2009.11.12

『2011以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究 最終報告』

 先日,いわゆる「NHK2011」,すなわち,「2011年以降の学校放送番組とデジタルコンテンツのあり方に関する調査研究」の報告書が刊行の運びとなった。2011年以降のNHKの学校向けサービスの全体像,番組の編成や構成,デジタル教材の配信や教員向けサポート等について,1年半かけて,6名のメンバー,NHK・日本放送教育協会のスタッフでまとめあげた。私は,この研究プロジェクトの主査であったが,報告書が完成して,ほっとしている。
 報告書には,放送教育歴史年表,新番組やデジタル教材の活用イメージをまとめたショートストーリー,米国の放送局の教員研修サービス等の資料も載せられている。これらも貴重な情報であると思う。
 報告書に興味のある方は,NHK青少年・教育番組部の放送教育担当スタッフ(I谷さん,U橋さん,M間さん)に照会してみるとよいだろう。

| | Comments (0)

2009.11.04

『よい教師をすべての教室へ』(L・ダーリング-ハモンド,J・バラッツ-スノーデン編,秋田喜代美・藤田慶子訳)

 『よい教師をすべての教室へ』(L・ダーリング-ハモンド,J・バラッツ-スノーデン編,秋田喜代美・藤田慶子訳,新曜社,2009年9月)を入手して,読み始めた。この著書には,米国の教師教育研究のリーダーたちが示した教師の力量とそれを育む術,そのための政策等がコンパクトにまとめられている。米国の教師教育の潮流について概観できる好著である。そうした書籍をすばやく発見し,翻訳して出版する,秋田先生たちの見識とバイタリティに敬意を表したい。

| | Comments (0)

2009.10.10

『教育テレビ&ICT活用で授業力アップ』(改訂版)完成!

P1100976 先日,『教育テレビ&ICT活用で授業力をアップ』というパンフレットが完成した。これは,NHKの学校放送番組・デジタル教材を利用して,いわゆる授業力をアップさせる考え方,授業力の点検・評価,実践事例とその解説等から成るものである。
 本年度から放送が始まった新番組の活用事例を含めて,10の実践事例が紹介され,解説されている。また,授業力アップのヒントや研修事例も載せられている。放送教育に取り組む実践家,学力向上を目指す教師の皆さんに,ぜひ,手にとっていただきたいパンフレットである。
 ちなみに,これに,私の新しいイラストも載っている。前のものと比較して,楽しんで(?)もらいたい。

| | Comments (0)

2009.09.27

『日本の授業研究 下巻 授業研究の方法と形態』(日本教育方法学会編,学文社,2009年9月)

 先日,自宅に,『日本の授業研究 下巻 授業研究の方法と形態』(日本教育方法学会編,学文社,2009年9月)が届いた。これは,『日本の授業研究 上巻 授業研究の歴史と教師教育』とともに,日本教育方法学会のメンバーが,我が国の授業研究を体系的に論じた著作である。
 私も,下巻の第6章「授業研究を基礎とした学校づくり」の執筆を担当し,学校研究と授業研究の関連性,後者の今日的な姿,それを実現するためのミドルリーダーの力量等を論じた。

| | Comments (0)

2009.08.15

「授業研究を楽しむ」(広島市教育センター所報)

 広島市教育センターから依頼されて,先日刊行の運びとなった,同センターの所報に,拙稿「授業研究を楽しむ」を寄せた。次のような単文であるが,私の授業研究への想いを語ったものである。

 授業研究を楽しむ  大阪教育大学・木原俊行
 授業研究を楽しむ。そういう発想で,これを企画・運営できないものか。もちろん,この研究活動は,その企画・
運営に時間やエネルギーを費やさざるをえないため,ある意味では教師たちの負担になる。それは,筆者も重々承知している。しかし,それでもなお,「授業研究を楽しみましょう」と,あえて訴えたい。
 どのようにすれば,楽しく,授業研究を推進できるのか。それは,まず,この営みをどのように定義するかに依存
する。授業研究を,だれかが研究授業を実施し,その問題点を見学者が非難する機会であると理解すると,痛みを味わいたくないから,多くの人がその実施を避けたくなろう。逆に,授業研究を,誰かが卓越した授業を実施し,その授業技術等を見学者に指南する場面であると把握すると,少なからぬ人が,その権威性に嫌気がさすだろう。
 授業づくりがマニュアル化できない取り組みであることは,衆目の一致するところである。それゆえ,授業研究は,永遠に「正解」を得ることのできない探究であると考えるべきだ。そうした探究において大切なのは,非難や指南ではなく,「語り」である。換言すれば,研究授業を題材にして,同僚間で授業づくりに関するアイデアが交流させることが,授業研究の役割であり,機能なのだ。だから,教科書会社による指導書の展開をまねて上手に授業を進めるという保守性は,授業研究にはなじまない。実施する教師なりの「チャレンジ」がそこに組み込まれていた時に,「私も,似たような取り組みに着手してみたい」「そういえば,こんなこともできるかも――」といった,授業アイデアの環流は誘発される。
 さらに,授業アイデアの交流は,いくつかの道具や環境設定によって,活性化し,充実する。例えば,授業を見学して抱いた「気づき」を付箋紙や授業評価シートに書き出し,それらを出し合って分類する活動を通じて教師間の意見交換を盛り上げる協議会が,学校現場に普及しつつある。 模擬授業を実施して,研究授業の実施前から,同僚間の知恵の共有化を図っている学校も珍しくはない。研究授業後の協議会の終盤に,研究授業や協議会における意見交換を踏まえて,各人が自身の授業改善プランを作成し,報告し合う場面を設定するという協議会のデザインを採用している学校も登場している。
 つまり,考え方と工夫次第で,授業研究は,参加者全員にとって得るものが多い場となる。そうなれば,教師たちは「授業研究を楽しむ」時間を過ごせるはずだ。ここ数年,広島の地では,「授業研究を楽しむ」教師たちの姿が確実に増えていると感じる。その熱がいっそう高まり,またその輪がさらに広がることを祈念してやまない。

| | Comments (0)

2009.08.14

「授業研究で共に育つ」(社団法人・初等教育研究会編『教育研究』2009年9月号)

 先日,社団法人・初等教育研究会編『教育研究』の2009年9月号が届いた。拙稿「授業研究で共に育つ」が掲載されている。この教育雑誌は,筑波大学附属小学校のスタッフが監修や編集等にたずさわり,教育実践研究の動向をレポートしたり,同校の実践研究の過程や成果を公開している。
 毎号特集も組まれており,今回は,「教師が育つ・教師を育てる」であった。私は,「教師にとっての『学び』の重要性」「教師は,授業づくりについて,何をどのように学ぶべきか」「授業をめぐる,語りと探究のコミュニティを創る」という構成で,教師の学びとしての授業研究の意義や方法論を説いた。

| | Comments (0)

2009.08.12

実践報告の文章に手を入れるのは難しい

 ここ数日,監修を仰せつかっている,ある小冊子の原稿に目を通している。実践報告の文章を読み,読者が分かりやすくなるように,表現を整えている。他人の原稿を直すのは難しい。当該原稿の執筆者の意図をくみ取り,その本質を保ったまま,簡潔明瞭な表現に変えていかねばならないからだ。特に実践報告の場合,実践者自身が当然視している内容・表現であっても,読者一般にはそうではない場合がけっこうある。主張点が多すぎて,実践の特徴が分からなくなる場合も少なくない。それらを解きほぐし,シンプルに,けれども読者がはっとしたり,なるほどと思ったりするように,構成や表現を整えるのは,けっこう骨が折れる。
 でもきっと,私が執筆した文章も,紙面を現れる前に,どこかで誰かが直してくれているのだろう。だから,お互い様である。

| | Comments (0)

2009.08.03

あと少しで『教育テレビ&ICT活用で授業力アップ』改訂版ができる

 2年前,NHK・日本放送教育協会とともに,『教育テレビ&ICT活用で授業力をアップ』というパンフレットを作成した。これは,NHKの学校放送番組・デジタル教材を利用して,いわゆる授業力をアップさせる考え方,実践事例とその解説,そしてチェックリスト等から成るものであった。
 現在,これの改訂作業が進められている。既に,新番組等を活用した実践事例のレポートが全国の教師たちから提出されている。今,その内容や表現を調整したり,それらの解説文を作成したりしているところだ。前回は,私が単独で監修を担当したが,今回は,稲垣さん(東北学院大学)と二人でそれに取り組んでいる。放送番組の活用が授業力を補ったり伸ばしたりできるという考え方とそれを実現するためのアプローチを上手にまとめたいと思う。

| | Comments (0)

2009.07.04

『成長する教師』(金子書房)

 先日,金子書房から,『成長する教師-教師学への誘い』(浅田匡・生田孝至・藤岡完治編)が届いた。この本は,1998年に刊行された,「学習する人」「成長・発達する人」としての教師に関する論究を集めた著書である。私も執筆陣に加わった。刊行から10年強,毎年のように増刷され,この度,とうとう10刷を数えることとなった。ものすごい勢いで売れているわけでもないが,それなりの売れ行きを示しているのである。それは,この著書のコンセプトや内容に,なんらかの提案性があるからだと考えてよろしかろう。
 私の単著,『授業研究と教師の成長』(日本文教出版,2004年)や『教師が磨き合う学校研究』(ぎょうせい,2006年)も,そうあってほしいものだ。

| | Comments (0)

2009.06.16

なぜ授業研究は必要なのか(『体育科教育』2009年7月号)

 先日,大修館書店より刊行されている月刊誌『体育科教育』の2009年7月号に,拙稿「なぜ授業研究は必要なのか」が載った。教科教育の雑誌,しかも体育のものに執筆するなんて考えたこともなかったが,今号の特集テーマは「教師がともに学び合う『授業研究』-若手が育つために」であるから,まあ,それほど,的外れな内容ではないと思う。興味のある方は,お読みいただきたい(ただし,校正前の原稿なので,掲載されたものとは若干の違いがある)。「classroom_research.pdf」をダウンロード

| | Comments (0)

より以前の記事一覧