しを重ねれば重ねるほど,それは,分かりやすい,伝わりやすいものになっていく。学会発表までのアプローチは,終わりはないが,それに払った努力に見合う成果をもたらしてくれる
 学会発表までに,何度も指導教官や院生仲間に原稿を読んでもらったり,発表を聞いてもらったりするといい。批判的なコメントをもらうのは嫌なものだが,それを繰り返していると,次第に自分自身で他者の状況に身を置き,受け手がひっかかりやすい箇所が見えるようになるものだから。

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2005.07.10

日本教育メディア学会平成17年度第1回研究会を終えて

 7月9日(土)に大阪市立大学・文化交流センターで,日本教育メディア学会平成17年度第1回研究会を開催した。テーマは,「放送教育の伝統と刷新」だ。5件の発表とそれを踏まえた総合討論でプログラムは構成された。同学会研究委員長の小笠原喜康先生(日本大学)には,わざわざ大阪までお運びいただき,たいへん感謝している。その他にも,福島,長崎,静岡,和歌山などから,この研究会に参加してもらった。ありがたいことだ。
 なにわ放研からは,枚方市立五常小学校の松浦智史教諭には,昨年度の実践をベースに,「学校放送番組と関連Webを活用した小学校社会科の習熟度別学習-社会的な思考・判断の充実に資する深化・補充学習の展開-」を報告してもらった。彼の報告内容について,参加者が,また総合討論司会の私が,いろいろ突っ込みを入れた。時々詰まりながらも,必死に質問や意見に答えてくれた松浦さんにも厚く御礼申し上げる。DSC09555

 NHKによる放送教育企画検討会議(ブロック会議)と日程が重なるというハンデもあったが,20名ほどの参加者を得て,またそれらの人々の積極的な姿勢で,放送教育やそれに関連する分野について,貴重な意見交換の機会となったように思う。ホスト役を果たせて,安堵している。
 そうそう。私をサポートしてくれた,院生の深見君,北川さんも本当にありがとう。

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2005.07.03

7月9日(土)に大阪で日本教育メディア学会の研究会を(第3報)

7月9日(土)に開催される日本教育メディア学会平成17年度第1回研究会「放送教育の伝統と刷新」のプログラムを紹介しよう。参加希望者は木原@大阪市立大学までご連絡を。

13:00-13:15
開会の辞:小笠原喜康(日本大学) 諸連絡:木原俊行(大阪市立大学)

第1部 座長:黒上晴夫(関西大学)
13:15-13:45 発表1
放送番組への多知能説アプローチ
澤田敬人(静岡県立大学)
13:45-14:15 発表2
放送とインターネットの学習利用をどのように役割分担させるか
大作 勝(長崎大学)
14:15-14:45 発表3
教養教育としての映像教育に関する実践的研究
岡部昌樹(金沢星稜大学)
14:45-15:00 休憩

第2部 座長:未定
15:00-15:30 発表4
保育におけるはじめての放送教育への取り組み手法とその実践例
堀田 博史(園田学園女子大学)
15:30-16:00 発表5
学校放送番組と関連Webを活用した小学校社会科の習熟度別学習
-社会的な思考・判断の充実に資する深化・補充学習の展開-
松浦智史(大阪府枚方市立五常小学校)

16:00-16:40
総括討論 進行:木原俊行(大阪市立大学)

16:40-16:50
閉会の辞:小笠原喜康(日本大学) 諸連絡:木原俊行(大阪市立大学)

なお,会場等も再々掲しておこう。
日時:7月9日(土)13:00~17:00ごろ
場所:大阪市立大学・文化交流センター
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600
大阪駅前第2ビル6階
JR大阪駅,地下鉄梅田駅から徒歩5,6分(交通至便!)
http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/BUNKO/index.html

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2005.06.25

久しぶりに教育方法学会で発表(予定)

 本日,9月29・30日に,鹿児島大学を会場にして催される,日本教育方法学会の一般研究発表の申込に関する作業に従事した。この学会には,5年ぶりに参加し,発表することになる。今回発表を予定している研究はこの学会での発表がふさわしいと判断したからだ。ちなみに,理事を務める日本教育メディア学会がなんと同じ日に東京学芸大学で年次大会を開催する。そちらにも行くべきなのだが,方法学会を優先せざるを得ないだろう。
 報告は,本学の研究紀要たる,「人文研究」に投稿し,査読を受けて採録された,「カリキュラム・コーディネータの力量形成過程」に関するものを構想している。あるベテラン教師のライフストーリーを聞き取り,彼が繰り広げるコーディネーション方策との関係性をモデルに描いた研究である。どのような反応があるだろうか――。
 ところで,実は,教育方法学会は,今から19年前に私が初めて口頭発表した,想い出の舞台である。あれは,立教大学を会場とする大会だった。今からすると信じられないくらい緊張していた。司会の方が「元気のいい発表ですね」とコメントするぐらい,大きな声を出していた。抑揚をつけたり,聴衆に語りかけたりする余裕がまったくなかった。
 発表は,あまりよい出来ではなく,池袋を,トボトボと肩を落として歩いたことをよく覚えている。ああならないように,きちんと準備して,鹿児島に向かおう(もちろん,その時も,それなりに準備はしたつもりだったのだが――)。

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2005.06.22

7月9日(土)に大阪で日本教育メディア学会の研究会を(第2報)

 私は,日本教育メディア学会の会員である。理事と研究会委員を務めている。この学会では年次大会の他に,年3回程度,研究会を開催している。
 本年度,私に研究会開催の命が下された。次のようにプログラムを定めた。
日本教育メディア学会平成17年度第1回研究会
日時:7月9日(土)13:00~17:00ごろ
場所:大阪市立大学・文化交流センター
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-600
大阪駅前第2ビル6階
JR大阪駅,地下鉄梅田駅から徒歩5,6分(交通至便!)
http://www.ado.osaka-cu.ac.jp/BUNKO/index.html
テーマ:放送教育の伝統と刷新
 報告:
・教養教育としての映像教育に関する実践的研究
・放送とインターネットの学習利用をどのように役割分担させるか
・保育におけるはじめての放送教育への取り組み手法とその実践例
・放送番組への多知能説アプローチ
・学校放送番組と関連Webを活用した小学校社会科の習熟度別学習~社会的な思考・判断の深化・補充学習の展開~
 放送教育に関する様々な知見を交流する,よき舞台だ。関心のある研究者,実践家には,ぜひ,ご参集いただきたい。参加希望は,木原まで。

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2005.06.18

日本教育工学会の6月シンポジウム(「ワークショップの意義と課題-教育工学からのアプローチ」)

 私が属している日本教育工学会では,毎年,6月に総会と合わせて,シンポジウムを開催している。午前,午後の2部制だ。
 午後のシンポジウム2のテーマは,「ワークショップの意義と課題-教育工学からのアプローチ」だ。4人の登壇者は,それぞれの立場から,ワークショップの意義と課題を事例をもとに報告した。例えば,同志社女子大学の上田氏は,次のように,ワークショップのイメージ(特徴)を示した。
<ワークショップのイメージ>
・心と体と頭を思いっきり使う
・周辺参加的な学びのプロセス
・学習環境デザイン
・直感的でemergentなデザイン・アプローチ
・学習観,自分観,メディア観,評価観などをゆさぶる
・フォーマティブな評価
 私自身は,ワークショップの意義を十分に認めているので,例えば日本流ワークショップ,現代風ワークショップ,教師向けワークショップなど,一般論ではなく,特殊論をもっと聞きたいなと思った。

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2005.05.06

「カリキュラム研究会」第3回

 6日,大阪市立大学・文化交流センター談話室で,「カリキュラム研究会」を開催した。2月,3月に続いて,第3回目となる。本学の大学教育研究センター教授の矢野先生(英国通!)と愛知江南短期大学の森さん,そして,本学・文学研究科大学院生の池上さんの4人でやっている,小さな,小さな研究会だ。
今 日のメニューは,池上さんの修士論文の一部,「異教科ティーム・ティーチングの意義と課題点」と,森さんの「デューイ・スクール(Dewey School)における『歴史(History)』のカリキュラム開発に関する実証的研究」(『カリキュラム研究』,第13号)の報告,それらを題材にしたカリキュラム研究の方法論についてだった。
 こぢんまりした研究会だが,異なる専門性を統合する,よき舞台だ。「継続は命なり」で,がんばろう。それにしても,もう少し参加者が増えてもよいかも――。カリキュラム研究に関心のある研究者や学生がこの研究会に参加してくれるとよいのだが――。

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